双子の転生者   作:戯言

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駄文です。

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side彩空

 

第23回天下一武道会前日の出場者受付日は、生憎の雨模様だった。それにも関わらず受付前には、出場選手を見ようと多くの人で賑わっていた。

そして、私と空牙、母様は会場前に来ていた。

 

「ほら、空牙ちゃんもっと近くに寄るだ。雨に濡れて風邪を引いたら大変だかな」

 

「いえ、傘があるので大丈夫です」

 

タクシーから出た空牙は、傘を広げた。

チチもタクシーを出てサラの体を自分に近づけながら傘を広げた。

 

「ふあー。ここが、武道会場ですか」

 

私は、母様の腰を掴みながら周りを見渡した。フライパン山以外カリン塔にしか行ったことのない私はここまでもキョロキョロしていたが、武道会場にも興味津々にだった。

しかし、空牙は余り建物には興味がなさそうで、受付の方を向いていた。

 

 

母様と手を繋ぎ、大勢の出場選手が並んでいる最後尾へ向かう。その隣にはきちんと空牙もいた。

美しく成長したチチと私、空牙が並ぶ姿は、3年前とは違いきちんと若い母親と子供に見える。その親子が手を繋ぎ、楽しそうに話していたのだから場違いに思われてもしょうがないだろう。何人かがここは出場選手の受付だからと言うので、ここで間違いないと言う。そして、私と空牙の番がやって来た。

 

「えっと、名前をどうぞ」

 

視線が母様の方を向いていた。

 

「サラです」

「空牙です」

 

「いや、君たちの名前を――」

 

「出場選手の名前を聞かずにどうするつもりですか?」

 

空牙が挑発的に言い返した。

ポカンとしている受付の人と後ろに並んでいる屈強な男たちの様子を見て不安になってくる。

 

 

「あ、あの年齢制限とかあるんですか?」

 

「いや、ない。そこはちゃんと調べといた」

 

流石、空牙!

私の知らないことでもよく知っている。

 

「本当に出場するつもり?」

 

「そう言っているべ!」

 

「力に疑問に思うんなら、そこ壁を殴って壊してさしあげましょうか?」

 

「いえ、結構です。……サラ、空牙っと」

 

空牙の脅し?で説得することが出来た。

受付が終わったら、すぐに雨がやんだ。

 

 

近くに大きな気がある。多分父様だ。

しかも、それと同じくらい大きな気がもうひとつ。

更に遠くからくる大きな気、カリン塔にいたあの4人の気を感じた。

 

「母さん、あそこにいるのが、父さんじゃない?」

 

「えっ?どれだ?…………確かにそうだ。よくわかったべな」

 

空牙が指差した方には、独特な髪型をした男、水色の髪の女性、青色の髪の女性、スーツを着た老人に豚と空飛ぶ猫がいた。

 

その中で一番気が大きいのは独特な髪型の男。

この人が私の父様。

 

「いえ、何となくです。それより、早くホテルへ行きましょう」

 

「そうだな。明日に備えなければな」

 

 

そして、その場を去って行った。

 

『この世界に転生したことを幸運だ』

 

と、思いながら。

 

 

 





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