IS~二人の空と一人の天才~   作:みっくん

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かなりぐだった内容になってしまいました。

早く原作の内容に入りたい


プロローグ(中編)

 

身支度を済ませ玄関で待っていると、同じく身支度を済ませた束さんがやってきた。

 

「じゃあ行こうかゆーくん」

 

彼女は俺の手を取ると元気に街へとくり出した。

 

もちろん家の鍵は閉めていった。

 

 

街で宛もなくブラブラと二人で歩いていると突然彼女が立ち止った。

 

「ん、どうかしました?」

 

「あそこにクレープ屋があるよ」

 

「そうですね。朝ご飯を食べたばかりですよ?」

 

「束さんにはクレープは別腹に入るのだ!」

 

良く女子が口にする甘いものは別腹という言葉を一点に絞った言い方だな。

 

「……はぁ、仕方ありませんね。ちょうどあそこに公園がありますしベンチに座りながら食べましょう」

 

クレープ屋で列に二人で並ぶ。

 

「ねぇねぇ、私はイチゴの奴にするからさ、ゆーくんはバナナのにしてくれない?」

 

「ん?いいですけど」

 

「えへへ、これで束さんは二ついっぺんに味わうことが出来るのだ」

 

「あー、なるほど」

 

どうやら私の分から少し頂くって事だろう。まぁ、束さんはそういうのを気にしない人だから私もあまり気にしない。

 

クレープを受け取ると二人してベンチに座る。

 

「ん~、偶にはこういう和なのもいいねぇ」

 

「その言い方、年よりくさいですよ」

 

「そう?私はまだ若いから気を付けないとね」

 

束さんは見た目だけなら私と同い年ぐらいに見える。こんな口調だがこれでも私はまだ中学生だ。

 

「うん、美味しい」

 

クレープを食べて幸せそうな顔をする束さん。甘いものが好きでよく作ってくれとせがまれるほどだ。

 

「頂きます」

 

自分も手にしているバナナを使っているクレープを口にする。バナナの風味が口に広がり一緒に口に含んだコーンフレークの歯ごたえを感じる。

 

「どうどう?そっちも美味しい?」

 

俺の返事を待っているかのように目を輝かせながら聞いてくる。

 

「ええ、美味しいですよ。一口食べます?」

 

「わーい、じゃあ一口貰うね」

 

「俺も束さんのいただきますね」

 

お互いのクレープを一口ずつ食べる私たち。傍から見れば恋人のように見えるが、知っている人から見ればいつもの様子だ。

 

 

 

クレープを食べ終えると、街を再びブラブラ歩く。

 

「今日は天気もいいし、お散歩日和だね」

 

「ですね。洗濯物も乾きそうな天気です」

 

暖かな風が俺たちの頬を掠める。

 

「っと、そろそろ束さんは行かなきゃいけないね。じゃあゆーくんは家に先に帰っといて、いっくんもあと少しで遊びに来るだろうし」

 

「分かりました。では、お言葉に甘えて先に帰りますね」

 

家の近くで束さんと別れて帰路につく。

 

家の前に着くと一夏がちょうど来たようだ。

 

「おっ、一夏じゃん。こんちわ」

 

「その反応は祐樹か。こんちわ」

 

挨拶をし、家の鍵を開けて一夏を家に上げる。

 

「じゃあ、一夏。俺は寝るから空によろしく伝えといてくれ」

 

「分かった。おやすみ」

 

「ああ」

 

 

Side 一夏

 

目の前の人物が先ほどまで凛々しく喋っていた様子から一転、ほんわかとしたオーラを纏っている少年となった。

 

「ん?一夏くん、遊びに来てたの?」

 

「今日約束してたしな」

 

「誰と?」

 

「束さんと」

 

束さんに今日暇なら午後から遊びに来ないかと誘われたので遊びに来たのだ。しかし、誘ってきた本人は千冬姉と何処かへ行くらしい。

 

そう、朝告げられた。

 

 

「さて、何して遊ぶ?」

 

「うーん、僕は何でもいいから……取りあえずゲームでもしよっか」

 

「そうだな。じゃ、空の部屋に行こうぜ」

 

「うん」

 

空の後を追って2階へとのぼる。

 

束さんと空、祐樹が住んでいる家は2階建てなので、空たちにも自室がある。

 

ゲームは空の部屋に置いてあるので、空の部屋に行く必要があるのだ。

 

 

部屋へと上がると、テレビを付ける。

 

「さて、何やろうか」

 

目の前に積んであるソフトの山に目をやりながら問いかけてくる。

 

「……じゃあ上から適当にとって遊ぼうぜ」

 

大抵のソフトは空と祐樹の手によってクリアされているので、適当にとっても問題がない。

 

 

ゲームを初めて数時間が経ったときに、空から急に質問をされた。

 

「ねぇ、一夏は高校受験するの?」

 

「ああ、本当はする予定はなかったのだが千冬姉が高校は最低でも出ておけって五月蠅いからさ」

 

「へぇ、僕も出ておいた方がいいのかな」

 

「束さん的には出てもらった方がいいんじゃないか?どうせ千冬姉と同じ考えだろうし」

 

あの二人は根本的な考えが似てるので、千冬姉が言ったことは大抵束さんも言う。

 

「……僕はさ、束さんの迷惑にならないかなって思ってるんだ。ここまで良くしてもらったんだから、これ以上の迷惑をかけるのは気が引けるんだよ」

 

俯きながら言葉を口にする空。傍から見れば迷惑を掛けれるのは子供のうちだけって言う人が多いだろう。でも、彼らの生活は特殊なもので世話になっているのにその上に迷惑を掛けたくないと

いうものだろう。

 

「なんていうか、上手く言えないけどよ。迷惑かけてもいいんじゃねえか?正直、お前は年不相応の行動ばっかりだし。だから偶には年相応の迷惑をかけるっていう行為をしてみたらどうだ?お前が普段迷惑をかけてるって思っても、束さんは迷惑だと思ってないんじゃない?むしろ、喜ぶと思うよ。」

 

「喜ぶ?」

 

「ああ。だってあの空が初めてお願いをするんだぜ?俺の記憶が間違ってなければ、空がお願いしてるのを一度も見たことがない」

 

「そりゃあ、世話になっているのにお願いって……」

 

「ま、俺にも空の気持ちも分かるよ。俺とおまえは似てるから。境遇っていうか考えっていうか。だからさ、一度言ってみろよ。もし反対だと束さんが思ってるなら言ってくれるさ。

あの人は思っていることをズケズケ言う人だし」

 

「……」

 

俺の言葉を聞いてか、空は何も言わなくなってしまった。空が何も行動しないので、俺は手持無沙汰なったので近くにあった漫画を読むことにした。

 

 

Side Out

 

 

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