ドライグ
みんな大好き、かわいそうなドラゴン。
転生者であるイッセーの記憶の一部を共有しており、正史であるハイスクールD×Dで自分がどんな目に合うのかを知ってしまったため、おっぱいにトラウマを抱いている。
そのお陰で、だいぶ性格が丸くなった。
ここか……1001号室は。
『言われた通り、寮長室の隣の部屋だったな』
ああ、この寮長室と書かれた扉の向こうには一体どんな魔窟が広がっているんだろうな。
まあそんなことは置いといて、さっさと部屋に入ろう。
『なかなかいい部屋じゃないか』
確かにいい部屋だ、下手なホテルよりも豪華だね。
さて俺の荷物はどこかなと……あったあった。
俺の服の中に隠して置いた、秘蔵のコレクションも無事のようだ。
『あ、頭が、ううう、おっおっおぱぱぱいいい、おっぱい……』
すまんドライグ、でもこれは必要なんだ。
『本当か? 本当にそうなのか? ただ俺をいじめるためにその本を持ってきたんじゃないだろうな、あとバレたらどうするつもりだ?』
本当だって信用しろよ~(バレないから)ヘーキヘーキ。
『不安だ……』
今度は一夏のところにいくか。
『む? なぜだ?』
忘れたかい? ドライグ。
原作通りならそろそろ一夏がラッキースケベをモッピーにするはずだからな。
『まさかそれを見に行くのか?』
違うよ。
むしろ後始末しに行くのさ。
『後始末?』
そ、だから安心しろって、篠ノ之箒の胸を揉みに行くわけじゃないから。
『信用しているぞ……』
こうして一夏と箒の愛の巣(笑)に来たわけだが、
(ドアが破壊されて)開いてんじゃ~ん!
「イッセー、た、助けてくれ!」
「どうしたんだ一夏、そんなに慌てて、何があった?」
愛の巣(笑)から飛び出してきた一夏が助けを求めてきた。
「箒が部屋にいて、裸で、ドアが壊れて……」
「落ち着け」
どこぞのハイカラ番長みたいなことを言うことになるとはな。
「実は――」
一夏が体験したことは概ね原作通りだったので割愛する。
「なるほどな、それで篠ノ之さんはカンカンなわけだ」
「ああ、なんだか箒、元々イライラしていたみたいで、凄い怒ってて……」
元々イライラしていた?
なにかあったか?
う~む俺の知るかぎりでは、篠ノ之箒は原作でやったことしか行動していないはず……
俺の知らないところでイライラするようなことがあったのか?
「一夏、とりあえずお前はしばらく俺の部屋で反省していろ、自分に悪い所があるのはわかってるだろ?」
「俺がちゃんとノックしていればよかったんだよな……わかったイッセーの部屋にいるよ、でもお前はどうするんだ?」
「俺は篠ノ之さんの怒りを鎮めておく、お前と一緒じゃ、会話にならないだろうからな」
こういうのは全く関係ない第三者が介入しないとな。
「お前に箒を任せていいか?」
「ああ任せろ、あと俺の部屋は1001号室だからな」
ノックしてもしもお~~~し、をするかなと思ったがノックするドアがなかった。
とりあえず「入るぞ」とだけ告げる。
「やあ、篠ノ之さん落ち着いたかい?」
「……………」
着替え終えたらしいモッピーがこちらを無言で睨んでいた。
さっきほどの怒りを引きずっているわけではなさそうだが……
あ、わかった!
『わかったのか?』
なあドライグ、俺と一夏が教室で話をしているときに視線を感じたよな?
『確かにこちらを見ていたのがいたな、まさかそれが?』
ああ、あの時見ていたのは篠ノ之箒だ。
多分一夏と話す俺に嫉妬したんだろう。
嫉妬の理由も大方一夏のサポートをするのは私だとかそのへんだろ。
男にまで嫉妬していたらキリがないだろうに。
「一夏はどこだ」
喋ったと思ったらこれだよ。
「一夏は俺の部屋だよ、一夏に怪我はないし、安心しな」
「そうか……」
会話が続かねぇ……だがここで諦めるわけにはいくまい。
「篠ノ之さん、クラス代表決定戦のことで話があるんだ」
「! なんだ?」
食いついた!
「篠ノ之さんも聞いたと思うけど、俺は一夏のISの知識面でのサポートをするつもりだ、でも戦闘面では篠ノ之さんに頼もうと思うんだ」
「どういうことだ?」
「一夏ってさ、昔剣道か何かをやっていたんだろう? 俺も少しだけど武道をかじっていてね、一夏の動きを見て、多分経験者なんだろうなと思ったんだ」
正確には原作を知っているからなんだが。
まあ武道をかじっていたのは本当だ。
強くなるためにいろいろやったからね。
「そこで剣道女子の篠ノ之さんに一夏に剣道の稽古をつけてもらおうかなと、どうかな? 一夏君のことが大好きな篠ノ之さんにっとって悪い話じゃないと思うけど」
ここで爆弾を落とす。
「な! なにを言っている! 私は別に……!」
「顔を赤くながら言っても説得力ないよ、篠ノ之さん。 あれもしかして一夏のこと嫌い?」
「そんなわけないだろう! あっ……」
「はい言質とったよ」
モッピーがわかりやすい娘でよかったよ。
「どうしてわかった?」
「むしろどうしてわからないと思った? 君の言動は恋する乙女のそれだよ」
わからない一夏はやっぱりおかしい。
「一夏にISのサポートをするのと同じように篠ノ之さん、君の恋のサポートをしよう、でも俺がするのはあくまでサポート、実際に一夏に告白したりするのは君だよ? 出来るかい?」
「うっ……それは……」
「その勇気もないと、ま、今のままじゃ、どちらにしろ無理だね」
「どうゆう意味だ」
暴力系ヒロインのままじゃ駄目だ。
この世界はISという作品によく似ているが、現実なのだ。
現実である以上、いくら良い乳をしていても暴力女が好かれるわけがない。
パァン!
俺は思いっきり右手で左手を叩いた。
うんいい音がなった。
「いきなりなにを……?」
「おー痛い、痛い。 右手も左手も両方痛いや」
「それはそうだろう、あれだけ勢い良くやれば痛いはずだ」
俺は木刀を指さしながら続ける。
「じゃあ聞くけどさ篠ノ之さん、その木刀でドアを破壊したとき君は手が痛かったかい?」
「いや別に痛くはなかったが……?」
「俺は言ったよね? 『力って奴は使い方次第で自分も他人も傷つけてしまう』ってさ、その木刀は危ない。 素手なら殴った方も殴られた方も痛いけど、その木刀は殴られた方だけが痛いだけだ」
俺は破壊されたドアを指差す。
「自分が痛くないから加減をしない、だからドアが壊れるくらいの力を出してしまう。 壊れたのがドアでよかった。 もし一夏に当たっていたら骨折していただろうし、運が悪ければ死んでいたかもしれない」
「そんな殺すつもりは……」
「なかっただろうね、でも実際に君はドアが壊れるほどの力を出した」
モッピーが黙りこんでしまった。
「感情を暴力で表現するなとは言わないよ、でもこのままだといつか君はその暴力で大切な人を失うかもしれない、『もっと深く考えて行動していくべき』だよ篠ノ之さん」
「私は……」
今は一人にしてあげよう。
この問題は篠ノ之箒が一人で考えて、答えを出すべきだ。
ちなみにこの世界の強さ順は
普通のIS<一夏などの専用機持ち<<<<<ISを装備した千冬<<<(超えられない壁)<<<赤龍帝の鎧を装備した主人公
となっています。
原作一誠でさえ2巻の時点で山一個をふっ飛ばしてるので、いくらISが強いと言っても山一個ふっ飛ばせるほど強くないだろうと考えてこの順番にしています。
そのためのチートタグです。
これ以上主人公がこの世界で強くなることはないでしょう(これ以上強くなっても意味が無い)