東京喰種x化け狐   作:カネキ

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外出

まずはアラタを治療することが先決か。

アラタが着ている服を脱がして、上半身を裸にした。

腹部には大穴が空いていて、さっきよりは少しずつ傷が塞がっているが出血が続いている。

 

「あんまり飲ませてくないんだけどな~」

それか病院に血液パックを盗みに入ってもいいけど面倒だし、それにこの方法の方が手っ取り早いしこっちでいいかな。

癖になる味と思うんだけど大丈夫かな?

喰種の味は苦いって聞く限りではね。まぁいいか、Rc細胞たっぷりで栄養満点の俺の血液を飲ませてあげよう。

俺って優しいな。別に助けなくても良かったんだけどね。困ってる奴を助ける俺ってかっこいいな。

そんなことを考えながら、手首を思いっきり噛んだ。血管が切れて大量の血液が溢れ出てくる。色は相変わらず濃い赤だ。

 

「アラタ。思いっきり飲めよ」

噛み切った手首をアラタの口元に当てた。

血がアラタの口に入るとアラタは目を見開いて、俺の手首に噛り付いた。その眼は喰種特有の赫眼だった。

ごくごく、と手首から血を飲んでいく。俺以外にこの血を飲ませたのは初めてだ。

アラタは俺の手首を掴んで傷口を舐め回し、さらには音を立てながら吸っていて、まるで母乳を飲む赤ん坊のようだった。

トイレからは二人の可愛い嘔吐の声が聞こえてきて面白かった。そんなに酔うものなのかな?

ただビルの屋上から一気に飛び降りたり、ビルの間の壁を走ったり、ぴょんぴょん跳ねながら、たまに全力疾走していただけなのに。

 

アラタは手首に甘く噛み付き、さらに激しく舌を動かし舐め、そして吸うを繰り返していて俺はくすぐったくて、ちょっとだけ舐められるのはちょっとだけ気持ち良くて、足の力が抜けてしまい床に膝をついてしまった。

「っ...」

俺はこのまま舐められ続けていいとさえ思ってしまった。

そんな事を想っていると、後ろから強い視線を感じたので振り返ると、口を開いて硬直している二人が居た。

そんなに驚くことなのか? ただ俺の血を飲ませているだけなのに。

 

「どうした、お前ら? 眠たいんだったら上の部屋にベッドがあるから寝てていいぞ」

 

「お前、父さんに何してるんだよ気持ち悪いからとっとと止めろ」

この女の子、気持ち悪いってなんだよ。俺は治療しているだけなのに赫包を活性化させて傷の治りを早くしようとしてるのに勘違いもいいところだ。

おまけに男の子の方は何故か、何此奴! みたいな感じで冷たい視線を無言で突きつけて俺は悲しいよ。せっかく助けてあげたのに、恩人に対してなんて酷い子供達なんだ。

 

「俺は血を飲ませることで、君達のお父さんを助けようとしているだけだよ」

そう言っても二人は俺の言葉には耳も貸さずにアラタが横になっている対面のソファーに座った。

二人はぎゅっと手を繋いでいて、激しく俺を睨みつけるが文句を言ってくることはなかった。どうやら俺の言葉を信じてくれたらしい。

俺は引き続き、治療をすることにした。傷を見ると先程よりは穴が塞がっていて、アラタの顔色も良くなっていた。

 

逆に俺は血を吸われすぎて貧血気味だった。最悪の場合は失血死するだろう。が別に死んでも問題ないから治療続行。

貧血でクラクラしていて、更にはくすぐったく舐められて俺は、フワッっという感じのとても気持ち良い感覚が襲ってきて、何故か激しく呼吸が乱れた。

何時間が経過した頃、さすがに血を吸われすぎたのか俺はいきなり視界が真っ暗になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はふと目を覚ますと、カーテンからは日の光が差していたので、壁にある時計を見ると朝の7時過ぎだった。

どうやら貧血で倒れて寝ていたらしい。

身体を起こすと俺はソファーに寝ていた。この二人が運んでくれたのか? こんなに小さいけど喰種であることには変わりなないよな。

 

横を見るとアラタの傍には子供二人が床に膝を付いて可愛い寝息を立てながらスヤスヤと寝ていた。子供が膝をついて寝るのは、無いとおもったから俺が寝ていたソファーに運んで横に寝かせておいた。

俺は身体の匂いが気になったので浴室に向かった。丁度いいし食事もとることにしよう。俺は音を立てずにリビングを出た。

 

廊下を抜けて扉を開け、服を全て洗濯機に突っ込み、洗剤を適当に入れてスイッチを押して回した。

アラタは俺の服を貸せばいいとして、あの子達には服が無いから買ってくるしかないと考えながら身体を洗いながら考え込んでいた。

食事でもするか。腹が減ってないと言えば嘘になるが取り敢えず片足だけを食べることにした。

俺は日頃から動き回っているので、足も引き締まっていて噛み応えが良く、何より味がいい。

やっぱり俺の肉は最高だな。他人を食べるなんて、俺からするとやっぱり不味くて無理だ。 殺すのは別にかまわないけどね。

足一本食べ終え、また丁寧に身体を洗い流す。浴室から出て身体をタオルでしっかり拭いてから、腰にタオルを巻いて自室に向かった。

 

階段を上り、右に曲がって奥の部屋の扉を開けた。部屋に入って右の奥にあるタンスを開けて着替える。

9月で肌寒いから長袖でいいかな。

お気に入りのボクサーパンツを履き、カーキ色のチノパンを履く。

中にホワイトでブラックチェックのシャツを着て、上からワイン色のニットソーを着た。スニーカーソックスを履いて終わりだ。

部屋に置いてある、鏡を見ておかしい所が無いか確認する。

 

「よし、これでいいな」

おかしい所は見当たらなかったので1階に降りることにした。

階段を下りてリビングに入ると、親子三人はまだ寝ていた。

俺は置手紙をの押すことにした。

 

「これでよし。商店街でいいか」

手紙をテーブルの上において、俺は地下室に向かった。

 

地下室の扉には鍵が掛かっておらず、中を開けると大きめの金庫が何個かしかない。

暗証番号はそれぞれバラバラで、もし忘れたとしても壊せばいいだけの話だ。

俺はそのうちの1つを開けれた。どうやら番号が合ってたらしい。

中には札束が何重にも入っていてそこから5枚ほど取り出した。

「5万もあれば充分だろ」

俺は金庫を閉めて地下室を出た。そのまま玄関に向かった。新しく棚から出した靴を履き、家を出た。

「新しい靴買わないとな。その前に服が先決だな」

昨日履いていた靴は、血塗れで履けたもんじゃない。

ここは平和だ。たまに喰種がうろついているが無視すれば問題ない。

この11区は村上とかいう喰種が纏めているおかげで喰場の取り合いは滅多に起こらず、食事も提供してくれて

喰種が助け合っている不思議な区だ。そのおかげで白鳩からも目を付けられずにすんでいる。まぁ俺には関係のない話だけど。

 

喰種の匂いがする。数は五匹。

真っ直ぐ俺の方に近づいてくる。俺目当てだろうな。

 

「おい、お前!」

後ろを振り返ると雑魚が五匹。

俺を後ろから呼び止めたのは俺、悪ですよアピールのチョビ髭だ。

あとは取り巻き達のようだ。

 

「俺に何か用?」

俺なんかしたかな? 最近したことを思い出すと強盗に大量殺人でしょ? それぐらいいしか思いつかなかった。

強盗は幽霊を使ったのでバレるわけない。

 

 

「お前がカズマなんだろ? 村上さんが呼んでるんだ。ついてこい」

噂をすれば村上だよ。本当面倒だよ。こいつら殺そうかな? そしたら白鳩くるしだるいな。

俺はしかたなくついていくことにした。

 

連れてこられたのは港のはずれにある、使われてなさそうなボロイ倉庫だ。

中に入ると十人ちょっといた。真ん中で偉そうに椅子に座っているのが村上だろう。

見た目はスキンヘッドのヤクザ? みたいな感じだ。

 

「お前がカズマだろ? 初めまして俺の名は村上だ。 単刀直入に言わせてもらう...お前が持っている有り金を俺たちに全て渡せ。そしたらこの区に居てもいい」

こいつ何様だ? 何で俺が金持っていることを知っているんだ? ちょっと待てよ、心当たりがあるな。商店街でバンバン金を使って喰種に見られたってところか?

 

「断るって言ったらどうする?」

俺は戦いたい。あの昂揚感を味わいたい。そしてそっちの方が俺には有利状況になる。

だからわざと煽る。どうせ此奴の事だ、キレて戦闘になるだろう。

 

「お前が金を渡せば、俺たちは住む場所や衣服を買うことができ、人間に紛れて隠れて暮らせるんだ! 何故それが分からない!

話しても駄目なら、身を以てわからせないとダメみたいだな? 俺一人でやるからお前らは見てろ」

村上は椅子から立ち上がると上着を脱いだ。一人で戦おうっていうのか。その心意気は認めるけど俺には絶対に勝てない。

俺も上着を全部脱ぐことにした。

 

「俺が勝ったら、11区のリーダーは俺な?」

俺が村上に手招きすると

右手で村上に手招きする。

 

「調子に乗るなよ!」

村上は赫子を出す。どうやら尾赫だ。

此奴はどうしても梟や微さんやアラタ達と比べると小物にしか見えない。 でも雑魚でも男としては見習うところがあるな。

 

俺は今回、攻めることにした。いつも待ちだと飽きるし。

尾赫は鱗赫に強い。しかしそれは例外がある。 相手が強かったら無意味だ。

村上は蹴りを繰り出す。右足そして尾赫のコンビネーション。

俺はしゃがんで避けたが尾赫の持ち味のバランスの良さで、すぐに体勢を整え次の攻撃に繋げようとしていた。

蹴りの速度は遅い。赫子も見る限り硬さはアラタ未満ってところだ。話にならない。赫子を出すまでもない。素手で十分だ。

俺は村上の懐に飛び込む。 この距離では赫子を使えないはずだ。すぐに距離を取ろうとするが俺の方が数倍速いため距離がすぐに縮まる。

「いい加減逃げんなよぉ!」

全力の右のボディーブロー。不吉な音を立てて拳がめり込んだ。手応えありだ。肋骨を粉砕骨折に肺まで骨が届いていると思う。

少し宙に浮いたのを俺は見逃さずに追撃を掛ける。俺に近づかれた運の尽きだ。

左フック、右フックのコンビネーションからの大振りの左のアッパー。これで終わりじゃない。

村上の身体が宙に浮く。俺は左の回し蹴りを決めてやった。思いっきり身体にめり込んだで倉庫の壁をぶち抜けて吹っ飛んで行った。

 

「俺の勝ちだな。弱すぎる話にならん」

俺は脱いだ服を着なおすとその場に立っている雑魚に言ってやった。

 

「11区は俺のものだからな。文句あるならいつでもかかってこいよ。でもリーダーは村上のままでボスが俺だ。わかったか?」

取り巻きたちは無言で頷き。俺は商店街に向かうことにした。

彼奴なりに考えての行動だったんだろう。今度は食事だけでなく住処まで用意しようとしたとはいい奴だな。

まぁ他人なんてどうでもいいけど。ほしかったら自分の手で全て奪い取ればいいのに。

あ、雑魚だったから負けたのか。

 

「今何時かな...」

あ、時計着けてくるの忘れた! 今日見たいドラマの日なのに! 早く服を買って帰ろう。




初めて主人公の名前登場。

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