遊戯王ARCーV トマト頭なお姉ちゃん   作:ニート天照大神

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最近めっきりモチベーションが上がらず、難産になってしまった・・・



波乱と決意の入塾

私のお父さん、榊遊勝の失踪は世間を大きく揺るがした。

プロデュエル・チャンピオンであるストロング石島とのデュエルの直前に失踪したため、臆病者と罵られるようになった。

それはお父さんだけでなく、私たちにも向けられるようになった。

お母さんは元族であることもあり強気に対応していったが、私と遊矢はそうもいかなかった。

子供というのは容赦がない。善悪の区別がしっかりしてないこともあり簡単に人を傷つけることができてしまう。

私と遊矢は常に陰口を叩かれ、時には真正面から罵ってくる者もいた。

私はそんな連中から遊矢を守るため、かなりガチめのデッキ構築をするようになりイジメっ子どもを叩きのめしていった。

そのため私への罵倒や陰口はなくなったが、その反面遊矢に集中してしまった。

お父さんの失踪のせいで遊矢はひどく塞ぎ込んでしまい、まともにデュエルすることができなくなっていた。

私に庇われている遊矢を学校のみんなは口々に非難した。もちろん、遊矢の味方になってくれた子もいたがそれも少数だった。

私はそんな状態が許せなくなり、ある決断をすることにした。

それは--

 

「LDSに入るって本当かい、遊恵?」

 

「うん、それが遊矢にとっても最善なことだと思うから」

 

そう、この舞網市でもっとも巨大な企業レオ・コーポレーションが経営するデュエル塾「レオ・デュエル・スクール」通称LDSに入ることである。

LDSは最先端の設備と優秀な講師によって多くのプロデュエリストを輩出している最大規模のデュエル塾だ。

なぜ、そこに入るのかというと海外に行きたいからだ。

現在LDSは日本だけでなく海外にもプロデュエリストを輩出し始めている。

うまくLDSで実力を示せれば海外のLDSに留学できるかもしれないのだ。

 

「それで?あんなにべったりだった遊矢と離れて何するんだい?」

 

「プロを目指すつもり。それと・・・遊矢に強くなって欲しいから」

 

私が舞網市を離れる理由、それがこの二つだ。

プロになるのはこの世界に転生してからの夢だったし、実を言うとLDSからもスカウトが来てるのだ。

もう一つの理由である遊矢に強くなって欲しいというのは、このままだと遊矢は私に依存してしまうかもしれないからだ。

権現坂くんや柚子ちゃんは遊矢に味方してくれけど、遊矢はまだ自分から見返そうという考えがない。

ずっと庇ってあげられるわけではないし、庇い続けたらそれこそ腑抜けになってしまう。

それを回避するために海外に行くのだ。

 

「ふーん、あんたの考えは良く分かったよ」

 

「じゃあ!?」

 

「あんたが自分で決めたことなんだ。反対するわけないでしょ」

 

「ありがとう!母さん!あ、でも・・・」

 

「ん?なんだい?」

 

「定期的に遊矢の近況と写真を送ってください」

 

「・・・あんたのブラコンを治すためにもそれはダメ」

 

「そんな殺生な!?」

 

 

 

そんなこんなで私はLDSに入塾した。

LDSには遠方から入塾した生徒のために寮が設けられており、私はそこに入り込むことができた。

さすがは最大規模の塾、最新設備が揃ってる。それに比例してここの生徒の質も高い。

友達のゆまちゃんも結構なデュエルタクティクスを持っているが、ここの生徒は一味も二味も違うとしみじみと感じた。まぁ、それゆえに慢心している部分もあり詰めの甘さがチラチラ見えた。

さて、このころのLDSにはまだ融合、シンクロ、エクシーズの専門コースはないようで儀式、通常の2コースのみだった。

私は通常コースを選択し、前世のOCG環境で鍛えられた精神力と知識であっという間にトップになった。

まさかだれもコアキメイルに対抗できないとは思わなかったよ。

ちなみにデッキの内容は岩石族多めのビートダウンデッキ、隙あらばウルナイトからベルグザークだして団結の力を装備させて殴るといった感じだ。

みんな高レベルモンスターを主体にしているせいでそれを止められると一気に流れが悪くなるみたい。

高ステータス・高レベル主義にしてももっと効果を確かめないといかんよ。

そんな割と充実とした塾生活を満喫してる私にも弟子ができた。それも三人。

1人は志島北斗くん、のちにエクシーズコースの主席となる若干ナルシストが入っている男の子。

2人目は刀堂刃くん、のちにシンクロコースの主席となるちょっとワイルドな男の子。

3人目は光津真澄ちゃん、のちに融合コースの主席となるツンデレ女の子。

・・・はい、思いっきりLDS仲良し主席組と仲良くなり、なし崩し的に師匠になっちゃいました。

いやね、最初は刃くんからデュエル挑まれて圧勝、それから北斗くんが来てこれも圧勝、最後に真澄ちゃんが「刃と北斗の敵討ちよ!」と挑んできたのでこれにも圧勝してなんか師匠と呼ばれるようになっちゃったのです。

まぁ、師匠と呼ばれて悪い気はしない。3人とも素直に私の言うこと聞いてくれるし、クッキーとか焼いてあげるとキラキラとした笑顔向けてくれるし、正直に言ってしまうと超役得です。ほんとうにありがとうございます。

あ、でも一番は遊矢だねやっぱ。そこは譲れないよ。

最近学校でも会えなくなってしまい、物凄く寂しいけど遊矢のためにお姉ちゃん立派になって帰るからね!

 

「頑張るぞー!うふふふふふふふ・・・」

 

「・・・師匠、またおかしくなってるな」

 

「発作みたいなものだし問題ないわよ」

 

「そうだね。・・・ちょっと!なんで僕の分のクッキーがないの!」

 

「「隙を見せる北斗が悪い」」

 

「そんなぁ・・・」

 

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