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―4月26日―
イサラをイギリスに運ばなければならない。
しかし、このままでは熱で腐敗が進みかねない。
よって応援を呼んで、冷凍庫を運んでもらった。
これで、イサラを空港まで運ぶ。
―4月30日―
ようやくイサラをイギリスに連れていくことができた。
これより、イサラのかかった病気の研究を始める。
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未知の病の報告書―イサラ・アルーナの症例―
エドウィン・ウッズ
1.患者の略歴
イサラ・アルーナ
20◇◇年 12月5日生
20××年 3月9日に症状が現れるようになる
同年4月25日、永眠(享年12歳)。
2.患者の病歴
20××年まで、特になし。
3.現地での原因調査
(分析結果等は、補足資料にて)
水質調査:異常なし
地質調査:異常なし
仮説1…食中毒の一種か
結論1…食物の保存状態に異常なし。仮説は否定された。
仮説2…空気感染によるものか
結論2…他の住人に同じ症状が出ている者がいないため、可能性は低い。
4.主な症状
・体の末端部の皮膚がパサパサし始め、粉状になる。
・粉状の皮膚の下からは植物のようなものが現れる。
・症状が進むと、水以外受け付けなくなる。
・植物が枯れると、患者も衰弱する。
5.患部の組織サンプル分析結果
(成分等は、補足資料にて)
サンプル
・粉状になった皮膚
・植物に変化した患部の組織
結果1…皮膚は土と同じ成分であった。
結果2…患部の組織は維管束系植物と全く同じ性質が見られた。
6.患者の解剖結果
臓器のほとんどが植物組織に変わっている。
変化が確認された臓器
・腎臓
・肝臓
・すい臓
・胃
・小腸
・大腸
・肺(一部)
血管も道管・師管に変化していた。
イサラは全身に広がる前に死亡したが、おそらく最終的には心臓や脳も植物組織に変わるだろう。
※補足資料を参照にしていただきたい。
7.おわりに
この病気は、今までの治療法が一切効かない。
また、あらゆる薬剤も効果がなかった。
ゆえに、この患者の病気は“未知の病”だと考えられる。
私、エドウィン・ウッズは、“
この病気を
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この報告書が医学会で発表されると、議論を呼んだ。
本当にこんな病があるのか
今までの常識が覆される
など。
エドウィン・ウッズは、迫害を受けたが、我慢強く耐えていた。
結果として、エドウィン・ウッズは学会から追放されることとなった。
………………………………………………………………………………………………………………………………しかし、学会は過ちを犯した。
エドウィン・ウッズの報告書が真実であったと知るのは、ほんの少し後のことであった………………………………………………………………。