もし、俺が提督になったら   作:単品っすね

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コミュ障

 

 

 

 

 

羽黒の部屋。俺はノックした。

 

「はぁーい……」

 

中から声がした。

 

「どちら様ですか……?」

 

「やっほー羽黒さん」

 

川内が軽いノリで声を掛けた。

 

「あ、川内さん。それと……隣の方は?」

 

「提督だよ。ここの」

 

「えっ……?うえええええっっ⁉︎」

 

バタンッ!と、ドアが閉まってしまう。

 

「ち、ちょっと羽黒さーん!」

 

川内がドアを叩く。だが、一向に出てくる様子はない。

 

「じ、じゃあ次の人の所に……」

 

「あーもう提督も艦娘もめんどくさいなー!」

 

川内がうがーと髪の毛をかきあげた時だ。ガチャッと扉が開く。

 

「むっ、川内か。どうかしたのか?」

 

「あ、那智さん!」

 

「そこの男は誰だ?」

 

「えーっと、提督です。うちの」

 

「おぉ、そうか。わたしは那智だ。改めてよろしく頼む」

 

「え、えっと……提督です」

 

てかこの人デカイな……俺と身長変わらん。

 

「それで、何の用だ?」

 

「えーっと、今日はもう帰りたいそうなので責めて改二の娘達にだけでも挨拶に来たんだ」

 

川内が代弁してくれた。

 

「そういうことか。しかし、私はいつ改二にしてくれるんだ?」

 

「あー…予定では、扶桑さん、夕立の次、ですけど……」

 

「そうか。ならいい。羽黒に用だったな。呼んでこよう。いや、入ってもらったほうが早いか」

 

「え、入っていいんですか?」

 

「なぁに、床に散らかってるのは全部足柄の物だ。気にするな」

 

「は、はぁ…では」

 

「それと、貴様は私の上司だろう。敬語なんて必要ないぞ」

 

「や、それはちょっと……」

 

「人の上に立つものならそれなりに威厳を持て。いいな?」

 

おい、お前の方が上司に向いてるぞ。で、中に入れてもらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「……………………」

 

俺、羽黒、川内は座布団に座ったまま動かないししゃべらない。

 

「あのっ!」

 

「は、はい」

 

「そ、その……ご、ごめんなさい!」

 

「え、いやこちらこそ……」

 

「…………………」

 

「…………………」

 

その瞬間、川内がまたまたうがーっ!と唸った。

 

「人見知りのお見合い中の男女かあんたらはー!」

 

「ご、ごめんなさいごめんなさい!」

 

「あ、その……や、すいません……」

 

「謝るなぁー!なんか私が悪いみたいじゃないかー!」

 

で、ビシィッ!と、羽黒を指差す川内。

 

「羽黒さん!あれだけ『司令官さんに会ってみたいですねー』なんで、言ってた癖にいざ会っても何も話さないのはどういうことだー‼︎」

 

「えうっ⁉︎ち、ちょっと川内さぁーん!」

 

「提督も!せっかく抽選当たったのにそんなに根暗でいいの⁉︎よくないでしょう!」

 

「は、はぁ……」

 

「分かったら何か話して!じゃあお互いの趣味から!」

 

「「それこそお見合いですか⁉︎」」

 

「なんでツッコミだけ会うのさー!」

 

結局、大して話せなかった。

 

 

 

 

 

 

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