バブラ   作:結翔 奏多

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どうも。

諸事情ありまして遅くなりました~。
タグにもあるように不定期なのであまり催促は無しの方向で…

さて前回バブラに迷い込んだ奏多。
彼はそこで何を見たのでしょうか…

では本編へどうぞ!



第三話

「…なんだよこれ…!」

 

目の前に広がるのは、森。

捻れて育つ木々の隙間から住宅の外壁が覗き、ここが自宅の周辺である事を示しているかのようだった。

葉の色は紫混じりの緑で、とても不気味な雰囲気を放っていた。

そしていくつか通りを挟んた向こう側に、黒煙をあげながら赤く光る場所があった。

 

「あそこか!」

 

道を走り、光の元へ向かう。

その道のりはよく知っている筈なのに、初めてのようにも感じた。

 

俺が目的地につくと、そこに光はなかった。代わりに残っていたのは、燃えた痕跡のある草木だけだ。

周りを見渡すと、どうやら公園のようだったが、それ以外の情報を得ることはできなかった。

手がかりを求めていた俺は肩を落とし、再び歩き始めた。

 

その時、自分の後ろの地面から音がした。振り返れば、つい数秒前まで俺が立っていたところに矢が突き刺さっている。

 

「…っ!」

 

俺が殺気を感じ即座に飛び退くと、さっきと同様矢が飛んできた。

 

「誰だ!」

 

俺が叫ぶと数メートル先の草がガサッと音を立てて動いた。

俺がそこに向かって石を投げようとかがみ込むと、草の中から俺と同じくらいの背丈の少女が現れた。

 

「わーっ!わーっ!ごめんなさいっ!人だとは思わなかったんです!」

 

俺が石を拾わず立ち上がると、弓と双眼鏡を手にした少女が息をついた。

 

…数分後。

 

「えーっと、正直驚きすぎて頭が混乱してるんだけど…」

「そ、そうだよね。そりゃ急にこんなこと言われても外の人はびっくりするよね…」

 

水萌と名乗る少女から話を聞く限り、ここは「バブラ」と呼ばれる異世界らしい。俺がその名前を笑うと、水萌に注意されてしまった。

水萌は今日家族に持っていく夕飯の材料を取るために狩りをしていたらしい。他に人はいるのか問うと、当然のように肯定された。どうやら動物や魔物が徘徊するこの街ではなく、地下に住んでいるようだ。

電気がつかないことも聞いてみたものの、どうやらバブラでは電気という概念が存在していないらしく、驚かれてしまった。

 

そのまま暫く話を続けていると、水萌が不安そうに問いかけてきた。

 

「…もう日も沈みますし、私は地下に戻ろうと思うのですが…」

「どうした?何かあるのか?」

「その、奏多さんはどうするのですか?」

 

確かに突然外の世界から来た人なんてどうすればいいかわからないだろう。かといって水萌の家に押し入るわけにも行かない。

 

「も、もしよかったらうちに」

「俺は自分の家を調べに行くよ、気になることもあるしね」

「そう、ですか…わかりました」

 

半ば強引に断ると、水萌は少し肩を落としながらも了承した。

 

「じゃあ、魔物に気をつけてくださいね?」

「任せとけ!」

 

心配して声をかけてけれた水萌に笑顔を返しながら、俺は木々に囲まれた自宅へと向かっていった。

 




今回は先に登場人物を…
バブラに迷い込んだ少年:奏多(そうた)
狩人の少女:水萌(みなも)

さて今回から新キャラ登場となりました。
名前を決めるのはなかなか大変なんですよね…

この話、基本的にカタカナの名前を使う気はありません。
使うとしても敵の名前とかに使うくらいかと思います。

最後に1つ、今回の話で出てきた「魔物」は、私のイメージでは見た目が動物っぽく、色合いだけバブラの世界観に合わせた紫か黒ですが、個人個人のイメージに合わせてくれると有難いです。

ではまた次回!
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