1.このSSは原作視聴を前提として書かれています。ゲームは未プレイで構いませんが、アニメは見ていないと分かりにくいかもしれません。
2.このSSはコマンドーだけでなくその他様々な映画のネタが含まれます。俗に言う『組合員』でない方は訳が分からないかもしれません。
3.このSSは『ジョン・メイトリックスは元コマンドーである』の番外編に相当します。本編の方を読んでおいた方がわかりやすいと思うので、見てこいカルロ。
4.1、2、3を踏まえた方でも結局訳が分からないかもしれません。
それでも構わないならば、お読みください。OK?
讃州中学校勇者部は私、犬吠埼樹を含めて六人。
まずは、三年生で私のお姉ちゃんの犬吠埼風。勇者部の部長で、優しくて頼れるリーダー。
次に二年生の結城友奈先輩。勇者部のムードメーカーで誰とでも仲良くなれる凄い人。
同じく二年の東郷美森先輩はクールビューティーな勇者部の頭脳。
最近転校してきた二年の三好夏凜先輩は、煮干しとサプリを愛するツンデレさん。
そしてお姉ちゃんの同級生で副部長のジョン・メイトリックス大佐は、身長190センチ、髪は茶、筋肉モリモリマッチョマンの変態だ
私達勇者部の活動は、社会のためになることを勇んでやること。例えば、公園の草むしりや浜辺の清掃活動、商店街や幼稚園、保育園のお手伝い、エトセトラエトセトラ……。要するに、ボランティア活動なんだけど、色々理由あって『勇者部』という名前になっている。
でも、それは表の顔。
私達勇者部には、隠されたお役目があった。
それは、迫りくる人類の敵、『バーテックス』から、
人類の未来とかけがえのない日々を守るため、私達は戦う。
でもその前に、私たちにはどうにかしなければならないことがたくさんあった。
※
「あっつい……」
午後の部室でお姉ちゃんが胸元を扇ぎながら唸った。
季節は夏に入り、外では蝉がみんみん大合唱している。窓は開け放たれてはいるけど風一つ吹かず、部室に熱がこもる一方だった。
「今日は40度まで上がるらしいですよ……」
「樹ちゃんそれホント? うちのお風呂の温度よりも高いよー」
友奈さんはいつものハキハキ元気な雰囲気とは打って変わって溶けかけている。その近くでは夏凛さんが鞄からサプリ瓶を取り出して、しきりに振り回していた。
「瓶の中でサプリが溶け固まってる……こんな室温じゃぁ、間違いなく死ぬわね」
夏凜さんが参ったように言うと、窓際で銃を磨いていたメイトリックス大佐が、
「大丈夫だ、そう簡単に死ねるもんじゃない。まずここの空気が230度まで熱くなる。次にサプリが花火みたいに爆発する。それから髪の毛が燃えて、爪が溶けていくんだ」
「怖いわ! ……まぁ、それにしても……」
そう言ってチラリと東郷先輩を見る。
「東郷ってすごいわね。汗一つかいてないわ」
東郷先輩はさっきからパソコンに向かいながらカタカタとキーボードを打っている。そんな先輩の額には汗の一粒も無く、背筋もピンと伸ばしていて、『心頭滅却すれば云々』を体現しているかのようだった。最初は脱水症状起こしてるのかと思ったけど、そうでもないらしい。
「東郷、 気を悪くしないでよ……あんたターミネーターでしょ?」
「もー夏凜ちゃんったら。今度変なこと言うと口を縫い合わせるわよ」
東郷先輩はキーボードを打ちながら私達に説明してくれた。
「脇の下にタオルでくるんだ保冷剤を挟んでいるのよ。脇の下には太い血管が通っていて、そこで冷やされた血が全身の体温を下げてくれるの」
えっ、なにそれズルい。
なんでも、お昼のお弁当に使っていた保冷材を使った応急処置らしい。私達の保冷材は完全に溶けきってしまっていた。
「でもさ東郷、人間はそれでイイにしてもパソコンがヤバいんじゃないの?」
お姉ちゃんが訊く。曰く、過熱を冷却系でカバーできなくなって壊れてしまうらしい。確かに、それは心配。
「大丈夫ですよ風先輩。この程度の室温ならまだ……あら?」
そう言った矢先、パソコンがエラー音を発し、画面が真っ青に変化した。キーボードを叩いて、マウスを何度もクリックするけども、ウンともスンとも言わない。
「何? 壊れたの?」
固まったサプリを鞄に戻した夏凜さんもパソコンを覗きこんだ。
「東郷さん直せないの?」
「さすがにそこまでは出来ないわ……」
これは非常に不味い。
勇者部の活動はこのパソコンに依存するところが大きい。そのパソコンが壊れたとなるとホームページの更新もできないし、依頼メールの確認も出来ない。子猫の引き取り先探しにも影響が出てくる。勇者部は機能不全に陥っちゃう。
「何を騒いでいるんだ」
「あっ、ジョン」
大佐も青画面を覗きこむ。なんだろう、嫌な予感がする。
「こんなの、叩けば直るだろ」
「あのねぇ、精密機械なのよ?」
お姉ちゃんが呆れ声を上げる。でも、大佐は問答無用でそれを実行した。
「動けこのポンコツが! 動けってんだよ!」
大佐の大きな手がバシバシとパソコンを叩く。そして、次の瞬間!
ぐしゃ。
「あっ」
「あっ」
聞こえてはならない音が部室に響いた。
勇者部が誇るパソコンは『ポンコツ』から『スクラップ』に進化した。完全破壊だ。なんてこったい。
「ジョン……あんた……」
「本当にすまないと思う」
大佐は筋肉を委縮させて落ち込んだ。筋肉が委縮するということは、相当反省しているらしい。
しかし、これでいよいよ勇者部は機能不全だ。まさか学校に、『副部長の筋肉がパソコンを完全破壊したので新しいのください』なんて言えるはずがない。
「と、とりあえずパソコン部に持っていくわね……」
お姉ちゃんは弱弱しくそう言うとパソコンの亡骸を抱えて部室を出ていった。
そして5分後、それを抱えたまま戻って来た。
「どうでした?」
「ダメだった。『こんなのパソコンじゃないわただの不燃ごみよ!』って言われた」
当然だね。
でも、本当にどうするんだろう。みんなでお金を出し合うにしろ、同程度の性能のパソコンとなると十万円以上はする。一介の中学生にそんなホイホイ一万円以上の大金を出せるわけがない。
「あっ! そういえば!」
落ち込む勇者部一同の中で友奈さんが何か思い出した様子で鞄を漁った。
「これ! これですよ!」
友奈さんが鞄から取り出したのは一枚のビラだった。そこには『第46回 ふるさと料理対決』と書かれている。参加人数は2人で、中学生の部のテーマはうどんのようだ。
「これ、優勝賞品が最新式ノートパソコンなんです!」
「おお! でかしたわ友奈!」
参加人数は二人。家庭料理の達人であるお姉ちゃんは自ら捏ねるほどのうどん好き、東郷先輩は本格的な和食を作ることに定評のある職人肌。この二人がいる勇者部ともなれば、これは優勝間違いなしだね。
そういうわけで、私達勇者部はこの大会に参加することとなった。
※
「ごめんなさいみんな……」
「悪いわね……」
大会当日、会場である讃州中の体育館で、東郷先輩とお姉ちゃんが私達に謝った。
「昨日うどんの練習してたらバッツリ指切っちゃって……」
「私は捏ねてたら手首捻っちゃって……」
戦力が無くなっちゃったわ。
夏凛さんが焦った様子で訴える。
「どうすんのよこれ!」
勇者部の料理担当2人がリタイアした今、残っているのは4人のみ。
まず私。料理は壊滅的にできない。使えるキッチン用品はせいぜい電子レンジくらいだ。
次に友奈さん。友奈さんも私達同様料理は出来ないらしい。ご飯は全部お母さんに任せっきりのようだ。
夏凜も絶望的だ。何しろ晩御飯はコンビニ弁当でそれ以外はサプリか煮干しを食べているだけ。
大佐も、料理できるイメージがこれっぽっちも沸かない。
つまり、揃いも揃って料理に関してはトーシロー。全くお笑いだ。
「えっと……とりあえず、ジャンケンで決める?」
友奈さんが提案した。こうなっては仕方ないだろう。
ジャンケンの結果、料理するペアは私と夏凜さんに決定した。タロットで占ってみようか……いや、やめとこう。どうせ碌な結果にならないことは目に見えている。
『それでは出場者の皆さんは位置についてきてください!』
そうこうしている内に司会のお兄さんが指示してきた。出場する中学生のペアが次々と設置された料理台に移動していく。
「さぁ、私達も行くわよ!」
「は、はい!」
「夏凜ちゃーん、樹ちゃーん、頑張ってねー」
友奈さんの能天気な声援が私達を見送った。大佐も親指を立てている。なんか死地に赴く戦士を鼓舞しているようだ。縁起でもない。
『……皆さん位置につきましたね!? では、ヨーイ! スタート!』
私達が位置につくのとほぼ同時、開始の合図が鳴り響く。夏凜さんが腕をまくって気勢をあげる。
「さぁさぁ樹! まずは麺づくりよ! ……えっと、うどんの材料って……」
「確か、小麦粉です!」
「分かったわ! で、小麦粉ってどれよ」
私たち二人の前にはたくさんの具材が並べられている。その内粉は4つあり、この中のどれかが小麦粉という事だろうか。
「えぇっと……こ、これかしら?」
夏凜さんが一番手前にあった粉を手にした。すると、ギャラリー席にいたお姉ちゃんが、
「待って、それは片栗粉よー!」
「えっ、違うの!?」
慌てて片栗粉をもとの位置に戻した。お姉ちゃんが司会のお兄さんに注意されている。今度余計なアドバイスしたら失格にするぞと言われているようだ。
そうなると、残り三つのどれかが小麦粉ということ。食品リストを見ると、それぞれ強力粉、中力粉、薄力粉とある……。
おぉイエイエイエイエふざけんなこんなのアリかよマジで契約違反だ。なんでうどん大会なの『小麦粉』が用意されて無いの。
「それともあれかしら、名前を変えてるだけで、この中のどれかが本当は『小麦粉』ってことかしら」
「何でわざわざ名前を変えてるんですか?」
「情報戦の一端ね。きっと」
「マジですか」
「とにかく、こうなると名前以外の点で判断するしかないわね」
「どうするんです? 匂いを嗅げとでも?」
「ああそうだ」
答えるなり夏凜さんは粉の入っている袋に顔を突っ込んだ。会場にどよめきが起こる。どうやら頭がおかしくなったと思われたようだ。
「ど、どうですか夏凜さん?」
恐る恐る訊く。夏凜さんは袋に頭を突っ込んだまま答えてくれた。
「う~ん……ヘロインの匂いがするな」
「えっ」
「これはヘロインよ。間違いないわ」
「なんでこんなところにヘロインがあるんですか?」
「治安悪化の一端ね。きっと」
「マジですか」
この粉がヘロインかどうかの真偽のほどはさておき、とりあえず小麦粉ではないらしいことは分かった。となると、残った粉のどちらかが小麦粉。
夏凜さんはヘロインの袋から顔を上げるとその隣の袋に顔を突っ込んだ。再び会場にどよめきが起きる。
「ど、どうですか夏凜さん?」
「う~ん」
真っ白になった顔を上げながら夏凜さんは確信的な笑みを浮かべる。
「これが小麦粉ね」
「そうなんですか? はいこれタオルです」
「ありがと。とりあえず、これに水と塩、そして私厳選のサプリを加えてこねるだけね」
「えっ待って」
私は耳を疑った。見ると、夏凜さんの手にはサプリミックスが握られている。
「これが入ることで、栄養満点パーフェクトうどんが完成するわ」
オイオイオイオイちょっと待てよ待てって! そんなのいれたらうどんじゃ無くなっちゃう!
「ま、待ってください! 麺は私が作ります! 夏凜さんは麺つゆを、どうぞ!」
「お、おう」
夏凜さんを鍋へ追いやって私は小麦の前に立つ。
うどん自体は単純だ。なんたって小麦に水を入れて混ぜていけば出来上がるんだから。
でも、いざ水を入れて捏ねていっても一向に固まる気配が無く、ボソボソの玉に変身していく。こんな簡単な仕事一つ、果たすこともできんのか私。
「樹! そんなへなちょこじゃコシのあるうどんにならないわよ!」
夏凜さんの声が私に飛ぶ。私の腕ではどうしてもうまくうどんをこねられなかった。
「代わるから麺つゆ見てて!」
「は、はい! ……何だこれは!」
ポジション変更と同時、私は思わず叫んでしまった。
確か、夏凜さんはうどんつゆを作っていたはずだ。にもかかわらず、鍋で煮えたぎっているのはブルーハワイよろしく青色の液体であった。
「これは……サプリメントあたりでしょうか?」
「お目が高いわ~。正確には15種類のサプリを配合したうどんつゆよ」
なんでこういう時に限って煮干しを使わないんだこの人は。
と、そんな時、ふとギャラリー席の方を見たら何故か大佐がドシドシこちらに歩いてくるのが目に入った。いったい何が始まるんです?
『ああっ、ギャラリーの方は席に戻ってください! 失格処分になりますよ!』
司会のお兄さんが大佐に警告した。が、大佐はお構いなしで私達のキッチンまでやって来た。そして、明後日の方向を指さし、大声で叫んだ。
「見ろ! 象さんだ!」
司会のお兄さんも含め、会場にいた全員が驚いて大佐の指さした方向に注目する。その一瞬の隙を突き、大佐は夏凜さんの首筋に一発手刀をお見舞いした。
「ぐえっ」
夏凜さんはたまらず昏倒。そんな夏凜さんを抱えて大佐は、
「大変だ! 選手が倒れたぞ! 医務室に連れて行かなければ!」
『えっ!? た、大変だ! 救護班の人は来てください!』
大いなる陰謀に斃れた夏凜さんは哀れ担架に載せられて会場の外に運びだされていった。
「こうなってはしょうがない。俺が夏凜の代わりに続き参加する」
なんと、白々しいんだ……。大佐はエプロンを装着して手を洗った。
「大佐、料理できるんですか?」
「月に一度、『筋肉系の集い』という会合があってな、そこで知り合った軍艦乗りのコックに教えてもらった」
なんと、人は見かけによらないものだ。ていうか、料理できるなら言ってくれても良いのに……。
でも、仮に大佐が料理出来たところで鍋の中のブルーハワイもどきが突如PONと麺つゆに変化するわけでもなし、どうすれば……。
焦る私に対して大佐は冷静沈着筋骨隆々だ。
「ノープロブレムだ樹」
そう言って、どう見てもサバイバルナイフにしか見えない包丁を手にした。
※
『はい、しゅーりょー! 皆さん調理時間終了です!』
終了の合図が鳴るのと料理が完成するのはほぼ同時だった。
「なんとか間に合ったな」
大佐がフゥーと息を吐く。間にあった……うん、確かに時間には間に合った。でも……。
「これ、大丈夫なんですか?」
「問題ない。ほら、持っていくぞ」
大佐が顎でステージ上にいる審査員たちを示した。
審査員席には有名な料理研究家の方々がズラリと並んでいて、私達をギロリと睨んだ。中学生相手に本気モードだなーと思ったけど大佐が睨み返すとみんな視線をずらした。
『それでは、最初は讃州中勇者部のうどんです!』
「こっ、こちらになります!」
おずおずと作ったものを差し出す。瞬間、料理家の先生の目つきが変わった。訝し気な顔で私と皿の上のものを見比べる。
「何だこれは」
「う、うどんです」
「どう見てもうどんじゃないのだが」
「な、夏野菜うどんのパンケーキサンドです」
そう、大佐が作り上げたのはサンドイッチだったのだ。私達の作ったメタクタなうどん(らしきもの)を食えるものにするにはこれしかないと作り上げたのだ。
審査員の方々の前に順番に皿が並べられる。ああ、視線が痛い。
視線に耐えられなくなった私は料理の説明を大佐にバトンタッチした。そもそもうどんを全く別なものに作り替えたのは大佐だ。私に説明できるはずがない。
「えー、おほん」
主任審査員が咳払いする。
「何故題目とは違うものを作ったので?」
「黙って食え」
「えっ……いや、君ね」
「いいから黙って食え」
「…………」
バトンタッチなんてするんじゃなかった。この人ミジンコレベルも解説するつもりないよ。
審査員の方々は皆偉い人ばかり。それが一介の中学生ごときに生意気な口をきかれてさぞ腹が立っていることだろう。でも、大佐のギラリとした目を見る度に委縮してしまうようだ。
「まぁ、食ってみるか……」
しぶしぶ料理を口に運ぶ審査員の先生方。でも、料理を口に含んだと同時、目が飛び出るんじゃないかという勢いで目を見開いた。
「何だこれは!? 見た目はサンドイッチにも関わらず、うどんのコシと喉越しが損なわれていない!」
「こってりしているようで爽やかで、出汁の良く利いた風味が溜まらん!」
「これは紛れもなくうどんだ! しかも上等の! これはまさにうどん界の人間武器庫」
えぇ……。
何か良く分からないけど、評判は上々なようだ。いや、上々なんてものではない。感動のあまり泣いている人もいる。
「いやはや素晴らしい。ところでこの出汁だが、単なる出汁醤油ではないな」
「言われてみればそうですな。独特の風味だ。いったいどのようなスパイスを?」
「知らない方が良い」
首を傾げる審査員の方々にそう言って、大佐は私に振り向いた。
「これで(パソコンが)出来た」
その表情は、何とも確信的なものだった。
※
かくして、我が部に最新のノートパソコンがやって来た。
「ああっ、最新式ノートパソコン『マーヴ6』凄いわ! 処理速度がまさに真紅のジハード級」
「東郷さんが嬉しさのあまりおかしくなっちゃった」
「にしても意外だったわ。まさかジョンが料理出来たなんて」
「長年の経験のたまもんよ」
大佐がライフルのボルトをガチャガチャさせながら誇らしげに答える。考えてみれば、大佐は山の中で一人暮らしだというし、夏凜さんと違ってコンビニも近くにないから料理の出来る出来ないは死活問題なのだ。
「むう、悔しいけど、大佐に料理教えてもらった方が良いのかしら」
夏凜さんが唸る。ちなみに夏凜さんは大会後に目を覚まし、勝手に自分で倒れたと勘違いしていた。何故倒れたのかは伝えていない。世の中には知らない方が良い事もある。忘れないことだ。
「なんだ夏凜。料理を教えてほしいのか」
「えっ!? べっ、別に教えてほしいわけじゃ……でも、教えてもらった方が便利かもって……」
「そうか」
言うなり大佐は整備していたライフルを夏凜さんに渡した。
「えっ、なに」
「まずは猪狩りだ。ついてこい」
「えっ、嘘、えぇっ」
「I'll be back」
料理に関心を持った夏凜さんだったが、まずは食料調達だと大佐に連れられて部室から消えていった。
今夜は猪のステーキか?