東京喰種x化け狐   作:カネキ

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今回は短めです。すいません。


帰宅

微side

 

 「惨いな、これは」

 辺り一面、血の海だ。そこら中にバラバラに引き裂かれた死体、抉りだされ踏みつけられて原形を留めてない臓器。

コンクリートの壁は一か所以外、全て真っ赤に血塗られており、その近くには腕や足がたくさん落ちており、切断面が擦れていた。

この腕や足を使って塗りたくったように違いない。その一か所には平仮名で、かすかさんだいすきです。と書いていてあったのでこの惨い現場を作ったのは間違いなく狐だ。

推測だが骸拾いをおびき寄せるためだと思う。

 

 死体は調べたところ全て喰種で16人程、犠牲が出た。これを私は素直に喜べなかった。喰種が死んだというのにだ。

そして不可解なのがどれにも食べた後が見つからないのだ。食わない理由があるのかそれとも腹が満たされているのかだ。私の考えすぎか。

昨日、狐に助けられて私は喰種にも良い奴がいるのかと、思ったがこの惨状だ。

喰種が全て悪いわけでなく、その中の一部が人を襲い喰らう。もしこの死んだ中に人を襲わない喰種がいたとしたらだ。匂いに惹かれてしまったがために殺されてしまっては、酷すぎると思ってしまう自分がいる。

狐は私を助けてくれた。人間だからなのか?しかし狐は喰種だったら容赦なく殺してしまうのだろうか。私は知りたい。

でも梟は「飽きた」といって放置した。何故だ?わからない。

 

 「何怖い顔して深く考えこんでいるんだ?微」

呉緒か。どうやら顔に出ていたらしいな。

 

 「狐の行動が理解不能すぎて、ついていけないだけだ」

今日も徹夜になりそうだな。暁が起きる前に帰って朝ごはんを作るのは今日は無理そうだな。暁の事だ、私が朝ごはんを作らなくても大丈夫だろう。

 

 

 

微side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは捜査官たちを撒いた。撒いたのはいいが骸拾いの出血が酷い。俺のせいだけど別に悪いとは思っていない。

 

「お前、名前なんて言うんだ?住んでる場所は?」

この状態は非常に危ない。傷は塞がってはいるが血を失いすぎて意識が飛びかかってる。住んでいる場所だけは聞かないといけない。

 

「霧島 新だ。向こうに見えるアパートの1階だ...」

弱った声で名前、場所を指差して教えてくれたが気を失ったらしい。

骸拾いの家族がいるアパートに近づいてきた。遠くから見ると古そうで安そうなアパートで見るからに年季が入っている。

周りも古そうな家がばっかりで物静かな場所だ。明かりは電柱しかついていないので気味が悪い。

アパートについた。上下合わせて10部屋のアパートだった。さっそく霧島という名の札を見つけたので扉を開けようとするが鍵が掛かっていた。俺の自慢の怪力でドアノブをぶっ壊して扉を開けた。

中に入ると小さな靴が二足あって、色はピンクと黒の色違いだ。

 

「家族ってのは子供の事だったのか」

息子と娘といったところか。匂いは二つあるが物音が一切聞こえない。絶対俺を警戒しているんだと思う。

捜査官がすぐに来るかもわからないので土足で上がり、子供たちを探さす。

入ってすぐのトイレを開けるが誰もいない。残るのは奥の部屋だけでかなり狭い。台所があって反対側に押入れある。部屋の真ん中には小さなテーブルだ。

これは押入れしかない。これだから子供は困る。

 

「出てこい!」

俺は押入れを開けると目の前には男の子がいた。足になんか攻撃が来たので、開けたところを同時攻撃しようとしたのか。

でも上の男の子は俺の顔を見ると腰を抜かしていた。それもそうだ、俺は赫者のままで赫子を纏っているし。狐面の化け物が睨んでいるのだかしかたがない。

恐がられるのも面倒なので赫子を解いた。俺の今の格好は上下のシャツとズボンは血塗れで真っ赤に染まっていた。

俺は抱えていたアラタを畳の上に寝かした。

 

「お前らそこから出てこい。あと一回しか言わないからな。白鳩がここに来るかもしれないから必要な物だけ持って逃げるぞ」

俺は別に暗くても良かったんだけど押入れの上にいた男の子が電気をつけて部屋が明るくなった。

 

「「お父さんっ!」」

二人の子供はアラタに駆け寄り身体を揺さぶるが目が覚めない。

本当は寝ているだけなのだ。俺は頭に来た。この俺の話を無視するとはいい度胸だなこの子供達。

 

「父さん!目を覚ませよ!おい!」

男の子が大粒の涙を流しながらアラタを叩いていた。

 

「お父さんまで居なくなったら嫌だよ。死なないでよ!」

女の子の方は泣きじゃくりながら必死に起こそうとしていた。やっぱり死んでるように見えるのかな?確かに出血が酷く、顔色が悪いせいかもしれない。

でも俺には理解出来ない言葉だ。捨てられていた、俺には親という存在はいなかった。俺の傍に居続けてくれたのは黒い幽霊達だけだ。

親がいない俺からすると、居なくなったら悲しいという感情がわからない。

 

「お前らの父親を助けたいんだったら黙って、早く支度しろ!白鳩が来るかもしれないんだぞ!急げ!」

子供達の頭を軽く掴んで怒鳴りつけてやった。ここで白鳩に見つかると色々と面倒なので急いでほしい。別に俺は直ぐにでも連れて行ってもいいが、必要な物だってあるかもしれない。

二人は目を腫らしながら準備をしていた。男の子は靴や本を。女の子は写真やヘアブラシなどだ。

 

「それだけでいいのか?もう、ここには戻ってこれないからな?」

二人は無言で頷く。アラタの家の時計は深夜1時25分だ。行くとしよう俺の家へ。

再び赫子で全身を纏う。鱗赫の本数は6本でいいか。2本ずつで持てば安定するだろうし。

俺は3人を鱗赫で担いでボロいベランダから外に飛び降りた。

 

3区から11区に向かうには9区を通ればすぐだ。9区には大した喰種などおらず雑魚ばかりだが、俺はここには住みたくない。できるだけCCG本部から離れたいからだ。

怖いからというわけではない。白鳩に目をつけられると面倒だからだ。俺の自慢の足だったら10分以内に余裕で家に帰れる。今度20区辺りにも家を買おうかな? 魔猿と黒狗とかいう雑魚がいるとか聞くけど調子に乗ってるやつ嫌いだから暇な時でも叩き潰しに行くか。

誰が強いか分からせないとね。俺が喰種の中で一番ってことをね。そんな事を考えながら俺は足を動かしていた。

 

民家を飛び越え、ビルの屋上から屋上へと飛んであとは全力疾走をすればあっという間に家に到着だ。無事に誰とも会わずに帰ってこれた。

家の鍵を開け玄関に入り、そのままリビングへ向かう。俺はリビングにあるソファーに3人を降ろす。

アラタは相変わらず寝ているが、男の子と女の子は酔ったのか口を押えていた。

 

「トイレはそこを開けて左だ」

俺がトイレの場所を教えると二人は急いでトイレの方へ向かった。

時計を見ると深夜1時31分だった。また世界を縮めてしまった。面倒だけどアラタの手当てでもするか。

 

 

 

 




スクライドネタぶっこんですいません。
どうしてもしてみたかった。
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