少し間が空きましたが何とか書けました。
今回はwwという表現がありますのでそのことを了解のうえで読んでいただきたく思います。
お願いいたします。
朝になり人使といつもの日課を終えると登校した。
正門に連日群がる報道陣を見て人使と同時にため息をつく。
「朝からやめて欲しいわ・・・。」
「暇なんだろ・・・。」
今からあそこを通り抜けると思うと憂鬱過ぎてテンションが驚く勢いで下がった。
もはや報道陣が1匹いるとその30倍はいると言われる漆黒の存在に思えてくる。要するにそのレベルでうざいということだ。うざい。
意を決して通り抜けるとすぐにマイクを向けられた。
「オールマイト・・・ってあなたは今最もヒーローデビューを期待されているルーキーの石弦さんよね!?」
うえぇ、バレた!!めんどくせぇ!!頬が自然と引きつっていく。
「人違いです。」
「やっぱり雄英に進学したのね!お話聞かせて!!」
話聞けや!!!てか今から学校なのにお話してる時間なんかないわ!!!
しかし現実は無情で女記者がでかい声で言ったお陰で周りにも張れて詰め寄られる。
「ぐぅえ・・・人使助け・・・」
助けを求めて人使を見ると私に詰め寄る記者の後ろを通っていて目が合うと口パクで何か言った。
「お、と、り、さ、くせ、っておまえ私を囮にしてんじゃねぇ!!!」
「お話聞かせて!!!」「こっちに目線ください!!!」「この前の事件だと・・・!!」
私の叫びは詰め寄る記者の声で埋もれ人使の耳に響くことはなかった。
人使は私を囮にさっさと先に校門を通り抜けて先に行った。
あの野郎・・・せいぜい夜道に背後に気をつける事だな!
その後なんとか振り切り校内に入った。・・・疲れた。
廊下を歩いていると相澤さんに会って下がっていたテンションが上がり限界突破する。
「相澤さん!おはようございます!」
気怠げに振り返る相澤さんマジ格好いい!!横に並んで歩いてるだけで笑顔になってしまう!
人使?奴と歩いてて笑うのはふざけてる時くらいだ。
だいたい常ににこにこしてたら一言きもいって言ってくるからな!あの隈野郎!!ムキー!
「弦か、朝から元気だな。」
人使のせいでの苛立ちも相澤さんの一言で浄化される。ああ、癒やされる。
「相澤さんに会えたのでパワーチャージしました!」
「俺は栄養ドリンクか何かか。」
「存在が私の元気です!」
「アホか。」
ばっさり斬られたが相澤さんだから全然気にならない。
笑顔の私に相澤さんは呆れた様に薄くだけど笑う。
イケメン!!!何その笑顔!!格好良すぎ!!!殺す気か!?まぁ何度か萌え死んだけどさ!!←
相澤さんは漫画でいう実はちゃんとしたらイケメンキャラだよね!!
まあ私は今のままでも十分格好いいと思うけどね!!ロン毛も相澤さんならオールOKだ!
「ところで昨日の訓練のV見たぞ。」
背中に冷たい汗が落ちる。見たんだ・・・。
「手抜いてただろ。」
疑問系じゃ、ない、だと・・・!?
まさかバレている?いや、きっと大丈夫だ!!
ここは私の名演技で誤魔化してみせる・・・!!
「・・・ソンナコトナイヨー。」
「おい・・・。」
「抜きましたごめんなさい!」
ここで謝らないと暫く相手して貰えなくなるので素直に謝る。
なぜバレたんだろう?
実は確保をすればいいあの訓練だと私はもっと早く終わらせる事が出来たのだ。
核の近くで待ち伏せをしたがお茶子ちゃん1人で来ることが予想出来ていたから私が入り口に糸で罠を張り、引っかかった所を入り口付近の天井で待ち伏せし確保すればお茶子ちゃんはその時点で脱落。
その後にかっちゃんの応援に行って確保するのもお互いに集中していて隙だらけだったので簡単にできた。
それをしなかったのはあの訓練で出久くんとかっちゃんの双方が成長する場面だったからだ。
決して割り込んだ後のかっちゃんが怖いとかそんなんじゃない。本当さ!・・・たぶん。
私の個性を詳細まで知っている相澤さんでなければ気づかれる事はない程度には取り組んだのだがやはり相澤さんにはバレてしまった。
手を抜いた事を怒られるのではと戦々恐々とする。
「別に怒ったりするつもりはねぇよ。」
ひとまずホッとし相澤さんを見ると、なぜか目を逸らして気まずそうにしている。はて?
「手を抜いた事を別に見ればチームプレーを優先していたとも言えるし確保時や移動の時なんかの動きは合理的だった。爆豪を無理にどうにかしようとしなかった点なんか合理的な考え方も出来ていた。
まぁその、なんだ、よく・・・出来ていた、方ではあった・・・。」
「!?」
いきなり早口に捲し立てられたかと思えば褒められ、た・・・だと!?
思わずジッと相澤さんを見れば表情が不機嫌そうになり目を逸らされた。
「・・・。」
無言でさっさと歩いて行く相澤さんにハッとして急いで追いかける。
表情筋が緩んでにやにやしてしまった私は悪くない
やはり相澤さんは天使だったようだ←真顔
途中で分かれて教室に行きみんなにあいさつすると梅雨ちゃんに一発で機嫌が良いことがバレた。解せぬ。
「昨日の訓練お疲れ。Vと成績見させてもらった。」
ホームルームが始まり相澤さんが話し始める。さっきの事を引きずってか私の方を向こうとしない。
相澤さん、貴様!照れているな・・・!!内心でジョジョ立ちをしながら言い放つ。
でもDIO様のあの立ち方リアルですると腰を痛めるんだよね。あの時は、痛かった・・・(遠い目)
どんな背筋してんだろ?あんな反って平然と立てるなんてさすがDIO様だね☆・・・話が逸れてしまった。
馬鹿なことを考えてたら学級委員を決めるところまで話が進んでいた。
みんなは我こそはと手を上げているがもちろん私は上げない。
前にも言ったが私は目立つことが大嫌いだし雑務とか自分から進んでやろうとは思わない。
前世でも学級委員とは無縁でいたし今世でもやる気は一切ない。
「静粛にしたまえ!!」
みんなが声に反応して飯田くんの方を向く。
「“多”をけん引する責任重大な仕事だぞ・・・!「やりたい者」がやれるモノではないだろう・・・!
周囲からの信頼あってこそ務まる聖務・・・!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら・・・
これは投票で決めるべき議案!!!」
「そびえ立ってんじゃねーか!!何故発案した!!!」
「っ!!!!ww!!」
ww飯田くんwww矛盾wwしすぎwww、後ナイスwwwwツッコミwwwwファーwww真面目にお腹痛いwwwお腹割れちゃうwww
私のツボにドストライクで腹筋が崩壊した。必死に机に突っ伏し声を出さないように堪える。
みんなは盛り上がっていて爆笑から震える私の事には気づいてなかった。セーフセーフ。
その後投票する頃には落ち着いて無事投票出来た良かった。
ちなみに飯田くんに入れました。飯田くん驚いてたw
梅雨ちゃん達とお昼ご飯を食べていると警報が鳴った。
「なにかしら?」
「なになにー??」
「なんだって、ちょ・・・!!」
言葉を遮られて訳が分からぬまま避難しようとする他の生徒の波に押されて巻き込まれる。
確かこれは校内に報道陣が入っただけだった筈だ。
私はひとまず右手の糸を天井につけて左手の糸を梅雨ちゃんと三奈ちゃんに着けて人の波から脱出した。
「ありがとう弦ちゃん、助かったわ。」
「ありがとう!!」
「ひとまず無事で良かった。・・・どうにかこの騒ぎを抑えないと怪我人が出てしまう。」
「そうね・・・。」
窓のある位置は私達の位置からだと少し遠い。しかしこれほどの人が我先にと避難していて怪我人が出るのも時間の問題、迷っている暇はない。
「梅雨ちゃ「大丈ーーーー夫!!!!」・・・。」
飯田くんぇ。今日は朝から遮られてばかりな気がする・・・。厄日か?
「ただのマスコミです!なにもパニックになることはありません、大丈ー夫!!
ここは雄英!!最高峰の人間に相応しい行動をとりましょう!!」
飯田くんの呼びかけに避難していた生徒は落ち着いた。
私の出番・・・。ない?ですよね-。
その後警察が到着してマスコミは撤退した。
それから出久くんの提案で委員長は飯田くんに決まった。
私達はこの時、まだ気づいていなかった。
今日の出来事が事故ではなく、悪からの宣戦布告であった事に。
結果活躍出来ない主人公ww
今回は飯田くんが委員長になる話なので活躍させる訳にいかず主人公には大人しくしてもらいました。
報道陣に少し辛辣に書いたのは漫画で相澤さんを小汚いと言っていたからです。
はい、私怨です(^w^#)
次こそは活躍出来るようがんばります!!
質問感想お待ちしてます!
今話も読んでいただきありがとうございました!