ねぎまのせかいでリフォームは如何ですか?   作:バンパイア・リリー

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お待たせしました第二話どうぞ!
          リリーより。


e2  学園長室に百鬼夜行あらわる(クリーパーカーの勘違い)

「大丈夫かい?」

 

 目を覚ますと、穏やかな顔つきのおじさんがいた。、、、40辺りか?、、、、、、。

 

「、、、、、、。」

 

「、、、どうした?」

 

 返事がないことに心配はたのか、顔を覗き込んでくる。

 

「お、おじさん、、、 だれ?、、、」

 

 その行動に少し驚きながらも、そう答えて見る。にしてもここはどこだろうか。見た感じ学校の保健室の様な部屋だけど、、、、、、。 とりあえずこの人は大丈夫そうだ。その目を見ると若干こちらを警戒している色が漏れているが、意識しないとよっぽど鋭くなければ気づかないだろう。なぜ自分は気づけたのだろうか、、、。クリーパーカーって意外と神経鋭いのだろうか?

 まあ、今は考えるのは止めておこう。それで、さらに警戒されたらたまらない。

 

「ぼくは、高畑・T=タカミチ。この学校の教師をやっているんだけど、、、 君の名前は?」

 

どうする? クリーパーカーって名前とかあったっけ?というかどうやって自分を説明すればいいんだ?とりあえずここは、、、、、、。

 

「クリーパーカー、、、、、、。」

 

「クリー=パーカー?」

 

「ううん。クリーパーカー、、、。ええと、、、クリーパーの人型として生まれた、、、。固有の名前は、、、あんまり呼ばれてないから、、、 曖昧だけど、、、、、、。薬師 破駆楽、、、、、、。」

 

 そうです。今考えました。だってわからなかったんだもん。しかし、ちょっとまずかったかな? 今空気の緊張が増した気がする。 あ、そりゃそうか、、、、、、。今人間じゃありません。って言った様なものだからね。まずったな、、、。取り消せないかな。まず、無理か、、、、、、。

 

「取り合えず、学園長室にきてもらえるかな?」

 

「う、うん、、、、、、。」

 

 ここは拒めそうにない。おとなしくついていくか、、、、、、。

 

 しばらく廊下を歩くと、そこだけやけに立派な扉があり、パネルに学園長室と書いてある。

 

「失礼します。例の子を連れてきました。」

 

「うむ、入れ。」

 

 どこか迫力のある声が聞こえ、タカミチと一緒に扉をくぐる。すると、そこには、、、、、、。

     妖怪がいた!!

 

「よ、妖怪ぬらりひょん(タダ飯喰らい)、、、、、、!」

 

「なっ、、、、、、!!」

 

 俺の発言にその妖怪は絶句した。周りの者たちの大半は俺を睨み、一部吹いた者が数名いたが隣にこずかれてすぐに顔を引き締める。やはりからだの変化で涙腺が弛くなっているのか、すぐに涙が目にたまった。

 

「ひっ、、、、、、。」

 

 反射的にタカミチの後ろに隠れて、スーツの腰辺りの生地にしがみついてしまう。恥ずかしい、、、、、、。 元男の俺としては、しがみついてしまったことが、涙を浮かべてしまったことが、もうれつに恥ずかしい、、、、、、。けれども、止められないのも事実。慣れるしかないのか、、、、、、。

 

「ぬらりひょんのことかな?でも、わしゃ人間じゃ。」

 

「大丈夫。彼らに、攻撃の意思はない。ちょっと警戒しているけど、、、、、、。」

 

「ほ、ホント?」

 

 タカミチが安心するよう促し、そして頷くと、やっと落ち着いてきた。

 

「それじゃあ、わしらに君のことを教えてもらえるかのう。わしが麻帆良学園の学園長じゃ。おぬしは?」

 

「く、クリーパーカーの、、、薬師 破駆楽、、、です。リフォームの匠って呼ばれてました、、、、、、。」

 

「そうか、、、 それでは、おぬしは元々どこにおったんじゃ?」

 

「、、、、、、。」

 

「では、どうやってここにきた?」

 

「、、、、、、。」

 

「なぜここにきた?」

 

 俺が質問の答えに詰まると、どんどん質問を重ねてくる。と言うか、どうやって答えればいいか分からねぇよ。転生して来ました。なんて、だれが信じるか!

 

「貴様!さっさと答えんか!!」

 

 後ろに控えていたひとりの部下と思わしき人が怒鳴ってくる。

 

「ふにゅッーー ーー、、、、、、。」

 

 目をつぶり縮こまって、何も言えなくなる。怖い。感情もと言うか精神も年相応になっているのか怖いという感情が抑えられない。

 

「こら、そんなふうにしたら答えられるものも答えられまい。」

 

 ついに、タカミチの後ろから出られなくなった俺を見て、学園長が部下を抑える。

 ふと、パーカーのポケットに紙が入っているのに気づく。 あ、これ既読の神からの手紙だ。つい、手をポケットに伸ばす。手が手紙に届いた直後、ポケットに手を突っ込んでいるのに気づいた部下たちが一斉に武器を抜いてこちらを睨む。

 

「ひっ、、、  」

 

 それにビビり尻餅をつく。その拍子につかんでいた手紙が部屋の真ん中にヒラヒラと落ち、滑って止まる。

 

「あっ、、、」

 

 ヤバイっあれには大切なことが、、、、、、。って大丈夫だったか。タカミチがそれを拾う。それを学園長に見せ、数分してすぐ手元にかえってくる。

 

「そうか、、、。 すまなかったのハクラ。学園内の部屋を貸すからゆっくり休むが良い。」

 

「が、学園長!?」

 

 さっきの部下が学園長に異を唱える。しかし、学園長は、それを押さえ込んだ。

 

「この者はほとんどわかっとらんよ。」

 

「なぜそのようなことが、言えるので、、、」

 

「さっきの書類を見る限りそう言い切れる。この子は捨て子じゃよ。」

 

「もし、それが嘘だったら、、、」

 

「ある程度、監視を付ければ問題あるまい。」

 

「それは、、、そうですが。しかしっ、、、」

 

「これは決定じゃ!」

 

 と部下もこれに渋々頷いた。

 

「わ、分かりました、、、」

 

 すると、学園長が今気づいたように続ける

 

「おっと、そう言えばここについてあまり知らんのじゃったな。そうだ、やはりタカミチの部屋に入れよう。その方が、都合も良かろう?」

 

 すると、タカミチは、一瞬考えて発言する。

 

「そうですねぇ…僕は構いませんが、、、、、、君は大丈夫かい?」

 

 その問いかけにうんと答えると、では、そうしましょうと、言って失礼しますと、俺の手を引いて学園長室から出ていった。

 

 

 

ーー学園長とその部下たちsideーー

 

「まあ、この問題は、置いといて良いじゃろう。小学生じゃしのう。」

 

 学園長たちは勘違いをしていた。身体を見ると背は著しく低いモノの中学生と言われればすぐに納得できる程度で、からだも、しっかり中学生らしい慎ましい発達をしているのだが、ブカブカのパーカーを着ているため、からだのラインがわからなくなっており、大きいパーカーによってさらに背が小さく見えるように錯覚してしまっているからである。

 

「そ、そうですね、、、。」

 

 部下たちも頷く、ひとりを除いて、、、、、、。

 彼等が彼女の能力(ばくはつ)について知るのは、まだ先の話である。




それではいただきます。
     今日の血はどんな味?
         バンパイア=リリーより。
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