双子の転生者 作:戯言
駄文です。
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side彩空
「ご、51番、天下一武道会出場決定!!」
空牙は、一礼して舞台を降り、悟空さんに向かって礼をしてこっちに向かってきた。
その顔は沈んでいた。
理由は、あのまま変な人を殺していたら空牙は本選に出ることができず、この3年間頑張ってきたことを水にするところだったから。
何より空牙の後ろに母様がいなかったこと。
私も空牙も身内のことになると、怒りやすいようだ。
「お疲れ、空牙。……母様に何もなかったんだからそんなに落ち込んでたら母様に心配かけるよ?」
「う~、わかってるよ。けど、あのままだったら悟空と戦えないまま終わってた」
「……まぁ、そうね。でも、まだ戦える可能性が残ってるのだから、気を持ち直しなさい!」
「いつもと立場が逆転してる。……それに悟空以外にも強いやついるしな!」
そう言って空牙は、白いターバンにマントを着た緑色の肌を持つ男と眼鏡をかけたちょび髭のおじさんを見た。
確かに白いターバンにマントを着た緑色の肌を持つ男は、悟空さんと同じくらいの気を持っている。眼鏡をかけたちょび髭のおじさんは、大した力は持っていないようにみえるが、気のコントロール上手いようだ。道化を演じながら、敵と接触した瞬間だけ気を使って相手に大ダメージを与えていた。
本選のくじを引くときに審判の人がクリリンと何やら揉めていたが、いよいよ悟空と戦える舞台に立てる。
ドキドキしながらくじを引いた。
対戦相手が決まった。
第一試合 空牙 対 天津飯
第二試合 孫悟空 対 サラ
第三試合 マジュニア 対 クリリン
第四試合 シェン 対 ヤムチャ
(やった!一試合目から戦える!)
あっ、そうだ。母様と約束してたんだ。
「空牙、母様のとこ行きましょ」
私が一回戦目で戦えるのが悔しそうな空牙に声をかけ上機嫌で母様との待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ場所にはすでに母様がいた。
「空牙ちゃん、サラちゃん!本選出場おめでとう!」
『ありがとうございます』
「はい、おにぎりだ。空牙ちゃんは、1回戦何だから、あんまり積み込み過ぎるでねぇど」
母様から受け取ったおにぎりを美味しそうに頬張る空牙。多分、私も。
そこで、飲み物を取り出そうとした母様が飲み物を忘れたことに気づいたらしく、
「あ、おらとしたことが飲み物を入れ忘れただ。すぐ買ってくるからここで待っとくんだぞ」
そのまま駆け出していった。仕方がないので残りのおにぎりを食べようとしたとき、怒声が聞こえてきた。
「この恩知らずが!!」
「……鶴仙人様」
すると、空牙が声のする方に向かったので、私もついていった。
そこには、餃子さんと同じような胴着を着て鶴がついている帽子を被った老人が、天津飯さんを怒鳴り散らしていた。
「年端もいかぬ武道のイロハを教えた弟をこんな目に合わしおって」
あの変な人を見ながらいっている。
天津飯さんは何も言わず申し訳なさそうに立っていた。
そこに空牙が
「それをやったのは俺だ。それに弟子が師匠を越えるのは喜ばしいことではあるが、怒ることではないぞ」
「空牙!」
黙って暴言に耐えていた天津飯さんは、空牙の登場に驚いたようだ。
鶴仙人と呼ばれた老人は、突然現れた空牙の発言を鼻で笑った。
「ふん。なんだ小娘がお前――」
「俺は女じゃねぇ!次、女扱いしたら、殺すぞ!」
空牙は、老人の喉に貫手を寸止めしていた。
それには天津飯さんも老人も驚いたようだ。
多分、天津飯さんは老人の喉に貫手をしたことに。
老人は、男であることに。
「ひ、ひいいいいいいいいいい!!!!」
空牙の低い声を聞いてか、変な人が奇声を上げた。
老人から転がり落ち、空牙から少しでも離れたいのか地面を這いずり下がる。
「桃白白…………?」
「……鶴仙人様、もう二度と我々の前には姿を現せないで下さい」
哀れな目で見られたからか、怒りでプルプル震えていた。変な人を再び担ぎそのまま空をふわふわ浮いていた。
「貴様ら!!碌な死に方はせんぞ!!そこの小娘も!?」
「えっ?私も?」
「それよりあんたらの方が碌な死に方しないだろうけどな」
そのまま老人は空を飛んでどっか行った。
「すまんな、空牙。本来俺がやるべきことをすべてやらせてしまって」
頭を下げてくる天津飯さん。
それにどうでもよさそうに答える空牙。
「いいって、あんな大したことないやつらなんて」
天津飯さんはふっと笑い、次は真剣な顔で空牙を見ていた。
「しかし、世話になったからといって試合では一切手は抜かん。お前は強敵だと理解できてるからな」
「いいね!楽しい試合にしましょうか」
そう言って差し出された拳に拳をぶつけた。
「サラは、いきなり悟空が相手だな。目標の相手に頑張れよ」
そう言って立ち去った。
「そういえば、鶴仙人?って人空飛んでたよね?あれってどうやるの?」
「さぁ?全身から気が出ていたのは確かだけど、どうやって飛んでるかはわからん」
空牙にもわからないようだ。
そうしているとチチの声が聞こえたので、慌てて戻った。
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