ファンタシースター・ストラトス NOVA   作:ガンダム好き君

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OP「Our Fighting ver.MIYABI」


第32話

side/リキ

 

今、俺たちは保健室にいます…

 

鈴「別に助けてくれなくて良かったのに…」

 

セ「あのまま続けていれば勝っていましたわ」

 

鈴、セシリア、悔しいのはわかるが…お前ら結構やられていたんだぞ…打撲の治療を受けて包帯巻かれているし…

 

リ「お前らなぁ…強制解除まで追いつめられておいて…でもまぁ…怪我が大したことなくて安心したよ…なぁ、一夏」

 

一「そうだな」

 

あの時は…本当に焦ったよ…まったく…

 

鈴「こんなの怪我のうちに入らな…いたたたっ!」

 

セ「そもそもこうやって横になっていること自体無意味…つううっ!」

 

お前ら…バカなのか…?

 

鈴「バカってなによバカって!バカ!」

 

セ「リキさんこそ大バカですわ!」

 

おい…それは…一夏に言えよ!俺はバカではないから!

 

シャ「好きな人に格好悪いところを見られたから、恥ずかしいんだよ」

 

一「ん?」

 

リ「おっ!シャルルか…」

 

シャルルが飲み物を買って戻ってきた。部屋に入るときに何言っていたようだが、俺と一夏はよく聞き取れなかった。けれどそれはどうやら俺と一夏だけだったらしく、鈴とセシリアは何かをしっかりと耳にしたようで、かぁぁっと顔を真っ赤にして怒りはじめた。

 

鈴「なななな何を言ってるのか、全っ然っわかんないわね!ここここれだからヨーロッパ人って困るのよねえっ!」

 

セ「べべっ、別にわたくしはっ!そ、そういう邪推をされるといささか気分を害しますわねっ!」

 

ふたりともましく立てながらさらに顔が赤くなっている。……なんだなんだ?シャルルのやつ、何を言ったんだ?鈴とセシリアもそこまで顔が赤くなるのはなんでや?

 

シャ「はい、ウーロン茶と紅茶。とりあえず飲んで落ち着いて、ね?」

 

鈴「ふ、ふんっ!」

 

セ「不本意ですがいただきましょうっ!」

 

鈴とセシリアは渡された飲み物をひったくるように受け取って、ペットボトルの口を開けるなりごくごくと飲み干す…

 

シャ「ま、先生も落ち着いたら帰ってもいいって言ってるし、しばらく休んだら…」

 

うん?なんや?なんか…地鳴りに聞こえてる…廊下の方から…

 

一「な、なんだ?何の音だ?」

 

だんだんと近づいてきて…!?

そのとき…ドカーン!と保健室のドアが吹き飛ぶ。……いや、本気で吹き飛んだんだ…スゲェ…

 

「織斑君!」

 

「デュノア君!」

 

「リキ君!」

 

入ってきた…文字通り雪崩れ込んできたのは数十名の女子生徒だった…俺と一夏とシャルルを見つけるなり一斉に取り囲み…取り合いがごとく手を伸ばしてきたのである。

 

一「な、な、なんだなんだ!?」

 

シャ「ど、どうしたの、みんな……ちょ、ちょっと落ち着いて」

 

リ「あはは……(汗」

 

「「「「これ!」」」」

 

状況が飲み込めない俺たちに、バン!と女子生徒一同が出してきたのは学内の緊急告知文が書かれた申込書だった…

 

シャ「な、なになに……?」

 

リ「『今月開催する学年別トーナメントでは、より実戦的な模擬戦闘を行うため、ふたり組での参加を必須とする。なお、ペアが出来なかった者は抽選により選ばれた生徒同士で組む者とする。締め切りは…』」

 

一「ああ、そこまででいいから!とにかくっ!」

 

そしてまた一斉に伸びてくる手…こわ!

 

「私と組もう、織斑君!」

 

「私と組んで、デュノア君!」

 

「私と組みましょう、リキ君!」

 

なんで…いきなり学年別トーナメントの仕様変更があったかはわからないが、ともかく今こうしてやってきているのは全員一年生の女子だ(リボンの色でわかった)。だけどな…

 

シャ「え、えっと…」

 

そう、シャルルは実は女子なのだから、誰かと組むというのは非常にまずい…でもいつどこで正体がバレてしまうとも限らない。俺はシャルルを見ると、数秒間だけ困り果てた顔でこっちをみたのがわかった…仕方ないから言うか…俺は言うとしたときに…

 

一「悪いな。俺はシャルルと組むから諦めてくれ!」

 

くそ!先に取られたか…

 

「まぁ、そういうことなら…じゃあ、リキ君!」

 

えっ…えっと…組めるやつは…ならあいつしかいないな…

 

リ「俺はもう組むやつ決めているからごめんな…」

 

「いいよ…それじゃいこ…」

 

女子生徒達は保健室に出たのであった…

 

 

一「ふぅ…ごめんな、シャルル…」

 

シャ「い、いいよ…別に…(リキと組みたかったけど…はぁ…)」

 

リ「ふぅ…疲れた」

 

鈴「リキっ!」

 

セ「リキさんっ!」

 

おわ!びっくりするな…

 

鈴「あ、あたしと組みなさいよ!」

 

セ「いえ、クラスメイトとしてここはわたくしと!」

 

おいおい…俺はもう組むやつ決まっているって言ったはすだよ…それと…お前らのISは…

 

山「ダメですよ」

 

おっ、山田先生が保健室に入ってきた…

 

山「おふたりのISの状態をさっき確認しましたけど、ダメージレベルがCを超えています。当分は修復に専念しないと、後々重大な欠陥を生じさせますよ。ISを休ませる意味でも、トーナメント参加は許可できません」

 

なるほど…鈴もセシリアもさすがに…

 

鈴「うっ、ぐっ……!わ、わかりました……」

 

セ「不本意ですが……非常に、非常にっ!不本意ですが!トーナメント参加は辞退します…」

 

引き下がった…だろうね…

 

山「わかってくれて先生嬉しいです。ISに無理をさせるとそのツケはいつか自分が支払うことになりますからね。肝心なところでチャンスを失うのは、とても残念なことです。あなたたちにはそうなってほしくありません」

 

鈴「はい……」

 

セ「わかっていますわ…」

 

あっ……そういえば…

 

リ「しかし、何だってラウラとバトルすることになったんだ?」

 

疑問に思ったことを言ってみた…

 

鈴「え、いや、それは……」

 

セ「ま、まあ、なんと言うか……女のプライドを侮辱されたから、ですわね」

 

リ「? ふうん?」

 

なぜふたりとも言いにくそうにしているのだろうか……仕方ないか……

 

シャ「ああ。もしかしてリキのことを…」

 

鈴「あああっ!デュノアは一言多いわねえ!」

 

セ「そ、そうですわ!まったくです!おほほほ!」

 

何かピンとひらめいたらしいシャルルを、ふたりが超特急の勢いで取り押さえた…ふたりから口を覆われて、シャルルは苦しそうにもがく…

 

一「こらこら、やめろって。シャルルが困ってるだろうが。それにさっきからケガ人のくせに体を動かしすぎだぞ。ホレ」

 

一夏は鈴とセシリアの肩を指でつついた…

 

鈴、セ「ぴぐっ!」

 

あっ……

 

鈴「……」

 

セ「……」

 

一「あ……すまん。そんなに痛いとは思わなかった。悪い」

 

あ〜知らないぞ……

 

鈴「い、い、一夏ぁ…あんたねぇ…」

 

セ「あ、あと、で……覚えてらっしゃい……」

 

あはは……終わったな……

 

リ「それじゃ、俺はちょっと用事が…」

 

一「わかった!リキ!」

 

俺は一夏にそう言って保健室に出るのであった…




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