最強を目指す転生者 作:懺悔
駄文です。
誤字脱字や不適切なところがありましたら報告していただけると幸いです。
私は、死んだ。
『力』を追い求めている間に死んだ。
『強者』を追い求めている間に死んだ。
若い内に武術を習った。
私は才能が合ったらしく、砂漠の砂が水を吸水するように成長していった。
努力も怠らず、教えられたことを数十、数百、数千繰り返し体に刻み込んでいった。
その後、戦乱の世の中を渡り歩いた。
強者と戦う為に。
幾つもの戦場を渡り歩き、幾多もの強者と戦い勝った。
しかし数十年たったある日、『老い』 戦いに行く前に死んだ。
だけど私は死にたくなかった。
戦いに敗れて死ぬのなら常に覚悟していた。
しかし、『老い』で死ぬのは嫌だった。
もっと戦いたい!もっと強者と戦いたい!
……もっと力が欲しい!!
そう願っていた。
気が付くと目の前にドラゴン……いや、龍がいた。
『それが願いか』
何か神々しい声だ。
鱗の色は赤で、目の色は金。そして、少し黄金色に輝いている。異様な圧迫感に、迫力、神聖さを感じた。
『容易い願いだ』
龍の目が赤色に輝いた。
そしてこう言った。
『願いは叶えてやった。……では、さらばだ』
龍は一際輝きだし七つの光る玉になり、弾けて消えた。
すると、辺りの光が消え意識が薄れてきた。
そして、鼓動が止んだ。
トクン・・・ トクン・・・
(?……何?)
トクン・・・ トクン・・・
鼓動の音だ。
絶え間なく聞こえる鼓動の音。しかし、決して不快な音ではない。
(……まるで母親に抱かれているような感覚)
思い出すと、急に体が動かなくなり、意識が沈んでいく感覚。
そして、自分の鼓動が消え死んだこと。
気が付きここがどこだか確認の為に目を開けたがよく見えず、音は鼓動の音しか聞こえない。
手足はどうかと一緒懸命動かしてみた。
何か心地のいい球体に包まれていたが、ここに常にいるわけにもいかない。
少し動いた足を蹴りあげた。
すると、何か声がした気がするが、眠くなったので寝た。
あれから、どれだけたったかわからないがある時異変が起こった。
何か苦しそうな声が聞こえ、それに呼応するように圧迫してくる。
(痛い、痛い、痛い、痛い)
頭が締め付けられ、狭い穴を通っているようだ。
何か光のある方に引きずり出されているみたいだ。
急に世界が光に覆われた。
「おぎゃーーーー!!!」
赤ん坊の泣き声がした。
場所を探った。
(あっ?わ、私?)
産婆に持ち上げられ、湯に浸けられた。敏感な肌はそれだけで刺激になり、口から泣き声が漏れた。
私の頭の中は、混乱していた。
しかし、誰かの隣に寝かされるのが、分かり安心感が心を満たした。
「おらと悟空さの赤ちゃん……」
隣にいるのが、本能的にお母さんだと悟った。
(この人が私のお母さん)
「うおおおおん!!!よくやった!!よくやっただよ、チチ!!」
近くで大きな泣き声が聞こえた。
デカイ顔が涙を浮かべ目の前いっぱいに広がっていた。
それに驚き、泣きたくないのに感情コントロールが出来なくて泣いてしまった。
「うんぎゃーーーーー!!!!!」
「ははははははー。大きな声で泣く子だなぁ」
大きな手で頬を撫でられた。体が上手く動かない中でその行為に恐怖を感じまた、泣いてしまった。
「こら、おっとう。この子 女の子なんだべ。男の人は怖いんだよ」
「な、なんだぁ。オラは、この子のじっちゃんだべ。ちょっとぐらいいいべ」
……どうやら生き返ったらしい。
それも前世の記憶を持ったまま。
「いや~、それにしても初めてだよ。何十年と赤ちゃんを取り上げているが、しっぽが生えた子を取り上げるとはの~」
そうその赤ん坊には腰にしっぽが生えていたのである。
私は腰にしっぽが生えていた。
何の意味があるかはわからなかった。
読んでいただきありがとうございます。