衝動のままに決闘する   作:アルス@大罪

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アニメのこの話を見て思ったことをちょこっと龍斗が代弁します。


テニス VS.綾小路

始業式も終わり、微妙にバタバタした(ダークシンクロモンスター等の報告で)数日。ようやく一段落して以前のように授業に参加している。

 

「今日の体育はテニスをしまーす」

『『『はーい!』』』

 

体育担当の鮎川先生の言葉に従いテニスをする。人数やグラウンドの関係で全コートがダブルスで行われるが、

 

「何故お前は真っ先に俺のところに来る?」

「貴方アレコレ理由つけてサボりそうだもの」

 

明日香がダブルスのパートナー決めのとき、他の生徒に目もくれずに俺のところに来やがった。俺は基本サボらないぞ。サボるのはテスター試験の準備のときくらいだ。十代は丸藤と、枕田は浜口とペアを組んで早速テニスをしている。俺も特に何も考えずにテニスをしていたら、

 

「あっ!」

 

十代の声がしたのでチラッと一瞬目をやったら十代の打ったボールが明日香に向かっていた。

ギリギリ届く範囲に来ていたこともありラケットをボールに当て勢いを殺すように受け止める。

 

「あ、アレ?」

 

後ろから聞きなれない声がして振り返ると、明日香の前に見慣れない男子生徒がラケットを振った後のようなポーズをしていた。…………無視しよう。

 

「十代気をつけろー」

 

悪気は無いのは明らかなので軽く注意してボールを投げ返す。

 

「わ、悪い龍斗!」

 

謝るなら明日香な気がする。

改めて試合再開……と思いきや明日香が先ほどの男子生徒に何か言われていた。少し待つかと思ったらすぐにいなくなったが……枕田、浜口。お前らいつの間に明日香の後ろに移動したんだ?明日香が2人を十代達のもとに返し(完全に物扱いされてた)、授業再開。途中何故か参加していたクロノスの悲鳴のような声が聞こえたが、特に怪我人を出すことなく授業を終えた。

放課後、『第6回くらいペガサス会長にカードを送って新OSにバージョンアップ計画』のために会長にまたカードを送った(まさかカード数枚しか1度に送れないとは……)帰り、

 

「あ、龍斗!ちょうどいいところに!」

 

枕田と浜口、そして明日香がいた。

 

「枕田。『ちょうどいい』って何がだ?何故か俺は嫌な予感しかしないんだが」

「更なるテスター候補を見つけましたわ!」

 

枕田に聞いたはずなのに、何故か浜口が答えた。テスター候補……ペンデュラムやダークシンクロなら大歓迎だな。

枕田と浜口に引っ張られる明日香についていくとある教室の扉の前で明日香が枕田と浜口に囲まれた。パッと見明日香が虐められてるようだ。実際は違うが……

 

「えっと、名前は綾小路ミツル。オベリスク・ブルー3年の」

「却下だ」

「な、何よ……」

「枕田。お前はその綾小路とかいう奴はどこの何年と言った?」

「え、オベリスク・ブルーの3年だけど」

「お前さっき浜口が言ったセリフと今お前が言ったセリフ。そしてそれが意味する事を考えろ」

 

待つこと1分。枕田も浜口も俺が何を言っているのかわからないらしい。いや、正確には俺しか理解していないらしい。明日香もわからない様子だし。

 

「いいか。浜口はさっき『テスター候補を見つけた』と言った。そして枕田は『オベリスク・ブルーの3年』と言った。

3年生、つまり卒業が近い生徒をテスターにすることはありえない。

何故ならテスターになる前に彼らは卒業してしまうし、何より彼らの進路にこの時期に大幅な変更は間に合わない可能性が少なからずある。その事を理解せずに『テスター候補を見つけた』?もう少し慎重に行動してくれ」

 

俺の長ったらしく、説教染みた言葉のラッシュに枕田と浜口は落ち込んでいた。

 

「で、でも貴方、亮……カイザーとデュエルした後、カードを渡してたじゃない。アレは……?」

「アレは彼をテスターでは無く、プロの舞台で使ってくれると思ったからだ。仮にまだ彼が進路を変えてなくても、自分の意思で、カードの力に拘らず決めてくれる。そう思ったからだ」

 

まぁ本当は使いこなしてくれると思った理由しか無いけどな。実は最近衝動に駆られて渡したけどミスったと思っていたりしている。後悔はしてないけど。

内心ビクビクしていると、丸藤が『大変だ』と走り回ってる。

何かあったのか聞くと、体育の授業中、十代が打ったボールがクロノスに直撃したらしい。そしてクロノスの怒りを買った十代は罰としてテニス部に1日体験入部させられたらしい。そしてテニス部部長に扱かれてると。いや、それは予想じゃないか?お前ここにいるじゃないか。で、テニス部の場所を探して迷子と。枕田が授業で使ったグラウンドと教えると『大変だ大変だ』と走って行った。

 

「ジュンコさん。テニス部、しかも部長って」

「ええ」

「ん?何か知ってるのか?」

「テニス部の部長はさっき話した綾小路ミツルなのよ」

 

ほう。なんか凄い偶然だな。

 

「しかもその人、あの綾小路モータースの御曹司で、カイザーに勝るとも劣らない実力って噂よ!」

 

あのカイザーに?信じられないな……よし、

 

「行こう。どうせ十代が何かやらかしてデュエルすることになると思うし」

「貴方の中で十代ってどういう扱いなの……?」

 

どういうって……主人公属性の【HERO】使い?

なんか嫌な予感もしたので適当に明日香に返答してグラウンドへ。

そこでは十代が体育の授業で変なポーズしていた男子生徒に扱かれていた。

『今日という日は今日しかない』だのと芝居がかった意味のわからないことを言っている。枕田はなんか一気にテンションが下がっていたが、浜口は顔がよければいいとテンションを維持していた。俺としては、何故3年の生徒が1年の授業に出現したのかというところを突っ込みたい。

十代はリターンの練習を50本させられることになった。

 

「48!…………49!…………ご……じゅう!」

 

バテバテになりながらも見事に50本こなした十代。そして十代が打った50個目のボールが明日香の足下に転がっていった。ん?なんでアイツ俺達と少し離れてるんだ?一緒に来てたはず……

 

「龍斗、ちょっと来て」

 

それだけ言って早足で十代のもとに行く明日香。駆け足気味に俺も明日香についていく。

 

「やぁ明日香君!嬉しいなぁ!僕に会いにきてくれ……」

 

明日香は目も合わせずに綾小路を無視して十代のもとに。

 

「さっき大徳寺先生から聞いたんだけど、万丈目君を見かけた人がいるらしいの」

 

万丈目を見かけた…………たしか姉妹校じゃなかったか?

 

「万丈目を!?どこで」

「それが……」

「離れたまえ明日香君!」

 

明日香の言葉を遮るような大声で綾小路が叫んだ。振り返ると、ついさっきにこやかに明日香に話しかけていたとは思えない怒りの表情の綾小路がいた。

 

「こういうことはあまり言いたくないがオベリスク・ブルーの妖精のような君が、オシリス・レッドの十代君や半端者のラー・イエローの生徒はふさわしくない!君にはそう、僕のような男がふさわしい!」

 

肩をいからせこちらにやってくる綾小路。

なにかとんでもない勘違いしてないか?明日香は俺と十代に万丈目の情報を提供しにきただけなんだが……

 

「ちょ、ちょっと待ってくれよ!なんか勘違いしてないか?俺とコイツは別に……」

「同感だ。俺と明日香は先輩が思っているような関係じゃなーーー」

「今更言い訳とは見苦しいぞ2人とも!」

 

…………この近距離でそんな大声を出すな。

 

「明日香君をコイツとか呼び捨てとは……僕が思っていたより深い関係のようだ……2人とも、僕とデュエルだ」

 

…………面倒なことになってきた。十代に面倒事を押し付けようとしたら俺が巻き込まれた。

 

「君達もデュエリストなら、ここはデュエルで決着をつけようじゃないか。勝ったほうが、明日香君のフィアンセだ!」

 

明日香まで巻き込まれた。明日香も十代も抗議しているが綾小路は無視。そして離れたところにいる浜口はなんか盛り上がっている様子。お前ちょっとポジション代われ。

 

「まずは君だ!」

 

綾小路は俺を相手に指名してきた。

 

「…………明日香本人の了承も無しに決めるなアンタは……すまない明日香、情報は後にしてくれ。まずはコイツを叩き潰す」

「…………やりすぎないでよ」

 

巻き込まれることには了承するんだな。

互いにテニスコートの両端に移動してデュエルディスクを構える。

 

「「デュエル!」」

 

綾小路ミツル

LP4000

 

VS

 

宮田龍斗

LP4000

 

「先攻は僕がもらう!ドロー!魔法カード【サービスエース】発動!僕の手札1枚の種類を当てる。当たれば僕に、外れたら君に1500ポイントのダメージだ」

「魔法カード」

「即答だね……しかし残念だがモンスターカードだ」

 

【メガ・サンダーボール】……?通常モンスターか。

 

「君はこのカードの種類を当てられなかった。よって【メガ・サンダーボール】を除外し、君に1500ポイントのダメージを与える!」

 

宣言とともにカードからテニスボールほどの大きさの光が飛び出し、俺の足下で爆発した。

 

「…………」

 

宮田龍斗

LP4000→2500

 

「僕はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

綾小路ミツル

LP4000

モンスター

魔・罠

伏せ1枚

手札3枚

 

モンスター無し……そしてこの手札……なんとかなるだろう。

 

「俺のターン、ドロー。【ローンファイア・ブロッサム】を召喚」

 

【ローンファイア・ブロッサム】

攻撃表示

ATK500/DEF1400

 

「効果発動。俺の場のモンスターをリリースしてデッキから植物族モンスターを特殊召喚する。【ローンファイア・ブロッサム】自身をリリースしてデッキから【アロマージーカナンガ】を特殊召喚」

 

【アロマージーカナンガ】

攻撃表示

ATK1400/DEF1000

 

現れたのは若草色の髪をした研究者のような出で立ちをした女性。

 

「フィールド魔法【アロマガーデン】発動」

 

俺の背後に赤い屋根の家と花が咲き誇る庭が出現し、俺の頭上に花で出来たゲートが作られる。

 

「【アロマガーデン】の効果発動。1ターンに1度、俺の場に【アロマ】モンスターがいるとき、ライフを500回復。この効果の発動後、次の相手ターン終了時まで、俺の場のモンスターの攻撃力と守備力を500ポイントアップする」

 

花のゲートから光る粒子が俺の体に注がれ、花の香りを模したエフェクトが【カナンガ】を包んだ。

 

宮田龍斗

LP2500→3000

 

【アロマージーカナンガ】

ATK1400/DEF1000→ATK1900/DEF1500

 

「【カナンガ】の効果、ライフが回復した場合、相手の魔法・罠カードを手札に戻す」

 

【カナンガ】は腰のポーチから2つの薬品を取り出して混ぜ、すぐにリバースカードのそばに放る。混ぜられた薬品はポンッという軽快な音とともにカードを吹き飛ばした。

 

「僕のカードを手札に……!?」

「バトルだ。【アロマージーカナンガ】でダイレクトアタック」

 

【カナンガ】は再びポーチから2つの薬品を取り出し混ぜるこれでもかという勢いで混ぜ、薬品を扱っているとは思えない投げ方で綾小路に放る。混ぜられた薬品は彼のそばで大爆発をおこした。

 

「ぐぅぅ!!」

 

綾小路ミツル

LP4000→2100

 

「カードを2枚伏せターンエンド」

 

宮田龍斗

LP3000

モンスター

【アロマージーカナンガ】:攻

ATK1900

魔・罠

伏せ2枚

フィールド

【アロマガーデン】

手札2枚

 

「くっ……僕のターン、ドロー!魔法カード【スマッシュエース】!デッキの1番上のカードを捲り、それがモンスターカードなら相手に1000ポイントのダメージを与える!」

 

またバーンカード……おそらくバーンデッキ……

 

「……デッキの1番上のカードは【伝説のビッグサーバー】!君に1000ポイントのダメージだ!」

 

綾小路の頭上にテニスボールが出現。そしてもの凄いスピードで俺の足下に飛んできて爆発した。

 

宮田龍斗

LP3000→2000

 

「捲ったカードは墓地に送られる。そして手札から【神聖なる球体】を守備表示で召喚!」

 

【神聖なる球体】

守備表示

ATK500/DEF500

 

攻守500の通常モンスター……何をするつもりだ?

 

「カードを1枚伏せターンエンド!」

 

…………これでカイザーと互角?やはり噂は噂。信憑性にかけるな。

 

「……エンドフェイズに【カナンガ】の攻守が元に戻る。更にリバースカード、永続罠【神の恵み】。俺がドローするたびに、500ポイントのライフを回復する」

 

綾小路ミツル

LP2100

モンスター

【神聖なる球体】:守

DEF500

魔・罠

伏せ1枚

手札2枚

 

「回復……では僕の伏せカードは……!」

「俺のターン、ドロー。【神の恵み】の効果でライフ回復」

 

宮田龍斗

LP2000→2500

 

「そしてライフ回復をトリガーに【カナンガ】の効果でそのリバースカードを手札に戻す」

 

再びポーチから薬品を取り出し混ぜてから投げる。

 

「【アロマージージャスミン】を召喚」

 

【アロマージージャスミン】

攻撃表示

ATK100/DEF1900

 

現れたのは白髪にも見える銀髪の少女。

 

「攻撃力100のモンスターを攻撃表示!?ふざけてるのか!!」

「フィールド魔法を忘れてないか?【アロマガーデン】の効果発動。【アロマ】モンスターがいるのでライフ回復。この効果発動後、俺の場のモンスターの攻撃力と守備力が500ポイントアップする」

 

再び俺の体に粒子が降り注ぎ、花の香りを模したエフェクトが【カナンガ】と【ジャスミン】を包んだ。

 

宮田龍斗

LP2500→3000

 

【アロマージーカナンガ】

ATK1400/DEF1000→ATK1900/DEF1500

 

【アロマージージャスミン】

ATK100/DEF1900→ATK600/DEF2400

 

「【ジャスミン】の効果発動。1ターンに1度。俺のライフが回復したことをトリガーに、カードを1枚ドローする。そしてドローしたことで【神の恵み】によってライフ回復」

 

宮田龍斗

LP3000→3500

手札2枚→3枚

 

「そうそう。言い忘れていたが、【アロマージ】達は2つの効果を持っていてな。1つはライフ回復をトリガーに発動する効果。もう1つは俺のライフが相手より上のときに発動する効果だ」

「……僕のライフは2100。そして君のライフは3500……つまり」

「効果が適用される。まずは【カナンガ】の効果を説明しておこう。【カナンガ】がいる限り相手の表側表示モンスターの攻撃力と守備力が500ポイントダウンする」

「な、なんだと!?」

 

【神聖なる球体】

ATK500/DEF500→ATK0/DEF0

 

「更に【ジャスミン】は通常召喚に加えて1度だけ手札の【ジャスミン】以外の植物族モンスターを召喚できる。まぁ残念ながら手札にモンスターがいないんだが」

 

俺の言葉に【ジャスミン】がしょんぼりと肩を落とした。なんかすまん。

 

「バトルだ。【ジャスミン】で【神聖なる球体】を攻撃」

 

【ジャスミン】が手に持っている細い杖で【神聖なる球体】を突き刺し、地面に叩きつけて割った。攻撃力の割にやることがエグい。

 

「【カナンガ】でダイレクトアタック」

 

また起こる爆発。なんか叫び声が聞こえた気がしたが爆発音でほぼ聞こえない。

 

綾小路ミツル

LP2100→200

 

「カードを1枚伏せターンエンド」

 

宮田龍斗

LP3500

モンスター

【アロマージーカナンガ】:攻

ATK1900

【アロマージージャスミン】:攻

ATK600

魔・罠

【神の恵み】

伏せ2枚

フィールド

【アロマガーデン】

手札2枚

 

「僕は諦めない!明日香君を君なんかには渡さないぞ!僕のターン!」

 

いや、そもそも双方の合意がない時点でフィアンセも何もないんだが……その辺の理解をしていたら、こんなことにはなってないか。暑苦しくて人の話聞かない。なんていうか、最悪だ。面倒なことこの上ない。

 

「…………くっ!モンスターとカードを伏せてターンエンドだ……」

「このエンドフェイズに【アロマージ】達の攻守が元に戻る」

 

綾小路ミツル

LP200

モンスター

裏守備1枚

魔・罠

伏せ1枚

手札2枚

 

「………………ドロー。【神の恵み】でライフ回復」

 

宮田龍斗

LP3500→4000

 

「ライフ回復をトリガーに【ジャスミン】、【カナンガ】の効果だ。まずは【カナンガ】を処理しよう。そのリバースカードを手札に」

 

三度目の薬品投げ。そろそろ薬品の扱いについて説教したくなってきた。ソリッドヴィジョン相手だが……

 

「【ジャスミン】の効果で1枚ドロー。ドローしたので【神の恵み】でライフ回復」

 

宮田龍斗

LP4000→4500

手札3枚→4枚

 

「永続魔法【増草剤】発動。1ターンに1度、通常召喚をしない代わりに墓地の植物族モンスターを特殊召喚する。墓地から【ローンファイア・ブロッサム】を特殊召喚」

 

【増草剤】のカードからスプレー缶が出てきて、中身を噴出すると地面から【ローンファイア・ブロッサム】が姿を現した。

 

【ローンファイア・ブロッサム】

攻撃表示

ATK500/DEF1400

 

「【ローンファイア・ブロッサム】の効果で自身をリリースしてデッキから【アロマージーベルガモット】を特殊召喚。【増草剤】の効果で特殊召喚したモンスターがフィールドを離れたので【増草剤】は破壊される」

 

【アロマージーベルガモット】

攻撃表示

ATK2400/DEF1800

 

現れたのは赤い髪の青年。

 

「【アロマガーデン】の効果でライフ回復と攻守上昇」

 

宮田龍斗

LP4500→5000

 

【アロマージーカナンガ】

ATK1400/DEF1000→ATK1900/DEF1500

 

【アロマージージャスミン】

ATK100/DEF1900→ATK600/DEF2400

 

【アロマージーベルガモット】

ATK2400/DEF1800→ATK2900/DEF2300

 

「ライフ回復をトリガーに【ベルガモット】の効果発動。攻撃力と守備力を1000ポイントアップさせる」

 

【アロマージーベルガモット】

ATK2900/DEF2300→ATK3900/DEF3300

 

「【ベルガモット】は俺のライフが相手のライフを上回っているなら貫通効果を得る」

「こ、攻撃力3900の貫通効果だと!?」

 

リバースカードは無し。守備モンスターも下級ということはこの攻撃を防げないだろう。

 

「バトル。【ベルガモット】でダイレクトアタック」

 

【ベルガモット】が裏守備モンスターに蹴りを入れ吹き飛ばすと右手がテニスラケットのアンドロイド……【伝説のビッグサーバー】と思われるモンスターが姿を現し、綾小路を巻き込んで爆発した。

 

「うわぁぁぁぁあ!!」

 

綾小路ミツル

LP200→0

 

「ま……負けた……この僕が……う……ぅ……ぅわぁぁああ!!」

 

敗北が決定した直後、綾小路は号泣して逃げるようにグラウンドから去った。…………メンタルが弱すぎる……

 

「……まぁいいや。さて……と」

 

あの豆腐メンタルなんて言葉すら生温い脆弱すぎるメンタルについては忘却の彼方へ置いて、明日香達のいる方向を向く。

丸藤やら枕田に浜口は『勝ったら明日香のフィアンセ』というあの一方的な約束を思い出し、丸藤は微妙に落胆を、枕田と浜口は無意味に盛り上がっている。十代は意外にも無反応だ。

 

「で、俺はアレに勝利したんだが……」

「「「「……………………」」」」

 

明日香は若干の緊張を見せていて、枕田と浜口、丸藤は鬱陶しい感じに見守ってきてる。

 

「フィアンセ……つまり婚約者……もっと言えば婚約とは、双方の合意のもと築かれる関係だ。明日香の合意が無い以上あの約束……いや、暴走は気にするな」

 

『じゃあ』と言いたいことだけ言ってグラウンドから寮に戻る。実はまだ送ってないカードが数枚あるし。後ろから何か『つまらない』だの『がっかり』だのと声がするが気にしないでいこう。きっと俺には関係ない。この日の夕方、『デュエルなんて大っ嫌いだ』などと言う声がどこかから響いていたらしい。




…………ハッ!シンクロもエクシーズもしていない!……気にせずいきましょう。
なんで3年が1年の授業にいたのか理解できない作者です。
次回はターザンを追って龍斗がターザンします。
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