双子の転生者 作:戯言
駄文です。
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side空牙
「がははは。めでたし、めでたし」
牛魔王が陽気な声で、
「それにしても2人ともおらの想像以上の強さだべ。これなら、『かめはめ波』も使えるようになるかも知れないべ」
「かめはめ波?何ですか、それ?」
かめはめ波は、武天老師が50年の歳月をかけ編み出した技で、潜在エネルギー、気を両手に集め放出する技、気功波。
「へー、気って体外に出すこと出来たんだ」
「凄い!!お爺様、凄いです!!是非やってみてください」
驚いている俺と興奮してじっちゃんに頼んでいるサラ。
牛魔王は、サラから目をそらしながら
「い、いや、おらは……」
「お願いします!!お爺様!!!」
上目遣いでウルウルした目を牛魔王に向けるサラを叩いた。
「バーカ。じっちゃんには使えないよ。聞いた話だと気のコントロールがある程度でき、気の量が結構いる。だから、じっちゃんには出来ないよ」
「……は、ははは!!凄いな、空牙。あれだけの話でわかるなんて」
「いや、じっちゃんが困って目をそらしていたから『出来ないんだろうな~、けど、孫の期待に応えたいんだろうな~』と思っただけです」
「まぁいいべ。構えだけならできるから」
そう言って足を広げ妙な構えを取った。
「か」
両手を合わせ、手を開いて前方に向けた。
「め」
手を腰の位置まで持ってきた。
「は」
腰に持ってきた掌に気を集中させる。
「め」
しかし、気が集まっておらず何も感じない。
『はーーーーーーー!!!!!』
両手を前方に勢いよくつきだした。
しーん
予想通り、何もでなかった。
「こうやって気を集中、凝縮し放出する技だ!おらには出来ないがな。はははははは!!」
「わかりました。お爺様、ありがとうございます」
「さて、いい時間になったから昼ごはんにするべ」
俺とサラは、かめはめ波を試すのは午後からにして楽しく昼食を食べていた。
すると、テレビが急に変わった。
そこにはこの国の国王がいた。
「国民の皆さんみなさんにお知らせしたいことがあります。テレビの前に集まって下さい。私は国王の座を追われることになりました。そして、この世界はピッコロ大魔王のものになってしまったのです。こんなやつが世界の王になっては世界が滅んでしまう!!!誰かこの無法者をやっつけてくれ!!」
「余計なことは言うなといったはずだ。まだ死にたくはないんだろ?」
姿を現したピッコロ大魔王。その姿をみた瞬間、俺は、背筋に悪寒が走った。サラも同じようだ。
ピッコロ大魔王が何か話していたが無視してサラと小声で会話をした。
(やつは、とてつもなく強い。……勝てると思うか?)
(いや、無理だと思う。今の私たちがかかっていっても最悪秒殺、よくて生きて帰ってこれるか帰ってこられないか)
(やっぱりな、未来やつを倒せると思うか?)
(勿論!数年後に1人で倒せるようになれる。……わかってて聞いてない?)
(……やっぱりわかった?)
会話をしていると、じっちゃんが震えていた。
「じっちゃん、どうしたんだ?」
じっちゃんは知っていることを話してくれた。
1つは、昔に世界を恐怖のドン底に落としたこと。
2つは、当時の亀仙人やその師である武泰斗でさえ敵わなかったこと。
3つは、魔封波を開発した武泰斗の命懸け技で、ピッコロ大魔王を封印したこと。
4つは、それは亀仙人の手によって海底奥深くに沈められたこと。
「そ、それが何故!?」
それは、何処かのバカが封印を解いたのだろう。
テレビに映るピッコロ大魔王は、恐怖の提案をした。
「わが国民となった貴様らにこのピッコロ大魔王様からプレゼントをやろう」
そういうと玉座から立ち上がった。
喉が異様に大きく膨れ上がり、何らか巨大な卵を次々産み出した。
産み出した卵が割れ、卵ひとつ辺り5匹の化け物が生まれてきた。
子供くらいの身長で緑色をしたトカゲが一番似ていた。
立ち翼が着いている。
サラは、嬉しそうに見ていたが、母さんは吐きそうになったのかトイレに入っていった。
「こやつらが私からのプレゼントだ。こいつらを解き放ち、1日10人の死体をもって来させる。その恐怖でひきつった顔を国民たちにたっぷり見せてやろう。どうだ?楽しみだろう?ぐわっはっはっはっはっ!!」
とても楽しそうに笑うピッコロ大魔王。
実際楽しいのだろうけど……。
「では、行け。わが子らよ。魔族の恐ろしさを世界に知らしめてこい」
トカゲらは、四散して消えた。
「くっくっくっ!安心しろ。今の者らは知能も低く力も弱い。我々魔族にとって はな。もしかしたら、頑張れば勝てるかも知れないぞ」
ピッコロの笑い声が響いているなか番組が終わった。
「そうだ!!チチ!!早く、村の皆を城に避難させるんだ!!」
確かに城の方が頑丈で、守りやすい。
早速行動するじっちゃんと母さん。
「空牙ちゃんとサラちゃんは、ここでじっとしてるだぞ」
「わかりました」
「…………」
サラが震えていた。
恐怖ではなく歓喜だ。
それを自分も感じていた。
誰もいなくなったので、サラと共に騒いでいた。
『この疼きを静めてくれ』
と。
読んでいただきありがとうございます。