【ポケモン小説】ももたろう【短編】   作:白紙の紙さま

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※Ameba――アメブロで書いたもののコピーです。


ももたろう

―――――――――

 

 

 

 

むかし、むかし。ある山奥の棄てられた小屋に二匹のポケモンが住み着いていました。

 

キルリアは山へしば狩りへ、リオルはいつもキルリアの小言を聞かされているのでストレスを溜めないために川へ心の洗濯へ行きました。

 

リオルは流れる川面を見つめ大きなため息を吐くと、川上からどんぶらこ、どんぶらことポケモントレーナーが流れてきました。

 

どざえもん?! と、リオルはびっくりしましたが、気を取り直して、どざえもん――もとい、ポケモントレーナーを急いで引き揚げました。

 

リオルは元トレーナー付きのポケモン。『かいりき』を覚えていたので、気絶したポケモントレーナーの足を持ち、引きずって小屋へ持ち帰りました。

 

引きずったため、服は擦り切れ泥だらけです。

ちょうど帰ってきたキルリアは、小汚いポケモントレーナーが家の中に転がっているのを見て絶句しました。

 

戸の前で立ち尽くすキルリアを余所に、リオルはポケモントレーナーをかち割る勢いで、その腹めがけて“かわらわり”をしました。

 

 

どごふぅぅぅ!!!!

 

 

何処かしら、みしりと音がしましたが、リオルもキルリアも聞いていないフリです。

 

衝撃で目を覚ましたポケモントレーナーはげほげほ、ごほごほ、と苦しそうに水と胃の内容物を撒き散らしました。

 

少し落ち着いたポケモントレーナーは、リオルとキルリアが居るのに気付き、助けてくれたお礼を言いました。どんな扱いをされていたとも知らずに。

 

キルリアは、ポケモントレーナーの不死身さに面食らいました。

しかし、キルリアは他人ならぬ他ポケモンの気持ちにはルーズでも、人間の感情の分かるポケモンです。どうやら悪い人ではなさそうだと思いました。

 

キルリアは“ねんりき”を使い、ポケモントレーナーにこの地の現状を話しました。

 

ユキワラシとオニゴーリ、ユキメノコの三匹が木の実を独占して困っている。そうキルリアから聞いたポケモントレーナーは助けてくれた恩返しのため、三匹を退治しに出かけました。

キルリアとリオルに案内されたのは、意外と近場の裏山です。

 

ユキワラシ、オニゴーリ、ユキメノコの三匹を見つけ、最初はリオルが説得するも、聞く耳を持たずに襲って来ます。

そこでポケモントレーナーは三匹のお供ポケモンを出しました。三VS三のバトルです。

 

まず始めに出たのはウィンディです。次にゴウカザル。

最後に出したのはなんと伝説のポケモン、ファイヤーでした。

 

ポケモントレーナーは“ほのお使い”だったのです。

 

こおりタイプの三匹は、出たポケモンを見たとたん、逃げ出しました。

しかし、ここで逃がしてはお仕置きになりません。きっとまた、木の実を独占することでしょう。

 

なので、ポケモントレーナーは無慈悲にも逃げる三匹に向かって“かえんほうしゃ”を浴びせるよう、ほのおポケモンたちに命令しました。

 

三本の炎の柱が襲い、危うく山火事になりかけました。木の葉や枝を少し焼いただけで鎮火したのは奇跡です。

 

ユキワラシ、オニゴーリ、ユキメノコは“かえんほうしゃ”をくらい、気絶します。

 

ポケモントレーナーは持っていた“げんきのかけら”を三匹に使います。山火事にしかけたことは棚に上げ、木の実はみんなのものだと諭しました。

 

それからみんなで半分焼き上がったモモンの実をなかよく食べました。

 

 

こうして、山里に平和が戻りましたが、相変わらずリオルはキルリアの小言に胃を痛めています。

 

めでたし、めでたし。

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――了。

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