ファンタシースター・ストラトス NOVA   作:ガンダム好き君

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OP「Our Fighting ver.MIYABI」


第54話

side/一夏

 

リ「…………」

 

俺と箒は旅館の一室にいる。壁の時計は四時前を指している。ベッドで横たわるリキは、もう三時間以上も目覚めないままだった…ISの防御機能を貫通して人体に届いた熱波に焼かれ、リキの体の至る所に包帯が巻かれている。

 

箒「………」

 

俺の隣にいる箒は、もうずっとこうしてうなだれている。リボンを失って垂れた髪が、まるで今の気持ちまでも表しているようだった…

 

箒「私のせいだ…」

 

一「箒…俺は…」

 

あのあと俺と箒はリキを支えられながら、どうにか間一髪で旅館に戻った俺と箒をまっていたのはこの言葉だった。

 

千『作戦は失敗だ。以降、状況に変化があれば招集する。それまで各自現状待機しろ』

 

千冬姉はリキの手当を指示して、すぐにまた作戦室へと向かった…箒は、責められない事がまた一層辛かった。

 

箒「私は…もう…」

 

突然ドアが乱暴に開く。バンッ!という音に一瞬驚いた俺と箒だったが、俺はその方向に視線を向けると…

 

鈴「あー、あー、わかりやすいわねぇ」

 

遠慮なく入ってきた女子は、うなだれたままの箒の隣までやってくる。その声は…鈴だった。

 

一「鈴!?」

 

箒「……」

 

鈴「あのさあ」

 

鈴は箒に話しかけるが…だけど箒は答えない…

 

鈴「リキがこうなったのって、アンタたちのせいなんでしょ?」

 

一、箒「「……」」

 

鈴「で、落ち込んでますってポーズ?……っざけんじゃないわよ!」

 

突然烈火の如く怒りをあらわにした鈴は、うなだれたままだった箒の胸ぐらを摑んでで無理矢理に立たせた…

 

一「お、おい、鈴!」

 

鈴「一夏は黙ってて!箒、やるべきことがあるでしょうが!今!戦わなくて、どうすんのよ!」

 

箒「わ、私は…は、もうISは……使わない…」

 

鈴「ッーー!!」

 

バシンッ!

 

頬を打たれ、支えを失った箒は床に倒れた…

 

一「箒!?大丈夫か?」

 

箒「…………」

 

鈴「甘ったれてんじゃないわよ……。専用機持ちっつーのはね、そんなワガママが許されるような立場じゃないのよ。それともアンタは………………戦うべきときに戦えない、臆病者か…」

 

箒「だったら!どうしろと言うんだ!もう敵の居所もわからない!戦えるなら、私だって戦う!」

 

一「俺だって!戦う!」

 

自分の意志で立ち上がった箒と俺を見て、鈴はふうっとため息をついた。

 

鈴「やっとやる気になったわね」

 

一「?」

 

箒「な、なに?」

 

鈴「場所ならわかるわ。今ラウラが…」

 

言葉の途中でちょうどドアが開く。そこに立っていたのは、ラウラだった…

 

ラ「出たぞ。ここから三十キロ離れた沖合上空に目標を確認した。ステルスモードに入っていたが、どうも光学迷彩は持っていないようだ。衛星による目視で発見したぞ」

 

ブック端末を片手に部屋の中に入ってくるラウラを、鈴はにやりとした顔で迎える。

 

鈴「さすがドイツ軍特殊部隊。やるわね」

 

ラ「ふん……。お前の方はどうなんだ。準備はできているのか」

 

鈴「当然!シャルロットとセシリアの方こそどうなのよ」

 

ラ「ああ、それなら…」

 

ラウラがドアの方へと視線をやる。そしたら、すぐに開かれた。

 

セ「たった今完了しましたわ」

 

シャ「準備オッケーだよ。いつでもいける」

 

専用機持ちが全員揃うと、それぞれが俺と箒へと視線を向けた。

 

鈴「で、あんたはどうするの?」

 

箒「私は…私は」

 

ぎゅうっと拳を握りしめる箒…決意がでたのか…

 

箒「戦う……戦って、勝つ!今度こそ、負けはしない!」

 

鈴「一夏はどうする?」

 

一「俺も!今度こそ、負けない!」

 

鈴「決まりね」

 

ふふんと腕を組み、鈴は不敵に笑う……

 

鈴「じゃあ、作戦会議よ。今度こそ確実に墜とすわ」

 

一「ああ!そうだな!」

 

箒「……(リキ…あのとき言ってた言葉の意味がわかった…そういうことだったんだな)」

 

待っていろよ!福音!今度こそは!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side/ルティナ

 

ル「相棒…」

 

私は、砂浜にいる…相棒がまだ意識を回復してないのはわかっている…けど

 

ル「なんで…重症で帰ってきたの…無事に帰ってくるって約束したじゃない…」

 

なんで…相棒はいつも無茶ばっかりするの…

 

ル「あ、あれ?なんか涙が出てきたな…なんでたろ…」

 

相棒…

 

ル「あたしだって!専用機があれば!」

 

専用機があれば!相棒と…

 

「ルティナさん…」

 

ル「っ!?」

 

あたしは声をする方に振り返ってみると…

 

ル「えっ!?うそ…」

 

緑色の髪でかつては惑星マキアで出会った…そして、いろんなことを教えてくれて、グランを与えてくれた人…

 

ル「ユ、ユノ!?」

 

?→ユ「お久しぶりですね!ルティナさん」

 

なんで…ユノがここに…

 

?「私もいますよ」

 

ル「レイヴァンさんも!?」

 

?→レイ「お久しぶりです。ルティナさん」

 

なんで…レイヴァンさんも…ここに…

 

レイ「まぁ、ルティナさんの願いを叶えに来た感じですかね…」

 

ユ「うふふ…そうですね…先ほど貴方の友達が福音という機体の所に向かっていきました」

 

ル「えっ!?」

 

一夏たちが福音の所に…まさか…

 

レイ「ルティナさん…これを…」

 

レイヴァンさんがブレスレットのようなものを渡してきた…色は…赤と青かな?

 

ル「これは…」

 

レイ「それは私が考えたISというものです…この状態は待機状態というものですね…」

 

ル「これが!?」

 

レイヴァンさん…IS作れるなんて凄い…

 

レイ「はい。ちなみにこのISの名前は『ビルドストライク BB MkーII』です…」

 

ル「『ビルドストライク BB MkーII』…」

 

 

ユノ「そろそろ…時間が来ました…」

 

ル「えっ…」

 

ユノ「ルティナさん…頑張って…」

 

レイ「応援していますよ…」

 

ユノとレイヴァンさんは消えていった…

 

ル「ありがと…ユノ…レイヴァンさん…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回の報告

 

『ルティナは専用機「ビルドストライク BB MkーII」を手に入れた』

 

 




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