東京喰種x化け狐 作:カネキ
私の作品は話が急に進むので自覚はしているのですが
温かい目で見てくれると嬉しいです。
赫者
「よぉ、見つけたぜ梟」
そこは24区に向かう入口付近での接触。
横から分厚い壁を壊し見渡すと梟を見つけたが、梟の前に一人の女性がいた。こんな所にいるとなると白鳩だ。
24区とは東京の地下に広がる喰種が堀り広げた大迷宮の最深部に喰種が潜んでいると考えられている場所だ。
「貴様は何者だ...」
突然現れた喰種を私は警戒する。目の前に隻眼の梟、そして突然壁を壊し現れた喰種によって最悪な展開になった。
正体不明の喰種は赫子を出しておらず、被っているマスクは白い狐をつけており見たことが無かった。
唯でさえ梟を相手しなければならないのにと私は絶望しかけていた。
一瞬だった。私が梟から意識をを外した刹那、梟が女性に斬りかかってきた。
油断していたわけでは無かった。突然現れた喰種に気を取られてしまい接近を許してしまった。
何とも情けない。私は仲間、そして夫達を護るために殿として残ったのだ。
やすやすと突破されるわけにはいかなかった。
「速い!」
何とか一撃を貰わずに防いだが衝撃を逃がすことはできず壁際に吹き飛ばされてしまった。
体勢を崩してしまった。
(一刻も早く体勢を立て直さないとやられる!)
体勢を崩しているこのタイミングを梟は逃すはずもなく急接近してきた。
防御が間に合わない。もう駄目だと思った。
唯一の心残りはもっと家族と一緒に過ごしたかった。
せめて小学校の入学式を見たかった。
「ごめんなさい貴方、暁。私もう駄目みたい」
目を瞑る。しかし梟の攻撃がいつまで経っても降り注いでこなかった。
目を開けると梟の動きが止まっていた。その光景は異常だった。
大量の赫子が梟に巻き付いており後ろに少しずつだが引っ張られていた。
おそらく鱗赫だ。しかし数が異常だった。軽く10本は超えており、体を縛っていた。
「無視すんなよ」
狐が梟を鱗赫を使い、壁に勢いよく叩きつけた。しかし梟は無傷だった。
梟は赫者で全身を鎧のような特殊な赫子を覆っており、よほどの攻撃でなければ致命傷すらならない。
梟が体勢を崩している内に立ち上がろうとすると、うまく立てなかった。どうやら右足を捻ってしまっていた。
狐が走ってこちらに近づいてきた。私を喰らおうとするのかと思い、せめて一太刀浴びせようと身構えていた。
「大丈夫かアンタ?」
まさか喰種に話し掛けられるとは思っていなかった。
私は無言を貫いた。喰種と会話するなんて論外だった。
「怪我してるのか...ちょっと待ってろ。梟を戦闘不能にしてくるから」
私は耳を疑った。赫者でも無い者が赫者を倒すといっているのだ。
「赫者の喰種に勝てると思っているのか?」
私は思わず声をかけていた。狐は振り返らず答えた。
「余裕。終わったら出口まで連れて行ってやるからおとなしくしとけよ」
私は目撃してしまった。
史上初の赫者同士の戦いを。
狐の鱗赫が全身を包んでいく。
腕、足の順番で出てくる。尾は10本を超え15本で最後に顔で狐だった。
狐は大きさ2mを超えていた。
狐は梟に急接近した。それを迎え撃つ梟。振り下ろされる梟の鋭いブレードを躱さず無防備で何もしなかった。
梟のブレードが直撃した。しかし梟の攻撃は弾かれてしまったのだ。狐はいったん距離を取った。
手足を赫子で縛り付け、梟は身動きが取れなかった。ブレードを使い斬ろうとするが、
全く斬れる様子はなかった。
狐は懐に入ると梟の肩を持ち、梟の頭に思いきり噛みついた。
そして狐の鱗赫が次々と梟の腹部に刺さっていく。
刺しては抜いての繰り返し。そこからは一方的な蹂躙だった。
鱗赫で梟を空中に持ち上げると攻撃を一層激しくときに優しくぐちょりぐちょりと掻き回し、
地面一面には梟の体液が広がっていた。私は思った。狐は梟を嬲って楽しんでいると。
最初は激しく抵抗していた梟だったが攻撃され続けている内に抵抗が無くなってきた。
「もう、飽きた」
そう言って梟を投げ飛ばした。梟は立ち上がらず倒れたままだった。
私は身の危険を感じた。さっき言っていた言葉なんて信じられるわけがない。どうせ私を喰らうと思っていた。
しかし狐は纏っていた赫子を解き、ゆっくりと私に近づいてきた。
「ほらよっと。以外に軽いんだな」
私をお姫様抱っこしてきた。意味が分からない。
私はクインケで狐の心臓を狙おうとしたがクインケを鱗赫で取られてしまった。
「それは遠慮。おとなしくしてろ」
狐はとんでもない速さで通路を走っていく。私は先ほどの戦闘を見て疑問に思ったことを質問した。
「梟は仕留めたのか?そして私を食べないのか?」
狐は明らかに止めを刺していなかったのだ。
私は回答を待つことにした。そうするとふざけた回答が返ってきた。
「仕留めるわけないだろ。俺は人は食べない」
仕留めてないことに関しては今はどうでもいい。
「嘘を言うな!人間を唯の食事としか思っていない喰種のくせに」
狐は何も答えず出口まで無言だった。
数分で出口が見えてきた。出口を出ると夫や捜査チームの仲間たちが居た。
皆、私の帰還を喜んでいたが一瞬で表情が凍りつき、散開して狐を包囲した。
「いやだなぁ。仲間を助けてあげたのに」
「喰種風情が...」
夫は私が喰種にお姫様抱っこされていることが気に食わないらしい
狐は私を下ろしてくれた。
「最後にアンタの名前を教えてくれないか」
唐突に私の名前を聞いてきたが助けてくれたこともあり私は答えた。
「真戸微だ。それに助けてくれてありがとう」かすみ
「じゃあ俺はここで捕まる気はないから帰るわ。最後に助けたお礼に」
狐はマスクを口元の部分だけ外し、左手を頭に回し私にキスしてきた。
「強気な女は嫌いじゃないぜ」
狐は軽く笑っていたが、夫の顔は凍り付いていた。
「わ、私はすでに結婚している身で子供もいるぞ!」
「貴様!斬り刻んでやる」
鬼の形相で怒鳴り声を上げげ、夫が狐に攻撃しようとする。
「俺は全然、いけるぜ」
夫の攻撃を躱し、狐は鱗赫を数本だし地面刺すと一気に飛んで逃げて行ってしまった。
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