いや、靴下はけよ とツッコんだ人
ナイス ツッコみだ!
是非ともお友達にもツッコんでやってくれ
「桜の木・・・ではないよね?真夏に咲き続けてるはずがないもの」
「いや、まだ初夏になったばかりだぞ。気合の入った桜が残っていてもおかしくないだろ」
「・・・? 今は秋だったと思うけど」
「なにいってんだ? ベストシーズンじゃないか だよな?」
「ええ、ちょうど見ごろの筈よ」
話が噛み合わないことに黒ウサギはクスクス笑いながら説明してくれた。
「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているのデス。元いた時間軸以外にも歴史や文化、生態系など所々違う箇所があるはずですよ」
「パラレルワールドってやつか?」
「近しいですね。正しくは立体交差平行世界論というものなんですが・・・・説明をすると長いのでまたの機会にいたしましょう」
そうこうしている内に大きな店がみえてきた。
だが店の前の割烹着姿の女の人が暖簾を片付け始めている。
慌てて制ししにいく
「待ってく」
「待ったなしですお客様。うちは時間外営業はやっておりません」
「なんて商売っ気のない店なのかしら」
「そ、そうです閉店前にお客を締め出すなんて舐めすぎです」
不満をあらわにした飛鳥、それに便乗する黒ウサギ
割烹着姿の女の人は少し考えるような、考えてないような。
「それもそうですね。ではどこのコミュニティなのか名前をよろしいでしょうか」
グッと黙り込む黒ウサギ。
(そうでした。サウザンドアイズは、基本‟ノーネーム”お断りでした)
悶々と悩んでいたが十六夜が躊躇いもなく名乗る。
「俺たちは‟ノーネーム”ってコミュニティなんだが」
「ほう、それはどこの‟ノーネーム”様でしょう。よかったら旗印を確認させていただいてもよろしいでしょうか?」
十六夜は黙り込む。
名と旗印ないコミュニティのリスクとは、このようなことだ。と分からされてしまった
だが、悠は何の問題もなさそうに言う。
「ああ、悪いな俺たちノーネームに入ったばっかなんだ。だから証明できる
でも、
今度は女の人がグッと黙り込む
「そのようなコミュ二」
「いぃぃやっほぉぉぉぉ! 久しぶりだ黒ウサギィィィ!!」
店内から突如、爆走してきた着物風の服を着た白髪の少女のフライングボディアタックを食らった。
そしてそのまま、クルクルと飛んでいき川に落ちた。
(すげえ何回転したんだあれ)
「おい店員。この店にはドッキリサービスでもあるのか?なら俺も別バージョンで是非。」
「ありません。」
「なんなら有料でも。」
「やりません。」
十六夜と店員は割とマジだったりする。お互い目の色が違う。
フライングボディアタックで黒ウサギを強襲した少女は黒ウサギの胸に顔を埋めていた。ヘンタイだなあいつ。
「し、白夜叉様⁉︎どうしてこんな下層に!?」
「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まっておるだろうに!やっぱり黒ウサギは触り心地が違うのう!」
黒ウサギは白夜叉を無理やり引き剥がし頭をつかんで投げる。それを十六夜が
「てい」
蹴り飛ばしていた。悠のほうに
「HA?はあああ!?」
ドボォンと黒ウサギよりも盛大に落ちた。
川から這い上がった悠は
「テンメェ~、今の絶対にワザとだろう!」
そう、かなり計算された角度から飛んできた。
ワザと以外あり得ない。
その証拠に腹を抱えて笑っている。
「やっぱ、お前おもしろいわ!」
「後でおまえ一発殴らせろ」
「生身でか?」
「両方だ」
「お、おんし、飛んできた初対面の美少女を足で蹴り飛ばすとは何様じゃ!」
「十六夜様だぜ。和服ロり。」
痛そうに頭を抱える店員。久遠が思い出したように話しかける。
「貴女はこの店の人?」
「おお、そうだとも。このサウザンドアイズの幹部で白夜叉様じゃ。ふふん。お前達が黒ウサギの新しい同士か。ここに来たという事は・・・遂に黒ウサギが私のペットに!」
「なりません‼︎」
やはり痛そうに頭を抱える店員。苦労している様だ。
「まあいい。話があるなら店内で聞こう」
「!?お、オーナー。ノーネームなのですよ!」
「仕方ないじゃろう。おんしが店を潰しかけたんじゃから」
「!?」
そう、悠の問いかけに、知らないと言いかけた。人気の多い場所で
規則だ。何としても追い出さなければと思ったのだろう。
もし、あそこで白夜叉が出てこなかったら、「箱庭の貴族のいるコミュニティを知らないって
どれだけ世間知らずな店なんだ」と思われてしまうだろう。
そうなれば店の信用を失ってしまう。商業コミュニティにはもう潰れたと同じことだろう。
「ま、真面目すぎるのがおんしの悪いとこじゃな」
「・・・」
顔を俯かしている。そこに悠がやってくる
「わるかったな」
「いえ、こちらもいいすぎました」
「うむ、よろしい」
そうして店内に入っていった。
「生憎と店は閉めてしまったのでな。私の私室で勘弁してくれ」
案内されたのは和室。そりゃもう和室。広いなここ。
上座に腰を下ろした白夜叉は、悠たちに向き直る。
「さて、念のためにもう一度自己紹介しておこうかの。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えている“サウザンドアイズ”幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやってる器の大きい美少女と認識しておいてくれ」
「はいはい、お世話になっておりますよ本当に」
投げやりな返答で受け流す黒ウサギ。
その隣で耀が小首を傾げて問う。
「その外門、って何?」
「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心部に近く、同時に強大な力を持つ者達が住んでいるのです」
言葉で説明しつつ、黒ウサギは室内に備え付けられたボードに箱庭の概略図を描き込んでいく。
彼女が描く上空からの箱庭の図は、外門によって幾重いくえもの階層に別れていた。
その図を見た四人は口を揃そろえて、
「……超巨大タマネギ?」
「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら」
「バームクーヘンだな」
「コマだな、柱みたいなのがあるし」
身も蓋もない感想に肩を落とす黒ウサギ。
対して、笑って二度三度頷いて
「ふふふ、中々うまいこと例える。その例えならば、今いる七桁の外門はバームクーヘンの一番薄い皮の部分に該当するな。更に説明するなら、東西南北四つの地区の区切りの東側にあたり、外門のすぐ外側“世界の果て”と向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに所属こそしていないものの、強力なギフトを持った者達が棲ひそんでおるぞ──その水樹の持ち主などな」
白夜叉は薄く笑って黒ウサギの持つ水樹の苗に視線を向ける。
彼女が指すのは、先ほど悠や十六夜が大滝で出くわした、あの白き蛇神のことだろう。
「して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったのだ? 知恵比べか? 勇気を試したのか?」
「いえいえ。この水樹は悠さんと十六夜さんがここに来る前に、蛇神様を素手で叩きのめしてきたのですよ。あ、悠さんは違いますね」
ウサ耳を自慢げに伸ばしながら黒ウサギが説明すると、白夜叉は瞳を丸くして驚いた。
「なんと!? クリアしたのではなく直接的に倒したのか!? ではその小僧どもは神格の持ち主のか?」
「いえ、黒ウサギはそう思えません。神格なら一目見れば分かりますし」
「む、それもそうか・・・」
「白夜叉様は、あの蛇神様とお知り合いだったのですか?」
「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年も前の話だがの」
小さな胸を張り、豪快に笑う白夜叉。
だがそれを聞いた十六夜達は、物騒に瞳を光らせて問いただす。
「へえ? それじゃあオマエは、あのヘビより強いのか?」
「ふふん、当然だ。私は東側の“階層支配者”だぞ。この東側四桁以下にあるコミュニティでは並ぶもののない、最強の主催者なのだからの」
最強の主催者 その一言に、十六夜、飛鳥、耀の三人は一層瞳を輝かせる
「そう・・・ふふ。ではつまり、貴方のゲームをクリア出来れば、私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティという事になるのかしら?」
「無論、そうなるのう」
「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けた」
抜け目のない童達だ。依頼しておきながら、私にギフトゲームで挑むと?」
「え? ちょ、ちょっと御三人様!?」
慌てる黒ウサギを、白夜叉は右手で制す。
「よいよい黒ウサギ。私も遊び相手には常に飢えている」
「ノリがいいわね。そういうの好きよ?」
「ふふ、そうか。──しかし、ゲームの前に一つ確認しておく事がある」
「なんだ?」
白夜叉は着物の裾すそからカードを取り出し、壮絶な笑みで一言、
「・・・おんしらが望むのは“
刹那、視界に飛び込んだのは、白い雪原と凍る湖畔―――――そして、
「・・・なっ・・・!?」
あまりの異常さに、十六夜たちは息をのんだ。
唖然と立ちすくんでいる問題児たちを前に、白夜叉は再度問いかける。
「今一度名乗り直し、問おうかの。私は“白き夜の魔王”──太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練への“挑戦”か? それとも対等な“決闘”か?」
コミュニティをコニュニティと書き間違えてるところがありました。
直せてないとこがあるかもしれません。
最近、飯が上手く感じる。