自由への戦火~The Liberation of World sea~ 作:ずぅみん
西暦2100年、小惑星ユリシーズの落下から100年が経ち、世界はユリシーズ落下以前の半分まで回復していた。もちろん、人々は100年前に小惑星が落下して世界各地で戦争が多発していた時代を覚えてなどいない。しかし、100年経ってもなお、落下直後と変わらない場所がある。地球表面の約70%を占める領域『海』である。広大な海には大量の海賊が現れ、治安は最悪を極めた。そのため現在の貿易手段として、海軍の護衛を付けるか、航空機で輸送するかの2通りとなっていた。
そんな海をユリシーズ落下以前の状態まで戻す為に国連は『海洋治安維持国』を設定することにした。そこで抜擢されたのがマリネア連合州国。太平洋の真ん中に浮かぶ関東地方くらいの大きさに1億人が文化を築いている。造船産業では日本を抜き、海軍規模はアメリカの5倍とされているが定かではない。同国の領海と公海の境には高さ10mの防潮堤がそびえ立ち、海賊の侵入を防いでいる。
11月15日 ゴールドマリン州ウェーブケープ
ここに100年前の惨事を知らない少年がいた。自宅のガレージで、自分専用のヤマハ製スカイジェットを手入れしている。自分のお金で初めて買った、人生最大の買い物だったらしい。彼、瑞帆千歳(みずほちとせ)は何ら変わりのない、ヤマハブランドが大好きなごく普通の少年だ。わからない、または気になることがあればすぐに調べる性格で、暇な時は州内最速を誇る自慢の愛艇で走りに出かける。ちなみに、スカイジェットとはヤマハでの製品名で、一般的には『エアバイク』と呼ぶ。運転するには小型特殊航空機操縦士という免許が必要で流通しているのは世界でもマリネア国内のみなのだ。
ちょうど手入れが終わった頃、自宅の敷地内に別メーカーのエアバイクが空から舞い降りてきた。
「おい千歳、走りに行こうぜ!」
そう声をかけたのは千歳の親友、アンドレア・シャロレーだ。高校から知り合ったが、共通の趣味であるエアバイクで意気投合。休日になると千歳の自宅を訪れ、何の前触れも無くツーリングに誘う。彼の愛艇はマリネア企業であるグランドマリン製ウィンドラインだ。市販エアバイクでは最速であるが、千歳のスカイジェットを追い越せた事がない。
「今日はどこに行くんだ?シャロレー。」
「ちょっと遠出しようと思う。ソードライン防潮堤へ。」
千歳は目的地の名前を聞くと“冗談だろ”と苦笑いし、補足を付け足した。
「あのな、ソードライン防潮堤の内側1海里は侵入禁止なの知ってるだろ。世界最高水準を誇る、全方位から520のミサイルが飛んできても迎撃可能な連合州国海軍のイージス艦が、500km間隔で1隻ないし2隻は警備にあたってる。数年前は普通に防潮堤の外へ行けたんだが、なぜ封鎖されたのかは知らん。だから近づかない方がいい。」
「でも気になるだろ?“海の城壁”が閉鎖された理由…。なぁ、ちょっとだけだから見に行こうぜ!」
すっかりシャロレーの勢いに負けた千歳は“ちょっとだけだからな!”と、エンジンキーをヤマハのエンブレムにかざしてロックを解除するとスカイジェットに颯爽と跨がり、千歳先導の下ソードライン防潮堤までの旅へと出発した。
アローズライン上空
時速185kmで高度15mを飛行していた2艇だが、突然エアバイクに搭載されていた航空無線が鳴った。シャロレーが呼び出し音で海軍無線である事を聞き分けた。
「海軍の航空無線だ。どうする?」
「俺が出るよ。…もしもし。」
≪こちらは連合州国海軍である。諸君等が封鎖されているソードライン防潮堤を目指しているのは明らかである。至急、進路を反転し、陸に戻れ。≫
「了解。進路を反転、陸に戻る。」
大人しく進路を反転しようとした千歳をシャロレーが止めた。
「おいおい!ここまで来たのに引き返すのか?あと1時間で目的地だぜ?」
「海軍が俺達をそれこそ世界最高水準のレーダーでバッチリ補足してんだ!天下のマリネア海軍相手にどうやって隠れろと!?」
「高度を1mまで下げよう。そうすれば海軍のレーダーも誤魔化せるはずだ。」
「ホントの誤魔化しだけどな。レーダーでは消える事が出来ても、偵察衛星でしっかり補足されてるのを忘れるな!」
「あいよ!それじゃあ行こうぜ、もう少しだ!」
シャロレーはそう言うと加速を始めた。千歳も彼をいつでも止められるように彼と併走し、付いていった。
ソードライン防潮堤1海里
いよいよソードライン防潮堤という所まで迫ってきた。もう少しだと言わんばかりに、2人とも防潮堤まで目指すのに必死になっていた。もちろん、海軍が封鎖している事を忘れて…。
すると水平線が黒くなってきた。それを見た途端、シャロレーが声を上げた。
「千歳!見えたぞ!!あれが防潮堤だ。」
だんだんと大きくなってくる水平線上の黒い帯状のもの…。あれこそが、千歳達が目指していたソードライン防潮堤である。2人はやっと姿を表した防潮堤に見入っていた。
すると突然、視界の両端から鋭角な艦首が千歳達の行く手を阻むかのように現れた。慌てて千歳が視界を広くすると、前方左右からマリネア連合州国旗と連合州国海軍旗を掲げたイージス艦が進路を塞ごうとしていた。
「海軍のアイソン級イージス艦…!?」
千歳はそう呟くとシャロレーに“ついてこい”と指示を出し、千歳が再び先導を始めた。シャロレーが後ろについた事を確認すると一気に加速し、迫っていた2隻の間をすり抜け、そのまま防潮堤を目指した。かわされたイージス艦は全速力で追跡を始めたが、追いつけない相手だと理解すると速射砲で威嚇射撃を始めた。砲弾が近くを掠める中、千歳がシャロレーに聞いた。
「諦める気はないのか!?」
「ないね。だってすぐそこだぜ?しかもこんな体験、なかなか出来ないぞ!」
防潮堤封鎖艦隊、戦艦アレンディガ
防潮堤封鎖の指揮をしている戦艦アレンディガ。その艦橋にレーダー上のエアバイク2隻を目で追う男がいた。男は近くにいた副長に訊ねた。
「警告は出したのか?」
「はい、たった今2度目の警告を終え、威嚇射撃を開始したところです。次の警告で聞かなければ、撃沈措置に移行します。」
「いや、今回は特別措置だ。撃沈は避けろ。現状を維持し、本艦の警告範囲に入ったら俺が警告する。沈めてはならん、絶対にだ。」
「了解しました。」
男は副長に伝えると艦長席から立ち上がり、窓に近づいて呆れたように呟いた。
「あのバカめ…!」
防潮堤手前数百メートル前
防潮堤が目と鼻の先という所まで来た千歳とシャロレーだったが、今回3度目の航空無線が鳴った。いつものように千歳が応答した。
「もしもし…。」
≪おい、千歳!なんでここに来た?ここは海軍が封鎖している。帰れ!≫
「父さん!?悪いけど俺達はなんで封鎖されたのか知りたいんだ。その壁の向こう側に答えがあるんだろ?教えてくれよ。」
≪ダメだ。ここにお前等が知るべき物など無い。陸に戻れ。さもなくば海軍の三度警告に則り、アレンディガの精密射撃でお前の金で買ったスカイジェットのエンジンを撃ち抜くぞ!≫
「あぁ~…それは困る!引き返すから待ってくれ!おい、シャロレー。これ以上は無理だ、引き返すぞ!」
「はぁ!?すぐそこじゃないか!何言ってんだ!」
「安心しろ。反転しながら向こう側が見えるまで高度を上げる。それで十分だろ!」
「…わかったよ。」
渋々了承したシャロレーは千歳の先導に従って180度反転するうちに50m上昇し、振り向きざまに防潮堤の向こう側を見た。するとそこには、とんでもない光景が広がっていた。
「なんだ?あれは…。」
防潮堤の向こう側に停泊する数え切れない程の艦船。それらはどれも欧州国家連合の旗を掲げていた。欧州国家連合艦船は防潮堤の外側一帯に停泊し、マリネア連合州国を完全包囲していた。
すると、千歳達の姿を捉えた欧州国家連合艦隊のイージス艦が突然千歳達へ砲撃を始めた。殺気を感じた千歳がシャロレーに急降下を指示、飛んでくる砲弾の隙間を縫うように急降下をしていった。
戦艦アレンディガ艦橋
「まずい!艦隊、応戦せよ!全武装の発砲を許可する。」
反撃を開始した連合州国海軍に、欧州国家連合は攻撃目標を連合州国海軍に変更し、本格的な攻撃を始めた。時間が経つにつれて被弾する連合州国海軍艦船が増える中、ついに戦艦アレンディガも被弾、煙が立ち上った。
ソードライン防潮堤内側600m
「父さん!」
砲撃戦が始まってから後ろを時折見るようになった千歳は、その目に煙が上がるアレンディガの姿を捉えた。
≪心配するな!戦艦はこれくらいでは沈む事はない!構わず陸を目指せ!!≫
「でも…」
≪いいから早く行けぇ!!≫
千歳は父親の言葉を信じ、全速力で防潮堤海域を後にした。
ゴールドマリン州ウェルコースト
無事に連合州国領土にたどり着いた千歳達はゴールドマリン州最大の臨海都市、ウェルコーストにいた。街中の至る所にある大画面テレビが、ソードライン防潮堤で起きた事を速報で伝えていた。
「もう…帰るか。」
シャロレーが小さく囁いた。千歳は無言で自宅があるフォレスター方面へハンドルを切り、アクセルを吹かした。
数日後、自宅
千歳が自宅でゆっくりしていると、突然海軍制服を着た男たちがやってきた。やや怯えながらも千歳は声を出した。
「何の用でしょうか?」
「瑞帆千歳くんだね。ちょっと海軍基地まできてほしいんだが…。大丈夫、悪いようにはしない。」
「…はい。」
千歳は返事をすると大人しくついて行った。
ゴールドマリン海軍基地
海軍基地に連れて行かれた千歳は取調室みたいな場所に閉じ込められるのかとビクビクしていたがそんな様子は無く、逆に軍の機密情報がいっぱい詰まっていそうな管制室の椅子に座らされた。機密情報だらけの部屋なのであまりキョロキョロしてはいけないと固まっていたが、それを察した海軍士官が口を開いた。
「楽にしな!ここは見ても大丈夫な物だらけだ。それに我々は君を信頼している。実はちょっと頼み事があってね。」
「頼み事…?」
千歳が聞き返した瞬間、管制室の扉が開き、周りの海軍士官より明らかに階級が高そうな人物が入ってきた。彼は千歳を見てニコッとすると、千歳と向かい合わせで座った。
「君が瑞帆千歳だな?俺はアルロス・マーリン、よろしくな。」
「…どうも。」
アルロスは自分が持ってきた資料に目を通しながら千歳との会話を進めた。
「君は…防潮堤で欧州国家連合艦隊の砲撃を受けたよね?」
「…はい。」
「あそこは航行禁止海域のはずだ。なぜそこに?」
「友達に強引に誘われたからです。自分は、連合州国海軍の装備はある程度知っているのでやめた方がいいと止めたのですが聞かなくて…」
「ほう、我が海軍の装備を知ってるのか。」
「ある程度、ですが…。連合州国海軍のレーダーは多方向からレーダー波を照射する多方向照射方式と、通信衛星と陸上基地とのマルチリンク方式を採用してステルス機能を無効化してる…とか。」
「こいつはたまげたな!」
アルロスが関心してると、千歳が切り出してきた。
「で、俺を連れてきた理由は何ですか?」
「簡単に言おう。先の砲撃戦で君の父さんが負傷し、二度と艦に乗れない体になってしまった。現在は基地で陸上勤務をしているが、私の艦隊所属だった彼が負傷したことで彼の分を補わなければならない。というわけで白羽の矢が立ったのが彼の力を受け継ぐ君ってわけだ。」
「つまりアルロスさんの艦隊に入れと?」
「あぁ、いかにも。」
話が進みすぎて理解するのに多少遅れたが、内容を飲み込んだ千歳は取り乱した。
「え…は?俺まだ高校生なんですが!ってか体力面は自信ないんですが!学力もそんな大したことないのに…。」
「大丈夫だ。君は私の艦隊にいるだけでその力を発揮する。今日付けで配属でもいいか?」
それから数時間後、千歳は両親と話し合った上で海軍入隊を決意。一時帰宅し、移動に必要な自慢のフライトジェットで戻ってきた。
「さて、新米にはいろいろと教えてやらないとな。」
すっかり海軍制服に身を包んだ千歳にアルロスが言った。アルロスは手招きし、千歳を基地の案内へ誘った。
係留桟橋
「俺の艦隊は『艦隊』と言われているが、何隻くらいいると思う?」
「艦隊ですから、10隻くらいはいるんじゃないですか?」
「そう思うか。では、答え合わせだ。正解はこの桟橋に止まってる艦船が俺の艦隊所属だ。」
アルロスは自分の艦隊が停泊している区画を千歳に見せた。ところが…。
「…?アルロスさん、1隻しかいないんですが…。」
「今は1隻だ。俺の艦隊は全部で50隻と連合州国海軍一の勢力を誇っていた。だがとある事件があって艦隊は解体。俺の大戦艦ブルーエリアと大戦艦シャンデローザ、大戦艦アレンディガの3隻になったが、今はシャンデローザが行方不明に、アレンディガは入渠中。今はブルーエリア1隻だ。」
千歳は海藍艦隊の現状を聞かされ、少しがっかりした。雑誌や観艦式、環太平洋合同軍事演習などで輝きを放っていた海藍艦隊は今や寂れてしまっていた。広大な係留区画にぽつんと浮かんでいる大戦艦がそれを無言で物語っている。落胆している千歳にアルロスが付け足した。
「だが、俺はこの結果に満足なんかしてないぞ。最盛期の頃の海藍艦隊を復活させる。そのためには君の力が必要だ。協力してくれ!」
「はい!是非とも!」
大戦艦ブルーエリア艦橋
アルロスに黙ってついてきた千歳は艦の最重要部分の一つ、艦橋にやってきた。アルロスはのんびりしてた幹部たちに声をかけた。
「みんな、新入りを連れてきたぞ。瑞帆敏永(みずほとしなが)の息子で我が艦隊の要の2代目、瑞帆千歳だ。カウボーイハットを被っているのが航海長ウェイク・クルーガー、そんでこっちは砲雷長ミゼッタ・フォルス。 」
「まぁこれまた若いの連れてきたね~、司令。」
「なんか敏永の息子にしては随分頼りなさそうだが、こんなんで艦隊守れんのか?」
「あとこちらが艦の全てを1人で操れる機関長アリアだ。あまりしゃべらないが、心を開けば話してくれるはずだ。」
「私はアリア…。よろしく…。」
紹介された3人を始め、艦橋にいた全員が千歳に挨拶した。千歳もそれに1人ひとり応えた。自己紹介が終わるとアルロスが命令を出した。
「これより大戦艦シャンデローザ捜索に出る。アリア、出港だ。」
「了解。ブルーエリア出港準備、エンジン点火、スロー回転まで上昇。クルーガー、お願い。」
「了解~!抜錨、係留策解け。舵よしスクリューよし!レーダー、ソナー起動確認。航海長、出航を認めます。出港用意よし!」
「機関アイドル回転まで上昇。全システム、オンライン。機関異常なし。こちら機関長、出航準備よし。」
確認を終え、アリアがアルロスと目を合わせた。
「よし、そんじゃあ出航しますか!」
そう言うとアルロスは舵を思いっきり右へ回し、艦首を軍港出口へ向け、機関回転数をアイドル回転からクルーズ回転まで上げた。桟橋から離岸し、徐行で軍港から出ると、目差す海がある艦首の先を見つめた。千歳は舵を取るアルロスの左後ろでちょこんと座って様子を見ていた。
しばらくして千歳は窓際へ歩み寄り、首からぶら下げていた双眼鏡をのぞき込んでみた。見えるのは穏やかで静かな平和な海。特に変わったものを見つけられなかった千歳はため息をついて双眼鏡をおろした。
「まだ何も見えないだろ千歳。ここはまだ壁の中だ。我が国の船以外、誰もいないぞ。」
「はーい…」
アルロスが忠告すると、千歳はぼーっと窓の外を眺めた。
しばらく海を進むと、水平線上に黒い帯状のものが見えてきた。アルロスはそれを見つけると千歳に教えた。
「千歳、見えてきたぞ。お前が頑張って目指してた“海の城壁”だ。」
「お前あそこを目指してたのか!?海軍監視下でよく頑張ったな~。」
「やめてくださいよ~。しかも行こうって言ったの友達ですから!言わないでください。」
アルロスの言葉に全員が笑い、航海長クルーガーが千歳の頭をポンポン叩いた。千歳は「自分じゃない」と釈明したが、聞く耳を持つ者はいなかった。
「これより防潮堤の外に出る。総員、警戒を厳となせ。」
「え、防潮堤の外に出るんですか!?欧州の連合艦隊がいますよ!」
「大丈夫だ。欧州艦隊が待ち伏せているのは西側10番ゲート、今回通るゲートは南側6番だ。」
艦を門の手前200mのところに停めるとアルロスは無線を使ってマリネア本国のソードライン防潮堤管理局に通信を始めた。
「通船要求、通船要求。こちら海軍戦艦ブルーエリア、南側6番ゲートの開門を求む。」
《通船要求、了解した。》
通信を終えると防潮堤の稼動壁のロックが外れ、向こう側の海が徐々に見え始めた。初めて見る外の海に千歳は目をキラキラさせていたが、稼動壁が全て開くとその目は絶望に変わった。アルロスも千歳と同じものを見て表情を険しくした。
「総員、戦闘体制!武器管制オンライン、迎撃準備急げ!稼動壁閉鎖急げ!面舵いっぱい!」
「了解、面舵いっぱい。機関室、出力上げてくれ。」
「総員、対艦隊戦闘用意!CIC、応戦準備急げ!」
「機関、出力最大。」
千歳が見た物、それはおびただしい数の欧州艦だった。欧州は既に南側にも回り込んでいたのだ。マリネアの戦艦でも数による戦力差は明らかだ。
急速に右回頭する戦艦ブルーエリア。千歳が目で欧州艦を追っていると、稼動壁が閉まる寸前に一隻が砲弾を放ったのが見えた。
「敵砲弾、来る!本艦10時方向!」
艦橋にいた全ての人がその砲弾を見た。砲弾は艦橋に突っ込む弾道で距離は数十mもなかった。恐らく艦橋の装甲を突き破り、内部で炸裂するだろう。誰もが簡単に想像できた。
だが砲弾は装甲を突き破ることなく、なんと幻影みたいに通り抜けて艦橋反対側の装甲も同じように貫通し、砲弾は標的を外したように海に着弾した。
「損害報告!」
「損害報告、本艦に被弾箇所認められず。」
「何が…起こったんだ…?」
「まぁいい、今は港を目指そう。」
戦艦ブルーエリアはソードライン防潮堤200m手前で大きく右に舵を切ると、巡航速度でゴールドマリン海軍基地を目指した。
記念すべき第1話となります
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