衝動のままに決闘する   作:アルス@大罪

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交流試合代表決定戦です。まずはVS十代。前後編でお送りします。


代表決定戦ー① VS.十代

「え、俺?」

 

ある日の、大徳寺先生の錬金術の授業が終わった時、大徳寺先生が十代に『交流試合の代表候補に選ばれた』と知らされた。

 

「そうですにゃ。同じ代表候補に選ばれたラー・イエローの三沢大地君と宮田龍斗君。以上3名の中から2人、代表を決定するのにゃ」

 

なんかサラッと俺まで選ばれていた。そういえばカイザーはどうしたんだ?

 

「先生、去年はカイザーこと丸藤亮先輩が代表だったんですよね。彼はどうしたんです?」

「彼は何か思うことがあるらしく、今年は代表を辞退してるのにゃ」

 

思うこと?……以前俺が言ったことを……まさかな。それとこれとはまた別だろう。

代表決定は3日間かけて行うらしく、誰と誰がデュエルするのかはこちらで決定していいらしい。

 

「で、どうする?アミダか何かで決めるか?」

「俺としては2日目と3日目にデュエルしたいな。十代と龍斗に対抗するためのデッキを組むのに時間がかかるのでな」

 

三沢の意見を尊重すると初日は俺と十代。2日目にどちらかと三沢、最終日に残った組み合わせとなるのか。まぁ楽に決まりそうだからいいか。

 

「俺はそれで構わん。十代はどうだ?」

「俺もいいぜ!どっちにしてもデュエルできるんだもんな!」

「じゃあ初日は俺と十代の組み合わせで決定。2日目以降はどうする?」

「じゃあ俺は三沢と最終日にデュエルだ!最終日に見てるだけなんてつまんないからな!」

 

十代の願望により決定。代表して俺が大徳寺先生に報告。ついでにレッド寮の部屋を借りることにした。三沢とは部屋が一緒だからお互いにデッキを組みにくいと思ったからだ。

早速借りた部屋で十代、三沢を相手に使うデッキを選ぶ。

十代の【HERO】にはどんなデッキがいいかな…………【HERO】?いや、【融合】なら【シャドール】の方が……でも何故か【シャドール】という気分じゃない。主人公対決で【ジャンク】?ゲームじゃないんだ、そこまでシチュエーションに拘る必要もないだろう。

 

「ん?このカード……」

 

カードを並べて見ていたらあるカードを発見。…………よし、このカードを使ってみよう。直感のような何かに従いデッキの方針が決定。で、効果が…………で、モンスターがこれだけあって、サポートが……コレ使い道がわかりにくいな。コレは不採用っと。カードを1枚1枚確認してデッキを作成し、軽く回して調整を繰り返してそれっぽいデッキができた。正直最後の1枚はロマンだと思うが別にいいだろう。

 

「次に三沢か……」

 

アイツは十代と違って研究に研究を重ねて対策デッキを組んでくるはず。カードプールによるが特殊召喚を封じるカードを使ってくるだろう。何があったかな……【クリスティア】と【虚無空間】。あと【弾圧】くらいか?【クリスティア】……【代行】?いや、【光と闇の竜】で……この世界だと金銭的に無理か。てか【虚無空間】ってこの時代にあったか?調べればいいだけだが、面倒だし破壊すればいいだけだから放置しよう。対三沢のデッキには魔法・罠を破壊するカードを多めに投入してやれば対策の対策はできるがメインとなるカードはどうしよう?……特殊召喚封じ……なんか昔そんな感じのデッキがあったような……相手は特殊召喚できないのにこっちはできるみたいな……たしかエクシーズは無かった。となるとシンクロだ。かたっぱしからそれらしいカードを探す。【黄泉ガエル】……そう、こんな感じで無限に効果を発動できるモンスターのはずだ。おそらく墓地から発動できるカード。探すこと約1時間。

 

「…………コイツだ」

 

目的の物と思われるカードを発見。この効果を活かせるようにデッキを作成。調整もしていたら既に日付が変わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シニョール・シニョーラ!お待たせしたノーネ!ただいまから、代表決定デュエル1日目を始めるノーネ!」

 

妙な芝居のかかったクロノスの宣言に生徒達が歓声で答える。

 

「本日の対戦者ナノーネ!まずは、ラー・イエローの宮田龍斗ナノーネ!そしてオシリス・レッドの遊城十代ーと」

 

俺の紹介は声を大きくしたが、十代の紹介はついでのようにサラリと終わらせやがった。

 

「いくぜ龍斗!勝って代表決定させてもらうぜ!」

「そう簡単に負けるつもりは無い」

「それでは、デュエル開始ナノーネ!」

「「デュエル!」」

 

遊城十代

LP4000

 

VS

 

宮田龍斗

LP4000

 

「先攻はもらうぜ!俺のターン、ドロー!魔法カード【融合】を発動!」

 

早速【融合】か。何を出してくる?

 

「手札の【クレイマン】と【バブルマン】を融合して【E・HERO マッドボールマン】を召喚!」

 

【E・HERO マッドボールマン】

守備表示

ATK1900/DEF3000

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド!」

 

遊城十代

LP4000

モンスター

【E・HERO マッドボールマン】:守

DEF3000

魔・罠

伏せ1枚

手札2枚

 

まずは様子を見るために高守備力のモンスターか。十代にしては珍しく消極的に思える。だが十代本人の表情はいつも通り自信満々といった感じだ。となるとあのリバースカード?……動かないとわからないか。

 

「俺のターン、ドロー!……手札からフィールド魔法【セフィラの神託】を発動!」

 

俺の背後に右に縦の配置で3つ、左にも同じ配置で3つ、真ん中にも縦に3つの配置で丸い窪みがある大樹が現れる。窪みは六角形を作るように配置されていて中央の窪みはかなり下に配置されていて、赤く光っている。

 

「【セフィラの神託】は1ターンに1度しか発動できない。また、このカードが発動したとき、デッキから【セフィラ】モンスター1体を手札に加える。【覚星騎士(アステラナイト)ーセフィラビュート】を手札に加える」

 

宮田龍斗

手札5枚→6枚

 

「ペンデュラムモンスター……今回使うのはペンデュラム召喚か!」

「当たっているが、同時にはずれてもいる」

「?どっちだよ。当たってるのか?はずれてるのか?」

「ペンデュラムだけじゃない。このデッキには他にもシンクロ、エクシーズ、融合、儀式と5種類の特殊召喚を組み込んでる」

 

『そんなデッキが回せるのか』とか周囲の生徒が言っているが、俺だって正直こんなデッキになるとは思わなかった。しかしここで負けても三沢に勝てば1勝1敗でまだチャンスはあるわけだし、ロマンに身を任せていいと判断したまでだ。俺は悪くない。

 

「続けよういきなりペンデュラムといきたいが、少し準備をさせてもらう。魔法カード【影依融合】発動」

「【影依融合】……まずは融合対決か!おもしれえ!来い!」

「このカードは手札、フィールドから【シャドール】融合モンスターによって決められた素材を墓地に送り、【シャドール】融合モンスターを融合召喚する」

「【シャドール】専用の融合か!どんなモンスターが来るんだ!?」

 

落ち着け、まだ効果に続きがある。

 

「また、相手フィールドにエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターがいる場合、自分のデッキのモンスターを素材にすることができる」

「で、デッキから融合!?」

「デッキから【シャドール・ヘッジホッグ】と【竜星騎士(イーサテラナイト)ーセフィラツバーン】を融合!

鋭利な針持つ人形よ、光持つ者を喰らい、その闇を深く、黒く染めあげろ!融合召喚!勝利を手繰れ!【エルシャドール・ネフィリム】!」

 

【エルシャドール・ネフィリム】

攻撃表示

ATK2800/DEF2500

 

手札1枚の消費で攻撃力2800のモンスターの出現に周囲が驚愕しているなか、対戦相手の十代は目を輝かせていた。

 

「すげぇ……!でも、攻撃力2800じゃ俺の【マッドボールマン】は倒せない。何か効果があるんだろ?」

「ご名答。【エルシャドール・ネフィリム】の効果発動。チェーンして【シャドール・ヘッジホッグ】の効果を発動。何かチェーンはあるか?」

「いや、無いぜ!」

 

だろうな。十代は相手の攻撃を防いでも、行動を妨害するカードはほぼ来ない。こちらとしてはやりやすい。

 

「チェーン2【シャドール・ヘッジホッグ】の効果。カード効果で墓地へ送られた場合、デッキから【シャドール】モンスターを手札に加えることができる。【イェシャドールーセフィラナーガ】を手札に加える」

 

宮田龍斗

手札5枚→6枚

 

「チェーン1【ネフィリム】の効果。融合召喚に成功した場合発動できる。デッキから【シャドール】モンスターを墓地に送る。【シャドール・ビースト】を墓地に送り、【シャドール・ビースト】の効果発動。このカードが効果で墓地に送られた場合に発動できる。カードを1枚ドローする」

 

宮田龍斗

手札6枚→7枚

 

「そしてスケール1の【イェシャドールーセフィラナーガ】とスケール7の【覚星騎士ーセフィラビュート】でペンデュラムスケールをセッティング!」

 

俺の背後に白い翼を持ち、金の装飾をした黒い鎧を纏う【セフィラナーガ】と同じく白い翼を持つがこちらは金の装飾に白い鎧を纏う【セフィラビュート】が姿を見せた。【セフィラナーガ】の下には『1』。【セフィラビュート】の下には『7』の数字が表示されている。

 

「これでレベル2から6のモンスターが同時に召喚可能!

数多の一族の力を束ねし者達よ!今その力を俺に貸せ!ペンデュラム召喚!現れろ!レベル3【英霊獣使いーセフィラムピリカ】!」

 

【英霊獣使いーセフィラムピリカ】

守備表示

ATK1000/DEF1500

 

「同じくレベル3【宝竜星ーセフィラフウシ】!」

 

【宝竜星ーセフィラフウシ】

攻撃表示

ATK1500/DEF0

 

「【セフィラフウシ】の効果を【セフィラムピリカ】を選択して発動。チェーンして【セフィラムピリカ】の効果で墓地の【セフィラツバーン】を選択して発動。チェーンは?」

「無いぜ!」

「ならチェーン2【セフィラムピリカ】の効果。このモンスターの召喚・ペンデュラム召喚に成功したとき、選択したモンスターを特殊召喚する。来い!【セフィラツバーン】!」

 

【竜星騎士ーセフィラツバーン】

守備表示

ATK0/DEF2100

 

「そして【セフィラフウシ】の効果で選択した【セフィラムピリカ】をチューナーとして扱う。この効果を使った【セフィラフウシ】がフィールドを離れる場合、デッキの1番下に戻る」

 

【セフィラフウシ】が咆哮すると、シンクロする際に現れる緑色の輪が【セフィラムピリカ】を囲み、体内に溶けていった。

 

「チューナーに!?ってことは……!」

「そういうことだ。レベル4の【セフィラツバーン】にレベル3の【セフィラムピリカ】をチューニング!

清廉なる花園に芽吹く孤高の薔薇よ、蒼き月の雫を得てここに花開け!シンクロ召喚!咲き誇れ!レベル7!【月華竜ブラック・ローズ】!」

 

【月華竜ブラック・ローズ】

攻撃表示

ATK2400/DEF1800

 

「【月華竜ブラック・ローズ】の効果発動。チェーンして【セフィラの神託】の効果発動!」

 

背後の大樹にある中央以外の窪みが白く光った。

 

「チェーン2【セフィラの神託】の効果で1ターンに1度【セフィラ】モンスターを素材にシンクロ召喚したとき、デッキのモンスターをデッキの1番上に置く。【ブリューナクの影霊衣】をデッキの1番上に」

「本当に儀式モンスターが入ってる……」

「回すのが大変だが、結構面白いぞ。チェーン1【月華竜ブラック・ローズ】の効果。このモンスターの特殊召喚に成功したとき、または相手フィールドにレベル5以上のモンスターが特殊召喚されたとき、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を手札に戻す。【マッドボールマン】を手札に」

「なにっ!?」

退華の叙事歌(ローズ・バラード)

 

【ブラック・ローズ】が花びらの翼で暴風とともに薔薇の花びらを【マッドボールマン】に向け、手札へと戻した。

 

「バトル!【月華竜ブラック・ローズ】でダイレクトアタック!」

「速攻魔法【クリボーを呼ぶ笛】!デッキから【ハネクリボー】を特殊召喚!」

 

【ハネクリボー】

守備表示

ATK300/DEF200

 

いつか聞いた黄色い声が【ハネクリボー】の登場とともにあがる。1killはできなかったか。偶然できそうな状況だったんだが……

 

「バトル続行!散華の鎮魂歌(ローズ・レクイエム)!」

 

【ブラック・ローズ】のブレス攻撃によって【ハネクリボー】が瞬殺される。

 

「【ハネクリボー】の効果で、このターン俺が受ける戦闘ダメージは0になる!」

「ターンエンドだ」

 

宮田龍斗

LP4000

モンスター

【エルシャドール・ネフィリム】:攻

ATK2800

【月華竜ブラック・ローズ】:攻

ATK2400

【宝竜星ーセフィラフウシ】:攻

ATK1500

魔・罠

フィールド

【セフィラの神託】

ペンデュラム

【イェシャドールーセフィラナーガ】:スケール1

【覚星騎士ーセフィラビュート】:スケール7

手札3枚

EX

【英霊獣使いーセフィラムピリカ】

【竜星騎士ーセフィラツバーン】

 

「【ブラック・ローズ】の効果は1ターンに1度しか使えないが、お前には厄介な効果だろう。この状況、乗り越えられるか?」

 




次回は後編です。
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