パンツ脱いだら通報された   作:烈火1919

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19.犯罪者フルコンボ達成祝賀会 もう一発遊べるドン! (裏側)

 時は少し前に遡る

 

「いや~、ありがとうな。 なのはちゃん、フェイトちゃん」

 

「べつにこれくらい大丈夫だよ。 わたしもフェイトちゃんもこういうことしたかったし」

 

「うん、こういうのって面白いよね!」

 

 ひょっとこが台所で食材の確認をしている頃、大きな部屋に集まってはやてはなのはとフェイトに頭を下げていた。 三人のほかにもエリオやキャロ、ティアナやスバルや守護騎士の面々、そして何食わぬ顔で参加してきたスカリエッティとウーノがいた。

 

「それにしてもみんなお疲れ様! 初出動は全員怪我もせず終わってよかったね!」

 

「……なのは、ひょっとこのこと忘れてねーか?」

 

「え? 何言ってるの、ヴィータちゃん。 そんな人いないに決まってるじゃん!」

 

 にこやかな笑みを浮かべるなのはにヴィータはそれ以上なにも言えずに黙るだけだった。

 

「もしかして、なのはさん怒ってるんじゃないの?」

 

「……それはあるかもしれないよ。 どうしようティア。 なのはさんの機嫌がよくないと部屋に侵入する機会(チャンス)がなくなっちゃうよ」

 

「いや、それより雰囲気自体が暗くなってだな……」

 

 新人二人とヴィータがコソコソと集まって会議をする。 他の者は困ったように苦笑い。 そんな空気をどうしようかと思案するはやて。

 

「あ、気にしないで。 普段もこんな感じの扱いだから」

 

 そして事実を告げるフェイト

 

『もう少し扱いよくしましょうよっ!?』

 

「一般人のランクにまで上がったらわたしたちも扱い方をかえるんだけどね~」

 

 どうやら高町なのはという女性の中では彼の人間性は一般人以下のランクに位置しているらしい。 といってもそれはなのはだけに限ったことではない。

 

 おおよそ、ここにいる女性陣は彼のことを一般人ランクだとは思っていないだろう。 せめてミカヅキモランクが打倒なところだ。

 

「けど、ひょっとこさんってなのはさんやフェイトさんのことが好きなんですよね?」

 

「どうせ口だけだよ、口だけ。 わたしがなんど俊くんの口車に乗せられたか」

 

「そういえば、なのはって子どものうちにビスコ食べてたら魔力量が上がるって嘘話を一人だけ信じてたよね」

 

「うっ……フェイトちゃん。 それはいわないでよぉ……」

 

 顔を赤くしながらフェイトを睨むなのは。 その視線を受けて自分がどれほど迂闊なことをしたのか悟ったフェイト。

 

「なんですか、その話っ! 詳しく聞かせてくださいっ!!」

 

『私たちも聞きたーい!!』

 

 ハイエナのようになのはの周囲をまわりながらインタビュアーのように手をマイク代わりにして押し付ける新人に、困った顔をしながらもなのははかわす。

 

「ふ~む……それならちょっと試してみる?」

 

『ビスコを?』

 

「いやいや、ひょっとこのことや」

 

 頭に?マークを浮かべる全員にはやてはどこからか取り出した伊達メガネを装着して女教師のように説明しはじめた。

 

「あのバカは夕食の準備をしている最中や。 そこでわたしがこの部屋全体に結界を張る。 当然魔力を持たないアイツは結界に入ることができないわけや」

 

「あれ? でも俊くん微量だけで魔力あるよ?」

 

「大丈夫大丈夫、あれは“ある”うちに入らんで。 ランクにすらできんし。 説明を続けるで、その結界の中であたかもパーティーゲームをしているふうにみせかけるんや。 そしてあいつがわたし達の楽しそうな声に気付いた瞬間に一芝居うつ! わたしがなのはちゃんやフェイトちゃんに脱がそうとする芝居や! あ、もちろん芝居だから声だけでええで。 もっとも……脱ぎたいなら別やけど」

 

『ぬーげ! ぬーげ! ぬーげ! ぬーげ!』

 

「ちょっ!? 脱ぐわけないよっ! しかも仮にも上司に向かってそれはあんまりじゃない、スバルとティアっ!?」

なのはの脱がない宣言に絶望しきった表情でフローリングを転がるスバルとティア。 いったい彼女たちはどこに向かおうとしているのだろうか。

 

「まあ、そんなわけで演技に色をつけるために男には退散してもらうで。 もっとも、退散しなかったらあのバカが厄介なことになるけど」

 

「ふむ、同士を怒らせるのは私としても反対なのでね。 ここは素直に従っておくとしよう。 では……エリオ君にザフェーラ君いこうか」

 

「まて貴様、いま卑猥な単語を口にしなかったか?」

 

 スカリエッティに手を引かれながら部屋の外へ出ていくエリオと自分の名前の一文字が変わっただけで卑猥な単語に早変わりしたザフィーラがスカリエッティを睨むながら出て行ったのを見届けてはやてが結界を張る。

 

「さ~て、まずは……本当にパーティーゲームしよっか!」

 

 演技をするのにも限界がある。 今回は音をあちらに届けないといけないのでどうしても本当にゲームをする必要がある。

 

「それじゃスマブラやろうよ! わたし強いんだよ!」

 

 やる気満々ななのはにはやては挑発的な笑みで返す。

 

「ほ~……なのはちゃんがねー。 まあ、それならわたしが軽く捻ってあげようかな」

 

「へ~、はやてちゃんがなのはに勝てるとでも?」

 

 バチバチと火花を散らす二人。

 

 かくしてパーティーゲームのはずが二人の真剣勝負へとかわっていった。

 

 3分後、そこには自分のゲームの弱さを痛感しているエースオブエースの姿があった。

 

『えげつねぇ……いっさい手を抜かなかったぞ……』

 

『……なのは涙目じゃないか……?』

 

「な、泣いてないもん!」

 

 うっすらと目元に雫をためながらなのはが言う。

 

「な、なのはは頑張ったよ! うん、すっごく頑張った!」

 

 なのはの姿をみてフェイトがすかさずフォローする。 なのははそんなフェイトの胸に飛びついていく。 頬に当たる豊満で豊潤な胸。 それを顔面全体で味わいながら、なのははそっと自分の胸に手を当てる──

 

「フェイトちゃんの裏切り者っ!」

 

「えぇっ!?」

 

「ちょっとまて、なのは。 なんであたしの所に真っ先にきた。 自分の一部の膨らみを確認してからこっちにきたよな?」

 

「ヴィータちゃんがいるからまだ大丈夫だもんっ!」

 

「どういう意味だコラッ!」

 

 自分より下の者のところにいく。 人間の賢い知恵である。

 

「まあ、それはそれとして。 そんじゃ実験はじめようか」

 

「そういえば、この実験でなにがわかるの?」

 

「……あいつの人間としての最低度かな」

 

 その時、この場にいる誰もが思った。

 

『元から最低の部類だけどな……』

 

 その空気を肌で感じたのかはやてが努めて明るい声でなのはに呼びかける。

 

「ま、まあなのはちゃん。 とりあえず実験しとこか。 色々面白いもんが見れるかもしれないし」

 

「え~……それじゃぁ」

 

「おっし、いくで~。 『なのはちゃん、負けたら脱衣やで!』 はい、このセリフ」

 

「う、うん。 『えっ!? そんなこと聞いてないよ! あ、ダメ負けちゃう!? あ~~~~~!』 え~っと、これでいいの?」

 

「おっけおっけー、上出来や。 それじゃ、結界でわたしら側だけ見れるように操作してあいつがどうしてるか見物しよか」

 

 はやてが軽く指パッチンする。

 

 そしてクリアになる視界。 映し出される幼馴染の姿

 

 オープン

 

 ひょっとこ←パンツを脱ぎ捨てようとしている最中

 

 クローズ

 

「ごめんみんな! あいつ予想以上にバカやった!!」

 

 一瞬で結界をもどしたはやてがみんなに向かって土下座する。 それはまさに視界に映し出された化け物。 凶器を持ちながら狂喜し幼馴染の裸を見れるということで

狂気した変態の姿。

 

 それはか弱い少女たちを絶望へ恐怖へどん底へ叩き落とすには十分であった。

 

 ある者は自分の母の元へと飛び込み涙を流した。

 

 ある者はハンマーを取り出して彼の息子を叩き折ろうとしていた。

 

 ある者はこれにかこつけて最愛の人の胸を揉みしだこうとしていた。

 

 ある者は顔を赤くしたまま自分の幼馴染がここまでの男だったのかと嘆き、悲しんでいた。

 

 そうして彼が知らないうちに彼女たちの彼の認識が評価がかわっていった。

 

 

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