双子の転生者 作:戯言
駄文です。
誤字脱字や不適切な部分がありましたら報告していただけると幸いです。
side空牙
「今日は、空牙ちゃんとサラちゃんの晴れ舞台だ。ちゃんとした格好しないとな」
天下一武道会、開催当日俺とサラはホテルで着替えていた。サラの髪を母さんが、三つ編みに整えていく。サラ本人は、髪を短くしたいらしいが、母さんが許してくれなかったらしい。3年前、武術を認めるが、お洒落をする条件だったので、何も言えなかったらしい。
「よし、終わりだ!」
サラは目の前にある鏡を見ていた。
髪は三つ編みにし、肩にかかっている。
服装は銀色の龍の刺繍が入っている白色のチャイナ風の胴着、黒のリストバンドに帯。そして、尻尾は帯の中にしまっていた。
「次は、空牙ちゃんだべ」
「いや、母さん髪がある程度長いといっても別に1つ括りにしとけばいいから!」
「どうしてだ?折角の晴れ舞台なのだからお洒落にした方がいいべ」
「これが一番気合いが入るから!これがいいの!」
母さんと口論?になりながら、髪型を決めた。
「よし、出来ただ!」
そう言って鏡の前に立たされた。
因みに、サラが見ていた鏡だ。
髪型はポニーテールをゴールデンポイントでゴムを使って止めている。
服装は金色の龍の刺繍が入っている白色のチャイナ風の胴着、黒のリストバンド、帯。リストバンドは十キロの重りが入っている。尻尾はサラと同じで帯の中にしまった。
「うん!2人共よく似合ってるだ!」
俺とサラは、帯をギュッと締め気合いを入れた。
ついに、修行の成果を試すときがきた。
「行きましょう!母様!」
天下一武道会会場に赴いた。
「うわっ!昨日よりたくさん人がいます」
「まるでお祭り騒ぎだ」
まぁ、実際にお祭りである。
「この中で試合するんですか」
「緊張したか。サラちゃん」
「大丈夫です!周りは関係ありません!相手に集中するだけです」
「……相手だけに集中し過ぎて周りが見えなくなくらなければいいけど」
そこに拡声器で予選を促す声が聞こえた。
『間もなく予選を開始しますから、参加される選手の皆さんは競武館の方にお集まり下さい』
「おっかぁは、予選会場には入ることは出来ねぇけど2人共頑張ってくるんじゃぞ」
「大丈夫です!行って参ります」
競武館の方に歩いていき、競武館に入る際に一悶着あったが、受付名簿に名前が記されていたのを確認してもらって中に入ることが出来た。
そして、2人でキョロキョロして目的の人物を探す。
「いた!!あそこだ!!……サラ、歩いて近づけよ」
周りから奇異な目で見られているのにこれ以上見られないために注意した。
悟空の周りにいる人は、相当な実力者なのだろう。
しかし、悟空以外の4人をどこかで見たことがある気がするが思い出せない。
そして、集まっている5人内の3人が同じ亀印の赤い胴着を着ていた。
俺とサラは、ドキドキしながら悟空に近づいた。
「あ、あの!」
そして、悟空に話しかけた……サラが。
振り返る悟空。
ここで初めて俺とサラはしっかり悟空の容姿を見た。
黒いシャツの上に赤い胴着を着、顔は凛々しく、独特な髪型をしている。
悟空たちは見知らぬ女の子に声をかけられ戸惑っていたが、三つ目の男は首を傾げていた。
こんなところにちいさな子がいるのが、可笑しいからだ。
「君たち、迷子かな?お母さんは?」
悟空と同じ胴着をきた頬に傷のあるハンサム風な男が、しゃがみこみ目線を合わせて聞いてきた。
「俺、係の人探してきますよ」
そして、こちらも悟空と同じ胴着をきた頭をツルツルに剃っている男が、駆け出そうとする。
「あっ、違うんです!私たちも参加選手です」
え~~!!、と驚く悟空たち。
見た目で判断するとは、失礼なやつら!
「ほ、本当に出場するのか?」
心配そうに聞いてくるのは、こちらも頭をツルツル剃っていて上が黄色いシャツ、下が緑の胴着を着た三つ目の男。
「だ、大丈夫?」
こちらも心配そうに見てくる三つ目の男と真逆の色合いを着た男がいう。
「大丈夫だよ。この中で俺に勝てるのは10人もいないですし」
「自信満々だな」
「気を抜いてると負けちまうぞ」
「敵の心配とはあなたたちも余裕ですね」
軽口を叩いていると本当に大丈夫そうだ、と思ったようだ。
「それにしてもなぜ我々に?」
その疑問に答えず、俺とサラは悟空の前に立った。
「あなたが孫悟空さんですね」
「ああ、おめえらは?」
「俺は空牙いいます」
「私、サラと申し上げます。悟空さんの噂は、母様とお爺様から聞いております」
首を傾げながら、サラのいう母と祖父を考えているのだろう。
「おめえらの母ちゃんとじいちゃんにあったことあるんけ?」
「はい。昔、会ったことがあると言っていました」
「そして、とても強い人だとも」
それを聞いてもわからない悟空。
「誰なんだ?おめえらのおっかぁとじいちゃんって」
勿論、ここで明かすつもりはない。
明かしたら、全力で戦って貰えなくなるかもしれないから。
「それをいうのは、俺たちが悟空と戦ったあとだ」
「そうですね、私たちが戦ってから話します」
俺たちは、悟空の目を見ていうが言うが、頬に傷のある男とツルツル頭の男が少し笑いながら言ってくる。
「おいおい。悟空と戦うって、悟空はめちゃくちゃ強いんだぜ」
「まぁ、予選を勝ち上がらなければ悟空と戦うどころではないけどな」
「確かに私は、未熟者です。でも精一杯頑張って悟空さんと戦って見せます」
「それに見た目だけで判断していると痛い目を会いますよ?……昔、悟空を見た目で侮っていたときのように」
「それでは、失礼致します」
「サラ、先に行っててくれ。どうやら三つ目の男が俺にようがあるようだ」
「わかった」
サラをどこかに行かせて三つ目の男の方を向いた。
「それで、何か用ですか、三つ目の男さん」
「天津飯だ。そう呼んでくれ」
「わかった、天津飯。それで、何の用ですか?」
「空牙、お前カリン塔に登ったことあるか?」
「ない、と言ったらどうなりますか?」
「……それなら俺の勘違いだ。カリン塔の宮殿でお前たちと同じ名前の奴らに負けたからな。リベンジが出来ると思っただけだ」
「へー。おめえらカリン塔登ってたんか!」
「そうだぜ、悟空。それで俺たちの前に登った2人の内の1人は、カリン様から1発で壺を取ったんだぜ!」
「もう1人は半日で取ったらしいけど俺たちより何倍も早いスピードで取ったんだ」
「驚いた。カリン様から1発で取れるやつがいるとはな~。もう1人も半日だろ?おらより何倍もはえいや」
「それで、一回降りたらしいけど忘れ物したらしく戻って来たんだよ」
「そのときに俺が勝負したんだが、あっという間やられちまった」
「ほ~、ヤムチャが!そんなスゲェやつがいるとはな。オラ、ワクワクしてきたぞ!」
「……あの~、もう帰っていいですか?」
「一応、挨拶だけでもしとこうか。俺は――」
頬に傷のある男が自己紹介する前に止めた。
「いや、挨拶するんだったらサラを連れて来たいんですけど……」
「それも、そうだな。で、あのサラって子は?」
「呼んできますよ」
そう言ってこの場から立ち去った。
「サラ、悟空の周りの人たちと挨拶するから来てくれ」
「わかったわ。……それにしても、母様が悟空さんに惚れるのがわかりましたね」
「確かに、カッコいいもんな。……俺もそうなりたい」
今の容姿じゃ女の子と間違えられても可笑しくない。
「空牙もカッコいいから自信もっていいと思うよ」
「でも初対面なら、女の子と間違えられるときがあるんだぞ」
「それは……」
「それは、時が解決してくれるのを祈ろう」
そう会話してる間に悟空たちの元に戻っていた。
「じゃあ、改めて自己紹介だ。オラは孫悟空だ、よろしくな」
まず、悟空が挨拶をして、
「俺は、クリリン。よしろく」
次に、ツルツル頭の男が
「俺はヤムチャ。一応悟空とクリリンとは同門だ」
次に、頬に傷のある男が
「俺は、天津飯だ。よろしく頼む」
今さっき教えてもらった天津飯が
「僕、餃子」
最後にちびっこい男が挨拶をした。
「改めまして、私は彩空と申し上げます。皆さんよろしくお願いいたします」
「俺は空牙。よろしく」
俺らも軽い自己紹介をした。
「それでは、出来れば本選で会いましょう」
そう言ってその場から立ち去った。
そのとき聞こえた会話は、
「大丈夫かな~あんなちいさな子が」
「いや、あいつらは強いよ。しかもとんでもなくな」
『……えっ?』
こんな感じだった。
読んでいただきありがとうございます。