最強を目指す転生者 作:懺悔
駄文です。
誤字脱字や不適切なところがありましたら報告していただけると幸いです。
ノアのしゃべり方は、時々口が悪くなるが一歳の子供にしては言葉使いがいい。
それは、母親であるチチの教育の一環なのだが、そんな教育ママの片鱗を見せ始めていたるチチに亀仙流を習うことを報告すると、予想通り
「亀仙流?武術?ぜーーーたい、ダメだ!」
勿論、こうなる。
「……いや、ノアには武術の才能が」
「武術の才能何て関係ないべ。女の子はおしとやかになるのが一番なんだ。それにまーたこんなに泥だらけになって」
ノアの顔に付いた泥を取りながら反対するチチ。
その気遣いには感謝しているノアだが、力を追い求めているのでどうしても亀仙流とやらを教えて貰いたかった。祖父も父も通ったその道を。
「母様!!お願いします!!顔を見たことのない父様ですけど、その父様が教えを受けた、亀仙流をどうしても習ってみたいんです」
可愛い娘の必死のお願いにうーん、と思い悩んだ。
しかし、このまま許すと武道家の道に進みかねないので、条件を付けることにした。
「わかっただ」
喜ぶノアとその祖父。
「ただし!!条件があるだ!!おらも亀仙流の修行を習うだ。そして一年後におらとノアちゃんが試合をして、おらが勝ったら、ノアちゃんは武術を辞める!!ノアちゃんが勝ったらおらは何も言わないだ」
チチには勝てる自信があった。いくら牛魔王が武術の才能があるといっても、わずか一歳、条件の一年後でも二歳の子供だ。
条件を付けたのは怪我をしてほしくないという母心。
その母心を知ってか知らずかその条件を嬉しそうにのむノアであった。
一年後に試合をするということで、ノアとチチは別々の場所で、修行を開始した。
まず、渡されたのが亀の甲羅と赤色のリストバンドだった。
「あ、あのお爺様、これは?」
「亀仙流の修行では、この亀の甲羅を背負ってするだ。このリストバンドは、オマケだべ。ささ、背負ってみるだ」
ノアは牛魔王に甲羅を背負わせて貰い、リストバンドを着けた。
そんな重さを感じない。手足を動かしてみると、充分動いた。
それを見た牛魔王は驚愕した。
「ノア!!その甲羅は五キロはあるのだぞ、大丈夫だか!!」
「えっ、全然大丈夫です。それよりリストバンドも重りを入れた方がいいと思うんですが……」
亀仙流に初めに渡される甲羅は、二十キロ。
一歳のノアには、五キロも充分重たいはずだ。
それなのに、リストバンドにも重りを入れた方がいいと言ってきた。
牛魔王は、孫の力を完全に見余っていた。
この後、甲羅とリストバンドの重りを十キロ、十五キロ、二十キロと重さを増やして試してみた。
最終的に動きを阻害する重さは四十キロになった。
「信じられないべ。この子は、武術の神に愛された子だぁ」
牛魔王は驚愕したが、嬉しさも感じていた。
自分の孫がとんでもない資質を持っていることに。
兄弟子の孫悟飯を越えれなかった牛魔王。
強さを求め極めたいという過去の思いを孫が継いでくれるかもしれないからだ。……実際に継いでくれるかもいます。
亀仙流の修行は、自己の鍛練だけでなく、精神修行、基礎的な学問におよび、よく働き、よく学び、よく遊び、よく食べ、よく休む。
まさに基本を学ぶ武術だと言っていいだろう。
しかし、やっていることは子供の虐待と言われたら反論出来ない。
早朝の牛乳配達。しかも普通の牛乳配達ではなく牛乳を持ってスキップ、先の見えない並木道をジグザグ走り、数百メートルはある山の階段を登るなど、時には川を横断する。
それが終われば、素手で広い畑を耕す。勿論耕す場所は、城の周りの農作業をしている人も含まれており、皆恐縮している。
「お、お嬢様にこんなことをさせるわけには……」
「いえ、修行でやっていることですので遠慮なさらず。……それに皆さんと話すことが出来て嬉しいですし」
修行もでき、ノアの好感度も鰻登りだ。
そして、昼まで勉強。前世では体しか鍛えてなかったので、全てが新鮮で楽しかった。
昼食後は昼寝をし、午後からはサメや近くに住んでいる巨大猪から逃げ回り、木にロープで結ばれ近くの蜂の大群から逃げる。
午後の修行は、牛魔王はさせる気はなかったが、亀仙流ではやることなので、と牛魔王を説き伏せ実行した。
普通の子供だったら耐えることは出来ない。
しかし、前世で習得した生命エネルギー、気のコントロールし、自身を強化する術を身につけており、この体にはとんでない気を持っているので、耐えることが出来た。
「はっ!!せい!!やっ!!とぅ!!」
巧みに蜂を避け、手で払い落とす。
この様に日々を過ごして約束の日に近づいた。
しかし、約束の日の前に全世界中戦慄し、ノアにとっては歓喜した日が来た。
ピッコロ大魔王が世界を恐怖にもたらす日が。
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