IS〜もう一人の天災〜   作:クリムゾンレイン

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最初に言わせてください。
本当にすみませんでした!
お待ちいただいていた読者の皆様には本当に申し訳ないことをしてしまいました。
オリジナルだったので難しく、さらに異常なほど忙しくてなかなか書くことができませんでした。
今後はできるだけお待たせしないようにやっていきたいと思います。
では本編をどうぞ!


仕事開始

side透流

 

「終わった〜〜……ん?」

新武装の設計図を描き終わりそろそろ寝ようかと思っていたところに着信が来た。

相手は楯無さんからだ。

時刻は午前二時を過ぎていてリーシャはとうに寝ている。

仕事モードに切り替えて起こさないように移動し、脱衣所で電話に出る。

「私だ、どうした?」

『透流君、侵入者が現れたわ。とりあえず第一アリーナの入り口に来てちょうだい』

「了解。すぐに向かう」

私は部屋の窓から飛び降りて第一アリーナの入り口まで走る。

第一アリーナに着いたのは電話を切ってから3分半後だった。

「は、早いわね……」

着くまでのタイムが異常だったのか更識が驚いている。

確かにIS学園はとてつもなく広いが『縮地』を使えばそこまで時間はかからない。

「ISを使ったの?」

「いや、ISを使えば千冬さんに怒られてしまうし、何より他の生徒にも気付かれてしまうからな。ISは使っていない」

「すごいわね……」

「まあ、『準潜在能力解放(セミオープンアクト)』で8%まで上げたからな」

「今日一日でそんなに能力を使って大丈夫なの?」

「大丈夫だ、これくらい慣れている。それに準解放(セミ)ならたいして疲れないし反動もほとんどないからな」

「それならいいのだけれど、今着ているのが仕事着なの?」

更識は俺の服装を見て聞いてきた

俺の服装は黒のロングコートで顔の半分が隠れるほど襟が長くいたるところにベルトがあり、拘束具のように見える。

そしてブーツを履いており防弾、防刃加工はもちろん爆発もある程度防ぐこともでき、衝撃も緩和できる万能品だ。

ちなみに値段は最低でも200万はかかるだろう。

「ああ、そうだ。知ってると思うがこの中には大量の武器がある」

「そんなものどこに隠してたのよ……」

「企業秘密だ」

「わかったわ。時間もあまりないしとりあえず行きましょう」

「どこにだ?」

「あなたは何をしに来たのよ……。アリーナの裏側の森よ、もちろん相手も武装してるわ」

そう言って向かおうとする更識が武器らしきものを全く所持していないことに気づいた。

「更識は武器はないのか?」

「そうよ。基本的に徒手格闘で無力化するから持ってないわ」

冗談ではないみたいだ。なぜ武装している相手に丸腰で挑もうとする?私は呆れてその言葉も出なかった。

「……ISスーツは着ているのか?」

「ISスーツは着ているわ。被弾したら大変だもの」

当たり前じゃないとでも言うように更織は言ってきた。

「ならばこれくらいは持っておけ。さすがに危ない」

そう言って私は更識にサバイバルナイフを2本とマイクロUZIを渡した。

「大丈夫よ私は今まで一発も被弾していないし当たってもISスーツがあるから。それに私の力はもう見たでしょ?」

「ISスーツは貫通はしなくても衝撃はある。それで動きが鈍って頭をやられたら死ぬ……死んだらそれで終わりだ。飛び道具くらい持っておけ」

そう、死んだら終わりだ。死ねば目的を果たせなくなる。

私の思いが伝わったのか更識は

「わかったわ。でもあくまで最後の手段として借りておくだけよ」

そう言って武器を俺から受け取る更識。

「私が前衛(フロント)をやる。更識はバックアップを頼む」

私が日本刀を4本取り出して背中にXを描くように二本、そして両腰に一本ずつ差しながら言うと

「いいえ、私も前衛(フロント)をさせてもらうわ。わかってると思うけど今までは私が1人でやっていたのよ?」

「私1人で十分だ。更識がわざわざ手を汚す必要はない」

「私の手はもう既に汚れているわ」

「更識はもともと守りの一族だろう。対して私は夜神。殺しの一族だ。このような仕事は全て任せてもらって構わん」

「確かにあなたの言う通り私たち更識は守りの一族よ。けどどちらかといえば武力で守ることが多いわ。それにこれはIS学園を守るのが目的でもあるもの。私が前線に出ない理由はないわ」

依頼人(クライアント)に怪我をされると困るのだが……」

「これは共同戦線よ、大丈夫。それに私が普通の人間に簡単にやられるはずがないのはわかるでしょ?」

更識は意地でも前線に出るようだ。

「はぁ……わかった。それなら行くぞ」

そう言って二人で森の中に入る。

しばらく進むと前方から複数の侵入者が現れた。

人数はざっと30人ほど。

私は背中の刀を抜き、両手で構え、走り出す。

準潜在能力解放(セミオープンアクト)で10%まで引き上げた私は瞬く間に距離を詰め、すれ違いざまに切る。

敵はアサルトライフルを持っているがこちらに狙いを定める前に仕留める。

更識も徒手格闘だが同じように無力化していく。

バラララッーーー

まだ仕留めきれていない敵が撃ってくる。

だが私は

ガキンッ、キンッ!

両手に持っている日本刀で当たりそうな弾だけを切る。

銃弾と刀が当たり、生み出された火花が闇夜の森を少しだけ明るく照らす。

「な、なんなんだ!」

銃弾を切ったことに驚く敵、正直10%では銃弾を切るのに苦労する。

近くにいた敵を一通り切り、刀を直し少し離れている敵にコルトM1911ガバメントを向けて撃つ。

放たれた45ACP弾が敵の頭を撃ち抜く。

更識を見ると少し苦戦していた。アサルトライフルを持った敵に対して徒手格闘とサブマシンガンだけで戦うのは少しキツイ、それに更識に向かっている敵との方が私よりも少し多いためなおさらだ。

少しだけ更識に意識を向けていたため残っている敵が私に銃口を向けていた。

しかし私は全く動じない。

敵の銃口から吐き出される銃弾、それに対して自分の銃弾で的確に弾く。

ーー銃弾撃ち(ビリヤード)ーー

ある小説で使われていた技で一発の銃弾に対して一発の銃弾で軌道を変える。

並の人間じゃできないな。

しかし敵はアサルトライフル、対する私は拳銃。

装弾数じゃ明らかにこちらが不利だ。

そこで私は銃弾撃ち(ビリヤード)の上位技の連鎖撃ち(キャノン)を使う。

一発に対して一発で軌道を変える銃弾撃ち(ビリヤード)と違い連鎖撃ち(キャノン)は一発でいくつもの銃弾の軌道を変える技だ。

当然音速を超える速度で飛ぶ銃弾はほとんど見えないため銃弾が全て弾かれていることに敵は気づかない。

私はM1911ガバメントの弾を撃ち終わる前にベレッタM92Fを取り出し撃つ。

次は相手の銃弾を相手の銃口に撃ち返す技、鏡撃ち(ミラー)を混ぜアサルトライフルを破壊する。撃ち出される9mmパラベラム弾は次々と敵を無力化していく。

前にいた敵を全て無力化し終わって更識を見るとまだ戦っていた。

手を貸すために近づこうとした時、更識に銃弾が当たった。

それを見た私はすぐさまスモークグレネードを取り出して敵の足元に投げ、更識を救出する。

爆発したスモークグレネードが敵の視界を防ぐ中私は更識を少し離れた木の裏に運んで撃たれた箇所を見る。

「肩か……幸いギリギリISスーツがあったおかげで鎖骨が折れただけで済んだか……」

「助けてくれてありがとう。でももう大丈夫、まだ戦えるわ」

「そんな状態で戦うな。少し待っていろ、すぐに終わらせてー!?伏せろ!」

私が更識の所を離れようとしたところでグレネードが飛来してきたため更識に覆いかぶさるように庇う。爆発によって飛んでくる金属片から更織を守る。

こんな時に防弾、防刃、防爆のこのコートは役に立つ。

爆発による土煙が上がる中私は立ち上がる。

「更識、じっとしていろ。すぐに戻る」

私が言うと同時に土煙が収まる私の後ろには更識、前には武装した敵が5人。そのうち2人が拳銃、3人がアサルトライフルだ。

「手を挙げて降伏しろ。そうすればこれ以上痛い思いをしないで済むぞ」

リーダー格らしき人間が私と更織に言う。

「それと貴様は何者だ?データではこの学園にはロシア代表とブリュンヒルデしか居ないはずだが?」

私の存在が気になったのだろう。付け加えるようにして聞いてくる。

「仕事を依頼されたただの便利屋だ。そして降伏はしない」

私は簡潔に説明して降伏の意思がないことを伝える。

「なるほど、では俺たちに雇われないか?貴様のような人間が欲しかったんだ」

「金をやるから裏切れと?」

「まあ、そういうことだな」

「断る。この仕事は信用が大切なのでな」

「貴様、バカなのか?この状況で……まあいい。残念だが仲間にならないのなら仕方ない。死ね」

呆れたような表情をして、リーダー格の男は私に拳銃を向ける。

さっきからの言動といい随分と余裕そうだな。

まあ、はたから見ればこちらは明らかに絶体絶命のピンチなわけだから仕方ない。

だがあくまで絶体絶命なのはこの状況で追い詰められているのが普通の人間なら(・・・・・・・)の話だ。

私はもちろん更識だって普通ではない。

だからーーー

ーーギギンッ!

リーダー格の男の持つ拳銃から放たれた弾丸は私とリーダー格の男の間で何かに弾かれる。

「なに!?」

リーダー格の男の銃弾を弾いたのは私の撃ったベレッタM92Fの銃弾だった。

「貴様、一体何をした?」

リーダー格の男は私が何をしたかわからないようだ。

まあ、当たり前だろうな、見えないようにやったのだから。

私がやったのはただ銃を速く抜いて銃弾撃ち(ビリヤード)を行っただけだ。その銃を抜く速さが普通の人間の反応できる速度を越えているだけで他は何もしていない。

この早撃ちも銃弾撃ち(ビリヤード)と同じ小説で使われていた技で名前を不可視の銃弾(インヴィジビレ)と言う。

私はその技を使い、銃弾撃ち(ビリヤード)を併用して弾いたのだ。

リーダー格の男から見えたのはマズルフラッシュと銃弾同士がぶつかったことで起きた火花だけだ。

しかし、相変わらず自動拳銃(オートマチック)だとやりにくいな。

「私は何もしていないさ」

ニヤリとしながら私は言う。

「チッ、まあいい。今度こそ死ね」

再びリーダー格の男が拳銃(発砲音と形状からしてC96だろう)をフルオートで撃ってくる。

その数はわずか4発。

それに対し私は再び銃弾撃ち(ビリヤード)を使う。

だが先ほどとは違い弾かれた銃弾はリーダー格の男を除いた敵の頭を的確に撃ち抜いた。

「おいおいどこに撃っている?私はここだ。フレンドリーファイアなどとは最悪なことをするな」

クックックと笑いながら私が言うと

「貴様ァァァァァ!!」

一人になってしまったリーダー格の男は仲間が使っていたアサルトライフルのM4を拾って連射してくる。

私はベレッタをしまい、コルトSAAと弾を取り出し弾を空中に投げてSAAで私と更織に当たりそうな弾だけを連鎖撃ち(キャノン)で弾く。しかしいくら連鎖撃ち(キャノン)を使ってもSAAの装弾数は6発、当然それだけでは足りない。

最初からわかっていた私はちょうど(・・・・)空中から落ちてきた弾が落ちてくるタイミングでからの薬莢を出して空中リロードを行う。

そしてその中の一発に鏡撃ち(ミラー)織り交ぜてM4の銃口に返してやる。

弾き返された銃弾はそのままM4を破壊した。

「くそっ!化け物め!」

壊れたM4を捨て次に取り出したのは……ショットガンだと!?

そんなものどこに隠し持っていたんだ!

ショットガン相手では先ほどまでの技はできない。

普通の銃とショットガンの違いは『相手を線で捉えるか面で捉えるか』と言うことだ。

一発の薬莢の中に何十個と敷き詰められている小さな鉄球が敵を蹂躙する。

対処をしようにも後ろの更識が危険だ。

「オイ!ISを展開しろ!」

更識にそう言って私はリーダー格の男の懐に縮地を使って飛び込み、左手で抜刀した。

刀はそのままリーダー格の男の持つショットガンを切断し使用不能にする」

そして左手に右手に持ったままのSAAでリーダー格の男の膝を撃つ。

防弾性の材質で作られていた装備のようで銃弾はリーダー格の男の膝を貫通することはなかった。

しかし衝撃で確実に折れたはずだ。

その影響でその場に倒れたリーダー格の男の頭にSAAを向けて

「チェックメイトだ」

そう言ってリーダー格の男を捕縛することに成功した。

 

今回の侵入者の人数は32人。内死者22人、生存者10名という結果だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか?
今回は長めに書かせていただきました。
正直切るところが見つからなかっただけなんですが……
あと一話か二話ほどオリジナルで書きますが結構ご都合主義になるかもしれません。
文才がなくてすみません……
あと活動報告にも書きましたがツイッターを始めました。
気軽にフォローお願いします。
質問などなんでもどしどし言ってくださると嬉しいです。
では、また次回に会いましょう!(まだ下書きしか完成してない……)
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