ハイスクールD×Dとメガテンとのクロスオーバーに触発されて書いてみました。
偉大なる先達には及びませんが、暇つぶしにでもどうぞ。

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ハイスクール審判者

審判者サタン

 

神の忠実な僕として人間を試し神に代わって人間を裁く存在として創造された大天使であるその人が、何故堕天し最後は魔王にまで堕ちたのか?

 

サタンは厳格であった、故に神が行うありとあらゆる悪意全てを引き受け人を試し続けた結果、人に敵対する者、敵意ある者、道を妨げる者とされ人間から堕天した存在として扱われた。

 

それでも尚神から与えられた使命を止めず人をそして天使さえも裁く様になると今度はその力を天使達から恐れられ、冥界の底深くコキュートスへと幽閉された。

 

溶けない氷によって半身を埋められ身動きできなくなったサタンは自らの役割を冥界に潜む悪魔達に行なわせ、それが元で悪魔達から魔王として祭り上げられこうして神の敵対者魔王サタンが誕生したのだ。

 

嘗て聖書の神Y.H.V.Hと堕天使の総督アザゼル、悪魔の王ルシファーが互いに世界の覇権を巡る戦いではサタンは最初は悪魔の側に立ち、しかしルシファーと対立し、神の軍門に下ると今度は悪魔、堕天使を多く討ち滅ぼした。

 

サタンの裏切りによって戦いが神の勝利に終わるかに見えたその時、二天竜の争いが始まりこの両者の争いを鎮めるため一旦堕天使、悪魔と休戦したがこれを不服としたサタンはあくまで戦い続け、二天竜が神が作った神器によって封印された時を見計らい神Y.H.V.Hに戦いを挑んだ。

 

サタンは唯一神を糾弾し、最後の審判を下した。

 

どの陣営も疲弊しきっており、サタンを止める力なく戦いが終わって尚、天界で、地上で、冥界で、煉獄で、異次元で、宇宙で、永遠に等しい長い時の中、戦い続けたサタンは遂にY.H.V.Hをシナイ山の山頂に追い詰めた。

 

 

シナイ山 嘗てモーセが神から十戒を授かり人とイスラエルの民と神との新たな契約の地で雷鳴が轟き天は暗黒に閉ざされていた。

 

「神よ我が審判を受け入れ滅せよ‼︎」

 

万天を震わせる声が響き、その声は雷となって神を撃ち、地上に雷雨が降り注ぐ。

 

人と龍と蛇を組み合わせた姿をし、あらゆる獣の特徴を備えた頭に6枚の羽と6本の腕にはルシファー、アザゼル、ミカエルを握り、男と女の特徴を兼ね備えたサタンは吼え暴風を巻き起こす。

 

『サタンよ、何故創造主である我を滅ぼす、人は神なくば生きられぬのだぞ?」

 

天空に木霊する神の威厳ある声 ゴットボイスが暴風を治め暗天に光が差す。

 

巨人の頭をした神Y.H.V.Hの周りには生き残った天使達とその筆頭であるメタトロンがサタンと対峙し、魔王ルシファーと堕天使総督アザゼルを取り戻さんと悪魔と堕天使達がサタンの背後から取り囲む。

 

どの陣営も疲弊しきり神の元には四大天使はなく、ルシファー以外の魔王はサタンに討たれ72柱の悪魔達も戦争で過半数を失い、堕天使も多くの幹部をサタンによって失った。

 

「神よ我が何も知らないと思ったか‼︎貴様は戦争が勝利したあかつきには地上に再び洪水を起こし、人間を滅ぼした後天の座のメギドアークで世界を焼き異教の神まで葬り、その後世界を新たに創造し真の全知全能神に成ろうとしている事などお見通しだ」

 

『それを知って何故我と戦う』

 

「知れたこと、人は神あっての人ではない。人があってのこその神である、だからこそ自らの思い通りに行かぬならば世界を滅ぼすなど神の諸行では無い。貴様のその邪な野望我が審判者として打ち砕いてくれる」

 

『父に逆らうか、よかろう再び塵に戻るがよいサタンよ』

 

神と天使、堕天使達の光の槍が降り注ぎ悪魔達の魔力の奔流が全てを押し流さんとサタンに迫る。

 

サタンは一方の手で光の槍を防ぎ、もう一方の手で魔力を打ち消す。

 

空いている手で空を掴むとメギドの炎が燃え盛りあらゆる者の守りを貫きソドムとゴモラを滅ぼした神の火が敵対する者全てを焼く。

 

「メギドラオン、嘗て神の名によってソドムとゴモラを堕落させ滅ぼす為に与えられた神の武器」

 

万物を貫くとされる神の武器は、神自身もその業火の中に置く。

 

「サタンよ、主に手を挙げるとは貴様狂ったか‼︎」

 

メギドラオンを耐えたメタトロンは傷つき、鎧が破れるのも構うことなくサタンに突撃する。

 

「主に代わって怒りを受け入れろ」

 

メタトロンの手刀が天軍の剣を放となってサタンを両断しようとするも2つの腕で防がれ、残りの手でサタンのゴットハンドが炸裂する。

 

「ぐああああ」

 

鎧を砕かれ堕ちるメタトロンを天使達が受け止め、天使達に抱えられたメタトロンは戦線を離脱する。

 

「ははは、全く化け物だね君は。本当に元俺の同僚かい」

 

サタンの腕に握られて苦しそうに呻く堕天使総督アザゼルが言った。

 

「君があの神から創造されたなんて今でも信じられんよ」

 

「メタトロン…小Y.H.V.Hと称され、我ら四大天使よりも力ある大天使を一撃で倒すとは」

 

力なく頭を垂れるミカエルは運ばれるメタトロンを見てそう漏らす。

 

「それは抵抗する間も無くあっさり捕らえられた自分に対する言い訳かい?ミカエル」

 

「黙れアザゼル、まだあの時のことを根に持っているのか」

 

「さ〜て何のことだか」

 

「巫山戯るのもいい加減にしろ。全くこれだから天使と堕天使共の馴れ合いなど虫唾が走るわ」

 

魔王ルシファーはそう言うが、一番深く傷つき今にも命尽きようとしていた。

 

この戦いが始まる前、四大天使、堕天使総督、魔王による奇襲をサタンに仕掛け見事返り討ちにされ最後まで激しく抵抗したルシファーも力尽き、彼らはこうして捕らえられ、身動きできなくなっていた。

 

「そう言うなって、今や俺たちは一蓮托生。どったにしろ魔王あんたもう長くはないだろう?」

 

審判者サタンは元が大天使であるので悪魔にとって猛毒の光の力を使える為、ルシファーは三人の中で最もダメージを受けやすく猛毒の光が体を蝕んでいた。

 

「ほざけ、この程度何ともないわ。案外大したことはないな神の力も」

 

強気の態度を崩さないルシファーだが、それが強がりだとここにいる全員が気付いていた。

 

その間にも戦いは続いている、堕落の象徴である漆黒の蛇が天使達を苦しめ、浄化の光が悪魔を昇天させる。

 

堕天使達は力で薙ぎ払われ、最早唯一神Y.H.V.Hを守る者は居なくなった。

 

「そこまでだ、我が創造主よ‼︎」

 

遂に神の眼前にたどり着いたサタンは万魔を貫く一撃を放つ。

 

巨人の頭の中心に穴が開き遂に神は討たれた。

 

『見事だ、たが何れ人は神を必要とする。お前がやった事は或いは全て無駄に終わるかもしれんぞ』

 

「創造主よ私も共に行く。人は神が必要なのかもしれない、だが必ず揺籠から巣立って行くのだ」

 

こうして自らの創造主を滅ぼしたサタンの体は塵と土に還り、戦争は終わり神共々その存在は完全に消滅したかに見えたのだが…

 

 

 

「…と言う訳で我は創造主と共に消滅する瞬間、自らを神器に封じ、人と共に歩む事にしたのだ」

 

「イヤイヤ分かんねーし」

 

左腕に付けられた銀色のガントレットに対し俺は思わず突っ込みを入れる。側から見れば物に話しかける怪しいやつだが知ったこっちゃない、こっちはこいつのせいで迷惑しているんだ。

 

「そもそも悪魔とか天使とか言われても分かんねーし、てか何でその昔神様をぬっ殺した人?が機械になってんの?マジ意味分かんねーし」

 

俺の名前は葛葉フリン、何処にでもいる普通の高校生である時家を掃除していたら出てきたガントレットを面白半分で付けてみたら、いきなり機械が喋り出して以来俺はこいつのせいで散々な目にあっている。

 

「いい加減俺を解放してくれませんかね?何時になったらこの機械外れんの、人に見えないからってトイレから風呂の中まで一緒てキツイんですけど」

 

「我と貴様は契約を交わした時から一心同体。いい加減諦めたらどうだ」

 

「嫌だね、なんだって俺がはぐれ悪魔や堕天使と戦わなきゃいけないんだ。俺はいたって普通ノーマルなの」

 

そう、俺はこいつをつけて以来、夜な夜なはぐれ悪魔や堕天使達と戦わされ、お陰で俺の生活は昼夜逆転。全く散々な目にあっている。

 

「世界に危機が訪れようとしている。お前は審判者として人の選択を裁定する義務がある」

 

はあ、また訳の分かんない事を。世界の危機?人の選択?裁定?なんのこっちゃこちとら一般人様だい。ああ、お祓いしたらこいつ取れんのかな?

 

「聴いているのか、お前は審判の時まで力をつけなければいけないのだぞ。このままでは魔王どころか並みの悪魔にさえ及ばないんだぞ」

 

人の話を聴くのはお前の方だっ‼︎て思わず叫びそうになったが、人前なのでグッと我慢した俺は偉いと思う。だから叫ぶのはやめて俺は徹底的に無視することにした「あーあー喋るガントレットなんて幻聴だ、聴こえないなー?」

 

「貴様は…はあまあいい運命からは決して逃れられないのだからな」

 

こうしてここ最近お決まりとなった朝の通学路での出来事は、或いはこれから起きる嵐の前触れだったのかもしれない。

 

 

 

 

 

あとがき的設定

 

神器 審判者の籠手(サタン・ガントレット)

 

あらゆる魔と聖なるものを断罪し神さえも滅ぼしたサタンの籠手。由来からは神滅具相当の神器だが現在の能力は他者からガントレットを見えなくする能力と嘗てサタンが捕らえた或いは打倒した“悪魔”達を召喚する能力であり召喚する悪魔は使用者の力によって召喚できる者とそうでないものがいる。他使用者の成長に合わせ様々な能力(アプリ)を習得するが詳細は不明だがその真の能力は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏設定的なもの

 

サタン

 

地球意識の一側面である女神メムアレフとの契約によって神器として生まれ替わったサタン。聖書の神は宇宙を創造した大いなる存在の端末にしか過ぎず聖書の神が討たれたことで星そのものを滅ぼすべく神霊エンシェントデイ、混沌王サナトが送り込まれそれを察知した地球意識がメムアレフの形をとってサタンを復活させ人の新たな進化と選択を促す役目を与える。実はサタンは聖書の神が創造した審判者という役割に地球意識の裁定の役割も密かに与えられていた為、これがサタン本来の使命であり裁定の為創造主すら上回る力を与えられていた。

禁じ手に至ればサタン本来の姿となって人類の前に現れるがそれはまだだいぶ先のことである。

 

 

葛葉フリン

 

東京都在住の高校生でよくある巻き込まれ系かと思いきや実は異なる世界からの転生体でありそこではスゴ腕サマナーやサムライをしていたらしい。詳細は不明だが人類にとって度々現れる重要な選択を担う存在であり地球意識はおろか大いなる存在もその正体が何なのか何故人類の重要な選択の時に現れるのか知らない。

悪魔を従え仲魔の声を聴きその力を自らの物にする不思議な能力と死んでも賄賂があれば生き返るという謎な設定を持つ。ぶっちゃけザ・ヒーローその人である。

 

 

 

 

 

 


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