「いよいよ試験だな」
「ああ、そうだな」
中学3年になり俺は唯一の親友である織斑一夏の応援に来ていた。俺は受験しないのかって?残念。既に終わってますよ。
一夏は最初は就職するとか言っていたらしいが姉の千冬に「家の心配はせずに青春を謳歌して来い」と力づくで決められたらしい。一夏よ、中卒で働いても雀の涙だぞ。
そんなわけで一夏は卒業後のことも考えてか藍越学園に受験をしたのだ。
詳しくは知らないが「卒業後の進路をケアしてくれ更に突然僻地に飛ばされる事もない地域密着型。いいことづくめだぜ」と言っていたな。どうでもいいが。
そんな一夏君に俺はエールを送るために試験会場に一緒に来ていた。
しかし、
「ここ何処だ?」
「俺に聞くな」
俺達二人は道に迷っていた。今いるのがどでかいホールなのだがそこが複雑に入り組んでいて地図なしでは歩けないほどだ。これを設計した奴はバカなのか?わざわざ複雑にする必要はないだろ。テレビ局だってここまで複雑じゃないぞ。
「次見つけた部屋に入って道を聞こうぜ」
「それがいいかもな。こんなところで道草食っている時間がもったいない」
「ははは、お前ってば何時もそれだな」
「俺は自称一日を48時間生きる男だ」
「48時間って・・・二日じゃねぇか」
そんな会話をしながら歩いて行くと扉が見えてきた。
「おっ、一夏扉が見えたぞ」
「本当だ。さっそく中に入って聞こうぜ」
「ここが試験会場だといいな」
「そのオチが一番簡単だな」
そう言いながら扉を開ける。
「あー、君受験生だよね?はい、向こうで着替えて。時間押してるから急いでね。ここ、4時までしか借りれないからやりにくいったらないわ。全く何考えて・・・」
そこには忙しそうにしている女性教師がいた。あ、人の顔見てないな。いいのかな?あんなで。
「良かったな一夏。試験会場はここみたいだぞ」
「ああ、でも着替える必要ってあったかな?」
「いいからほら行って来い」
そう言いながら俺はカーテンを開けて一夏に行けと促しながら中を覗く。
そこには何とISがあった。
俺は一瞬呆けていたが隣の一夏に言う。
「・・・これISだよな」
「ああ」
そこには第二世代型IS「打鉄」があった。
俺も篠ノ之束の部屋からISコアやISについての資料を見たからコアからISは作れる。勿論俺はISに乗れる。
そして親友は何を思ったかそのISにさわろうと手を伸ばした。
「おい一夏。何してるんだ」
「いや、ちょっとさわってみたくて」
「やめといた方がいいぞ。ISは結構高いからな無断で自衛隊の戦車にさわろうとしているようなもんだ」
「まあ、そうなんだけども」
そう言いつつも一夏はISを触ってしまった。後で起こられても知らねぇぞ?
しかし、ISを触った瞬間キンッと音がしたかと思うと一夏はISを動かしてしまっていた。
「一夏お前・・・」
「え、えっと」
「女だったのか」
「違うわ!」
「じゃあ男の娘?」
「違うから!そんなんでIS動かせんだったら今頃男性操縦者が出て来ているわ!」
「・・・」
「頼むから俺を汚物を見るような目で見ないでくれよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
そんな二人はコント(?)をしていると誰かが入って来た。
「うそっ!?おとこがISをうごかしている!?」
「男装した女の子?」
「違います!正真正銘男です!」
お、女性教師にも同じこと言われているよ。
「あ、そっちの君。君もISに触れてみてくれる?」
拒否権など無い言い方で俺に言ってきた。別にいいが。
俺は言われた通り一夏が下りたISに触れた。もちろん俺は動かした。
「嘘でしょ・・・。ISを動かせる男が二人だなんて」
当たり前だろ。何言ってんだこいつ。
しかしこれはどうなる事やら。