ビームで使い魔   作:大三元義明

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変な事しか起きません。

もう一度言います

変な事しか起きません

むしろもうゼロ魔じゃなくてゼロ麻です
ゼロ麻って何よ、麻なんて言葉全然でてこないよ
キャラ崩壊だよ


召喚

私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール

誇り高きトリスティン王国が貴族、ラ・ヴァリエール公爵家の三女よ。

自慢じゃないけど勉強は出来る方だ、容姿だってツェルプストーの女より良い、胸は大きさじゃなくて俊敏性だと思う。

しかしそんな私にも欠点が一つ有る、言っておくけど胸じゃないわよ。

 

それは魔法の才能、私には魔法の存在が決定的に欠けている

これは自慢だけど何重にも固定化が掛けられている宝物庫の壁に亀裂を入れたのは他でもない、この私だ。

あの時は確かコモン・マジックの練習をしてたはず、確かライト、だったかな。

 

まあ良い、話を戻すわ。

今ここ、トリステイン魔法学院では二年生の使い魔召喚の儀式が行われているんだけど、実はとても不味い事になった。

話の発端は他でもない、ビッチで定評があるツェルプストーだ。

魔法学院では処女疑惑が蔓延してるチェルプストーだが私の眼はごまかせない、あれはもう絶対膜は無いね。

 

それで件のチェルプストーなんだけど昨日コントラクト・サーヴァントの事で色々からかわれてつい大ぼらを吐いてしまった。

そしたらもう来るわ来るわ追撃、サラマンダーを召喚したとかいちいち私に報告しなくて良いわよ、あんたは私のお母様かなんかなの?

いまだ召喚の呪文すら一言も唱えていないのは自分だけだろうと周りを見渡すと既に私以外は召喚を終えたようだ。

 

 

「これで全員ですかな?」

 

生徒達を監督していた先生、ジャン・コルベールは生徒達に確認する。

 

 

「いいえ、まだミス・ヴァリエールが・・・」

 

先ほど、サラマンダーを召喚したキュルケが言う。

 

「昨日私にあんなこと言ったんだから、この子より凄い使い魔を召喚して見せるんでしょうね?ルイズ?」

 

 

その言葉に私は昨日吐いた大ぼらを思い出していた。

 

『私一応言っておくけどね、召喚魔法だけは自信があるのよ?

あんた達じゃ束になっても適わないくらい最強の使い魔が私の召喚を静かに待ってるの、いやもうむしろ私が使い魔よ』

 

(訳が分からない…)

 

 

「ゼロのルイズ!」

 

「死ね!」

 

「何呼び出すんだ?」

 

「呼び出せっこないでしょ?また爆発してお終いよ。」

 

そんな罵倒の数々に私はため息を吐く。

 

 

『いやもうむしろ私が使い魔よ』

 

 

『いやもうむしろ私が使い魔よ』

 

 

『いやもうむしろ私が使い魔よ』

 

 

そうよ、もういっその事自分が使い魔とか言っちゃたりしたらどうだろう。

私座学は一位だし、自分なりに魔法を改変したと言ったら多分信じるだろう。

そうと決まればさっそく実践

 

「宇宙の果てのどこかにいるもう一人の私!」

 

 

「「「「「!???」」」」」

 

 

「神聖で、美しく、そして強力な私!

             私は心より求め、訴えるわ!我が導きに!答え、私と合体しなさい!!」

 

 

「「「「「ナルシスト!???」」」」」

 

 

詠唱が完成し、杖をふる

 

そして…

 

 

『どこか別の並行世界で起きている出来事』

 

 

 

燃え盛る炎の中、孤独な少女と孤高の青年が対峙する。

少女が身に纏う騎士甲冑は黒い煤に汚れ、対した青年の鎧は黄金に光り輝きほぼ無傷。

 

青年が一つ合図をすると続々と宙から多くの刀剣類が現れ出る。

そしてその全ての切っ先は少女に向かっていた。

 

 

「……妄執に堕ち、地に這ってなお、お前と言う女は美しい。剣を棄て、我が妻となれ」

 

 

 

王は、人の気持ちが分からない    

        

        ――――宇宙の果てのどこかにいるもう一人の私!――――

 

 

 

「貴様は、そんな戯れ言のために……私の聖杯を奪うのか!!」

 

 

まだ償える、間に合う。私は運命を覆す奇跡がある、そしてブリテンの滅びの運命を変える

                              

                                 ――――神聖で、美しく、そして強力な私!―――

 

                 

 

「衛宮切嗣の名の許に、令呪を以てセイバーに命ず。

                 宝具にて、聖杯を破壊せよ」

 

 

「な、馬鹿な―――何のつもりだ!?」

 

 

 

「第三の令呪を以て、重ねて命ず」 

          

          ―――私は心より求め、訴えるわ!―――

 

 

 

「やめろおおおォォッ!!」

              

 

 

「セイバー、聖杯を破壊しろ」

 

          ――――我が導きに!答え、私と合体しなさい!!――――

 

 

 

ぎゅいーーーん ←召喚魔法のゲートが開く音

 

 

 

重ね掛けで増幅された令呪の強制力、少女は泣き叫び勝利の剣を振り下ろす!

そして、剣からは極太のビームが飛び出し、ゲートを通過した…

 

 

 

ぶおおおおおおおおお ← ビームがゲートを通過する音

 

 

 

『場面は元に戻る』

 

 

 

杖を振り下ろした瞬間、強力な爆発があたりを包み込む。

 

「ゲッホ、ゲホ、やっぱこうなったか!」

 

「やっぱり失敗じゃないか!」

 

「おい、何か言い返したらどうだ!」

 

「死ね!」

 

「ゼロのルイズ!」

 

ルイズが起こした爆発に、周囲が非難する。

煙が晴れた後、そこには何もない。

 

(やばい失敗した!これじゃただのナルシじゃない!何か、何か言い訳を…)

 

 

「時は…、時は満ちた…」

 

(何言ってんの私!?)

 

「!?」

 

「時は満ち、私は私と同化し世界の二重存在となった。もう誰も私を止められない

                              私を恐れろ!そしてこの瞬間に立ち会った事実を誇れ!」

 

(おお、良い、良いよわたしいい感じ!このままこのまま…)

 

 

「君、何を言って…「うるさい!!」

 

(ったく何よハゲうるさいわね、私が良い感じにトリップしているのに…)

 

そう思い、私はいつもの脅しのつもりで杖を向ける。

そして、それがコルベールが残した最後の言葉だった。

 

 

突如ルイズが持つ杖先が光輝きを始めたその刹那!、極太ビームがコルベールの上半身を焼き払った!

 

ブオオオオオオオオオオオオ ← ビームがゲートを通過してる音

 

 

容赦なくコルベールを焼き払ったビームはついでに宝物庫の壁を破壊しつつ空に消えた。

 

 

(コルベール先生が燃えたああああああああ!?)

 

 

上半身をなくしたコルベールはパタリと倒れる。

 

 

(え、え…。もしかして私。私が…やったの?あ、あぁ…、な、何か、何か言わないと…)

 

 

「コルベールは…生贄になったのだ…」

 

(何言ってるの私いいいいいいいいいい)

 

 

 

 

タバサ視点

 

 

 

彼女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが唱えた呪文には心当たりが有った。

それは並行世界に存在する全ての自分とラインを繋ぐ禁忌の業。

 

適正が無ければ呪文を唱える事すら適わない、しかし一度唱えれば始祖を超える力を一時的に手に入れる事が出来る。

その効果は見ての通り、無詠唱で何重にも固定化が掛けられた宝物庫の壁を一瞬にして破壊した。(ハゲは眼中に無い)

 

常人が使えば直ぐに脳が焼き切れて死んでしまうのだが、彼女にその様子は見られない。

恐らく呪文適正が常人とか比べ物にならない程有ったのだろう、見た所消耗した様子も無い。

先ほどの殺人ビーム(タバサ命名)は連発出来ると見てまず間違いないだろう。

 

私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが怖い。

彼女の攻撃に晒され、自分が生き残ってる姿が想像できない。

けれど、彼女が放出した殺人ビーム、それはあんなにも黄金に輝き、曇った私の心を照らしてくれた。

 

 

「イーヴァルディの勇者……」

 

 

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール

彼女なら――――――――

 

 

 

サイドアウト

 

 

 

キュルケ視点

 

 

 

静けさがあたりを支配している。

コルベールが杖を腰だめに構え、両足を踏ん張り立ち上がってる。

私を含め、その姿をこの場にいる全ての者が凝視していた。

 

 

死んでいる―――――――――――――――

 

右上半身が、無い。

 

 

愕然とした。

腰の当たりから煙が出ている。

手から杖へ、杖から足元へと伝わった血がどす黒く衣服にこべりついていた。

 

私は言葉もなく、ただ、黙祷を捧げた。

私は泣いた。人の死を、惨たらしく殺された人の死を見たのは初めてだった。

 

だから――――泣いた。

 

 

上半身をなくしたコルベールはパタリと倒れる。

 

 

 

「コルベールは…生贄になったのだ…」

 

 

「コルベールは…生贄になったのだ…」

 

 

「コルベールは…生贄になったのだ…」

 

 

 

 

その瞬間、私の中で何かが切れた。

 

 

「ヴァリエールは…危険、危険。ヴァリエールが…先生を、殺した、私も殺そうとした―――――――危険なんだ」

 

 

「キュルケっ……っ」

 

その変容にいち早く察知したタバサはキュルケを宥めようと話しかける。

しかし、その効果は無かった。

 

「マリコルヌも…タバサだって私を殺すんだ…みんな…皆死ねえええええええええええええええええ!」

 

そばに立っていたマリコルヌに体当たりを食らわせる。

 

「ぎえーッ」

 

悲鳴を上げて仰け反るマリコルヌの首に手をかける。

 一瞬で喉元に食い込んだ。

 

「ぐえっ、ぐっ、うぇ」

 

「き、危険、危険」

 

 

「危ないっ」

 

とっさに身を伏せるタバサ。

 

 

殺してやる、殺してやる、殺してやる!

胸の隙間から杖を取り出し構える。

呪文を唱えようとし、ふと思った。

 

燃やしたら死体、残らない

 

 

「お前が・・・

 

 

死んだか確認できない

 

 

「お前がお前が・・・・

 

 

どうする?

 

「お前が始祖ブリミルかあああああああああああああああああああああ!!」

 

杖を、振り下ろした。

 

 

「ぐ、ぐギギギギギギギ」

 

マリコルヌの口からまともとは思えない声がにじみ出た。

 

ケケケケケ!

 

有りっ丈の力を振り絞り、胸を裂き切る。

 

 

――――――――――――――ラグーズ・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ―――――――――――――――

 

 

「ケケケケケケケケケケ、ぐぅえっ!」

 

タバサの放った、氷の槍が、キュルケの、胸を、突き刺していた。

 

 

「ツェルプストー!」

 

はたして、最初に叫び駆け寄ったのはルイズその人だった。

 

 

 




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