IS〜もう一人の天災〜   作:クリムゾンレイン

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さて、設定も出したことですし透流君のことはだいたいわかったと思います。
そのうちリーシャの分もやります。
それでは今回も短めですが本編をどうぞ


試合当日

side透流

いつも通りのトレーニングを終え、現在アリーナの管制室にいる。

そこでは一夏と箒が

「な、なあ箒?俺たちって結局剣道しかやってないよな?」

「…………」

「おい、目をそらすなよ……」

「…………」

「はあ、結局俺の専用機は来ないし、剣道しかしてないし。大丈夫か?」

「一夏!男がそんなに弱気でどうする!?」

「いや、そうだけどさ……結局たいした対策も何もできなかったじゃないか」

などと言い争っていた。

ん?専用機がきてない?昨日の夕方には着くはずだったんだけど……?

あ、もしかしてくーちゃん倉持研究所に送ったんじゃ……

一応話は通してるけどそれでもきてないってのはおかしい。

「ねえ、一夏。まだ専用機来てないの?」

「ああ、そうなんだよ……というか透流!お前この一週間どこに行ってたんだよ!?心配したんだぞ」

思い出したように一夏は俺に言ってきた。

「どうしても外せない用事があってね。心配してくれてありがとう一夏。ところでこの前渡したセシリア・オルコットさんの専用機の情報には目を通した?」

「あの情報はどこから手に入れたんだよその用事は秘密なのか?」

一夏はそう聞いてくる。

「うん、今はまだ秘密かな。いつかぜんぶ話すよ」

「わかった。絶対だぞ」

「うん、絶対に話すよ」

「織斑君織斑君織斑君っ!」

いきなり山田先生が乱入してきた。

というか先生怖いです。ヤンデレみたいで……

「山田先生、とりあえず落ち着いてください。はい、深呼吸」

そう一夏に言われた山田先生は言われた通りに深呼吸をし、

「はい、そこで止めて」

言われた通りに止めた。

いや、なんで止めたの!?

「……………」

なんかかわいそうに思えてきた……

「山田先生もういいですよ。一夏は少しふざけただけみたいなので」

「ぶはあっ!そ、そうなんですか!?酷いですよ!」

本気で気づいてなかったんだ……ん?この気配は!?

「目上の人間には敬意を払え、馬鹿者。それと夜神は気づいたならもっと早く言わんか」

パァンッ!いつものように一夏は叩かれていた。いい音するなぁ……

俺?避けたよ?当たったら痛いからね。

「千冬姉……」

パァンッ!

「織斑先生と呼べ。学習しろ。さもなくば死ね」

千冬さん、それは教育者の立場的に言ってはいけないかと……

「ふん。馬鹿な弟にかける手間暇がなくなれば、見合いでも結婚でもすぐできるさ」

一夏、変なこと考えたね。でも正直言って変わらないような気がするのは俺だけかな?

「何か考えたか?透流?」

あ、ヤバい。今の考えばれたかも。だってもうプライベートの呼び方で言っちゃってるもん。

「そんなことはないですよ?」

とりあえずそう言って誤魔化しておく。

「そ、そ、そ、それでですねっ!来ましたよ!織斑君のIS!」

やっと届いたんだ……遅すぎだよ。そして山田先生はどもりすぎです。たしかに言いにくい雰囲気ではありましたけど……

それにしてもせっかく昨日の朝には完成して一次形態移行(ファーストシフト)は終わらせた状態で戦えるはずだったのに……

あの倉持技研の研究者達の所為で一夏の勝率が下がってしまったじゃないか。

まったく、どうしてくれるのさ。

まあ、後から束さんから聞いて知ったけど元々倉持技研の第三世代ISとして作られてる途中で廃止された機体らしいけどさ。

それを束さんが奪って俺と束で改良を加えて完成させたから気になるのはわかるけど後にして欲しかったよ。

あ、そういえば俺のISもファーストシフトしてないや……まあ、大丈夫か。

「織斑、すぐに準備しろ。アリーナを使用できる時間は限られているからな。ぶっつけ本番でものにしろ」

千冬さん、それは無理がありますよ……

「この程度の障害、男子たるもの軽く乗り越えてみせろ。一夏」

この程度って結構一夏には難易度高いからね?

「え?え?なん……」

ほら、一夏が戸惑ってるじゃないか

「「早く!」」

そう言われた一夏はピット搬入口へ向かった。

 

《白式》を見た一夏は

「これが……」

ん?一夏、もしかして感動してるの?

「はい!これが一夏君の専用IS《白式》です!」

「時間がないからフォーマットとフッティングは実戦でやれ。でなければ負けるだけだ。わかったな?」

そう言われて《白式》に触れた一夏が

「あれ……?」

何かに気づいたようでギリギリ聞こえる声で呟いた

「一夏どうかした?」

ないと思うけどなにか不具合に気づいたのなら言って欲しい。

怪我をされたら困るからね。

「いや、なんでもない」

「そう?ならいいけど……千冬さん、一つ提案があります」

「織斑先生だ、馬鹿者。で、なんだ?」

「このままでは一夏は間違いなく負けます。なので一夏のファーストシフトを終わらせる時間稼ぎのために俺が先に戦おうと思うのですが?」

「お前はそれでいいのか?」

「よくないのであれば初めから言いません」

「そうだな。では先に戦ってこい」

「わかりました」

そこまで話すと山田先生は放送室に向かっていき

『事情により、先に夜神君とオルコットさんの試合を行います』

と放送した。

それを聞いた俺はピットへ向かう。

「透流!」

一夏から呼ばれ俺は振り向く。

「頑張れよ!」

「勝ってくるよ」

そう一夏に返し俺は再びピットへ向かう。

 

誰もいないピットで俺は

「いつまで隠れて見ているつもりですか?更式家の十七代目楯無さん?」

誰もいないはずの空間に呼びかける。

「あら?いつから気づいてたのかしら?」

そう言って声の主が物影から出てきた。

「最初からです。入学式の日からずっと、ね」

「そんなに早くから気づいてたのね。おねーさんちょっと自信なくしちゃったわ」

「まあ、ある程度の人間にはわからないですからそこまで自信を無くさなくてもいいですよ」

「そう?じゃあ、そうすることにするわ」

楯無は表面上は割り切るようにしたみたいだが内心では悔しがってるみたいだ。

「アドバイスと言ってはなんですが、気配は『消す』ではなく『紛させる』といいですよ。消すとどうしてもその空間自体が感じなくなるので返って不自然ですからね」

「ありがたく受け取っておくことにするわ。さすが『便利屋のナイト』さんってところかしら?」

「情報を集めましたね。まあ、裏の人間の一部はすぐに気づくと思ってましたけど……それで何が聞きたいんですか?」

時間がないので本題に行かなければいけない。

「単刀直入に聞くわ。あなたはの目的は一体なんなの?」

やはりそこか。まあ、全部は話さないけどある程度は話さないと後がめんどうになる。

「仕事ですよ。まあ、学園に危害を加える仕事ではないので気にしなくていいですよ」

「それは本当のことかしら?信じるための証拠がないわ」

「それなら初めから聞く意味がないでしょうに………と言うか俺の『家族』がいるのにそんなことすると思いますか?」

どうせ一夏と千冬さんとの関係も知っているだろうからあえて言った

「それと、いまは時間がないのでまた後ほど」

そう言って俺は《殲滅天使》を纏ってピット・ゲートへ進む。

「夜神透流、出ます!」

その声と同時に俺はアリーナ・ステージに出た。

 

 

side楯無

『便利屋のナイト』情報通りならとても危険な人物だった。

暗殺一族『夜神家』。裏社会では有名な一族で主に暗殺、諜報などをやっていて隠密行動が得意。しかし、10年ほど前にいなくなったと噂されたらしい。どういうことなのかは本人に聞いてみないとわからないけど……

でも、私の隠密行動に最初から気づいていたなんて並みの人間じゃない。

けど彼から感じたのは年相応の態度と優しさ。

だけど一度教室で行動を起こした時の雰囲気は明らかにヤバかった。

『夜神透流』と『便利屋のナイト』どちらが本当の彼なのだろうか?

いまはまだ判断できない。

でももし彼がIS学園に害をなす存在なら戦わないといけない。

そうなったら果たして私は彼を殺せるのか?今はまだわからない。

最悪の事態がないことを祈り、私は試合を見ることにした。

さて、彼はどれほどの強さなのかしら?

 

 

 

 

 




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