ダークネスガールズ〜darkness girls〜   作:みかんとアロエ

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中々難しいです〜
基本シリアスですん


第2話 少女の帰り道

 

結局数分したら元の制服に戻った。

そして再び時が流れだす。

 

「香織さん、どうしたんですか席から離れて?」

先生が不思議そうに聞いてきた。

「気分がわるいので少し保険室いくのです」

そういって私は女子トイレへと向かった。

 

「う”ぅ…っ…お”ぇ…う”ぁあ”…」

トイレの個室の便器に盛大に吐いた。

沙織がせっかく作ってくれたお弁当の中身を全て出してしまった。

しかし今そんなことよりさっきの恐怖と自分がなぜ生きているのかという疑問で頭の中がぐちゃぐちゃだ。

「どうして…あの時…絶対に死んじゃうって思ったのに…」

確かにあの時胸を開かれて心臓を破壊された。それなのに傷一つなくなっていて

変な格好になってるのだ…。

それに私に姉なんて…私は霧沢家の長女じゃないのか?とりあえず今日は気分が優れないからもう早退しよう。

 

 

そうして家に帰ってきて早速部屋のベッドへと向かった。

制服も脱がずにベッドに横たわる。

ふとさっきの姉の事が頭に浮かび押入れを開けてアルバムを開いた。

しかしどれも私と沙織と中学生の愛織が写っているものばかりだ。

「はぁあ…ないなぁ…」

アルバムをバサバサ振っていると写真が一枚落ちてきた。

「ん?なにこれ?」

その写真を拾って見てみるとそこには

私達3人以外の人物が写っていた。

 

青髪のミディアムヘアの女の子

黒髪のポニーテールの女の子

赤髪のツインテールの女の子

 

そして真ん中に写ってる女性は

自分とそっくりな白髪もストレートだった。

その写真の裏には

ー礼奈お姉ちゃんの誕生日!はっぴーばーすでーお姉ちゃん!香織 沙織 愛織…詩織 姫織

憂織…と名前が書いてあった。

しおり?ひおり?うおり?誰だ?

そんな子の名前なんて知らない。

すると、手に持っていた写真が光だした。

そして光が変形し、4つの人型になっていき、

写真に写っている女の子達が姿を現した。

真ん中にいる女性が私を優しい眼差しで見つめてきた。その瞳の暖かさは…家族…優しいお姉ちゃんのようだった。

「香織…貴女がこの写真を探しだしたということは、【人影】にあったのね…。」

よくわからない事をいう女性の姿はまるで、

おかしな姿になった私そのものに見えた。

「あなたはだれ?」

率直な疑問を投げかける。

「私は…まだ名乗れないわ。貴女は思いだしてはいけない…あんな悲しい出来事を思いだしてはいけない…。」

憂鬱そうに私にそう諭した。

「わたしはなんであなたみたいな格好になっちゃったの?」

一番聞きたかったことを尋ねた。

「貴女のその姿は…霧沢家の頭首として世界を守るための姿よ…。【人影】と共に【世壊】を倒す為に力を得たの」

人影と一緒に?…。

「その表情(かお)、人影に命を狙われたのね…。貴女のその力は、貴女の願いに応え、力を増幅する。貴女の願いで世界を救うことも、貴女自身が【世壊】になることも…。

貴女が希望を失わず、絶望に身を落とさなければ全ての願いが叶う…。」

…なにを言ってるのか全くわからない。

でもなにを言いたいのかはわかる気がした。

「香織…どんな事があっても絶望に負けないで…私のように絶望に染まらない…真っ直ぐで強い女の子になって…そしてこれを持って行きなさい」

そういって赤色の宝石が埋め込まれたペンダントネックレスを私に差し出した。

「なぁに…これ?」

彼女はゆっくり微笑むと

「それは私達の大切な思い出よ…大事にもってて…。」

手に取った瞬間に彼女達は泡のように消えていき、ペンダントの赤色の宝石へと吸い込まれていった。

しばらく静寂が続き玄関のドアが勢いよく開く音がした。

するとバタバタと足音が近づいてきて

息を切らし汗だくになった沙織の姿が現れた。

「お姉ちゃんどうしたの!?」

今までに見たことがないぐらい慌てている沙織。私は彼女に

「だいじょうぶだよ沙織♪少し気分悪くなっちゃっただけだから」

そう言うと彼女は安心してきて

「お姉ちゃん…よかったぁ…」

すっかり元通りだ。

この子、私が死んだらどうなっちゃうんだろう。なんて少し思ってい…!?

頭が…痛い!われ…そう…

「うぁ…っ!頭がぁっ…!」

しばらくすると茶髪の少女が白髪の少女の亡骸を抱きかかえながら泣いている姿が頭の中に映しだされた。

 

 

 

ーおねえちゃん…いやだぁ!!!おねえちゃぁああああん!!!うぁあああああぁああぁ”!!!目を開けてっ…起きてよぉおお!!!!おねえちゃん…あはっ…あはは…はっ…あっっはははははは!!!!

おねえちゃん…動かなくなっちゃった…死んじゃったんだ…なら、もう私…生きたくない…死んだほうが…いい…。

そういって茶髪の少女は自分の喉元に白髪の少女が持っていた刀を手にとり、喉元へと突きつける。

おねえちゃん…待っててね…今そっちに行くから…♪

少女の体から肉を突き刺す鈍い音が響きわたり、彼女の首から大量の血液が溢れだしたー

 

 

そこでようやく正気に戻った。

「はぁ…はぁ…っく…」

今のは、なんだったのだろう…。

「お姉ちゃん…だいじょうぶ?」

沙織がまた心配そうに様子を伺ってきた。

「だいじょうぶ…だいじょうぶだよ沙織…」

自分でも大丈夫じゃないのがわかる。

さっきのアレは…まさか…アレが、私の能力…なのだろうか。

「ごめんね沙織…少し一人にしてほしいな…」

沙織には悪いが部屋を出て行ってもらう事にした。

 

沙織が出て行った瞬間、またもや世界が反転した。

そして先程の黒いモノが現れた。

「やっぱり覚醒してもすぐには具現化されない…か」

安心したように私に語りかける。

「よかったよ。あのまま君の妄想が具現化してそのまま君が妹さんを殺しちゃう羽目にならずに」

どうやらこちらに先程の殺意はない。

「あなたは…さっきの」

あの時パニックになって名前を聞きそびれた。

「私は揚羽だよ。ごめんねさっきは、決して悪気があって君を殺そうとしたんじゃないんだ」

本当に申し訳なさそうに謝ってきたので

「どうしてあの時殺そうとしたの?」

彼女に聞いてみる。

彼女は深刻そうになった。

「君にはこれから立ちはだかるであろう

苦痛を味合わせたくなかったの。君はさ、きっと昔の出来事を忘れてると思うんだ」

言われてみれば昔の記憶だけすっぽり抜けている。

「その記憶は、今は思いださないほうがいいよ…無理に思い出そうとしないで。君が忘れているように、君の妹たちも忘れてるの。

私たちがその記憶を封印したから」

封印ということは消えてはいない…ということか。

そこで揚羽は私のペンダントネックレスに気が付いた。

「香織…そのペンダントは…どこで?」

ありのままを話し

「揚羽ちゃんと会ったあと家に帰ってアルバムを見てたの。そしたらこの私以外が写ってる写真からね、4人の女の子が出てきて

私とそっくりな女の子がこのペンダントネックレスをくれたの」

揚羽は少し驚いたような様子だった。

「それ…礼奈のだ…」

礼奈…れいな?誰だろうか?

「礼奈って…だれ?」

少しばかり涙ぐんでいた揚羽は泣きこらえながら

「私の…大切な友達だよ…勿論君にとっても…ね」

先程の女性のことだろうか。

「それでね、君を殺そうとしたのは、そのペンダントネックレスの持ち主、礼奈の遺言からなんだ。」

彼女は胸まであるもみあげを弄りながら

「私は失敗してしまった。あの子たちにこんな苦しい思いはして欲しくない。だから、もしあの子たちの誰か、きっと香織だろうけど

覚醒しそうになったら…楽にしてあげてってね…」

噛み締めるように言った。

彼女は再び私をじっくりと見つめため息つきながら

「でも、ほんと…そっくり…礼奈に…」

呟いていた。

すると彼女はふと何か思いだし

「あ、ごめんね香織、私これから陽姉とお出かけなんだ。じゃあね♪」

そういうと一瞬で彼女の姿が消えた。そして時を同じく世界が動き出す。

私はそのまま疲れてベッドに体を預け意識を飛ばした。

 




なかなか辻褄合わせが大変です
ご視聴ありがとうございました
次回も不定期です
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