IS~疾走する本能~   作:煉獄 龍騎

4 / 4
第3話 再会!超お人好しとのほほん

「それでは、一年一組のクラス代表は織斑一夏くんに決定です!あ、1つながりでいい感じですね!」

 

オルフェノクの襲撃、模擬戦の翌日。

SHRにて代表の発表が行われた。

ただ、一夏だけが困惑顔で手を挙げた。

 

「あの、先生質問です」

「はい、織斑くん」

「なんで敗けた俺が代表なんですか?」

「それはわたくしと巧さんが辞退したからですわ!」

 

ガタッ、と立ち上がりお嬢様ポーズをしながら話を進めるセシリア。

 

「勝負はわたくしの勝ちでしたが考えてみれば当然のことですわ!」

「なぜなら相手がこのセシリア・オルコットだったのですから!」

「なのでわたくしも大人気なく怒った事を反省しましたのですが___」

 

ちなみに、昨日。セシリアに呼び出された巧はセシリアに頼まれ、代表を一夏にした。

正直に言って、巧はそんなこと聞いていなかった上に、やりたくなかったので丁度よかった。

 

「あれ?巧。巧のほうがいいんじゃねえの?」

「悪いが、俺にはオルフェノクと戦う仕事もある。頼んだぞ」

「ぐっ・・・わかったよ」

 

しぶしぶと言った様子で許可する一夏。

 

「いやぁ、セシリア、分かってるねー!」

 

やいのやいのと盛り上がるクラスメイト。

その中でセシリアはコホン、と咳き込むと、

 

「それで・・・ですね。わたくしのように美しく華麗でエレガントな完全無欠の人間が操縦について享受すれば見る見る成長しますわ!」

 

と、バンッ!と机を叩き立ち上がる篠ノ之。

 

「あいにく、一夏の教官は足りている」

「あら、ISランク「C」の篠ノ之さん。「A」のわたくしに御用でも?」

「ら、ランクは関係ない!私がどうしてもと頼むからだ!」

 

そのまま言い争いをはじめる。セシリアと箒。その横で巧が一夏に聞く。

 

「織斑、懇願したか?」

「してねえ」

「だろうな」

「そんな殺生な・・・」

 

と、千冬がセシリアと箒の頭に出席簿を落とす。

 

「座れ馬鹿共。お前たちのランクなどゴミだ。殻も破れていないひよっ子が付け上がるな」

 

鬼の一喝により、黙り込む2人。

織斑一夏の受難は始まったばかり・・・

 

 

 

~★~

 

 

 

「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット。試しに飛んでみせろ」

 

千冬の授業。呼ばれた二人は前に出るが、疑問の声を上げる一夏。

 

「あれ?千冬ね___」

ズバァン!

「織斑先生だ」

「・・・織斑先生、巧は良いんですか?」

 

一夏の疑問はもっともである。

先日説明したように、巧のものは貴虎や紘汰の戦極ドライバーとは違い、一応ISである。

しかし、一夏は重要なことを忘れている。

 

「はあ、お前は狼上の試合を見てなかったのか?」

「え?」

「・・・はぁ、狼上」

「はい。織斑、俺は飛行のためにはバジンを使用しなきゃならない。そもそも俺のISは束のオーダーメイド。お手本に向かない」

「なるほど!」

 

合点したようで、手をポンと叩く一夏。

 

「・・・早くしろ、織斑。オルコットはもう展開しているぞ」

「え?わっ!」

 

気付いた一夏は白式を展開。

そのまま飛行動作に入る。

 

「よし、飛___」

 

そこから先は言わなかった。否、聞こえなかった。

そこには、3体のオルフェノクが地面に降り立っていた。

その異形、正確にはISに恐怖を覚える生徒たち。

 

「千冬さん!」

「落ち着けお前たち!全員、落ち着いてグラウンドの隅に移動しろ!」

 

巧の声に反応した千冬は生徒たちに怒号を飛ばし、避難させる。

さらに誘導を手伝う真耶。

それを確認し、巧はファイズドライバーを展開。

ファイズフォンを開き、急いで変身コードを押す。

 

・・・5、5、5

 

そして「ENTER」を押す。

 

《Standing by》

 

ファイズフォンからけたたましい音が鳴り響く。

フォンを高く掲げ、皆を守れる戦士へ姿を帰る言葉を巧は叫んだ。

 

「変身!」

 

そして、ドライバーのバックル部・フォンコネクターにファイズフォンを突き立て左側に倒す。

 

《Complete》

 

電子音声と共にベルトからフォトンフレームが形成される。

一度眩いばかりの光を放つと変身を完了する。

手首をスナップさせる巧。

それに呼応するかのように寮のほうからバイクが走ってくる。

そして、変形。

 

《Battle Mode》

 

バトルモードになったバジンは左ハンドルを巧に投げ渡し、オルフェノクのうちの一体、

カクタスオルフェノクに突撃する。

残ったマンティスオルフェノク、オックスオルフェノクを見据えながら、

巧はミッションメモリーをファイズエッジに差し込む。

 

《Ready》

 

フォトンブレードを形成し、オルフェノクへ突撃。

マンティスに斬りかかる。

しかしマンティスは腕の鎌で受け止める。

そして、隣のオックスが拳の鉄球で巧を殴りつける。

 

「なっ!?ぐああぁっ!」

 

そのまま、吹き飛ばされる巧。

追い討ちをかけるようにマンティスが斬りかかる。

素早く、正確なその攻撃が巧を襲う。

その速さに、防戦一方の巧。

と、オックスは避難していた生徒の許へ歩いていく。

 

「くっ!待て!」

「行かせん!」

 

行かせまいと巧は駆け出すも、後ろから斬りつけられ、阻止される。

バジンも気付いたが、カクタスに阻まれ、動けない。

そしてオックスはその手から鉄球を投げた。

 

 

 

~★~

 

 

 

生徒の集団に飛んだ鉄球はひとりの生徒を狙っていた。

谷本癒子である。

別にオックスに他意はない。

ただ目に付いたから、である。

しかし狙われた癒子にとってはたまったものではない。

腰が抜け、その場からも逃げられない。

その癒子の前に一人の少女が立ちふさがる。

 

彼女の友人、布仏本音である。

 

「本音・・・」

「だいじょぶだよ、ゆーこ。ゆーこは私が守る」

 

いつもの間延びした声ではなく、強い意志のこもった声。

しかしその顔は諦めた者の、それだった。

 

「布仏!」「本音ぇ!」

 

千冬と、クラスメイトからの叫び。

そんな叫びも空しく、無慈悲にも鉄球は本音に迫る。

 

しかしそんな彼女の後方から、否、後ろの上空から音声と共に弾丸が飛ぶ。

 

《Burst Mode》

 

「ちぃっ!」

 

弾丸に阻まれ鉄球は本音の前からオックスの元に帰る。

驚いた本音や千冬は弾丸の飛んできたほうに振り返る。

そこには___

 

「大丈夫!?本音、千冬さん!」

「遅いぞ、馬鹿者」

 

巧の友人の一人、三原直哉だ。

 

「ごめんなさい。束さんに落とされちゃったので・・・」

「まったく、頼んだぞ」

「はいっ!」

 

そういうと直哉は胸の白いネックレスを輝かせ、デルタドライバーを展開。

懐からデルタフォンを取り出し、銃のグリップのように変形。

トリガーを引きながら顔の横に持っていく。

そして、変身コードを音声入力。

 

「変身っ!」

 

《Standing by》

 

ドライバーにセットされているデルタムーバーにフォンを接続。

 

《Complete》

 

電子音声と共にフォトンフレームが形成される。

その色はファイズとは違い、白かった。

一度眩いばかりの光を放つと変身を完了する。

 

人工複眼の色はオレンジ、白いブライトストリームが体を流れる。

 

仮面ライダーデルタだ。

 

「行くよ!」

 

ミッションメモリーを引き抜き、手首のデルタブレスに差し込む。

 

《Ready》

 

白いフォトンブレードを形成し構える。

そのまま斬りかかり、吹き飛ばす。

巧の隣に立つ。

 

「巧!」

「・・・!直哉!もう出来たのか!」

「ああ、一緒にやろう!」

「おう!」

 

今、ふたりの戦士が並び立つ。

しかし、空中から、さらに2体のオルフェノクが現れる。

 

それは先日倒したはずの、スティングフィッシュとエレファントだった。

 

「っち、コアの破壊に失敗したか・・・?」

「4体は厳しいかな・・・」

 

そんなふたりの元に光実、さらにザック、城乃内秀保、初瀬亮二が走ってくる。

彼らも、巧の友人で、ユグドラシルのメンバーだ。

 

「光実!」

「ザック!城乃内!初瀬!みんな来てくれたのか!」

「はい。束さんがコアの破壊を確認できなかったので念のために、と」

「ま、そのおかげで助けに来れたしな」

「まあ僕たちに任せなよ」

「お前らはさっきのやつらをやれ!」

「おう!」

「ああ!」

 

巧と直哉を見送り、残りのオルフェノクのほうを向く。

 

「さて、なんども甦られると面倒だから今回で決めちゃいましょう」

「おお!」「ああ」「うっし!」

 

4人は戦極ドライバーを取り出し、腰に装着。

それぞれ錠前・ロックシードを解錠する。

 

《ブドウ!》

《クルミ!》

《ドングリ!》

《マツボックリ!》

 

それぞれ音声と対応するフルーツ・木の実が表れる。

それぞれ独特のポーズをとると、中央のドライブベイにロックシードを装填、ロックする。

 

《《《《Lock on》》》》

 

それぞれのベルトからほら貝のような音、トランペットのファンファーレのような音、

銅鑼・二胡の音、エレキギターの音が流れ出す。

そして彼らも叫ぶ。人類を守る戦士に姿を変える言葉を。

 

「「「「変身!」」」」

 

《ハイ~!》

《~~♪》

《カモン!》

《ソイヤッ!》

 

カッティングブレードを倒しロックシードのキャストパッドが展開。

装着者に鎧が被さって変形する。

 

《ブドウアームズ! 龍・砲・ハッハッハッ!》

《クルミアームズ! Mister Knuckleman!》

《ドングリアームズ! Never Give Up!》

《マツボックリアームズ! 一撃・イン・ザ・シャドウ!》

 

ブドウを纏った龍玄はスティングフィッシュにアームズウェポン・ブドウ龍砲から

弾丸を発射、牽制しながらほかの3人に言う。

 

「みんなはエレファントをお願いします!こいつは僕が!」

「わかった!」

 

クルミのナックル、ドングリのグリドン、マツボックリの黒影はエレファントを囲み、攻撃を繰り出す。

 

「オッラァ!」

「くっ!」

「おりゃっ!」

「ちぃ!」

「うらっ!」

「がっ!」

 

怒涛の勢いで攻め立てる3人。

しかし、相手は腐ってもオルフェノク。

戦闘は出来るとはいえ、攻撃力の足りないこの3人の攻撃はあまり効かない。

だからこそ、素早く、連続で必殺技を繰り出す必要がある。

 

「一気に決めるぜ!」

「ああ!」「うし!」

 

城乃内はカッティングブレードを3回倒す。

 

《ドングリスパーキング!》

 

「おおぁ!」

 

アームズウェポンのドンカチを振り回し、衝撃波を飛ばす。

 

「ぐふぅ!」

 

それにあわせるように、初瀬もカッティングブレードを3回倒す。

 

《マツボックリスパーキング!》

 

「オォラァッ!」

 

城乃内のうしろから飛び出し、回転しながらエレファントを突き刺す初瀬。

 

「ごあっ!」

 

さらにザックもカッティングブレードを3回倒す。

 

《クルミスパーキング!》

 

「はあぁっ!」

 

クルミボンバーからクルミ状のエネルギー弾を打ち出す。

 

「がああっ!・・・まだだ!」

 

大きな鼻を振り回すエレファント。

3人は吹き飛ばされる。

 

「ぐっ!」「うわぁ!」「ぐあっ!」

 

しかし、エレファントも三連続で必殺技を受け、満身創痍。

振り回した鼻を戻した瞬間、ふらつく。

その隙を3人は見逃さなかった。

 

《クルミスカッシュ!》

《ドングリスカッシュ!》

《マツボックリスカッシュ!》

 

それぞれ走り、地面を蹴る。

そのままほぼ真横に飛びながら足を突き出す。

 

「「「はあああっ!!」」」

「がああああ!」

 

6度の必殺技を受け、エレファントは爆散した。

 

 

 

~★~

 

 

 

同じころ、光実はスティングフィッシュに苦戦していた。

遊泳体となったスティングフィッシュに、銃撃を当てようとするが、避けられトライデントで反撃され続ける。

 

「どうした、どうした!」

「くっ、ならこれだ!」

 

光実はひとつのロックシードを解錠。

空へ投げた。

展開されたのはダンデライナー。

飛び乗った光実はブドウ龍砲とダンデライナーから銃弾をばら撒く。

数が多すぎたのか、スティングフィッシュは撃墜される。

光実はカッティングブレードを1度倒す。

 

《ブドウスカッシュ!》

 

ブドウ龍砲から東洋龍型の大型エネルギー弾を放つ。

自由落下していたスティングフィッシュはモロに喰らい地面に落下。

そのまま光実はダンデライナーから飛び降り、カッティングブレードをもう1度倒す。

 

《ブドウスカッシュ!》

 

右足にブドウ状のエネルギーを纏い、跳び蹴りを放つ。

 

「はあああぁっ!」

「ぐぅわあああ!」

 

よろよろになりながら立ち上がったスティングフィッシュは龍玄脚を喰らい爆発した。

 

「あとは巧さんと直哉さんだけか・・・」

 

 

 

~★~

 

 

 

ところ変わって巧と直哉。

ふたりは息の合ったコンビネーションでマンティスとオックスを圧倒。

素早く斬りつけ、腰を折った直哉の背中を転がり、巧はオックスを斬りつける。

マンティスが反撃とばかりに鎌を振り下ろすが、身を反し巧は避ける。

振り下ろした体勢で隙だらけのマンティスを突き刺す直哉。

そこでふたり同時に蹴りを繰り出す。

 

「がっ!」「ぐっ!」

 

と、同時にカクタスをこちらに吹き飛ばすバジン。

その体はほぼ大破。

そんなバジンに巧は頷くと、直哉とアイコンタクト。

巧はベルトのENTERを押し、直哉はデルタブレスに音声コードを入れる。

 

「Check!」

 

《《Exceed Charge》》

 

それぞれの武器にフォトンブラッドが充填される。

巧は衝撃波を飛ばしマンティスを、直哉は右腕から光刃を伸ばしロープの要領でオックスを、それぞれロックする。

バジンは右腕にエネルギーを充填。

それぞれが駆け出した。

 

「でやあぁっ!」

「はああぁっ!」

「・・・!」

 

巧の剣が、直哉の刃が、バジンの右ストレートが。

命中し、爆発。

Φ、Δがそれぞれ浮かぶ。

 

変身を解除した巧と直哉。

後ろからは光実たちが現れる。

光実は電話を切ると笑顔を浮かべる。

 

「お疲れ様でした。巧さん、直哉さん。5つのコアの破壊が確認されましたよ」

「そっか、サンキュ」

「はい、では僕たちはこれで」

「うん。束さんたちによろしくね」

「はい!」

 

そういうと光実たちはロックビークルを展開し、それぞれが帰っていった。

 

「にしても久しぶりだな、直哉」

「そんなに長くないでしょ、巧」

 

再会の喜びを分かち合うふたりにクラスメイトたちが近づく。

 

「ありがとー巧くん!」

「助かったよ!」

「しかもかっこよかった!」

「で、その人は?」

 

巧が質問攻めにあっていると、

 

「直哉ー!」

「うわっと!?本音~!」

 

本音が直哉に抱きつく。

実はこのふたり、面識があり両思いなのである。

抱き合っているラブラブっぷりを見せ付けられたクラスメイトたち。

それだけでこのふたりの関係が分かったクラスメイトたち。

騒がしくなりかけるが、千冬が手を叩き鎮める。

 

「自己紹介だ。それと、感謝しておこう」

「はい!三原直哉です!巧とは幼馴染で親友です!それと織斑先生とも知り合いです!

 好きなものはお菓子、それと本音です!みんな、よろしく!」

 

はきはきとしていて癒し系のあいさつ。

そして、ほぼ付き合ってる宣言をしたことでまたもざわめきだつ。

 

「それでは実習を終了する。それからこのことは黙っているように。解散!!」

 

この日、IS学園にもう一人の戦士が入学。

彼の名は三原直哉。本音を愛する優しき戦士。

仮面ライダーデルタ___

 




初めてあとがきを(本編で)使います。
デルタの剣はメビウス、ヒカリ、アグルなどの剣のイメージです。
それから、感想、評価などをくれると、嬉しいです!
おねがいします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。