パワーインフレ世界の一般人   作:愛黒猫

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初めての感想を貰いました!
嬉しくて胸からこみ上げてくるものがありますね。いえ、吐き気とかではなく。
感想をくれた方に感謝を!

これからも執筆頑張ります!
あと文章力上達も。上がる気配はありませんが・・・。


始まる物語

 今、俺の前にありえない光景が広がっていた。

 馬鹿と変態で有名だったあのイッセーが、金髪シスターと、会話しているのだ。

 しかも相手は金髪碧眼でかなりの美少女。

 思わず二度見してしまうのは俺だけじゃないはずだ。

 

 珍しい組み合わせに興味がわいたので、こっそり近づき会話の内容を盗み聞きしてみると、どうやらあの金髪シスターはこの町の教会に赴任してきたばかりで道がわからないとのこと。

 恐らくまだ日本語がうまく話せない彼女は道を聞けずに困っていたところにイッセーが来た、といったところか。

 ラノベみたいな出会い方だな・・・。

 

 面白そうなので首を突っ込むことにした。

 

「オイオイ、あんちゃんかわいい子連れてんな」

 ・・・安っぽい不良のまねをしながら。もちろん英語で。

 

「えっ!」

 

「誠先輩!?なんすかそのタチの悪い不良みたいな絡み方」

 

「なんとなく」

 

「なんとなくでこの子を怖がらせないでもらえます!?」

 

「何だ、出会ったばかりの女の子なのにもう独占した気でいるのか?そういう男はモテないぞ」

 

「初っ端から不良のまねして絡む先輩よりましだと思います!つうか、心配しなくてもそんな気、一切俺に関係ないですから!」

 

「そうだな、そんな気あろうとなかろうとお前はモテないもんな」

 

「誠先輩は俺の心配してるんですか、貶めたいんですか!?どっちなんですか!?」

 

「誰がおまえの心配をしているんだ?まったく図々しい」

 

「もうやだこの先輩!」

 

 うん、やっぱりこいつは可愛くないけど、いじると最高におもしろいな。

 

 ちなみにシスターさんは少し困惑したようにイッセーの後ろに隠れてる。

 

「あの・・・イッセーさん、この方は?」

 

「あ、ごめんねアーシア。この人は俺の学校の先輩で東雲誠先輩だよ」

 

「そうなんですか!私、この町の教会に派遣されたアーシア・アルジェントと言います。アーシアと呼んでください」

 

 そういうとシスター、もといアーシアは腰を曲げきれいにお辞儀した。

 

「よろしくアーシア。俺の名前は今紹介に預かったが、東雲誠だ」

 

「はい!よろしくお願いします」

 

 あぁ、花の咲いたような笑顔ってこういう顔のことを言うんだろうね。

 ・・・そして気持ち悪い顔ってのは、今のイッセーのにやけたような顔のことを言うんだろうね・・・。

 一発頭をはたいて正気に戻す。

 

「おいイッセー、気持ちの悪い顔すんな。こんなとこでアーシアさんと何してたんだ?」

 

「いてぇ!?・・・えっと、困ってるみたいだったんで、さっき声をかけたんですよ。それから「なるほどナンパか・・・」道案内をって違いますよ!?」

 

 イッセーは全力で否定したが、説得力皆無である。むしろ日頃の性欲が祟って暴行の可能性すらある。

 しかし、当の被害者は意味が分からなかったらしく可愛く首をかしげていた。

 

「ナンパって何ですか?」

 

「アーシア!知らなくて「君みたいなかわいい女の子に100%下心で話しかけることだよ」いいって言ってる最中から教えるのやめてくれません!?」

 

「イッセー、人間知らないでいるより知ることのほうが大事なんだよ?」

 

「余計な知識は知らなくていいと思うんですけど!?」

 

 何を言う。これも悪い男にひっかから無いようなるために必要な知識だぞ。

 世の中イッセーのように常人とはかけ離れたような奴だっているんだから。

 

「・・・今失礼なこと考えませんでした?」

 

 変なとこで勘の鋭い後輩である。

 視線をそらすと少し怒った様子のアーシアが映った。

 

「イッセーさんはそんな人じゃありません。見知らぬものに救いの手を差し伸べる優しい心の持ち主です」

 

 その優しい心の持ち主は今君から目をそらしましたよ?

 イッセー、何とも言えない気持ちになるからせめて言い訳くらいしてくれ・・・。

 

「そ、そんなことよりもほらアーシア!目的の教会についたぜ!」

 

 あ、話そらしやがった。

 しかし疑うことを知らない純粋無垢なシスターは気づかない。

 別に教えないけど。それ以上に気になることがあるし。

 

「あ、本当です!ありがとうございます!」

 

 だが嬉しそうにお礼を言うアーシアに対し、先程と違いイッセーの顔色は優れない。教会に近づくたびに何か嫌なものを感じているかのようだ。

 

「イッセーさん、それに東雲さん。ここまで本当にありがとうございます。連れてきてもらったお礼に教会でお茶をご馳走したいんですが」

 

「俺は遠慮しとくよ。連れてきたのはイッセーで俺じゃないからね。ここでお茶をご馳走になる権利はないよ」

 

「俺は急用が・・・」

 

「そうですか・・・」

 

 二人して断られ悲しそうにするアーシア。女の子にそんな顔させたくはないが、こればっかりはしょうがない。

 

「・・・仕方ありませんね。また今度お暇なときにでも教会にいらしてください。神に仕える者として、特別扱いはできませんがお茶くらいなら出せますから」

 

「あぁ、ぜひそうさせて貰うよ」

 

「はい!あぁ、主よ、このお二方に祝福を!」

 

 そうアーシアが言った途端、頭痛がしたように一瞬イッセーが頭を押さえた。

 だがアーシアは祈りで目を閉じていて見えなかったようだ。

 

 ―――その行動に一つ、疑問を覚える。

 なぜか今のイッセーは確実に聖の要素を嫌がっているように感じる。それも本能的に。

 

 これがグレモリーの隠し事か・・・。

 なんとなくだが、答えが見えてきた。

 

 ・・・それじゃ最後に、もう一つの疑問を確認しよう。

 

 イッセーとアーシア声をかける。

 ―――先程とは違い、日本語で。

 

「じゃ、俺は先に帰るよイッセー。アーシアさん、また今度会おう」

 

「わかりました。また明日ですね、誠先輩」

 

 イッセーは普通に挨拶を返した。だがアーシアは・・・

 

「?」

 

 案の定、、アーシアは何を言われたのかわからない様子だった。だがそれをイッセーは気にした様子はないし、通訳しようとすらしない。

 戸惑うアーシアに向け、小さく手を振る。

 俺が手を振ったのを見てアーシアは俺がなにを言ったのかわかったようで、同じように手を振り返してきた。

 

 そして二人が見えなくなるとこまで歩きながら考える。

 

 ―――二つ目の疑問。

 イッセーは英語を英語として理解していない。確証はないが、恐らくは外国語が母国語で聞こえ、相手にも同じ現象が起こるといったとこか。

 だから、俺が途中から日本語に切り替えても気づかない。イッセーにはどれも同じ日本語で聞こえているのだから。

 

 ここで少しまとめてみよう。

 今のイッセーは外国の言葉を理解し、話すこともできる。そして教会や祈りといったものをひどく嫌う。

 この二つの体質はおそらく同時に身についたもので、それも最近のこと。

 ・・・間違いなくグレモリーと関わってからだろう。

 

 しかしこれは明らかに異常だ。少なくと現実ではありえない。

 

 (・・・聖を嫌い、他国の言語を操れる。まるで旧約聖書に出てくる悪魔じゃないか。そうなると、グレモリーという名も偶然とは思えない。・・・もしそうだとすれば・・・・)

 

 もしそうだとすれば、それは誠の知らない世界で、誠の知らない物語。

 なら、思うことは一つ。

 

(――――最高じゃないか!)

 

 

 

 誠は、まだ見ぬ物語に足を踏みだした。

 




なかなか黒歌が出ない…

ですが!次こそは!
・・・次こそは・・・出せるといいなぁ。

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