八幡「後輩」 いろは「先輩」   作:鴉子

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八幡「彼女な後輩」 いろは「彼氏な先輩」part1

いろはと付き合い始めたその夜、俺は可愛い妹である小町に尋問という名の質問をされていた

 

小町「さぁお兄ちゃん、可愛い妹である小町に連絡をしないでどこに行っていたのかなぁ?小町心配きたんだよ。あ、今の小町的にポイント高い!」

 

八幡「わー高い高い」

 

小町「うわぁー、ゴミいちゃんてきとー。そんなんだから彼女どころか友達もできないんだよー」

 

そう小町は言った

まあ今までの俺だったらきっと何かしらの愚痴を言ってこの話題は終わっていただろう

しかし今の俺にはいろはという彼女がいる

あれ?彼女がいて友達がいないっておかしくない?

しかしそんなことは今は置いといて俺は小町言ってやった

 

八幡「おい小町、お前は勘違いしているぞ。俺にだっているんだからな」

 

小町「え!もしかしてお兄ちゃん友達できたの?すごいじゃん!明日は雪が降りそうだなぁ」

 

え、俺に友達ができるのってそんなすごいことなの?

いや、俺だって本気を出せば友達の一人や二人…

はい、できませんね

いやいや!小町は勘違いしているようだな

俺にできたのは友達じゃなくてだな

 

八幡「小町、お前は勘違いしているようだな。俺には友達はひとりもいないぞ」

 

小町「はぁ、やっぱりね。そうだろうと思ったよ。まぁ期待せてなかったけどね」

小町「それじゃあゴミいちゃんは今日の帰りどこに行ってたの?」

 

はぁ、また振り出しに戻るのか

これはいろはとの事説明するしかなさそうだな

 

八幡「小町よ、俺は友達がいないと言っただけであって彼女がいないとは言っていないぞ」

 

そう言うと小町は痛い子を見るような目で

 

小町「お兄ちゃん、妄想は大概にした方がいいよ……」

 

おい、どういうことだ

友達の時と反応違うくない?

俺に彼女ができるのってそんなにすごい事なの?

 

八幡「いやいや、妄想なんかじゃないぞ。俺には彼女いるからな」

 

そんなふうに説明していると俺の携帯がなった

相手は今現在話題に出ている一色いろはからだった

 

八幡「小町悪い、電話だ」

 

小町「え!お兄ちゃんに電話かけてくる相手いたの!?」

 

小町がなんか失礼なことを言っているがまあいいだろう

そう思い俺は電話に出た

 

いろは『あ、八幡ですか?』

 

電話に出るといろははいきなり話しかけてきた

 

八幡「そんだが、どうかしたかいろは?」

 

いろは『いえいえ、八幡が無事に家に帰れたかどうか心配でですね』

 

八幡「ありがとないろは」

 

あぁ、嬉しいことをいってくれるなぁ

 

いろは『いえ、彼女なんだから彼氏の心配をするのは当然ですよー。それで無事に帰れましたかー?』

 

八幡「ああ、無事には帰れた。だが今現在絶賛ピンチ中だ。助けてくれいろは」

 

いろは『え、ピ、ピンチなんですか!?わ、分かりました何をすればいいですか!?』

 

八幡「助かる。今から小町に電話を代わるから彼女だって言ってやってくれ」ヒョイッ(小町に携帯を渡す)

 

いろは『ちょ、八幡!?』

 

ふう、これでいろはが小町を説得すれば小町も納得するだろう

 

小町「代わりました、うちの愚兄の妹の小町です」

 

いろは『こ、こんばんわ。八幡の彼女の一色いろはですっ』

 

小町「えぇ!本当にお兄ちゃんに彼女いたんですかぁ!?」

 

小町よ、俺に彼女がいることがそんなにありえないことなのかい?

ハチマントッテモカナシイ

だけどこれでいろはが説明すれば小町も納得するだろう

さて今のうちに小町の作った飯でも食べるとするかな

 

ー数分後ー

小町「いろはお姉ちゃん今度うちに遊びに来てくださいね〜。それでは〜」

 

お、電話終わったみたいだな

てか小町いつの間にいろはお姉ちゃんになってんだよ

電話で仲良くなりすぎだろ

 

小町「すごいじゃんお兄ちゃん、本当に彼女ができたんだね!嘘じゃなかったんだね!」

 

電話が終わるとすぐに小町はそう言ってきた

本当ってなんだよ

 

八幡「だから散々そうやって言っただろ。な?俺は嘘ついてなかっただろ?」

 

小町「いやー、どうせお兄ちゃんの事だから見栄を張ってるだけかと思ったよ!そんなことよりおめでとう!今夜はお赤飯だねっ!」

 

八幡「いや、もうお前が電話してる間に飯食っちまったから」

 

小町「じゃー明日だね!明日はお赤飯だー!」

 

お前お赤飯どんだけ食べたいんだよ

まぁ、俺も嫌いじゃないしいいか。小町の作るお赤飯はうまいしな

 

小町「それとお兄ちゃん、今度いろはお姉ちゃんうちに連れてきてね」

 

まぁやっぱりそうくるだろうな

 

八幡「ああ、今度連れてくるよ」

 

珍しく俺は素直にそう言った

まあ本当に今度連れてくるかな

あの様子だと小町ともう仲良さそうだしな

ー次の日の朝ー

 

小町「お兄ちゃーん!早く起きないと遅刻するよー!」

 

八幡「んー、分かった」

 

俺はとりあえず返事しておいた

だがまだ俺は起きない

だってまだ寒くて布団から出れないんだもん

うわぁ、俺がもんとかキモいだけだな

自分でかんがえといてあれだけど

そんなことを考えていると頭が冴えてきてもう眠れそうにない

ふー、まだ寒いけど起きるとするか

 

小町「あ、お兄ちゃんおはよー」

 

八幡「おう、おはよう」

 

俺がまともに挨拶出来るのは小町と戸塚くらいだな

いやいろはともできそうだな

今日あったらしてみるか

俺の挨拶ができる人間がふえたぞ!

 

小町「うわぁ、お兄ちゃんその顔キモいよ。ニヤニヤしすぎ」

 

八幡「え、俺そんなにニヤニヤしてたか?」

 

小町「うん。家じゃなかったら通報されるくらいニヤニヤしてたよ……」

 

え、マジか

これは気を引き締めなきゃな

そんなことを思いながら朝飯を食べ始める

 

小町「ずばりお兄ちゃんはいろはお姉ちゃんのことを考えていたんだね」

 

うお、今食った朝飯口から出そうになった

てかなんでわかるんだよ

小町ってエスパーか何かなの?

 

小町「その顔はあってたんだね!」

 

八幡「なんだよ鎌かけただけかよ。エスパーかなにかかと思ったじゃねーか」

 

小町「いやいやお兄ちゃん顔にばっちし出てるからね」

 

八幡「マジで……?」

 

小町「マジでだよ。てかお兄ちゃん幸せそうだねー。小町は嬉しくて涙が出そうだよ」

 

そう言って小町は嘘泣きを始めた

いやいや小町さん、嘘泣きだってバレバレだからね

 

八幡「って、もうこんな時間じゃねーか。小町急げっ」

 

小町「わ、わーやばいじゃん!」

 

そう言って俺と小町は急いで学校へ行く準備を始めた

 

ー数十分後ー

もうすぐ1時間目が始まる時間だ

今日は遅刻ギリギリだった

あの後小町を送り届けて急いで来てこの時間だ。あのまま話してたらやはかったな

そういえば結局いろはとは挨拶できなかったな

残念がってる自分がなんかおかしくてニヤニヤしそうになった

おっと、俺のニヤニヤは通報レベルだったな。気を引き締めなくては

 

そんなことを考えていると1時間目が始まるチャイムがなった

 

ふぅ、いろいろ考えていたら眠くなってきたな

1時間目は数学だし寝るとするかな

数学やっても分かんないし

 

 

 

 

そんなこんなで眠っているとしているといつも間にか3時間目が終わりそうな時間になっていた

いやいや、1時間目が終わった時点で誰か起こしてくれよ

いや、俺を起こしてくれるのなんて戸塚くらいだな。その戸塚も今日は風邪で休みだし

 

眠気覚ましに1人でそんなことを考えていると3時間目の終了を知らせるチャイムがなった

 

さて昼飯の時間だな

今日もベストプレイスでゆっくり食べるとするかな

 

由比ヶ浜「ヒーキー、たまにはお昼ゆきのんと一緒に食べない」

 

ベストプレイスへ行こうと立ち上がるとアホの由比ヶ浜が話しかけてきた

 

いや俺がお前や雪ノ下と食べるなんてあり得ないだろ

雪ノ下になんて言われるか分からねえし

 

八幡「いや、俺いまから…」

 

いろは「こんにちはー!」

 

由比ヶ浜に言おうと思っていたところで突然いろはが教室にやってきた

 

戸部「おー、いろはすじゃん。弁当持ってどったの?隼人君と一緒ににたべるの?」」

 

突然現れたいろはに戸部はそう言った

ん?いろはが弁当?

てか三浦さんの目が怖いですよマジで

 

いろは「いえいえー、葉山先輩じゃありませんよー」

 

戸部「え、もしかして俺とか!?」

 

いろは「そんなことはあり得ません」

 

いろはさんあざとい忘れてますよ

そして戸部よ、どんまいw

 

戸部「じゃ、じゃあ誰なん?」

 

まあそれもそうだろう俺といろはが付き合ってるってこと誰も知らねえだろうし

 

しかしこのままいくといろはの口から出そうだな

俺は今のうちにここから離脱した方がいいな

俺が教室から出ればいろはも着いてくるだろう

 

そう思い俺は立ち上がったのだが時すでに遅しだった

 

いろは「もちろん八幡に決まってるじゃないですかー」

 

戸部「え……?」

 

いろはさんこの空気どうしてくれるの?

てか八幡って誰とか言ってるやついるしよ

いや俺の名前知ってるやつの方が珍しいか

ナニソレハチマンカナシイ

しかしそんなことより今はこの空気を何とかする方がいいな

 

八幡「おいいろは、ちょっとこい」

 

いろは「あ!はちまーん!」

 

いやでかい声で名前呼ばないでくれよ

 

結衣「ヒ、ヒーキー。今いろはちゃんの事名前で……」

 

あ、由比ヶ浜忘れてた

てか由比ヶ浜怖いっすよ

なんでそんな怒ってんの

 

いろは「どうしました八幡?」

 

八幡「ほら、こっち来い」

 

俺はいろはの手を引いて教室から出ていく

今はこの教室から出ていくことが最も重要だ

 

いろは「わ!八幡大胆ですね!」///

 

八幡「ちょ、いいからこい」///

 

やべえ、絶対俺顔真っ赤になってるよ

てかこいつも顔赤くなりすぎだろ///

 

こうして俺たちは変な空気になっている教室から出て行った

 

 

 

ー続くー

 




とりあえずここまでです
part2では奉仕部の二人を出そうと思っています
てか、今回由比ヶ浜可哀想ですねw

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