こんな面白味の欠片も無い作品にお気に入りをして頂きありがとうございます。
なんか天上院を倒して、丸藤回収しようとしたら止められた。アレか?やっぱり返さんってやつか?別にいいけど、俺は困らないし。多分。
「オシリス・レッドがいい気にならないでよね!さっきのは偶然よ!」
「そうですわ!明日香さまが負けるはずがありません!」
「……ならまたやるか?俺は構わん。まぁ代償は支払って貰うがな」
「だ……代償?」
「ああ、俺がシンクロ・エクシーズを渡すに相応しい奴を探す手伝いをして貰う。それが代償だ。お前らが勝ったら無しにしてもいい」
負ける気はサラサラ無いがな。
それに大抵のデッキには負けないだろう、時代が違うからな。よほどの事故か、相当な強さのデッキ、使い手かということにならない限り負けることはないだろう。事故なら偶然、それ以外なら相手を讃える他ないだろうし。
だが、そんなのは極一握りだ。取巻きにそれができるとは思えない。
「で、誰が出るんだ?こっちからは俺が出る。十代、よく見ておけ」
「え?……わ、わかった」
「こっちはあたしが出るわ!」
茶髪の女生徒が出てきた……どんなデッキだったかなぁ……?
「デュエル!」
「…………あ、デュエル」
宮田龍斗
LP4000
VS
枕田ジュンコ
LP4000
考え事してたら遅れた。
「先攻はあげるわ。後攻は得意みたいだし」
「先攻後攻に得意も何もないだろうが。まぁ、貰えるなら貰おう。ドロー……【融合】を発動!」
「融合!?さっきのエクシーズじゃない!?」
誰もデッキは1つだなんて言ってないからな。コレは十代とタッグを組むなんてことになったらと思って持ってきたデッキ、
「手札の【
【HERO】デッキだ。
「影の力操りしHEROよ、大いなる水の力を得て、新たな力を我らに示せ!
融合召喚!氷のHERO!【E・HERO アブソルートZero】!」
【E・HERO アブソルートZero】
攻撃表示
ATK2500/DEF2000
「【E・HERO】!?龍斗も【HERO】を使うのか!?」
「お前とタッグで戦う、なんてことになったらコイツでいこうと思って持ってきたんだ。まぁ、コイツ単体でも戦えるがな。【シャドーミスト】の効果発動!このカードが墓地に送られたとき、デッキから【シャドーミスト】以外の【HERO】モンスター1体を手札に加える。【E・HERO エアーマン】を手札に。ターンエンド」
宮田龍斗
LP4000
モンスター
【E・HERO アブソルートZero】:攻
ATK2500
魔・罠
無
手札4枚
「あたしのターン!手札から【ハーピィ・レディ1】を召喚!このカードがいる間風属性モンスターの攻撃力が300ポイントアップする!」
【ハーピィ・レディ1】
攻撃表示
ATK1300/DEF1400→ATK1600
【ハーピィ】か……だが俺の場に【アブソルートZero】がいるのに攻撃表示となると、まだ動くか。動かないなら容赦なく叩き潰すけど。
「更に手札から【万華鏡ー華麗なる分身ー】を発動!あたしの場に【ハーピィ・レディ】がいるとき、デッキから【ハーピィ・レディ】か【ハーピィ・レディ三姉妹】を特殊召喚できる!【ハーピィ・レディ1】は【ハーピィ・レディ】として扱うから条件は満たしてる!【ハーピィ・レディ三姉妹】を特殊召喚!【ハーピィ・レディ1】の効果で攻撃力300ポイントアップ!」
【ハーピィ・レディ三姉妹】
攻撃表示
ATK1950/DEF2100→ATK2250
まだ足りない。あと1枚で超えるかな?
「フィールド魔法【デザートストーム】を発動!これで風属性モンスターの攻撃力が500ポイントアップして、守備力が400ポイントダウンする!」
【ハーピィ・レディ1】
ATK1600/DEF1400→ATK1800/DEF1000
【ハーピィ・レディ三姉妹】
ATK2250/DEF2100→ATK2750/DEF1700
…………ギリギリ超えたか。
思いっきり超えると思ったんだが、ギリギリ250超えたところか。鳥獣族……アレでも使わせてみるか?面白そうだし。
「バトル!【ハーピィ・レディ三姉妹】で、【アブソルートZero】を攻撃!ハーピィーズ・トライアングル・エクスタシー!」
【三姉妹】が三角形の陣を作り、そこからX字状の光線が放たれ、【アブソルートZero】はそれを体全体に浴びた。
しかし、【アブソルートZero】の体は残り、体全体から冷気が溢れてくる。
宮田龍斗
LP4000→3750
「……【アブソルートZero】の効果発動。このカードがフィールドを離れたとき、相手フィールドのモンスター全てを破壊する」
「な……なんですって!?それじゃ、あたしのモンスターは!」
「凍てつけ、エターナル・コフィン」
【ハーピィ・レディ】達は【アブソルートZero】から溢れる冷気で凍結し、その体を散らせた。
「くっ……カードを1枚伏せ、ターンエンド」
枕田ジュンコ
LP4000
モンスター
無
魔・罠
伏せ1枚
フィールド
【デザートストーム】
手札2枚
「ドロー」
お、引いたか。なら準備からいこうか。
「手札から【沼地の魔神王】の効果発動。デッキから【融合】を手札に加える。チューナーモンスター【デブリ・ドラゴン】を召喚!」
今ドローした【デブリ・ドラゴン】。
【HERO】は【HERO】でも【ヒーローグングニール】ってやつだ。
「チューナーモンスター!?で、でもフィールドのモンスターがそれだけじゃシンクロ召喚は出来ないはずよ!」
えっと……取巻きよ。人はそれをフラグと言う。……はずだ。
「【デブリ・ドラゴン】の効果発動。召喚成功時、墓地の攻撃力500以下のモンスターを攻撃表示で特殊召喚できる。ただし、この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効となる。墓地より出でよ【沼地の魔神王】」
【デブリ・ドラゴン】
攻撃表示
ATK1000/DEF2000
【沼地の魔神王】
攻撃表示
ATK500/DEF1100
「レベル3の【沼地の魔神王】にレベル4の【デブリ・ドラゴン】をチューニング!」
【デブリ・ドラゴン】の体が4つの緑の輪になり、【沼地の魔神王】の体は3つの白く光る星になり、輪が連なり、その間に星が入り、輪の中いっぱいに伸びる大きな光になった。
「神の槍の名を名に戴く龍よ、コキュートスを遡りて来たれ!シンクロ召喚!砕け!レベル7!【氷結界の龍 グングニール】!」
【氷結界の龍 グングニール】
攻撃表示
ATK2500/DEF1700
「リバースカード【奈落の落とし穴】!そのシンクロモンスターを破壊する!」
【グングニール】が召喚されたと思ったら落とし穴に落ちてそのまま帰ってこなかった。おい、その翼は飾りか?
でもこれで伏せが無くなったから思いっきり動ける。
「【死者蘇生】を発動。墓地から【E・HERO シャドーミスト】を特殊召喚し、効果発動。特殊召喚に成功した場合、デッキから【チェンジ】速攻魔法を手札に加える」
「【チェンジ】速攻魔法?」
「すぐにわかる。デッキから【マスク・チェンジ】を手札に加える」
できれば使いたくない手なんだが、仕方ない。
「【融合】を発動。手札の【エアーマン】とフィールドの【シャドーミスト】を融合」
「今度はどんな【HERO】が出るんだ?ワクワクするぜ!」
十代煩い。黙って見てろ。
「強き風纏しHEROよ、影の力と一つになりて、神秘の渦より姿を現せ!融合召喚!闇のHERO!【E・HERO エスクリダオ】!【エスクリダオ】の攻撃力は、墓地の【E・HERO】の数だけ100ポイントアップさせる。ダーク コンセントレイション」
【E・HERO エスクリダオ】
ATK2500/DEF2000→ATK2900
墓地の【E・HERO】は【エアーマン】【シャドーミスト】【アブソルートZero】【オーシャン】の4枚。計400アップ。
「バトル!【エスクリダオ】でダイレクトアタック!
「きゃあぁ!!」
枕田ジュンコ
LP4000→1100
「速攻魔法【マスク・チェンジ】発動。自分フィールドの【HERO】を1体墓地に送り、そのモンスターと同じ属性の【
「【M・HERO】!?な、何よソレ!?」
「俺も聞いたことないぜ!」
2種類の【HERO】だけなら楽なんだが、シンクロをいれるとエクストラ食うからなぁ……でも仕事をするとなるとシンクロかエクシーズを使うデッキの方が良いんだよなぁ……
「深淵なる闇の力宿すHEROよ、漆黒の仮面を被り、その力を変化させよ!変身召喚!次元を破る闇のHERO!【M・HERO ダーク・ロウ】!」
【M・HERO ダーク・ロウ】
攻撃表示
ATK2400/DEF1800
「へ、変身召喚!?」
「ああ。これは俺が勝手にそう言ってるだけだよ。変身してるみたいだろ?」
「確かにな!俺も使ってみたいぜ!」
お前のデッキだとエクストラ圧迫するからやめとけ。使うならせめてこういうデッキにしろ。
「この特殊召喚はバトルフェイズ中のものだ。よって攻撃できる。【ダーク・ロウ】でダイレクトアタック!」
さて、【ダーク・ロウ】の攻撃は……飛び蹴りかよ。
「痛っ」
枕田ジュンコ
LP1100→-1300
まぁ勝ったからいいや。
「さぁ、今度こそ。丸藤は返してもらうぞ。あと、俺を止めてまで勝負けしかけて負けたんだ。代償として、シンクロ・エクシーズを渡すに相応しい人物を探す手伝いをしてもらう」
「わ、わかったわよ……」
「期限は卒業まで、一応毎回試験はする。卒業までに誰も合格しなければ、先輩、後輩、そしてお前たちはその程度ということだ。肝に銘じておけ」
そして俺も海馬さんにどやされると。はぁ……それだけは避けたい。ペガサス会長は『気にするな』と言ってくれたが、海馬さんの目は『他のテスターが出なければ……わかってるな?』と語っていた。しかもあの人のことだ。かなりのレベルを要求するはず。
……憂鬱だなぁ……
「な、なんでそこまでアンタなんかに言われなきゃならないのよ!」
「俺だって言いたくはないんだが仕方がないんだ。海馬さんやペガサス会長に…………あ」
コレ言って良いんだっけ?でもそこまで大々的に言う内容じゃないよな。
…………拙った?
いや、言うなとも……でも海馬さんは『教師陣くらいには貴様の正体』云々言われたな……秘密な感じだなぁ……
どやされるのか……嫌だなぁ……
「ち、ちょっと!海馬さんとかペガサス会長ってソレどう考えてもKCの海馬瀬人とI2のペガサス・J・クロフォードでしょ!?なんでそんなビッグネームが出てくるのよ!?」
やっちまったぁ…………十代やら天上院やらも疑惑の目と思われる視線を向けて来やがってるし。これは逃げられないか?いや、落ち着け。ここは言い逃れできる状況じゃないにしても、
「…………すまない。少し時間をくれ。色々と言えないこともあるから、話すにしても、整理してから話したい」
「な、なら言うまで人探しとやらは手伝わないわよ!」
「ああ、構わない。元々は俺1人でやる予定だったんだ。それに話せば手伝ってくれるんだ。数日程度は問題ない」
なんとか噛み付く取巻きを宥めて、俺と十代、丸藤は寮に戻った。
今は少し寮から離れたところにいる。
[なんだ?手短に済ませろ]
「俺がテスターだということって他の生徒にバレても大丈夫なんですか?それを聞きたくて」
[貴様はどうやってテスター候補を見つけ俺やペガサスに紹介するつもりだった?貴様がテスターと知らなければ生徒は貴様の正体を調べるだろう。どうしたって知られることだ、別に構わん。それだけなら切るぞ]
「あ、はい。すみません」
…………そりゃそうか。なんか無駄な時間を取らせたな。
☆
「十代、ちょっといいか?」
「ん?ああ、もしかして昨日のことか?」
「まぁ、そんなとこだ。すまないが天上院達も呼んで俺の部屋に来てくれ」
「わかった」
翌日の放課後。
十代にメッセンジャーを頼んで天上院達を呼び出す。
今ブルーである彼女達に話しかけると後々面倒なことになりそうだから、既に色々目立つ十代に頼んだわけだ。俺もシンクロ・エクシーズを使ってるから目立っているが、だからこそ今は抑えた方がいいと思う。
「さて、一応渡されてる名刺くらいは用意したほうがいいよな。……俺の部屋に呼んだのはいいけど、このケースの壁を見せるのか……」
広い部屋に住みたい。もしくはあと1部屋欲しい。今玄関から2段ベッドの下の段、机とベッドの間の通路以外に所狭しとアタッシュケースが置かれている。入れる場所無いな……まぁいいや。ケースの上にでも座らせよう。
「龍斗ー。来たぞ……なんだこの部屋?」
「前に来ただろ。で、全員来たな。すまないがドアを閉めてくれ」
噂になるより、確実に知らせたい。
有らぬこと言われたらたまったもんじゃない。
「…………狭いわね」
「ケースだらけですわね」
「なんでこんなに……」
なんか言いたい放題だが、事実だから突っ込めない……
「ケースの中は全てカードだ。シンクロ・エクシーズもある。それでも良いならケースの上にでも座ってくれ」
「このケースの中全部そうッスカ!?」
「いや、シンクロ・エクシーズ以外も入ってる……ケースのことはどうでもいいか。俺の昨日の発言についてだったな。とりあえずコレを受け取ってくれ」
5人に名刺を渡す。これ教師陣にも渡したけど、教師陣の人数分で良かったんじゃ?とか思ってたのが、こんなところで役に立つとは。
「I2社……KCテスター!?」
「I2社及びKC所属。シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム召喚テスター及び同名スカウト。宮田龍斗。それが俺の昨日の発言に関することだ。俺の正体とでも言えばいいかな?」
「こ、こんなの信じられないわよ!」
「なら俺がシンクロ・エクシーズを使う他の理由でも言ってみろ」
「う……そ、それは……」
まぁでも、信じられないというのも仕方がないとは思うけど。
……話を続けよう。
「俺はこのデュエルアカデミアを拠点として、シンクロ・エクシーズ、そしてまだ使ってない更なる召喚法、ペンデュラム召喚を浸透させ、いずれは世界中にこれらのカードを販売させるのが目的だ」
「……でもなんでレッド寮に?貴方は入学試験を受けてたけど、筆記4位、更にはクロノス先生をシンクロ・エクシーズ・融合を使って倒したじゃない。だから私はラー・イエローになると思っていたんだけど」
天上院は試験を見てたのか。その事を聞いた取巻きも疑惑の目を向けてきた。
「海馬社長に言われてな。スタートはオシリス・レッドになったんだ。そこから上に上がるかは自由だともね。流石にこの部屋じゃ狭いから上に上がるつもりだけど」
できればその前にテスター候補を1人見つけたかったけど、レッドだとシンクロを十代に渡して【シンクロヒーロー】を使うくらいか?丸藤は……まだ見てないからなんとも言えないか。
まぁデッキ渡してっていうのも有りだけど、それとは別にチューナーやシンクロ、エクシーズを渡すか。
「でだ、十代。俺はお前にシンクロを少し渡してみたいと思ってる」
「ちょ、ちょっと待ってよ!なんで明日香さんじゃないのよ!」
「別に天上院に渡してもいいんだが、デッキごと使ってもらうことになる。デッキとの相性もあるからそれ用に調整しなきゃならん。十代の場合、昨日見せたデッキを使わせて慣らす。その後自分でデッキを組ませればいい」
「なら私にもいずれ使わせてくれるということなのね?」
「使いたければな」
強制はしない。そいつの都合もあるからな。だがこのアカデミアに使いたくないという奴はいないだろう。なんだかんだ言ってデュエル脳だからな。
「あとはえっと……」
「枕田ジュンコ!自己紹介……してないか」
「そうだな。じゃあ枕田。君にもテスターをしてもらいたい。テスターというかデッキテスターだな」
「デッキテスター?」
「俺が組むカテゴリーデッキを使って何度か決闘してもらう。その日のうちに返却してもらうが、その時に感想や問題点があれば教えてもらいたい」
前世は前世、こっちはこっちで発展するならその方がいいからな。流石にパワーバランス崩れたら流石に止めるけど。
「テスター探しってやつは?」
「それはそれでやってもらう。デッキテストの時は相手のことは気にしなくてもいいけどな。とりあえずこんなところか。何か聞きたいことがあったら後日聞いてくれ。んじゃあ解散」
「言うだけ言って解散!?」
「マイペースですわね……」
そうでもなきゃ胃に穴がマッハであくからな。主に海馬さんからのお小言で。
【狩場】はまだ販売していない状態です。【狩場】だともう1枚手札使うのでテンポ悪いかなあ……と思い懐かしのフィールド魔法を使いました。
そして、前回言ったやらかすは、テスターであること、社長等とのパイプがあることをうっかり喋るということでした。
次回はえっと……十代のデッキについて軽く触れます。
では