「私達精霊が見えない……?」
「ああ。お前達が俺に何かしても、俺はそれを認識できない。無視以前の問題だ」
温泉で気分転換しようとしていたら、突如洞窟のような謎めいた空間に十代、丸藤、前田、万丈目とやってきた(連れてこられた?)。
そこで出会ったのは【カイバーマン】と名乗る海馬さん……に似た人物とキサラと名乗る女。十代は【カイバーマン】とデュエルすることになり、俺はキサラとデュエルすることに。キサラが【青眼の究極竜】の攻撃を『怒り』と言い、その理由を聞いたところ前提が間違っていたので微妙な空気になりつつある。
「し、しかし!あ、貴方が私達を生み出したのは事実です!貴方には私達を生み出した責任がーーー」
「知らん、そんなのは俺の管轄外だ」
「なっ……!?」
責任は俺を死なせた自称神にある。たぶん、きっと。
「俺にはお前達精霊のように互いの世界を行き来できない。ただカード使っているだけで、なんの力もない。責任だの救いだのは俺ではなく、自称神に求めろ」
「〜〜〜〜〜っ!」
キサラの発言をバッサリと切り捨て、直後にラッシュするとキサラは顔を赤くして頬を膨らませて唸った。最初はクールな印象だったが、中身は違うらしい。
「唸るのはいいが、ターンエンドでいいのか?」
「……カードを1枚伏せ、ターンエンドです!」
キサラ
LP4000
モンスター
【青眼の究極竜】:攻
ATK4500
【青眼の究極竜】:攻
ATK4500
魔・罠
伏せ2枚
手札1枚
「俺のターン、ドロー!……【大嵐】発動!フィールドの魔法・罠を全て破壊する!」
フィールドを嵐が吹き荒れ、俺の【転生の超戦士】と【超戦士の盾】を破壊し、キサラの【ミラー・フォース】と【異次元からの帰還】を破壊した……怖っ!
「【マンジュ・ゴッド】を召喚!」
【マンジュ・ゴッド】
攻撃表示
ATK1400/DEF1000
「【マンジュ・ゴッド】の効果発動!召喚成功時、デッキから儀式モンスターか儀式魔法を手札に加える!【超戦士の儀式】を手札に!更に墓地の【超戦士の魂】の効果発動!墓地のこのカードを除外して、デッキから【開闢の騎士】か【宵闇の騎士】を手札に加える!【宵闇の騎士】を手札に!」
宮田龍斗
手札1枚→2枚→3枚
「儀式魔法【超戦士の儀式】を発動!俺の手札・フィールドからレベル合計が8になるようリリースし、【カオス・ソルジャー】儀式モンスターを儀式召喚する!」
「か、【カオス・ソルジャー】ッスか!?」
「【青眼の白龍】に並ぶ最強戦士と言われたモンスター……」
「でも、【カオス・ソルジャー】って【カオスの儀式】で召喚するんじゃ……」
丸藤、万丈目、前田の順で【カオス・ソルジャー】についてあれこれ言っている。
「手札の【宵闇の騎士】とフィールドの【マンジュ・ゴッド】をリリース!」
俺の前に2つの大きな壺が現れると、【宵闇の騎士】と【マンジュ・ゴッド】がそれぞれ壺の中に入る。
【宵闇の騎士】が入った壺から闇が、【マンジュ・ゴッド】が入った壺から光が出てきて、渦を巻いて重なり球体になった。
「光と闇の狭間、混沌の地より出でよ超戦士!儀式召喚!降臨せよ!レベル8!【超戦士カオス・ソルジャー】!」
【超戦士カオス・ソルジャー】
守備表示
ATK3000/DEF2500
現れたのは【カオス・ソルジャー】に似ているが、鎧の装飾が派手になった戦士。
「【宵闇の騎士】をリリースして儀式召喚した【カオス・ソルジャー】は2つの効果を得る!まずは2つめの効果だ!相手の手札1枚を相手ターンのエンドフェイズまで裏向きで除外する!」
【カオス・ソルジャー】が剣をキサラに向けると残っていた手札を光に変えて消し去った。
キサラ
手札1枚→0枚
「もう一つの効果も発動!相手モンスターを除外する!」
今度は【青眼の究極竜】に剣を向けると、【青眼の究極竜】が闇に包み込まれ消滅した。
「ターンエンド」
宮田龍斗
LP4000
モンスター
【超戦士カオス・ソルジャー】:守
DEF2500
魔・罠
無
手札0枚
「私のターン、ドロー。【オネスト】を召喚」
「【オネスト】だと!?」
【オネスト】は手札に持ってなんぼだろう!?
【オネスト】
攻撃表示
ATK1100/DEF1900
「バトル!【青眼の究極竜】で【カオス・ソルジャー】を攻撃。アルティメット・バースト!」
3つの首から放たれるブレス攻撃に【カオス・ソルジャー】は一瞬耐えようとするが盾が砕け、破壊された。
「……っ!破壊された【超戦士カオス・ソルジャー】の効果発動!このカードが戦闘または相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合、手札・デッキ・墓地から【暗黒騎士ガイア】モンスターを特殊召喚できる!デッキから【覚醒の暗黒騎士ガイア】を特殊召喚!」
通常モンスターの【暗黒騎士ガイア】よりも黒い鎧を身に纏い、両手に持つ槍も赤ではなく青。馬に着けているマスクのような物もデザインが異なるモンスターが俺の背後から駆け抜けてきた。
【覚醒の暗黒騎士ガイア】
守備表示
ATK2300/DEF2100
「…………追撃はできないですか……メインフェイズ2。【オネスト】の効果発動。フィールドのこのカードを手札に戻す」
キサラ
手札0枚→1枚
「私はこれでターンエンド。このエンドフェイズ、【超戦士カオス・ソルジャー】によって除外されたカードが手札に戻ります」
キサラ
LP4000
モンスター
【青眼の究極竜】:攻
ATK4500
魔・罠
無
手札2枚
「俺のターン、ドロー!」
…………終わったな……一応発動しておくか。
「フィールド魔法【
周囲が青白い光に包まれる。
そして俺のデッキが微かに光った。
「【混沌の場】は発動時、デッキから【カオス・ソルジャー】儀式モンスターか【暗黒騎士ガイア】モンスターを手札に加える。【超戦士カオス・ソルジャー】を手札に」
宮田龍斗
手札0枚→1枚
「手札も無いのに儀式モンスターを手札に……?」
「アイツのことだ、どうせ墓地から効果でも使うんだろう」
丸藤の疑問に万丈目が答えるが、
「ターンエンド」
その予想を裏切りエンド宣言。直後丸藤達は軽くコケた。
万丈目が『何を考えているんだ』と怒鳴ってくるが、仕方ないだろ。これで耐えるしかないんだから。多分無理だろうけど。無駄な足掻きはしないでいこう。
宮田龍斗
LP4000
モンスター
【覚醒の暗黒騎士ガイア】:守
DEF2100
魔・罠
無
フィールド
【混沌の場】
手札1枚
「私のターン、ドロー。【オネスト】を召喚」
【オネスト】
攻撃表示
ATK1100/DEF1900
「バトル。【青眼の究極竜】で攻撃。アルティメット・バースト!」
本日3度目(正確には除外した【青眼の究極竜】も攻撃したので4度目)のブレス攻撃によって【覚醒の暗黒騎士ガイア】が瞬殺された。
「【オネスト】でダイレクトアタック!」
【オネスト】が羽ばたいてこちらに滑空。
「ぐふぅっ!?っ!」
そのままラリアットで俺の首を刈ってきた。……い、一瞬意識飛んだぞ……短期間に2度も気絶とかシャレにならんぞ……
宮田龍斗
LP4000→2900
「……か、【混沌の場】の効果でこのカードに魔力カウンターを1つ置く」
【混沌の場】
魔力カウンター:0→1
「メインフェイズ2。【オネスト】を手札に戻します」
キサラ
手札2枚→3枚
「カードを1枚伏せ、ターンエンド」
キサラ
LP4000
モンスター
【青眼の究極竜】:攻
ATK4500
魔・罠
伏せ1枚
手札2枚
やばい、微妙に頭がふらつく……【オネスト】がラリアットしてくるとは……せめて羽を飛ばしてくると思ってたんだが……
「俺の……ターン……ドロー……ふぉっ!?」
妙な引きに変な声が出てしまった。しかしこの引きなら……
「墓地の光属性モンスター【開闢の騎士】と闇属性モンスター【宵闇の騎士】をゲームから除外することでこのモンスターは特殊召喚できる!現れろ!【カオス・ソルジャーー開闢の使者ー】!」
【カオス・ソルジャーー開闢の使者ー】
攻撃表示
ATK3000/DEF2500
【開闢】の登場に丸藤が無駄にテンションを上げていた。今年度2度目の【開闢】らしい。
「除外された【開闢の騎士】と【宵闇の騎士】の効果発動!【開闢の騎士】は除外された場合儀式魔法を、【宵闇の騎士】は除外された場合儀式モンスターを手札に加える!【超戦士の儀式】と【カオス・ソルジャー】を手札に!」
宮田龍斗
手札1枚→3枚
「【開闢の使者】の効果発動!【究極竜】をゲームから除外する!」
【開闢】が【究極竜】の前の空間を剣で縦に一閃。すると空間が裂け穴が開き、【究極竜】が穴に吸い込まれ消滅した。
「このターン【開闢の使者】は攻撃できない。だがまだ動ける!【超戦士の儀式】発動!手札の【カオス・ソルジャー】をリリース!【超戦士カオス・ソルジャー】を儀式召喚!」
【超戦士カオス・ソルジャー】
攻撃表示
ATK3000/DEF2500
「【混沌の場】に更に魔力カウンターを1つ置く」
【混沌の場】
魔力カウンター:1→2
「墓地の【転生の超戦士】の効果発動!」
「墓地から効果……しかしそんなカードをいつの間に……」
「あっただろ。このカードを破壊して墓地に送る機会が1度だけ」
「……っ!【大嵐】……」
キサラの疑問にヒントをやると悔しそうな表情をみせた。
「まぁこの状況は偶然の産物でしかないけどな。【転生の超戦士】は墓地のこのカードを除外して墓地の【カオス・ソルジャー】モンスターを手札に戻せる。最初に墓地に送られた【超戦士カオス・ソルジャー】を手札に」
宮田龍斗
手札0枚→1枚
「更に最初に発動した【超戦士の儀式】の効果も発動!墓地のこのカードと光属性モンスター【マンジュ・ゴッド】と闇属性モンスター【覚醒の暗黒騎士ガイア】を除外することで、手札の【カオス・ソルジャー】儀式モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する!」
【超戦士カオス・ソルジャー】
攻撃表示
ATK3000/DEF2500
「攻撃力3000のモンスター3体を1ターンで並べるとは……」
「しかも3体全部【カオス・ソルジャー】ッス……」
「しかも相手の場はガラ空き。これが通れば龍斗の勝ちなんだなあ!」
「…………」
万丈目、丸藤、前田の順で言っているのとは対照的に、キサラは眉一つ動かさない。あのリバースカードならという自信があるのだろう。なら……
「俺はレベル8の【超戦士カオス・ソルジャー】と【カオス・ソルジャーー開闢の使者ー】でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!
生と死の狭間を彷徨いし魂よ!暗黒に澱みし恨みをこの地で晴らせ!エクシーズ召喚!斬り裂け!ランク8!【No.23 冥界の霊騎士ランスロット】!」
【No.23 冥界の霊騎士ランスロット】
攻撃表示
ATK2000/DEF1500
「バトル!【超戦士カオス・ソルジャー】でダイレクトアタック!超次元斬!」
【カオス・ソルジャー】がキサラに斬りかかる。
「罠発動【攻撃の無力化】。相手の攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了」
しかしキサラの数センチ手前で不可視の壁に阻まれた。
「…………ターンエンド」
宮田龍斗
LP2900
モンスター
【No.23 冥界の霊騎士ランスロット】:攻
ATK2000
【超戦士カオス・ソルジャー】:攻
ATK3000
魔・罠
無
フィールド
【混沌の場】魔力カウンター:2
手札0枚
「私のターン、ドロー。……【オネスト】を召喚」
【オネスト】
攻撃表示
ATK1100/DEF1900
攻撃表示?何を考えて……
「効果発動。【オネスト】を手札に戻します」
……っ!?これは……!
「ら、【ランスロット】の効果発動。1ターンに1度、ORUを1つ使いモンスター効果、魔法、罠の発動を無効にする……っ!」
【ランスロット】が【オネスト】を斬り捨てる。
【混沌の場】
魔力カウンター:2→3
「【死者蘇生】発動。【オネスト】を蘇生します」
【オネスト】
攻撃表示
ATK1100/DEF1900
「【天よりの宝札】!互いの手札が6枚になるようにドロー」
キサラ
手札0枚→6枚
宮田龍斗
手札0枚→6枚
【天よりの宝札】……これを狙って【オネスト】を……というか、【死者蘇生】握ってたのか……
「良い手札です。【オネスト】の効果発動。このカードを手札に戻します」
キサラ
手札6枚→7枚
「魔法カード【次元融合】発動。ライフ2000をコストにお互いにゲームから除外されているモンスターをそれぞれのフィールドに可能な限り特殊召喚します」
キサラ
LP4000→2000
除外されているモンスター……終わったか……
「現れよ。2体の【青眼の究極竜】!そして3体の【青眼の白龍】!」
【青眼の究極竜】×2
攻撃表示
ATK4500/DEF3800
【青眼の白龍】×3
攻撃表示
ATK3000/DEF2500
「俺は、【覚醒の暗黒騎士ガイア】、【開闢の騎士】、【宵闇の騎士】の3体を特殊召喚する」
【覚醒の暗黒騎士ガイア】
守備表示
ATK2300/DEF2100
【開闢の騎士】
守備表示
ATK500/DEF2000
【宵闇の騎士】
守備表示
ATK500/DEF2000
まさか【カオス・ソルジャー】で除外したことが仇になるとは……
「バトル。【青眼の究極竜】で【超戦士カオス・ソルジャー】を攻撃。アルティメット・バースト!」
何度目かのブレス攻撃で消滅する【カオス・ソルジャー】。破壊された余波が俺を襲う。
宮田龍斗
LP2900→1400
【混沌の場】
魔力カウンター:3→4
「くっ……!【超戦士カオス・ソルジャー】の効果発動。デッキから【疾走の暗黒騎士ガイア】を特殊召喚」
【疾走の暗黒騎士ガイア】
守備表示
ATK2300/DEF2100
「【青眼の究極竜】、【疾走の暗黒騎士ガイア】を焼き払いなさい」
俺の背後から駆け抜けてきた【疾走の暗黒騎士ガイア】が止まることなくジュッという音とともに消滅した。
しかし何故【究極竜】で……?俺のライフが残るぞ?
「【青眼の白龍】で【ランスロット】を攻撃。滅びの
【青眼】が【ランスロット】を脚で踏み潰し、そのままブレス攻撃で消滅させた。む、惨い。
宮田龍斗
LP1400→400
「残る【青眼】で騎士達を攻撃」
【開闢】と【宵闇】が耐えようと構えるが、ブレス攻撃に一瞬で『あ、これ無理だ』という表情に変わり消滅した。
「速攻魔法【瞬間融合】。フィールドのモンスターを素材に融合します」
…………マジか。
「3体の【青眼】を融合!【青眼の究極竜】!」
【青眼の究極竜】
攻撃表示
ATK4500/DEF3800
「ダイレクトアタック。アルティメット・バースト!」
【究極竜】のブレス攻撃が俺を飲み込む。
「………………」
宮田龍斗
LP400→-4100
この女、【究極竜】で決めるために【青眼】で【ランスロット】を……そう思ったのを最後に意識を失った。
☆
「ん…………」
目を覚ますとそこでは、
「ふふっ」
「ふぅん」
キサラと【カイバーマン】が腕を組んでいた。なんだ。なんなんだこの光景は。
「ん?あ、やっと目が覚めたんですか。鍛錬がなってないですね」
俺に気付くと早速トゲのあるお言葉をいただいた。
「デュエルは私の勝ちです」
「…………」
「本来なら私達精霊界の混乱を鎮めてもらうところですが、力が無い以上居ても邪魔なだけですので、さっさと帰ってください」
散々な言いようだった。
目を閉じて念じれば帰れるらしいので早速試して帰還。寮で【カオス・ソルジャー】デッキの調整をすることにした。
強靭☆無敵☆最強は【カイバーマン】の仕事なので、キサラは言いません。
次回は【カオス・ネクロマンサー】が活躍したあの話です。