ーー月夜。
私、深見ヒカリは薄暗い部屋の中で形見のペンダントを眺めていた。
それは美しい緋色をしていた……奈落竜と同じ…いや、“力”を使った時の私の瞳と同じ色だ。
一体これは何なのだろうか。
私は知らない。
* * * * *
数週間後。
「………………………」
舞原クンは海外へ。
青葉クンはまだ入院中。
天乃原さんは受験勉強。
ユズキは…神出鬼没。
すっかり学校で話し相手が居なくなった私は、いつもより“……”の数が多くなっていた。
「………………………」
そう言えば…昨日、言葉発しなかったな…
放課後、私は真っ直ぐ玄関に向かうと外靴に履き替えた。
最近は喫茶ふろんてぃあでカグヤさんの情報を集めてから、軽く捜索……というのが日課になっている。
青葉クンのお見舞いに行ってもいいのだが、大抵先にお見舞いの友達がいる。
しかも毎回違う人だ…男だったり女だったり。
…………あれ……青葉クンってそんなに友達多いの?
…私、中学の頃スイカ斬り(31話参照)で怪我しても親衛隊しかお見舞いが……あれ…?
……………………あれ?
……まぁ…………いいや、人それぞれだ。
喫茶ふろんてぃあで店長からいつも通りの“いや、来てないな”というセリフを聞いた私は天台坂の駅前へと歩く。
駅前はそれなりに大きな家電量販店があり、中のCDコーナーではエンちゃんこと葉月ユカリの新曲“マクロターボ!!”のコーナーが作られていた。
おもちゃコーナーではヴァンガードも売られている。
新しくネオネクタールとアクアフォースのトライアルデッキ、そして新ブースター 風雅天翔が発売されたばかりだ。
来月の頭にはディメンジョンポリスのエクストラブースターも発売するとかしないとか。
「……………………」
こういう物を見ていると月日の流れを感じる。
……少しでも楽しいことを考えよう。
……来月の末には待ちに待った……シャドウパラディンのトライアルデッキ(仮)…そして正月は季節外れのFCパック。
……楽しみだよ。
心の中で明るい話題を思い出しつつ、私は自宅への道を歩き出した。
「はぁ…………」
結局今日も収穫無しか……
「……………………はぁ」
流れるように時間が過ぎていく。
このまま人生も過ぎていくのだろうか。
…………一人で死ぬのかな。
何となく沈んだ気持ちを抱えたまま…私は家まで帰ってきた。
「………………?」
私は家のポストに蒼い封筒が入っていることに気がついた。
その蒼はカグヤさんのファイト中の瞳を思い出させる。
封筒の表面にはカグヤさんが着ていた着物にも描かれていたマークがあった……後に発表された情報によるとこのマークは“ジェネシスのクランアイコン”らしい。
でも……何でそんな…………まさか……
私は駆け足で家に上がると、差出人不明の封筒をハサミで開ける。
出てきたのは1枚の封筒……
「…………!!」
ーー深見ヒカリ様……あなたを当社主催のヴァンガードCS……“ビフレスト”へと招待しますーー
ーー三日月グループ代表取締役社長 美空月乃ーー
「次の日曜……朝7時に百花町のバスターミナルに集合……か……」
罠……いや、チャンスだ。
まさに降って沸いた話……でも…“ビフレスト”は地上と神々の世界を繋ぐ橋…きっとその先にカグヤさんはいる。
あの社長が何を狙っているか等、関係ない。
道が……橋が架かったのだ……渡るしか無いだろう。
「……行こう」
私は自室に向かいクローゼットを開く。
勝負服は……いつでも準備万端だ。
当日のコーディネートを考えつつ、私は机の上に置かれたデッキを手に取る。
「もう一度カグヤさんと会いたい……だから…力を貸して、皆……!!」
そんな私の言葉に答えるように、デッキの側に置いてあったペンダントは……ゆっくりと点滅するのだった。
* * * * *
日曜日。
私が百花町のバスターミナルまで赴くと、そこにはすっかり見慣れた金髪の少年がいた。
「………………あ、神沢クン」
「先輩……本当にゴスロリ好きなんだな」
…そういう神沢クンこそ女装……は、してないか。
朝6時50分……百花町のバスターミナルには3人の人間が立っていた。
一人は私……深見ヒカリ。
勝負服ということで今日はゴスロリ…今回はペンダントも合わせてみた。
もう一人は神沢クン…私と同じようにビフレストCSの招待状が届いたらしい。
オレンジ色のパーカーを来ている普通の少年姿だ。
そして最後は……
「えっと……冥加さん……だよね、深見ヒカリです」
「……?……はい……冥加マコトです」
神沢クンの後輩……つまり私の後輩にも当たる冥加さん……初対面だ。
「冥加さんも……この封筒で?」
「ええ…どういうことか」
「冥加さんもヴァンガードやってるのか…」
「いえ、やってませんし、デッキも持ってません」
「「え?」」
……ヴァンガードの大会って書いてあるけど…デッキを持っていく気すら無いだと……
「あと、お二人ともボクより年上なんですから、敬語は止めてください」
「「は、はい」」
そんな会話をしているうちに黒塗りの怪しさ満点のバスがやって来た。
あの時と……“ラグナレクCS”の時と同じだ。
中から黒服の男達が現れ、私たちを呼ぶ。
バスの中には既に何人かが乗っていた。
私たちも乗り込んでいく。
その時、冥加さんが呟いた。
「…ッキ…昔は………った………ね」
「……?」
よく……聞こえなかった。
聞き返すタイミングも無く、私たちが座席につくとバスはすぐ出発してしまう。
真っ暗なバスの中……私のペンダントだけが輝いている。
それによって私は車内の注目を集めていた。
「先輩…それ電源オフに出来ないのか?」
「いや……電源とかじゃ無いんだよね……」
そんな私を見てくる視線の中に、知っている顔を見つけた。
「……あ」
「か、こ、こんにちわ…」
VFGPで青葉クンと戦った……確か、霧谷クン。
「ふふ…こんにちわ♪」
そしてユズキのチームメイト…城戸イヨさん。
二人ともあまり話したことは無いが、印象には残っていた。
私は二人の方に身を乗り出す。
「……ここにいるってことは…二人も…」
「あ、ああ……そうだよ」
「この…私の魅力を引き立ててくれるような蒼い色の封筒が届いたの」
……これは一体どういう人選なのだろう。
そんな事を考えている間も、バスは走り続けた。
私は頭の中で状況を確認する。
突如送られた封筒、ほいほい集まるファイター、黒塗りのバス、行き先不明……
ここまで気にしていなかったが……これはまるで。
「…………誘拐」
思わず言葉が出る。
「…先輩…怖いこと言うなよ」
「神沢先輩…この状況下でその可能性を考えない方が無理です」
「……いざとなったらヒカリちゃんは僕が…」
「この私に見惚れてしまったファンの犯行かしら」
……とか言ってたけど、まぁ……特に何事も無く私たちは“会場”まで到着した。
地下駐車場らしき場所でバスを降りた私たちは黒服の男の案内でその建物を進む。
そして建物の奥…扉の向こうにあった景色は、私のよく知るものだった。
……巨大なホール……ここは……
「神沢クン……」
「ああ…ここは……」
ここは以前……ラグナレクCSが行われた会場だ。
試作型のMFSは既に無いが、代わりにギアースが設置されている。
既に会場には他の参加者が集まっていた。
こちらを見たその中の一人がやって来る。
「…あんた…スクルドっ!!」
「…………あぁ…アクフォの」
その人は……えっと…天海レイナさん。
VFGPで神沢クンと戦っていた人で、前回のVCGPの準優勝者だそうだ。
「ここで会ったが百年目…リベンジ果たすから!」
「……関西弁じゃないのか?」
「なっ……っう……今日は大阪チームの天海レイナじゃない!…東京育ちの天海レイナだ!!」
「……知らん」
そんな天海さんが私の存在に気づいた。
「あなた……ベルダンディの…深見ヒカリさん?」
「え……あ…………はい」
「本物だ……私、感激だ………良かったら後でファイトして貰えるかな」
「わ、私でよければ……」
こういうフレンドリーな人に……私もなりたい。
回りを見ると、他の人たちも談笑をしていた。
大体……私たちを合わせて20人くらい…?
『ふふふふふ……』
突然会場に謎の笑い声が響く。
談笑していた人たちも辺りを見回していた。
この声は……
「美空……ツキノ社長…」
『この約束の地に集いし者達よ……まずは感謝します……私の名は美空ツキノ』
……なんというか、この人の話し方は昔の自分を思い出して嫌なんだよね……
『今日、この私があなた達に望むことはただ一つ……それは覚醒』
……?
『今、この場所には選ばれし種子…運命の歯車に選ばれた素質ある者達と…その“力”を開花させ、天命を制する神子達がいます』
…………いや、この人は私よりヤバい。
『戦いなさい…愛しのウルド、スクルド、ヴェルダンディ……そしてそれに続く者達…………神話におけるノルンは数多に存在したと言われています…あなた達もまた……そうであるでしょう』
ノルン…か……
『あら…3名程…来てくれなかった子もいたようね……舞原ジュリアン…青葉ユカリ…神沢コハク……』
「……神沢クン」
神沢コハクさんと言えば、ここにいる神沢クンのお兄さんだ……私は確認するように神沢クンの方を見た。
「ああ…兄さん宛にも来ていた……兄さんはそれを破り捨てたけどな……」
……まぁ、こんなところにほいほいやって来る私たちがどうかしているのだろうけど……
美空社長が言葉を続ける。
『今、ここにいる21人のファイター、21のクランの使い手には3ブロックに分かれてトーナメントしてもらうわ…各ブロックの優勝者とウルドを交えて決勝戦……シンプルでしょう?』
トーナメント…つまり一敗した時点で終了ということだ。
しかもウルド…カグヤさんと確実に戦うためには決勝まで勝ち抜かなければならない。
自然と私の手に力が入る。
「ボク…デッキ無いけど?」
そう呟いたのは冥加さん……
『ええ、知っているわ…冥加マコトさん』
冥加さんの呟きに反応する美空社長…こちらの声は聞こえているということか。
『受け取りなさい…この天からの祝福を…』
奥の扉から、黒服の男がやって来て冥加さんに無理やりデッキを握らせる……
「ボクは……」
『質問や意見は優勝したなら聞いてあげるわ』
「…………」
『そして…優勝者には最高の賞品も用意してある…目指しなさい……この虹の頂点を!!!』
……一体何がしたいのだろう。
会場の大きなモニターに対戦表が表示された。
私はAブロック…神沢クンはBか……
「……トーナメントか」
「…どう思う?神沢クン…」
「……俺は……ただファイトするだけだ」
「だね……私もだよ」
目的はただ一つ……カグヤさんの元へ行くことだけ。
なら……戦う。
そして……勝つ!!
* * * * *
その様子を、美空ツキノは別室から眺めていた。
そしてそこには…美空カグヤもいた。
「……お母様」
「何かしら?」
「目的は…何なんですか……これも…あれのためなのですか?」
「ええ……だからあなたも準備をなさい…カグヤ」
「……はい」
美空カグヤは部屋を出ていく。
「ギアースの進化……もうすぐよ…もうすぐ規定値まで届くわ…………あなた……」
静まり返った部屋に、美空ツキノの言葉が反響するのだった。
* * * * *
そしてファイトは始まった。
(俺はただ…リベンジのために戦うだけだ!!)
神沢ラシンはFVを繰り出す。
「スタンドアップ・my・ヴァンガード!!」
相手のファイターは反応が無い……いや、ちゃんとFVは出している。
バーン、バーン
男は薄ら笑いを浮かべながら意味もなくギアーステーブルを叩いていた。
(……)
このギアースシステムが流通してから大きく変わったことが2つある。
1つは、デッキのシャッフルをテーブルが自動で行ってくれるためネオネクタール等、今までシャッフルが多く効果の処理に時間が掛かっていたクランでもスムーズにファイトを進行できるようになったこと。
「ひゃっひゃっ……ひひ……ひひひ…へへぇw」
<春待ちの乙女 オズから萌芽の乙女 ディアンにライドしました>
「うえっうええ…うへへへ……ひょー……www」
パシン、パシン、パシン
<ファイターがターンエンドを宣言しました>
もう一つはファイトの進行状況が周りの立体モニターに表示されるため、ちょっとアレな人が相手でもちゃんとファイトを進めることができることだ。
(だが、あんまり長くは……ファイトしたくないな)
「俺のターン…ドロー!!疾駆の解放者 ヨセフスにライド!!FV…情火の解放者 グウィードはヨセフスの後ろにコール!!」
神沢ラシンの新たなFV…情火の解放者 グウィードはヨセフスとハイタッチをしながら後列へと下がっていく。
ヒカリ…そしてカグヤとのファイトを経て神沢ラシンのデッキも変化していた。
「ひゃっ……ひょーっひょーっwwwwww」
「さぁ……行くぞ!!!」
別のブロックでも既にファイトは始まっていた。
「俺様、強い、おまえ、負ける!!最強超越ジェネレーション!!」
Cブロック……ギアースシステムによって再現された雨雲を切り裂くように真っ赤な竜が表れる。
「征天覇竜 コンクエスト・ドラゴン!!ドラゴニック・ヴァンキッシャー、スキル!!お前は前列、一体、退却、バインド!!ヒャッハーっ!!イヤッハーーっ!!」
「無理だね」
「ああん?…お前、意味、不明…退却させろ」
「ギアースを確認しな、もうストライドスキルの発動処理は終わっているから」
男はギアースを確認する。
<ストライドスキルの効果発動、確認しました>
「何で?なら、コンクエスト、ペルソナ…」
「止めておきな…あんたのそれじゃ私のリアガードは飛ばせない」
「何……!?」
相手の女性……天海レイナは微笑みながら言う。
「私の前列にいる2体のリアガード……蒼嵐水将 ミロスには“抵抗”というスキルがある……このスキルを持ったユニットはね……相手のカードの効果じゃ選べないんだよ!!」
「っ!?」
「さっさとかかってきな……私のアクアフォースが相手するよ!!」
良くも悪くも…個性的なファイターがここには集まっていた。
「行っくよー!!私のターン!!ドロー!!」
……来る。
「私の道を…照らして!!ライド!!輝ける未来 エリア!!」
眩い光の中から白衣の天使が現れた。
「……エリア」
綺麗な翠の髪……二つのお団子…ミニスカート……
エンジェルフェザーのユニット?………だけど私は知らない…少なくとも春風さんは使っていなかったユニットだ。
「更にエリアをコール!Vのエリアにパワー+3000、薬剤の弾丸 エルミエルをコールして全てのエリアにパワー+3000!エルミエルを上書きコール!もう一度!!」
これは……来るね……
相手の女性がリアガードから仕掛けてくる。
「光の弾幕 ベスネルのブースト、薬剤の弾丸 エルミエルでモルドレッドにアタック!!」
<18000>
私はノーガードを宣言……エルミエルの攻撃はモルドレッドに直撃した。
4点目のダメージが落とされる。
「エルミエルのスキル…CB1、自身をダメージに置いてダメージから輝ける未来 エリアをスペリオルコールだっよー!!他のエリアにパワー+3000、ダメージゾーンにカードを置いたから、Vの後ろのサウザンドレイ・ペガサスはパワー+2000だ!!」
目まぐるしくパワーが上昇していく。
「リアガードのエリアでブラスター・ダーク・撃退者“Abyss”にアタック!!」
<10000>
新しくスペコされたエリアがブラスター・ダークに向かって光のメスを投げつける。
私は……これもノーガードした。
「リアガードのエリア!!ベスネルのブーストでモルドレッドにアタック!!」
<27000>
……またリアガードから…?
「……ノーガード、ダメージはブラスター・ダーク・撃退者」
彼女は残ったヴァンガードで最後の攻撃を仕掛けてくる。
「サウザンドレイ・ペガサスのブースト、輝ける未来 エリアでモルドレッドにアタック!!」
<31000>
可憐な天使が、何も存在しない空間から光のメスを取りだし…モルドレッドへと突撃してくる。
この攻撃は…受けられない。
「マクリール…完全ガード!!」
モルドレッドの上から飛び込んできたマクリールがエリアの光のメスをしっかりと受け止める。
エリアは思わず機嫌の悪そうな顔をした。
「まだ、まだ……タイムオブ・ドライブチェック!」
エリアとは真逆にまだ終わっていない…という顔をした相手の女性は山札に手を伸ばす。
「その1!!幸せの鐘 ノキエル!!スタンドトリガー!!リアガードのエリアをスタンド!パワーもエリアに!!」
大きくパワーを上昇させていたエリアがスタンドする……トリガーも乗って単体パワー24000…これは強力だ。
「その2…またまた!幸せの鐘 ノキエル!!スタンドトリガー!!」
もう一体のエリアもスタンドする……
この状況を見越して先にリアガードで…?まさかそんなバカな……ダブルスタンドをここで狙って撃つなんてこと……
私の中で先程の美空社長の言葉が甦る。
ーー運命の歯車に選ばれた素質ある者達ーー
「……そういう」
「エリアでヴァンガードのモルドレッドにアタックだよ!!」
<15000>
モルドレッドに斬りかかるエリアを、ブラスター・ダークが払い退ける。
ガードに使ったのはブラスター・ダーク・撃退者“Abyss”だ。
「最後!輝ける未来 エリア……やっちゃえ!!」
<24000>
見知らぬユニット…狙ったかのようなスタンドトリガー……
なるほど…第4、第5のノルンを探すための大会…という訳か……癖のあるファイターが集まるわけだ。
だけど……相手がノルンだろうが…カグヤさんと向き合うまで負けるわけにはいかない!!
「撃退者 エアレイド・ドラゴン、鋭峰の撃退者 シャドウランサーでガード!!」
エリアのメスをシャドウランサーが受け止め、エアレイド・ドラゴンがエリアを吹き飛ばす。
「ううう…ターンエンドです……」
「私の…ターン!!スタンドandドロー!!」
私は手札からファントム・ブラスター“Abyss”をドロップ……モルドレッド・ファントムは光に包まれた。
「世界を導く救世の光…それは永久の調和と無限の再生!!ストライド・THE・ヴァンガード!!」
現れるのは美しく神秘的な銀色の……竜。
「ハーモニクス・メサイア!!!」
私はそのままアタックへと入る。
「だったんのブースト……ハーモニクス・メサイアで行くよ、希望を紡ぐ無限の閃光!!」
ハーモニクス・メサイアの身体全体が黄金に輝く。
その両手には膨大なエネルギーが集中していた。
「グロリアス・シンフォニー!!!!」
「の、ノーガード!!」
私の掛け声と共に、メサイアはエネルギーを解き放つ。
眩い光に周囲が包まれた。
そして、その後に残されていたのは私が引いた2枚のクリティカルトリガーにブラスター・ダーク・撃退者と相手の6枚になったダメージゾーン……
私は戦いを終え、ゆっくりと消えていくハーモニクス・メサイアと拳を合わせる。
実際触れることができる訳じゃない…でも今ので私の気合いは…ばっちり入った。
私はゆっくりと深呼吸をする。
「……よし」
対戦相手であったエンジェルフェザーの女性と挨拶を交わし、別れると私は次の対戦相手を待つ。
まだ…ビフレストCSは始まったばかりなんだ。