お気に入り数500突破に何度も目をこすりました。目が痛くなりました。
教室に入るとみんなに囲まれた。
「弦ちゃん怪我はもう治ったのかしら?」
「後約1週間もすれば完治って言われた。でも処置も終わってるし見ての通り元気だよ!」
「弦~!良かった~!!」
梅雨ちゃんの言葉に元気アピールしながら返すと涙目の三奈ちゃんに抱きしめられた。こんなに心配してくれてすごく嬉しくて心が温かくなる。
みんなも口々に労ってくれてる時に出久くんが少しうつむきがちにこちらを窺ってて首を傾げる。
出久くんは思い切った様に顔を上げて口を開いた。
「石さん。あの時・・・僕の事助けたから傷、悪化したんだよね?僕が考え無しに突っ込んだから石さんに無理させちゃって・・・。本当にごめん!!」
がばっと頭を下げる出久くんに私もみんなも驚いた。そうか彼は人一倍優しいから自分を責めてしまうのか・・・。でもあれは無意識での行動だし私は出久くんを助けた?というか引っ張った事を後悔していない。
だからぶっちゃけ謝られても困る。というわけでここははっきりと言わせて貰おう。
「私はさヒーローになりたくて雄英(ここ)に来たんだよね。」
「え?う、うん?」
私の言葉に出久くんが困惑したような表情になるが気にせず続ける。
「ヒーロー志望としてあの場面で行動するのって自然なことだと思うんだ。確かに結果的に私の怪我は悪化したけどそれは私の自業自得だし出久くんのせいじゃないよ。」
「で、でも・・・。」
言い返そうとする出久くんの言葉を私は遮る。
「それに私としては謝られるよりもっと言われたい言葉があるんだけどな?」
ニッと笑って出久くんに言うと出久くんはハッとしてから緩く笑った。
「うん・・・ありがとう。」
「どういたしまして。」
なんとなく出久くんと仲良くなれたと思いました。やったね☆
その後も心配して声をかけてくれるみんなの優しさにジーンとした。
なんだかんだ話してたらHRになり席に座った。
朝から飯田くんの天然ボケと瀬呂くんの素晴らしいツッコミに腹筋を攻撃されたが耐えきった私はまた一歩トップヒーローに近づけた気がしたね、うん。
「お早う。」
「相澤先生復帰早えええ!!!」
原作と違ってぐるぐるに包帯が巻かれているのは右手だけで顔には絆創膏が一杯貼ってあるが無事な様子にホッとする。みんなが相澤さんの無事な姿にホッとする。本当にみんないい奴等だなぁとしみじみ思う。
「俺の安否はどうでもいい。何より戦いは終わってねぇ。」
「!?」
相澤さんの紛らわしい言葉にみんながざわざわする。ざわざわって漫画だとめっちゃモブさん方が仕事するところだよね。そんで中に妙に説明口調で詳しい奴がいるんだけど奴等は何者なんだろう?あ、モブか!またふざけた事を考えてたら相澤さんの体育祭宣言を聞き逃した。ちくせう何故だ・・・!
みんなは敵に襲撃されたのに行うことに動揺した。それで大丈夫なのかという問いに相澤さんは冷静に返す。冷静な相澤さん相変わらずめっちゃ格好いい。
「ウチの体育祭は日本のビッグイベントの一つ!!
かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ全国が熱狂した。今は知っての通り規模も人口も縮小し形骸化した。
そして日本に於いて今「かつてのオリンピック」に代わるのが・・・
雄英体育祭だ!!」
オリンピックに代わる体育祭とかすごすぎだろ。前世でオリンピックを全部じゃないけど見てた私からすると漫画で読んでた時よりとんでもない事がよく分かる。マジパネェ。
「当然名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。
時間は有限。プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ。
年に一回・・・計三回だけのチャンス。ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ!」
相澤さんの言葉にみんな気合いが入った表情になった。
ー昼休みー
みんなノリノリに体育祭のことを話している。私は梅雨ちゃんと三奈ちゃんとお昼を食べるべく財布を持つ。梅雨ちゃんの冷静なツッコミが面白くて少し吹き出したがお茶子ちゃんのNotうららかなアレな表情のお陰?で気づかれなかった。セーフセーフ。うららかじゃないお茶子ちゃんの表情はリアルだとマジでアレな感じだった。
「どうした?全然うららかじゃないよ麗日。」
「生・・・」スパァン!バシィ!
ひとまず峰田をはたいた事に関しては後悔も反省もしなかった。
「皆!!私!!頑張る!」
お茶子ちゃんがうららかに戻ることを切に願っておこう、うん。
ランチラッシュの美味しい唐揚げ定食味わって食べた。マジランチラッシュパネェ。
ー放課後ー
なんか今日は1日が早く感じるけどなんでd(不思議な力)・・・はっ!!私は一体・・・??何か考えていた気がするけど気のせいか?ま、とにかく放課後だし帰らないと。
ザワザワザワザワザワザワザワザワ・・・etc.
「何ごとだあ!!?」
お茶子ちゃん本当それな。思わずエトセトる程にザワザワしてるわ。
「出れねーじゃん!何しに来たんだよ。」
「敵情視察だろザコ。」
wwかっちゃんマジ淀みねえwwあれがニュートラルとかウケるww峰田の表情もワロタww
「意味ねェからどけモブ共。」
「知らない人の事とりあえずモブって言うのやめなよ!!」
飯田くんごもっともw
かっちゃんが淀みなさすぎて笑いがやめられない止まらない・・・!!
「迎えついでにどんなもんかと見に来たがずいぶん偉そうだなぁ。」
あ、教室まで来るとは珍しい。
「ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい?」
「ああ!?」
必死に否定する出久くんと飯田くんのMIペアが可愛すぎて禿げそう←
「こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ。
普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴けっこういるんだ知ってた?」
「?」
いやに口調が優しいのが気味悪い。私は今うわあって表情してるけどこれは人使が悪いね。後でアイス奢らせよう、そうしよう。
「体育祭のリザルトによっちゃヒーロー科編入も検討してくれるんだって。その逆もまた然りらしいよ・・・
敵情視察?少なくとも普通科(おれ)は、調子のってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつー宣戦布告しに来たつもり。」
空気が固まったのを見てはあぁ~とため息をつきつつ前に出て行って人使の頭を軽くはたく。
「ていやっ。」
「って、弦なにすんだよ。」
不機嫌そうにこっちを見る人使を私も不機嫌そうに見返す。
「なにすんだをブーメランしとくわアホ。お前のせいで空気が固まっちゃったでしょーがよ。」
「別にいいだろ。」
「別に人使が宣戦布告しようが愛を叫ぼうがシャウトしようが構わんがそれは私がいないところでならのお話なのだよヒトソンくん。」
「分かったけどその口調と呼び方やめろ、きもい。」
「てめぇ。」
普通にむかついてさっきとはまた別に空気が固まる。ひとまずここは私が大人になってやろうと軽く深呼吸して落ち着く。
「ここは休戦して帰ろうと思うけどどうだい?」
「俺は帰る気あったけど止めたの弦じゃん。それに休戦とか勝手にキレてんのも弦だろ。」
人使がケッと効果音がつきそうに言った言葉に、ぷっちーんと何かがキレた音がしたような気がした。
「よろしいならば戦争「ふっ、二人は知り合いなの!?」・・・はっ!」
一触即発な空気になったが出久くんの質問でハッとした。危ない危ないキレる所だった。
私はもう一度深呼吸して今度こそ落ち着かせて出久くんの方を向く。
「ああ、ごめんね。こいつは心操人使。中学一緒で私の親友なんだ。」
「えええー!!」
出久くんや他のみんなにも驚かれた。まぁたった今一触即発な空気になった奴等が親友とか驚くよね普通。私は苦笑いしつつこれ以上この教室の空気に耐えられなくなって人使を引っ張って校舎を出た。ちなみに手を握るとかのイベントはない。手首を引っ張ったのだ。そこ重要。
未だに無言の人使にまた私はため息が出る。
こやつ不機嫌だな。宣戦布告の時はそうでもなかったのに意味が分からん。
「で、なして不機嫌なん?」
「別に不機嫌じゃねーし。」
ガキかこいつ。こういうときの人使は話させようとしても話さないから放置するのが正解だ。ここテストに出るよ!
暫くの沈黙の後に人使が口を開いた。
「・・・あいつと仲いいのかよ。」
「フーイズあいつ?」
「・・・あのモブとか言ってた奴。」
かっちゃん?
「爆豪くん?別に仲良くないよ、全然話した事もないしね。なして?」
「・・・別に。」
「そればっかりだな!」
思わず突っ込んだ私に罪はない。人使はなぜか顔を逸らしてずんずん進んで行った。なんかむかついたので後ろから飛びかかってやった。
「うわっ!!おまっ弦降りろ!」
「うるせー!私に精神的迷惑をかけたお詫びだ!このまま道場まで進め人使号!!」
「なんだよそれ!ったく落ちても知らねーからな。」
「おうともよ。」
「・・・まったく人の気も知らないで。」
「ん?なんか言った?」
「なんも言ってねーよ。」
なんか言った気がするが人使の機嫌も直った様なので良しとしよう。
その後帰り道で会った応援してくれる人に冷やかされて速攻降りたのはまた別の話だといいな←
それから2週間はあっという間に過ぎて傷も完治した。
そして迎えた
雄英体育祭 本番当日!!!
更新遅れて申し訳ないです。
モチベーションが上がらず書くのが遅れました。
今回は体育祭前で前回に引き続きHI☆TO☆SIが出張りました。
人使くんはなんで不機嫌ダッタンダローナー?ワカラナイナ-??
次回から体育祭なので気合い入れて書いていこうと思います!!
質問感想お待ちしております。
今話も読んでいただきありがとうございます!