鎮守府内食品部農産課の男   作:馬鈴薯

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どうも、ジャガイモです。
今回はタイトルどおり、防御ですね。

*今回は演習内容に艦娘に対して砲撃を行うシーンがあります。
被害を負う様なことはありませんが、そのような表現が苦手な方はご注意ください。


防御の重要性

本日行われる演習のメンバーは駆逐・潜水艦・空母の3種類、全員集まれば8名のはずであった。

しかし、張り紙を目の届く所へ張ってもらい、2回目の演習が成功に終わった所で、必ずしも全員の信用を得る事は出来るはずも無く、今回の招集メンバーにも欠員が出ていた。

 

「駆逐艦2名、潜水艦2名っと、欠員4名で残りも4名か」

ビーンは今回集まってくれた艦娘達の出席を取るか如く、書類へマークを付けていく。

現在残っているメンバーは響・電・吹雪の3名と赤城だけであった。

 

「まいったな…重要な潜水艦2名がここまで嫌っていたとはな」

ビーンは一言呟くとペンで頭を掻いた。

 

「あのぅ…」

ペンで書類に書き足しを行っているビーンへ誰かが声をかける。

しかし、ビーンは紙から目線を外す事はなかった。

 

「ビーンさん!」

電は本人に気付いてもらう為か、目の前で叫んだ。

その声で気付いたのか、ビーンは叫んだ本人へ目線を移し、口を開いた。

 

「なんだ?今、大幅な予定変更を行っていて忙しいんだが?」

少し不機嫌な様子でそう言ったビーンに押されてしまい、電は黙り込んでしまった。

その様子を見ていた、響はビーンへ近づき不満を呟いた。

 

「そんな態度だから集まらないんだよ。提督はどんな時でも出来る出来ないはともかく、話だけは聞いてくれるからね」

 

「俺は提督じゃねぇよ。それに俺の演習に参加するしないは自由だ、その演習で教えた事を活かすも殺すもお前達次第」

 

「勝手だね…」

 

「過去から学んだからな」

ビーンはつまらなそうに息を吐くと、話を打ち切る様に手を叩き、声をあげた。

 

「演習開始だ!まずは駆逐艦の魚雷演習も兼ねて空母の防御も想定している」

 

「制空権確保ではなくて防御ですか?」

 

「制空権が取れている前提だ、なんせ前の演習で空の対抗手段の1つは確立している」

それだけ言うと、ビーンは海岸線の一点を指差した。

赤城はそれに釣られて、指の向く先を見やる。

そこには、普段よりも1まわり大きな的が浮かんでいた。

 

「駆逐艦達はあそこに魚雷を撃て、赤城お前は駆逐艦達の魚雷が的へ当たらない様にいかなる手段を使ってでも防げ」

前回と違って、いきなり実践から入ったうえ、空母なのに防御、ましてや防空ではなく海面の防御という言葉に赤城は困惑するしかなかった。

そして、どういう意図があるのかビーンに訪ねるが、防御の為という一点張りでどのようにやるかまでは教えてもらう事は出来なかった。

 

 

ドーンッと言う音と共に盛大な水しぶきが上がる。

何度目になるだろうか、赤城は未だ海面の防御を理解出来ないでいた。

 

時には、攻撃は最大の防御と言う考えが頭を過り、駆逐艦達向けて艦載機を飛ばすが、模擬戦ではなく演習であり、それで仲間を攻撃するのはどうなのだろうかという良心によって攻撃はできないでいた。

しかし、魚雷は無慈悲にも的の下で爆発、水しぶきをあげる。

 

「どうすればいいの…」

赤城は呟き、ビーンの方へ視線を移すが、当の本人は赤城に興味は無い様子で魚雷の雷跡ばかりを追いかけている様子だった。

 

赤城は艦載機を操り続ける為に精神的負担が激しいうえ、進展の無い演習内容に消耗していった。

それだけ赤城が消耗すると予想していたのか、演習開始から2時間程たった所で、ビーンは静止の声を掛けたのだった。

 

「休憩に入る。駆逐艦の魚雷命中率はまぁまぁだな、標的が移動していないから当てやすいのは事実だが、移動標的は場数を踏めば良いだろう。」

 

「普段とあまり変わりませんでしたから」

吹雪は今回の演習の感想を述べたが、赤城は疲労と不信感からかビーンに声を掛ける事は無かった。

 

「そうか、余裕があれば発煙弾で遊んでてもいいぞ。今朝、小口径の発煙弾が届いた」

ビーンのその言葉に3名の駆逐艦達は、いつもは戦艦に優先して回されていた発煙弾を装填して海原へ入道雲を作り出したとでも言える範囲に白煙をばらまいた。

それだけ駆逐艦達は嬉しかったのかもしれないが、ビーンはその光景に興味を示す事無く、一瞬だけ見ると紙に何かを書き加えただけに終わった。

 

 

「赤城、次は理論的に説明する。最初にやってもらった事も含めてな」

それだけ言うと、ビーンは腕時計を確認し駆逐艦達へ声をかけた。

 

「お前達もそれくらいにしておけ。はしゃぎたいのは分かるが、次の演習に支障が出る」

その一言によって、駆逐艦達は砲撃を止め、陸に上がり本当の休憩をとることにしたのだった。

 

ビーンは今回から指名制で演習を行っている、言うなれば彼女達の時間をもらっていると言っても過言ではなかった。

その事に過去の提督時代を思い出しての行動か、ビーンは口を開く事無くクールボックスからラムネを数本取り出すと、今回の演習参加者へ配っていった。

 

「捗ってるか?」

唐突に声を掛けたのは芋太郎であった。

いつも行っている書類管理を止めて、様子を見にきたのだろうか、その後方には本日の秘書艦担当なのだろうか、ビスマルクが追従していた。

 

「演習には関係無いが、見学しても問題ないか?」

芋太郎は、ビーンに問い掛ける。

ビーンは特に変わった様子も無く、頷くと木箱へ腰を下ろした。

相変わらず無愛想な待遇だったが、芋太郎も近くにあった木箱へ腰を下ろすと、艦娘達の様子を伺う。

そして、前回のビーンからは想像もできなかった事を行っていたのに気付き、思わず声を掛けたのだった。

 

「いい感じじゃないか、あの時のお前みたいだ」

 

「うるせぇよ、それに当時だったら全員集まってる…」

ぶっきらぼうにそれだけ言うと、ビーンは立ち上がり声をあげた。

 

「駆逐艦達は機雷散布の練習だ、ここに発信器付きの模擬機雷があるから散布してきな。設置した場所は端末で表示されるから、適当に置いてきても直ぐ分かるからな」

その指示を聞いた駆逐艦3名は各々持てる数の機雷を抱えて、付近の小島へ向かっていった。

しかし、駆逐艦達が行動に移るまでの過程が速かったのは良いが、速過ぎたためビーンの用意していた通信装置を持っていかなかった事で、設置する場所が悪かったとしても注意すら出来ない事に気付いたビーンは内心説明不足だったと後悔したが、本来は潜水艦用に準備した物だと言う事で、流す事にした。

 

「おや?提督、こんな所にいたのか」

ビーンが後悔を一人処理していた時、本来ならば呼ばれていないはずの人物が声を掛けた。

演習でも気付いた事を積極的に質問してくる人物、長門であった。

 

「長門、演習に参加予定じゃないはずだがどうした?」

芋太郎は予想外の来訪者に思わず問い掛けた。

 

「なに、演習をサボっていた2人をたまたま見つけたのでな、連れてきた」

長門が言い終えると、その後ろからひょっこりと顔を出したのは、潜水艦の2人だった。

しかし、長門が連れてきた潜水艦達にビーンは興味を示す素振りを見せず、口を開いた。

 

「参加するしないは自由だからな、サボろうが何してようが興味ない。ところで長門・ビスマルク、空き時間が出来たんで防御訓練でもやってみるか?」

 

「潜水艦達の演習も行うと約束するのならやろう」

 

「潜水艦達だぁ?興味が無いこと教え込んでも手間が3倍5倍になるだけだ、だったら伸びしろがある奴を伸ばした方が結果的に戦力向上に繋がる、それでもか?」

長門は腕組みをしてビーンを見据え、口を開いた。

 

「今回サボったからといって、放置するのもどうかと思うがな…それに、お前が思っている以上に団結しているぞ、ここの皆はな」

そう言われたビーンはしばらく黙り込み考える。

駆逐艦達は出払らっていて、魚雷を発射する役がいなかったのも幸いしたのか、ビーンは考えをまとめると頷き答えたのだった。

 

「まぁ、いいだろう。その条件飲んだ」

それだけ言うと、ビーンは黒板へ図を書き始めた。

しかし、潜水艦達は未だ長門の後ろに隠れており、黒板の様子を見る気配がなかった。

 

「何をしてる?長門がくれたチャンスを無駄にするつもりか?」

ビーンは黒板が見える位置に移動するよう声を掛ける。

その声にすら従わない潜水艦達に対し、長門は溜め息をつき、先に黒板の前へ移動し、追従する形で潜水艦達も移動したのだった。

 

「面白そうだ、お手並み拝見といこうか」

ビーンの図が完成していくに連れて、図と言う名の絵に興味が湧いたのか芋太郎も声を漏らし黒板へ視線を移したが、芋太郎の声を聞いていたビーンは書くのを止め振り返り、口を開く。

 

「対人戦闘は趣味じゃねーんだ、悪いが仕事に戻んな、提督」

遠回しにお前には役に立たない知識だと忠告したのだろう、そのメッセージを兄弟としての感か何かで感じ取った芋太郎は、言われたままに仕事へ戻っていった。

その様子を見届けたビーンは再度黒板へ向かい、図の続きを書き始めた。

 

楕円形を中心に小さな丸と細い線が書かれた図が完成した。

それを、書き終えたビーンは振り向き1名に問い掛けた。

 

「先ほどの演習での答えを教える。線は魚雷、丸は艦載機、楕円は仲間もしくはお前自身と思ってくれて構わない」

赤城は自分の事を言っているのだとすぐに理解し、ビーンの話に耳を傾ける。

 

「模擬戦の場合、先ほどお前がやろうとした事はある意味効果がある。模擬上ではあるが敵は敵だ、姿が似ていようがどこに属していようが敵として見、勝利を勝ち取ろうとする艦隊としての力を誇示する効果がな。だが、今回は模擬戦ではない。防御演習だ」

そう言うと、ビーンは小型化した模造魚雷を木箱から取り出し横向きに見せる。

 

「赤城、これは何に見える?」

 

「魚雷ですよね?」

 

「魚雷以外にどう見える?」

2度目の質問によって誘導的に教えられたのか、赤城は1つの答えを導きだし、呟く。

 

「潜水艦…?」

求めていた答えが変えてきた為か、ビーンはその魚雷を地面に落とし、次は艦載機の模型を取り出すと魚雷のほぼ真上に来る辺りで手を使い固定した。

 

「これを艦爆としよう、ここまでハッキリと輪郭は見えないが雷跡は見えると思え」

そう言いながらもう片方に短くなったチョークを艦載機の模型に追従させ、直進する様に動かした。

 

「本来魚雷も潜水艦も移動目標だが、雷跡、もしくは航跡が見える深度ならば爆風による損傷、破壊は可能だ。だが、それでも止める事が出来ないなら最後の手段。艦載機を目標にぶつけろ、軽度だろうが被害は出るはずだ」

そう言い終えたビーンはチョークを固定する手を開き、チョークは重力によって落下し模型の横に落ちると砕けた。

そして、当たらなかったときの最終手段を表現する為か、しゃがみ込むと艦載機の模型を斜め下向きにし、プロペラが地面につく様な状態にして魚雷の模型前方に置くと空いている手をグーにしたのち開き爆発したかのような表現をした。

 

「資材の浪費を抑えるのは、基本ではないでしょうか?」

艦載機すら攻撃用の消耗品として使うという発想に、疑問を覚えたのか問い掛ける。

 

「通常運営してる泊地とかはな。だが、ここはアイツが変な方針を決めたおかげで最低限の供給量でも資材は貯まる一方だ、そのうえ使えとまで命令されるくらいにはな。この程度で浪費浪費言ってたら何も出来んぞ?」

ビーンはここが特殊な運営を行っており、資材に関して心配する事は無いと説明すると、潜水艦達に目を向けた。

 

「伊19・伊58、魚雷の訓練に入るぞ。あそこの的を好きな所から攻撃しろ。それを赤城が迎撃する、命中もしくは迎撃の比率で勝敗を決める。勝った方には提督本人から報賞が貰えるよう手配する」

その言葉によって、今までつまらなそうに黒板を眺めていた2人は目を輝かせ、海へ飛び込んでいった。

潜水艦達が潜行を始めると、駆逐艦達の様子を確認するためビーンは端末へ目を移した。

 

その画面には小島の付近へ小さな点が表示されており、一部の点は未だ散布しきれていない機雷があるのか忙しなく動いている。

 

「初めてにしては、場所は適切だな…妥当な場所だし今回はよしとするか」

駆逐艦達は戻ってきては無かったが、本日行う駆逐艦用の演習は全て終わったのだろうかビーンは紙に記入し、再度赤城と面向かう。

 

「そろそろ潜水艦達が攻撃始めると思うぞ?準備しなくて良いのか?」

言い終わると同時に、的にて水柱が上がったのだった。

その光景を目の当たりにした赤城は急ぎ艦爆を発進させ、魚雷に爆撃を浴びせるため、上空に視線を移した。

 

ビーンは邪魔にならない様に赤城から少し離れ、戦艦2名に声を掛けたのだった。

 

 

「待たせてすまない。1人は魚雷の命中、非命中の確認をしておいてくれ。防御演習は俺が撃つので、そっちまで手が回らない」

 

「わかったわ」

元々、演習に参加する気も無かったのか、ビスマルクが名乗り出た。

ビーンはビスマルクに紙とペンを渡すと、長門を引き連れ黒板・機材が置かれた場所より200メートルほど離れた場所へ移動を開始した。

 

「まぁこの演習は被弾するわけだが、そこらへんは問題ないか?」

ビーンは移動途中で注意点を述べる。

 

「あぁ、問題ない」

 

その後の会話は無かったが、距離も距離で特に問題は無かった。

2人が着いた所には大小複数の固定砲が設置されていた。

 

「今日はコレでやるか…」

ビーンは口径の小さめな砲を選ぶと、装填場所に移動し、足下の木箱から砲弾を取り出すと装填した。

 

「まずは慣らしだ、わざと外す。それで弾の速さに慣れろ」

そう言うとビーンは発射装置を握る。

放たれた砲弾は、長門の横を通過して海へ落ちていった。

 

「どうだ?弾は見えたか?」

 

「私を誰だと思っているビッグ…」

長門が言い終わる前にビーンは引き金を引いた。

砲弾はまたもや横を通過し落ちていった。

 

「御託は良いんだよ、実戦でもわざわざそう言うつもりか?そんな事より状況把握、整理に頭使えよ、旗艦たり得る存在なんだからよ」

言い終えると同時にンビーンは引き金を引いた。

砲弾は照準点を変えていたのか、長門へ命中した。

しかし、幸いにも元から口径が小さいモノを使っていたので、砲弾が砕けただけで、長門に被害は無かった。

 

「本番いくぞ、避け弾き受け止めよし。好きな様にやってみな、まぁ俺としては弾いてくれた方が、都合良いが」

4発目の砲弾が放たれた。

長門はそれを横から叩く様にして弾いた。

 

「要求道理にやってくれて嬉しいよ」

ビーンは笑顔でそう言うと次弾を放った。

次もその次も……

 

 

30発程になってからか、長門が弾きをマスターしたと確信を得たビーンは徹甲弾から弾種を変えて長門に照準を合わせた。

 

対して長門はパブロフの犬よろしく、その砲弾を叩く。

しかしそれは榴弾だった為に長門は爆煙に包まれるが、被害は無いもののビーンを睨みつけた。

 

「まぁ、そんな反応だよな…だがな、見分けれる様になる必要があるからな、目標達成までは付き合ってくれよ」

そう言い終えると榴弾・徹甲弾の発射をパターン化しない様にビーンは撃ち続けた。

 

「榴弾は徹甲弾に比べて遅い。それで避けるか弾くか判断しろ」

 

「1つ聞いても良いか?」

長門は砲弾を躱しながらビーンに声を掛ける。

 

「余裕だな、いいぞ」

 

「目標と言っていたな、なにをするつもりだ?」

会話の最中も砲弾は長門へ向かっていった。

 

「合同演習でお前達の力を見せつけ、上から邪魔されない地盤を得る。おっと最後の弾だ、避けれたら間宮の羊羹やるよ」

そう言い、最後の砲弾を放った。

その砲弾は今までで一番弾速が遅い砲弾だったが、長門は榴弾だと判断すると、最低限の動きで躱す。

しかし、遅い砲弾は長門の装甲付近を通過、空中で湾曲しながら後方砲塔に吸着した。

 

「演習終わり。最後のは避けれなかったな、まぁまぁ良いデータが取れた」

ビーンは紙に長門の演習結果の要点を書くと、ビスマルクが書き留めた結果を確認するため、赤城と潜水艦達が互いに競い合っている場所へ歩を進めた。

 

「待て、最後の砲弾は避けたはずだが?」

長門は最後の言葉が不満だったのか、ビーンに詰め寄ったがビーンは長門の声に反応する事無く、歩き続けた。

 

「ビスマルク、結果をこっちに渡してくれ。皆、演習終了だ」

ビスマルクはビーンの言葉に従い、結果の書かれた紙を渡した。

渡された紙をビーンは一瞥、○か×で成功か否かが示されていたため、その動作だけで最終的な演習効果を確認出来たのだ。

 

結果は目標防御の方が○の数が多く、赤城が奮戦したことを示していた。

 

「1日の伸び幅が目覚ましいな、コレなら目標達成も容易か…」

ビーンが呟くと、海面から潜水艦達が顔を覗かせる。

大方、魚雷を撃ち尽くして浮上、もしくは潜行時間の限界での浮上だろう。

ビーンはその2人に演習終了の旨を伝えると、上陸させ、今回の演習参加メンバーを並べ、報償としてか、羊羹を配っていった。

 

「長門、少し背を向けてくれ。最後の弾を取る、これが先ほどお前が聞きたかった答えだ」

そう言い、長門の背へ回ったビーンは長門の砲塔に吸着している物体を弄くり、取った。

その吸着物は、貫通に特化した形で無く、丸みを帯びていた。

 

「コレが最後の砲弾だ、試験段階だから火薬等は入っていないがな」

 

「それならば、先ほどの条件はなんだったのだ?」

 

「鼓舞するには飴が必要だろ?まぁ、今回配ったのは俺の気まぐれかもな」

それだけ言うと、ビーンはどこかへ歩いていったのだった。




読んでくださり、ありがとうございます。

本文にあった通り、新人だからと言って、上層部に飲まれない為の演習です。
演習内容の7割程が深海棲艦向けではない作戦です。
まずは邪魔されない環境を整える、それから本戦に入る予定です。

では解説いきます。
1:魚雷の防御
 魚雷は進行途中少なからず、雷跡が見えるモノと思っています。
その深度だと、大型の爆弾であれば破損が狙え、良ければ誘爆を狙えると思ってやりました。

2:魚雷に艦載機をぶつける
 Ⅰと同様な考えですが、魚雷の進行方向前面に艦載機と言う名の壁を置いて、目標へ到達させないための方法です。

3:機雷について
 防御用ですね、潜水艦に使わせる予定でしたが、いなかったと言う訳で駆逐艦達に回しました。
敵の進行方向さえ分かれば、有利な状況を作り出せるはず…
有利な状況を作り出すのも戦いの1部だと思っています。

4:防御(反射)について
 完全に演習用の訓練です。
深海棲艦はなりふり構わず攻撃してくるものと思っていますが、艦娘同士の演習では心理状況も関わってくると思いまして、命中(確信)という状況をひっくり返す事で隙を作り出す為の訓練ですね。
また、飛んでくる砲弾が1から10まで同じとは限らないので、榴弾も撃たせました。
結果として襲撃弾の見分け方的なものを身につけられたと思いますので、これは実戦で活かせると思っています。

5:最後の砲弾
 磁石による吸着弾を考えてみました。
船の砲はライフル砲らしいのでAPCR(硬芯徹甲弾)のスリッピング・バンド的なもので特殊な形状のものも大体発射可能です。
しかし、磁石は熱や衝撃に弱いものであり、コレを解決するにはどうすれば良いかと…
そうして出来たのは電磁石を作りだすことで、衝撃・熱は先に加わるものなのでいけるかと。
また、磁石作成には砲弾内部にコンデンサーを入れる事で、どうにか。
コンデンサーの放電も時限式もしくは回転数で起動する様な設定が出来れば...知識不足ですので最悪ご都合主義で捉えてください。
今回は吸着の試験のみなので小口径でその機構を詰め込んだだけですが、完成の暁には炸裂させたい。
砲弾のコスト?知らない子ですねぇ…
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