最近現実が忙しくて大変なんですよね……
ですが読んでくださる読者の皆様のために頑張ってやっていきます!
では、本編をどうぞ
side一夏
専用機が届いて少し舞い上がっていた俺は透流とセシリアの試合を見て驚いていた。
国の代表候補生に対して余裕を持った戦い方で試合を行っている透流に対してだ。
透流は昔からやろうとすればなんでもできた。勉強もスポーツもずば抜けてできるやつだった。めんどくさがってなかなかやろうとしなかったけど………。
ただあいつは昔、喧嘩だけはずっと避けていたんだ。
透流は強い。それもやろうとすれば千冬姉とだって戦えた。
そんなあいつは俺が喧嘩をしても絶対に一緒に戦ったりはしなかった。だからまともに透流が戦うのを見るのは初めてだ。
今まで散々努力して訓練をしてきた代表候補生のセシリアに対して余裕で戦っているように見える。
俺は昔から不思議で仕方ないんだ。なぜ俺と同い年の透流があそこまで強いのか?それを聞くといつも誤魔化されてしまう。
千冬姉はどうやら知ってるみたいだ。千冬姉に聞くといつも悲しそうな顔で「私からは教えられない」と言う。
俺はそんなに頼りないのかよ。確かに千冬姉よりも弱いし、いつも助けてもらってばかりだ。けど少しぐらい教えてくれてもいいじゃないか……そう思って拳を強く握る。
強くなりたい、千冬姉や透流を守れるくらいに強くなりたい……
そう思って俺は最適化を行っている《白式》に乗ったままモニターに映っている試合を見ていた。
side透流
セシリアを運んで一夏達がいるピットに着いた俺は千冬さんに怒られていた。
「まったく、やりすぎだ。もう少し考えろ、馬鹿者」
「すみません、反省しています」
「はぁ……ところでお前はそのISをどうするつもりだ?」
「どうするつもり、とは?」
「そのISの扱いだ。どこの国にも企業にも所属していないお前が専用機を持っていたらおかしいだろう。それともあの秘密を全世界に発表するつもりなのか?」
「発表はまだしませんよ。そうですね、束さんにプレゼントされたことにしましょう。どうせ俺と織斑家の関係、そして束さんと面識があることは知られてるでしょうし」
「そうか。はぁ、また世間が騒がしくなる……」
そう言って千冬さんは頭を抱えた。
束さんのせいにすると何でも誤魔化せる気がする……
「ところで次の試合は一夏とセシリアさんですよね?見に行かなくていいんですか?」
「ふん、何処の誰だかは知らんがオルコットの機体の武装をほぼ全て壊してくれたからな。オルコットの準備がまだできてない」
明らかな嫌味を言われたよ……確かにやりすぎたけどそこまで言わなくてもいいじゃないか
「どれくらいかかりそうですか?」
「まあ、30分ぐらいだろう。幸いオルコット自身は大丈夫そうだったからな」
「じゃあ、俺がやりましょうか?予備さえあれば5分もいりませんよ?」
明らかに俺が悪いのでそう提案すると千冬さんは
「ダメだ。オルコットの機体はイギリスの技術が詰まっているものだ。むやみに機体情報を晒すわけにはいかん」
そう言って断った。
「千冬さん、俺はデータなんていつでも盗めますが?というかあんな機体よりも俺の《殲滅天使》の方が圧倒的にスペックは上なのでデータなんていりませんよ」
「それでもダメだ。お前はあくまでもIS学園の生徒だ、勝手は許さん」
「はぁ、わかりました。とりあえず早く試合を終わらせてください。
あ、一夏の機体はファーストシフトしましたか?」
「いや、多分まだ終わってない。まあ、もう少ししたら終わるだろう」
「そうですか。では一夏に激励の言葉でもかけに行ってあげてください。あいつは喜びますよ?実質千冬さんも心配してるんじゃないですか?」
「ふん、心配などしてない。まあ、一言ぐらいかけてやるか…」
心配してないとか絶対に嘘だね。さっきから意識が一夏のいる方にも行ってることはわかってるし……
「何か考えたか?」
ヤバい、気づかれた。千冬さんが出席簿を構えてるよ……
「気のせいですよ。早く一夏のところに行ってやってください」
「わかった。お前も声をかけてやれよ?」
そう言って千冬さんは一夏のいるところに向かって行った。
さて、俺も用事を済ませに行こうかな……
side楯無
さっきの試合、明らかに本気じゃなかった。いくら油断していたとはいえ相手は代表候補生。初期設定であそこまで戦えるのは異常としか言いようがないわ。それにあんな機体見たことがない。彼は政府の用意する機体を断ったと聞いているから専用機を持ってるのはおかしい。
そう考えるとあの専用機は篠ノ之博士が作ったのかしら?
彼がISを操縦できると発表したのは篠ノ之博士だからその可能性も考えられる。
しかしそうなるといろいろとめんどくさいわね……
書類がもっと増えるわね……
彼には聞くことがたくさんあって全部聞けるか心配だわ。
ここに来た目的、『夜神家』のこと、篠ノ之博士や織斑家との関係、
そしてあのISのこと。
全て聞き出して敵になるのか味方になるのか、はたまたどちらでもないのか、はっきりさせないと……
相手は裏でも有名なやり手、こちらが主導権を握らないとね。
まあ、とりあえず彼に会いに行かないと始まらないわね。
そう考えて私は彼のいるはずのピットへ向かった。
side透流
用事を済ませようと更織楯無さんを探しに行くと向こうも探していたのか廊下に出てすぐに会った。
「お疲れ様、夜神透流君♪」
「さっきぶりですね、今から少し時間はありますか?」
「あら?いきなりナンパかしら?」
はあ、会って早々からかってくるとは思わなかったよ…
「違いますよ。貴女は用があって俺を探してたんでしょ?」
「即答されると少し傷つくわね……貴方の言う通りよ。今から生徒会室でお茶でも飲みながら話さない?もちろん盗聴とかの心配はしなくていいわよ?」
「そうですね。そちらの方が都合がいいのでしょう?ならそこで構いませんよ」
「それじゃあ行きましょ」
そう言って俺と楯無さんは生徒会室に向かった。
side一夏
なかなかフォーマットとフッティングが終わらない。
もうすぐ試合が始まるのに……
思ったよりも時間がかかるな。
透流がいろいろ武装を壊したからあっちの準備に時間がかかってはいるけどもう終わってるみたいだからもう始まるだろうなぁ……運が悪いなぁ俺。
『お待たせしました。オルコットさんの準備が終わったので次の試合を始めたいと思います』
はぁ、結局間に合わなかった……
そう思っていると
「一夏、大丈夫か?」
箒が声をかけてくれた
パシュッ
いきなりドアが開いて千冬姉が入ってきた。
「もうすぐ試合が始まる。一夏、気分は悪くないか?」
「ああ、大丈夫だよ。二人とも」
二人が心配してくれてるみたいだ。
頑張らないとな。箒にいたってはあれから毎日俺に付き合ってくれたんだし。透流だって俺のためにデータや情報を集めてくれた。
負けるわけにはいかない。
少しでも千冬姉や透流に近づきたい!
「箒、千冬姉、行ってくる!」
「///ああ、行ってこい!」
「ふん、勝ってこいよ?」
俺の言葉に箒と千冬姉が応えてくれた。
絶対に勝ってやる!
「織斑一夏、行きます!」
そう言ってアリーナ・ステージに飛び立つのだった。
de透流(仕事モード)
生徒会室で俺は思ってた以上に質問をされていた。
それに俺は完全な仕事モードで対応する。
「もう一度聞くわ。この学園に来た目的は何?」
「依頼内容をそんな簡単に話すわけがないだろう。信用がなければやってられない仕事なのだから。そうだな、千冬さんに許可を貰えれば教えてやる」
「そう……虚ちゃん、織斑先生に許可を貰ってきてもらえないかしら?」
俺の言葉を聞いた更織楯無は近くにいた真面目そうな女性に頼んだ。
「はい。わかりましたお嬢様」
そう言って虚と呼ばれた女は生徒会室から出て行った。
ちなみにあの虚という女が淹れた紅茶がとても美味しくて驚いたのは別の話だ。
「じゃあ、篠ノ之博士や織斑姉弟との関係は?」
「それはどうせ調べてるんだろう?わざわざ言う必要はないはずだが……まあ、俺の家族だ。それで説明がつく」
「家族って血のつながりも何も無いのに?」
「血のつながりはなくとも小さい頃から一緒に過ごした家族だ。まあ、束さんについては仲間、または同類とでも言っておこうか」
「??篠ノ之博士と同類ってどういうこと?」
「これ以上のことは今は教えられない」
「『今は』ってことはそのうち教えてくれるのね?」
「そうだな。時期が来れば教えてやろう」
「絶対に教えなさいよ?あと織斑姉弟と一緒に住んでたってのは調べたからわかってたけど『夜神家』がいなくなったって噂と関係があるのかしら?」
「……………」
「ごめんなさい。答えたくないわよね。自分の家族のことなんだから」
「………ああ、たしかにあまり言いたくない。だが更織は納得しないのだろう?」
「そうね。できれば聞きたいわ。裏で有名な話なのに詳しいことは誰も知らないのだし」
「そうか…………。では話そう。こちらとしても更織とはあまり敵対したくないからな。だがこの話は他言無用だぞ?」
仕事の邪魔をされては困る。だから私のことを少しだけ話すことにした。
やっと一巻の半分ってとこですね……
できるならばもっとペースを上げて描きたいです!
でも現実がそれを許してくれない……
さて、次は透流の過去が少しだけ話されます。
最近自分でなんかご都合主義っぽいなぁって思ってますが皆様からしたらどうなんでしょうか?
何か気づいたことや感想があれば気軽に言ってください。
あと、活動報告でも言っていたのですがナターシャさんをヒロインにするか悩んでるんですよね。賛成か反対か教えてください。
皆様の意見を教えてください。
ではまた来週もお楽しみに