フォーリング!   作:春夏 秋

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指輪のことに関して話そうか悩みましたが指輪の説明はまだちょっと先になっちゃいそうです。この無計画野郎めw


第4話

―――一方上空5000mに浮かぶ浮遊島では・・・。

飛び降りていった3人の立っていた場所に膝をつけて私は深いため息をついていた。

この体勢でかれこれ10分は経過している気がする。

 

「はぁ・・・ついに旅立ってしまったかマイエンジェル達・・・。」

 

こんな想いをするのなら決まり事なんて考えるんじゃなかったわ・・・。

はぁ〜・・・と、さっきよりさらに深いため息を吐いて肩を落とす。こんな肩早く地についてしまえ。

 

「あぁもうヤケだ!」

 

そうだ、とにかく叫ぼう。大きな声を出せばスッキリするかもしれない。地上ではカラオケとかいう施設でストレスを発散するとかいう方法もあるくらいだ。

そうと決まれば早速実践だ。着いている膝をパパッと払い立ち上がり、胸いっぱいに空気を吸い込みこの青空に響きわたるように、響きわたるように・・・。

 

「・・・なんて叫べばいいのかしら?」

 

叫ぼうとしようとしたがいい言葉がみつからない。実際ストレスを発散するために叫ぶなんて行為は、今までに一度もしたことがないことに私は気がついた。

 

「《わー!》とかかしら。いや、何か意味のある言葉がいいわね。この状況で1番しっくりくるような言葉・・・。あ、これなんかいいわね。」

 

そんな独り言をブツブツと呟いて自己解決する。

言葉も決まり再度胸いっぱいに空気を吸い込み、叫ぶ。

 

「神様なんて大ッ嫌いだー!!!」

 

そうだ、すべて神様が悪いんだ。なんで私が辛い思いをせにゃならんのだ。いつかとっちめてやるわ。

ウガー!と雲ひとつない空に向かって今の心情を体を使って表す。果たしてこれに意味があるのか。そんなの聞かないで欲しい。

その姿勢を5秒ほど保ち終えると、自分の中にあるスイッチを切り替える。心做しか叫んだことにより心が少し軽くなった気がする。

 

「よし、うじうじするのはここまで!こんな姿ほかの子達には見てもらいたくないしね。」

 

まだ午前中なんだし、家の大掃除でもしましょうか。

ちなみに私のストレス発散法には家の大掃除というものもある。掃除の楽しさをみんなにもわかってもらいたいと日頃から思っているのです。

 

「よ〜し!はりきっていくぞー!」

 

オー!と1人で拳をあげて気合を入れる。飛び降りるために開かれていた大きま扉を閉め、大掃除の準備をするためにスキップ混じりで私は自室へ戻っていった。

 

 

その7分後。準備を終えた私はキッチンで両手両膝を床につけて絶望していた。その原因は目の前のキッチンが語っていた。

 

「えぇ・・・、キレイよ・・・。使い終わったら毎回キレイにしてるもの・・・。」

 

そう、私たち家族は基本的に身の回りはキレイにしてる方よ。だが、今の現状は少し違う。

 

「だけど・・・、だけどここまでキレイにしたことなんて一度もないわぁーー!!」

 

さっき外に向かって叫んだ時より大きい声で叫んだ。と言うより叫んでしまった。

2階からはガタンッ!という音が鳴り響いたのがわかり、おそらくまだ寝ていた子がベットから落ちたのだろう。

だが今はそんなことはどうでもいい。私はよろよろとその場から立ち上がり再度キッチンを眺める。

キレイだ。―――だが、先ほどまでは置いてあったはずの調理器具までもがキレイさっぱりなくなっていた。

いつもならキレイに洗われた調理器具が壁に立てかけてあるはずのはずなのに、それらは忽然と姿を消していた。フライパンも鍋もお玉もまな板も包丁もすべてだ。

誰がこんな事をしたのかと私は私の愛用していた調理器具ちゃんたちが並べられているはずの位置を眺めながら即座に思考を巡らせる。

いや、思考するまでもない。

今私の頭の中にはいつも元気に走り回っている金髪の少女の姿が浮かんでいた。

きっと犯人はあの子に違いない。心の中で確信を決め、次はどうしてそんな行動に出たかを考えてみることにした。だがこれもすぐにわかった。

 

「そりゃずるいよマイエンジェル。まいったなぁ。」

 

ため息を一つ。だがこのため息は半分困り顔、そして半分笑顔の顔から吐き出されるものだった。この行動の意図を即座に理解できた自分だからこそできる顔だった。

まったく仕方のない子ね、と心の中で呟き、次はクスッと笑う。

その顔のまま私は天に視線を移し、誰も聞いていない空間で聞こえるはずのない金髪少女に言う。

 

「たくさん美味しいものを作ってやりなさい!」

 

きっと今頃は家に着いて一息ついている頃でしょうね。

早速自慢げにお披露目でもしてるんじゃないかしら。

 

「仕方ない。キッチンは後回にしましょう。」

 

もともとキレイなキッチンを後回しにしリビングの掃除をすることにした。――のだが、

 

「「雫ちゃんごはーん」」

「・・・」

 

私の大声によりベットから落ちた2人が腹を空かせて2階から降りてきた。

―――どうやら大掃除はもう少しあとになりそうだ。




感想を送ってくれる方々ありがとうございます。とても励みになりますねw今回は投稿ペース少し早かったんじゃないかな?え?いつもが遅いから意味がない?あ、はいすみません...。
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