ファンタシースター・ストラトス NOVA   作:ガンダム好き君

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皆さん、おはようございます!遅くなったのですが…お気に入り数65人突破しました!本当にありがとうございます!これからもお気に入りを増やしてくれたら嬉しいです!

それでは、第34話をどうぞ!

OP「Our Fighting ver.MIYABI」


第34話

side/リキ

 

六月も最終週に入って、IS学園は月曜日から学年別トーナメント一色にと変わる。その慌ただしさは予想よりも遥かにすごく、今こうして第一回戦が始まる直前まで、全生徒が雑務や会場の整理…まぁ、色々行っていた…それらからやっと解放された生徒たちは急いで各アリーナの更衣室へと走る。ちなみに俺たち男子組は例によってこのただっ広い更衣室を3人占めである…気前のいいところだ…多分だと思うが…反対側の更衣室では本来の倍の女子生徒を収容して、大変なことになっているのだろう…ルティナ、大丈夫かな?まぁ、大丈夫だろ…あいつは…多分だけど。

 

一「しかし、すごいなこりゃ…」

 

リ「そうだな…」

 

俺たちは更衣室のモニターから観客席の様子を見る。そこには、たしか…各国政府関係者、研究所員、企業エージェント、その他諸々の顔ぶれが一堂に会していた…どんだけ多いんだよ…

 

シャ「三年にはスカウト、二年には一年間の成果の確認にそれぞれ人が来ているからね。一年には今のところ関係ないみたいけど、それでもトーナメント上位入賞者にはさっそくチェックが入ると思うよ」

 

一「ふーん、ご苦労なことだ」

 

リ「そうだな…」

 

俺的にはあんまり興味ないけどな…まぁ…俺は一番戦いたい相手は…

 

シャ「一夏とリキはボーデヴィッヒさんとの対戦だけが気になるみたいだね」

 

一「まぁ、な…」

 

リ「まぁ…」

 

鈴とセシリアはやはりトーナメント参加の許可が下りず、今回は辞退せざるを得ない状況になっていた…戦いたいたかったな…まぁ、二人は国家代表候補生でありその中でも選りすぐりの専用機持ちである。それがトーナメントで結果を出すどころか参加すらできないというのは、おそらく二人の立場を悪くする要因になるだろう…

 

一「自分の力を試せもしないっていうのは、正直辛いだろ」

 

リ「そうだけど…!?」

 

一夏は例の騒動を思い出し、無意識のうちに左手を握りしめていた。それがあまりに力がこもっていたらしく、シャルルがさりげなく重ねた手でそれをほぐしている…

 

シャ「感情的にならないでね。彼女は、おそらく一年の中では現時点で…」

 

一「ああ、わかってる」

 

あはは…あいつら、いいコンビじゃねえか…俺とルティナと同じだな…

 

一「さて、こっちの準備はできたぞ」

 

シャ「僕も大丈夫だよ」

 

リ「俺も大丈夫だ」

 

お互いにISスーツへの着替えは済んでいる。俺と一夏はIS装着前の最終チェック。シャルルは相変わらずの男性用スーツ(ボディラインの肉付きを男のそれに見せる仕組みらしい)の確認をそれぞれ終えた。

 

シャ「そろそろ対戦表が決まるはずだよね」

 

まぁ…どういう理由なんだか知らないが、突然のペア対戦への変更がなされてから従来まで使っていたシステムが正しく機能しなかったらしい。本当なら前日にはできるはずの対戦表も、今朝から生徒たちが手作りの抽選クジで作っていたらしい…本当にお疲れ様です…

 

シャ「あ、対戦相手が決まったみたい」

 

リ「一夏、もし俺と当たったら、正々堂々と勝負な!」

 

一「あぁ!絶対に勝つからな!」

 

モニターがトーナメント表へと切り替わった。

 

一、リ、シャ「「「……え?」」」

 

出てきた文字を見て、俺と一夏とシャルルは同時にぽかんとした声をあけだ。なんでって、そりゃ、Aブロック一回戦の対戦表は俺とルティナ対ラウラと箒だったから…まじかよ……ここは一夏とシャルル対ラウラと箒だろ…はぁ…最悪だ…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ル「相棒!こっちも準備完了だよ!」

 

リ「あぁ…わかった」

 

今、俺たちはピット・ゲートにいる…ルティナはIS『打鉄』を展開している…さてとそろそろ行かないと…

 

リ「いくぞ…『暁紅』」

 

俺はIS『暁紅』を展開した…

 

ル「相棒、先にいくね」

 

ルティナはカタパルトを足元にセットし…

 

ル「ルティナ!『打鉄』いきます!」

 

そう言ってルティナはピット・ゲートを出た…

 

リ「さて、俺も行くか」

 

俺も、カタパルトを足元にセット…

 

リ「リキ!『暁紅』いきます!」

 

ピット・ゲートを出た……絶対に勝つぜ!俺たち二人がな!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ピット・ゲートから出て地面に着地して、目の前にいるのは、ラウラと箒がいた……ISを展開して…

 

ラ「ふん…1戦目が貴様が相手とはな…」

 

リ「一夏じゃなくてすまねぇな」

 

ラ「ふん…」

 

そろそろ試合開始まであと5秒、4、3、2、1……開始。

 

リ、ラ「「叩きのめす!!」」

 

試合開始と同時に俺は先制攻撃を行う。この一手目が入れば戦況はこちらの有利になると思う……俺は、エクスカリバーを手にとり、振り下ろす……

 

リ「くらえ!」

 

ラ「ふん……」

 

ラウラが右手を突き出す…来る…

 

前に俺とルティナと一夏とシャルルはラウラと直接戦った鈴とセシリアの意見を聞いていた時のことを思い浮かべた。

 

一『アクティブ・イナーシャル・キャンセラー?』

 

鈴『龍砲を止めたアレのことよ』

 

ル『あぁ!アレのことね』

 

セ『そう……通称AIC、慣性停止能力ですわ…一夏さんとリキさんとルティナさんはPICは理解してますわよね?』

 

一『えっと…なんだっけ…』

 

リ『俺はなんとなくわかるけど…』

 

ル『わたしも!』

 

鈴『パッシブ・イナーシャル・キャンセラー!ISを浮遊・停止・加速させてる基本システム!!授業で習わなかったわけ!?』

 

一『あぁ、そういえば習ってた気も……』

 

セ『AICはPICを更に発展させた物と聞いていますわ…噂で聞いてはいましたがあれほどの完成度とは…』

 

鈴『第三世代兵器の中でも群を抜いて厄介よね…』

 

リ『あれはエネルギーで空間に作用を与えている…と見ていいのか?』

 

鈴『厳密には違うでしょうけど…あたしの龍砲…空間圧作用兵器と同じくエネルギーで制御していると思うわ』

 

一『ということは零落白夜で…』

 

ル『でも一夏…実際は止められたでしょ?』

 

一『うっ…!』

 

鈴『ずばりあんたの動きが読みやすいからよ!』

 

セ『零落白夜に触れずに一夏さんの腕を止めたのですわ』

 

一『うっ…!じゃあ、どうすれば』

 

リ『そうだな…』

 

鈴『それを考えるのはあんたたちの役目でしょ!!』

 

結局、確実な手段でAICを破る方法は思いつかなかった…はぁ…

 

リ「くっ…!」

 

これがAICか……!

 

ラ「開幕直後の先制攻撃か…わかりやすいな」

 

リ「…そりゃどうも。以心伝心で何よりだ」

 

ラ「ならば私が次にどうするかもわかるだろう」

 

あぁ…わかるさ…けどな…一対一じゃないんだ…な?

 

ル「させないよ!!」

 

ルティナは『打鉄』にあるアサルトライフル『焔備』を装備してラウラ向かって撃った…銃の扱い上手くなったな…

 

ラ「ちっ……!」

 

ルティナの攻撃に、ラウラは急後退をして間合いを取った…

 

リ「さんきゅ〜ルティナ。しかも上手くなったな」

 

ル「えへへ…相棒とシャルルの特訓のおかげだよ!」

 

ルティナはそう言って、ラウラに向かって追撃をしようとするが…

 

箒「私を忘れてもらっては困る」

 

ラウラへの追撃を遮るようにルティナと同じ打鉄を纏った箒が現れる。たしか防御型ISである証明とも言うべき実体シールドを展開し、銃弾を弾きながらルティナへと斬りかかった…

 

リ「それじゃあ俺も忘れられないようにしないとな!」

 

ラウラのAICから解放された俺はすぐさまルティナの背中へと移動した…ぶつかる瞬間、くるりとルティナが宙返りをしてお互いの場所を入れ替えた。観客席にいる一夏とシャルルと鈴とセシリアはびっくりしてるけど…

 

ガキンッ!

 

俺と箒、箒の近接ブレードと俺のエクスカリバーがぶつかり合って、火花を散らす。俺は箒と刀を何回となく打ち合いながら、スラスター推力を上げた。加速度を増した斬撃は徐々に箒を後方へと押していく…いける!

 

箒「くっ!このっ……!」

 

押され続けたことに焦れた箒が大きく刀を頭上に振りかぶる……チャンス!

 

リ「ルティナ!」

 

ル「任せて!」

 

ギィィンッ!左手を添え、真横にしたエクスカリバーで俺は箒の一撃を受け止める。その刹那、俺の背中にずっと控えていたルティナが手を伸ばす。その手に握られているのは『焔備』だ…この至近距離ならまず外しはしない。箒が青ざめるのがわかったが、もう遅い。ルティナは引き金を引いた…!?

 

箒「!?」

 

ふっと突然目の前の箒が消える。アサルトライフルの連射はむなしく空を切った…なにがおきたんだ?

 

ラ「邪魔だ」

 

入れ替わりにラウラが急接近してくる…なるほど…さっきの緊急回避はこのワイヤーか…

 

箒「なっ、何をする!」

 

おいおい…

 

今現在こうして俺との接近戦を繰り広げながら…同時にワイヤーブレードを駆使してルティナを牽制、俺から引き離している…さすがだな…

 

リ『ルティナ、無事か?』

 

ル『相棒こそ。わたしはまぁまぁ無事かな?』

 

リ『ルティナは箒と戦ってくれ』

 

ル『了解!!』

 

プライベート・チャンネルで短くやりとりを交わした…

 

ル「相手が相棒じゃなくてごめんね」

 

箒「なっ……!?バカにするなっ!」

 

ラウラの射程圏内から離脱したルティナはすぐさま箒へと間合いを詰める。よくわからないが挑発だったのだろう……まったく…さっきの一言でいきなり箒は頭に血が上った。

 

箒の刀をルティナは右手で止めて、左手を思いっきりストレートパンチをした…

 

箒「ぐはっ!」

 

おっ、くらったようだな…

 

ラ「先に片方を潰す戦法か。無意味だな」

 

リ「それは…どうかな」

 

ラウラは両手のプラズマ手刀+ワイヤープレードの波状攻撃。俺はその攻撃をかわしながら…フラッシュエッジを手にとりラウラ方へ投げた…

 

ラ「くっ……!」

 

ちっ!避けたか……フラッシュエッジを戻ってきて手にとった…

 

ル「相棒!」

 

リ「ルティナ!」

 

ルティナが来たってことは…

 

ル「箒ならそこに…」

 

リ「うん?」

 

そう言って視線を向けると…アリーナの隅ではシールドエネルギー残量0、IS各部損傷大の箒が悔しそうに膝をついていた。まさか…素手でやったのか…すごいな

 

リ「さすがだな」

 

ル「その言葉はこの試合に勝ってから、ね」

 

そうだな…

 

ル「ここからが本番だね」

 

リ「あぁ…」

 

あの言葉言ってみるか…ルティナがいいそうなあの言葉…

 

リ、ル「「さーて、名コンビってやつをお見せしますか!」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side/一夏

 

一「す…凄え…」

 

シャ「う、うん…僕も今でもびっくりしてるよ…」

 

鈴「うん、あの二人…結構なコンビネーションしてるじゃない…悔しいけど…」

 

セ「そうですわね…」

 

俺たちは今観客席でリキとルティナの戦い方を見てすごいと思った…

 

一「しかも…ルティナは素手で箒を倒したし…」

 

シャ「そ、そうだね…」

 

あれは驚いた…リキから聞いたけどルティナは素手で戦ったらめっちゃ強いって…まぁ、一回俺とルティナで戦ったけど…見事に俺の完敗でした…しかも打鉄でだぞ…

 

鈴「そんなことより見ときましょ」

 

セ「そうですわね」

 

シャ「うん」

 

一「そうだな」

 

リキ…絶対に勝ってくれよ…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side/リキ

 

リ「はぁぁぁ!」

 

ラ「くっ!」

 

俺はラウラに接近し、エクスカリバーで斬撃を繰り返してる…

 

ラ「ちっ!」

 

ラウラはAICを発動するけど…

 

ル「はぁぁ!」

 

ルティナ の打撃コンボを繰り出す…

 

ラ「ぐっ!」

 

ダメージが与えてる…ならば!

 

リ「これでどうだ!」

 

ルティナは背後に下がって…俺は二本のエクスカリバーを右手と左手を持ってラウラに急接近をし…

 

リ「はぁ!てゃ!」

 

ラ「ぐはっ!」

 

よし見事に入った…そのせいでラウラは倒れた…ラウラの残りシールドエネルギーは少ない…

 

ル「よし、これならいけるね相棒!」

 

リ「あぁ、これなら……うん?」

 

その機体にも紫電が走り、IS強制解除の兆候を見せ始める…たが次の瞬間、異変が起きた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

side/ラウラ

 

ラ(こんな……こんなところで負けるのか、私は……)

 

確かに相手の力量を見誤った。それは間違えようのないミスだ。しかし、それでも……

 

ラ(私は負けられない!負けるわけにはいかない……!)

 

そうだ…私は…

 

ラ(敗北させると決めたのだ。あれを、あの男を、私の力で、完膚なきまでに叩き伏せると!)

 

その前に…

 

ラ(リキを倒せる力が、欲しい)

 

ドクンドクン……と、私の奥底で何かがうごめく。

そして、そいつは言った。

 

『ーーー願うか…?汝、自らの変革を望むか……?より強い力を欲するか…?』

 

言うまでもない。力があるのなら、それを得られるのなら、わたしなど……空っぽのわたしなど、何から何までくれてやる!だから、力を……比類無き最強を、唯一無二の絶対をーー私によこせ!

 

Damage Level ……D.

Mind Condition ……Uplift.

Certification ……Clear.

 

《VaIkyrie Trace System》…… boot.

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

side/リキ

 

ラ「あぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

突然、ラウラが身を絶叫を発する。と同時にラウラのIS『シュヴァルツェア・レーゲン』から激しい電撃が放たれ……

 

ル「いったいどうなってる!?」

 

リ「わ、わからねよ!?」

 

俺とルティナ目も疑った……視線の先は何かのISになっていく姿だった……まさか…ラウラはあの中に…

 

?「…………」

 

 

 




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