東京喰種x化け狐   作:カネキ

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短めです。


葛藤

俺は家についた。門を開け、閉めて扉に向かう。

鍵を開けて中に入った。靴を脱ぎ、扉の方に向けてリビングに向かった。

リビングに入ると、家を出ていた時には寝ていた3人は起きていて一緒にテレビを見ていた。

3人が見ているのは再放送のバラエティ番組だった。3人は楽しそうに見ていた。

 

「ただいま。アラタは身体の方はいいのか?」

俺が気になったのは傷の具合だ。意識を失う前までは少しずつしか塞がっていなかったからだ。

 

「傷なら完治したさ。テレビって面白いな。そうだろ2人とも」

「初めて見た」

「おもしろいね。家には無かったもんね」

そういえばあの家には必要最低限の物しかなかったか。俺は椅子に腰かけた。

 

「それでアラタ達はどうするの?行く宛とかあるの?」

この家族の生活を壊したのは俺だけど。どうしようか。責任を取るべきなのだろうか。

 

「あるわけないだろ。それより君の名前が知りたい」

確かにあの時、俺の名前を教えてなかったな。

 

「カズマだ。苗字は無いから気軽にカズマって呼んでくれ」

この名前だって誰かにつけてもらったが、そいつが誰だったかはもう覚えていない。

 

「わかった。カズマだな。あと気になることがあるから質問していいか?」

ソファーから立ち上がり俺の前に来ると尋ねた。

 

「何故、俺を襲ったのに助けたんだ? あの周りにあった死体のこと。お前の血の味の理由が知りたい」

アラタの真っ直ぐな視線が俺を突き刺す。答えなければいけないよな、どう考えても。

納得するかは分からないけど正直に答えることにした。血の事以外は。

 

「じゃあまず、襲った理由からで。

暇でしょうがなかったから、CCG支部の襲撃して資料室漁ったら赫者の情報だったから興味を持ってあんなことをした。

俺がアラタを襲った理由は暇つぶし。

助けた理由は資料にも書いてあったけど、アラタは人間を襲わない。死肉を食べる片手間に喰種を狩っているってね。

俺は襲ってまで人間を食べようとしていないスタンスに共感したから助けた。周りにあった喰種の死体達は、全部俺が殺した。血の味は俺も赫者だからだ。これじゃあ駄目かな?」

 

俺はアラタの人間を襲わずに生きていくところに何かを感じた。俺は俺以外を食べるなんて絶対にしない。

だから俺は人間や喰種を襲って喰らわずに生きていられる。俺の場合は喰らわないけど殺す。

だって楽しくて面白いのだから仕方がないこと。たまに人間や喰種を殺したいって気分になるんだよね。

 

だけどアラタは死肉を拾い、人間を襲わなかった。この行為は人間を殺したくないのだと思う。

赫者で俺には無い優しさを持つ喰種。それだけで俺の興味を引くのは十分だった。

 

「暇でCCGの支部を襲撃!? 暇つぶしで殺されそうになる奴のことを考えろよ! でも助けてくれたことには感謝をしてる。白鳩にも捕まらずに済んで、またこの子達に会えたから」

俺は黙って目を瞑った。アラタを瀕死の状態まで追いやって彼の日常を終わらせようとしていた俺には反論できない。俺はてっきり殴られるかと思った。

でも違った。殴られるどころか頭を撫でられていた。俺は理解できなかった。

 

「確かにお前は強かった。でもなカズマ、死に急ぐな。お前はまだ若いんだからもっと有意義に人生を生きろ。無暗に誰かを殺すんじゃない。カズマは本当は心優しい子なんだ。

確かにあの喰種達を殺したかもしれない。でも俺達をを助けてくれたのは確かだ。」

 

この時、俺は生まれて初めて胸の中が締め付けられる感覚に襲われていた。

他人から心配されることなんて今まで一度も無かった。父さん、母さんがいたらこんな感じなのかな。

心配してくれて、優しくて、胸の中が暖かくなるのかな。父さんや母さんが、もし居たならば俺は幸せだったのかなと初めて思った。

 

「カズマは本当に誰かを殺したいのか? もう強がらなくていいんだよ。誰もカズマを傷つけたりしないのだから」

俺は泣いていた。何故かわからないが涙が止まらなかった。

何分泣いていたのだろう。気持ちを整理して、椅子から立ち上がった。

 

「俺はアラタ達の生活を壊してしまった。だからこの家で暮らしてくれ。それが俺のせめてもの償いだ。

11区は比較的安定している場所で、喰種同士が助け合っている。アラタみたいな温厚な喰種には暮らしやすい所だと思う。別に嫌だったら出て行ってもいいんだからな!」

 

「それじゃあ、お言葉に甘えてここで世話になるとするよ。ほら二人ともこっちに来なさい」

 

「「はーい」」

男の子と女の子がテレビを見るのをやめて俺がいる方へ来た。

 

「ほら二人とも自己紹介しなさい」

アラタが二人を前に立たせると自己紹介をしてくれた。

 

「私の名前は霧嶋 董香。7歳」

「俺の名前は霧嶋 絢都。6歳」

 

「これからよろしく。トーカ、アヤト」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は取り敢えず、空いてる部屋を使ってもらうことにした。飯は村上に相談したら分けてくれるだろう。

そして夜。今日は一緒にテレビを見たりして過ごした。あとは家にある本を読んだりもした。

今は自分の寝室にいる。時間を確認すると夜22時だ。そろそろ寝るかと思い、ベッドの上に仰向けで寝転がった。

俺、本当は誰かを傷つけたくないんだろうか。でも頭に響く言葉を聞いていると発狂しそうになる。殺せとか喰らえとかばっかりだ。

その言葉に従うと楽になれる。今は俺自身を殺して解消したりしているが、昨日のように本能が少しでも勝ると殺戮を繰り返してしまう。

できるだけ理性で抑えて、俺を殺して満足するようにはしている。微さんを殺したくはないし。

 

「大量殺人鬼で屑な俺でも、変われるのかな」

昨日のような出来事と、1年前のようなことは二度としない。絶対にだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




早く原作に入りたい。

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