無敵のバグキャラをハイスクールD×Dの世界にぶち込んだ話 作:天城黒猫
「ぬうおりゃああああぁぁぁああ!」
「煩いぜ兄さん。気合を入れるのはわかるけれど、近所迷惑だ。だからもうちょっと静かにかつ、もっとはやくこいでくれ」
「無茶言うなああぁぁ!もう既に全力だ!というかコタはなんで自転車に走って付いてこれるんだよ!」
さて、時刻は深夜ちょっと。いま俺はビラ配りのために兄さんは自転車を必死にヒイコラとこいでいる。汗まみれで笑えるな。
俺はそんな兄さんの自転車に併走している。もちろん自分の足で走っている。
「ははは、何を言っているんだ?兄さん。これでもまだまだ本気の1/100も出していないんだぜ?それに俺は毎朝80キロ近くを1時間で走っているんだぜ?」
「フルマラソンの2倍だと!?」
「おう、ついでにその後真剣です振りを光の速さで1億回以上、スクワット・腹筋・腕立て伏せを音速でそれぞれ1000回を100セットやっているが?」
「嘘つけ!そこは嘘だろ!」
いや、本当のことだぜ?それを朝の4時に起きて6時までこなしているんだが?しかもそこまでやってもちょっとしか疲れなくなってきたんだよなあ。最近は……もう少し厳しくするか?うーん。岩とかの重りを使ってトレーニングするのもいいな……でも問題はそんな大岩がどこにあるんだという話だ。……いや待て、別に岩である必要はないな。普通に重りになるものでいいんだよな。例えば……二宮金次郎像とか校長像とか。
「おーい、兄さん。大変そうだから手伝ってやろうか?」
「おお!マジでか!?頼む!」
「オッケー、任せたまえ。ダメダメ兄さんの頼れる弟に一生感謝したまえ」
「うおおおお!コタ大明神どのっ!……ぐふぅ!?」
あ、兄さんがなんかダメージ受けてる。多分神に祈ったせいか?あれ?でも祈ったのは俺……いや、大明神か?というか日本の神に祈ってもダメージくらうのか……
ま、それはいいとして、ビラ配りやりますか。
「50分身の術!」
「はあああぁぁぁぁあ!?」
「うるさいぞ、兄さん。なんでそんな馬鹿みたいな大声を出すんだ」
「いや……だって……ええ?コタがたくさん……」
ダメだわこれ。兄さん絶賛混乱中だ。やれやれ……俺が50人に増えただけだというのに……だらしない。正確に言うと分身の術じゃあなくて素早く動くことによって発生する残像なんだがな。
まあいいや。みんなビラ配りは終わったし。戻るか。
「おーい、兄さん終わったぞ?」
「……えっ?ええ?あれ?」
「なにボケっとしているんだ?さっさと帰れ。俺はそうだな。新しいトレーニング法を試すから」
「お、おう」
兄さんは最後までぼーっとした顔のままで、自転車をこぎながら帰っていった。
さて、俺は学校に行きますか。たしか俺の学校にはなぜか二宮金次郎像が3体あったはずだ。それぞれ本、スマホ、タブレットを持っているんだよな。なぜか。
校長像はない。まあ、校長が変わるたびにそんなもんおったてていたら金がなくなるか。
「お、もうついたか」
そんなことを考えているうちに、学校についてしまった。
さて、始めますか。場所はグラウンドの真ん中。そして、俺の上には二宮金次郎像が3体、担がれている。
「よっ、ほっ、はっ」
音速でスクワット。俺を中心にして突風が起こったり、衝撃波が起こったりしてグラウンドがえぐれたりしているが、別に後でとんぼ使って直せばいいか。
あ、なんかひび割れる音がした。……だめだこれ。二宮金次郎像が音速に耐えられない。やめるか。
「……騒がしいと思ったら何をやっているのかしら?コタ」
「あ、リアス先輩。何って、トレーニングですよ。トレーニング」
「……ただスクワット?かしら?それだけでグラウンドがこんな滅茶苦茶するのをトレーニングっていうのかしら?」
「あー、大丈夫ですよ。後で直しますし」
「そう、そういえばイッセーは?」
「兄さんならビラ配りを終えて家に帰ってますよ?」
「思ったよりも早いわね?」
「俺が50人分身で手伝ったんで、早いんですよ」
「そう……」
リアス先輩はどこかため息をつくようにして、グラウンドを直す様に俺に言って、校舎に入っていった。
ううむ。やはり重りは岩がベターか?
まあいい。グラウンドに空いた穴をさっさと埋めよう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
さて、現在はグラウンドの穴を埋めて、家に帰る途中だ。
「さて、おい!そこのお前!つけてきているんだろう?出てこい!」
先程から俺の後をつけてきている奴がいる。振り返って、物陰に向かって声と殺気をぶつける。そして出てきたのは。
「あっれ~?なーんでバレちゃったんですかねぇ?まあいいや。キミアレでしょ?ホラ、悪魔の協力者か何か。いや、俺ってば神父だからさぁ?悪魔に肩入れする悪い子は、即ギルティなわけよ!そんでもって俺はおまんまを食うのよ!だ・か・ら死んじゃいなよゆー!」
「フリー……なんだっけ?」
出てきたのは、白髪の神父。そう、フリー……あ、名前思い出せねぇ。まあいいか。でもなんでこんなところにいるんだ?コイツは確か兄さんが依頼に行った時になんやかんやしてアレな神父だ。原作うろ覚えだな……まあいいか。
「フリード・セルゼン様じゃボケェ!人様の名前ぐらい覚えろや!人の名前を覚えない悪い子ちゃんは、ギルティーっ!」
そういって、そうそう。フリードだった。フリードは光の剣をもって俺に飛びかかる。だが、甘い。
「チェストぉっ!」
「げぶらぁっ!?」
脇腹に手加減目のキックをお見舞いして、フリードは吹っ飛んでいった。だが、フリードはすぐに起き上がって俺に切りかかってくる。ガッツあんなー。
「クソクソクソがぁ!テメェぶっ殺す!」
「やってみなー?」
「クソガアアアァァッァ!!」
フリードはめったらやたらに光の剣を振り回すが、俺はそれを全て避ける。ついでに避けながら相手を煽るような笑顔も忘れない。
「クソクソクソ!避けんなやゴラアアァァァァッ!」
「えー、それはちょっと無理な相談だなー」
「アアアアアァァッァァアアアア!!!!」
うわー、なんか怖ええ。あれだな、ネトゲとかで煽られてイラついているやるの顔に似ているな。凄い形相だ。途中から光の剣が二本に増えているし、不可視の弾を撃つ銃を乱射している。……それでも全部避けているんだがな。
「ハァッ……ハアッ……ゼェゼェ……くそが…………」
そんな状態が1時間ほど続いた結果、フリードはバテバテになっている。
「クソがぁ!ひとまずは逃げるぜ!次はぶっ殺す!」
フリードはそういって、煙をぶちまける。この煙に紛れて逃げるつもりなのだろうが、そうはいかない。屋根の上に飛ぼうとしているところを足を掴む。
そして、俺とフリードは空中にいる。フリードは屋根に飛び乗ろうとして、俺はそんなフリードの足を掴んでいる。
その結果、二人共重力の法則に従って落下する。
「ん……んん?」
俺はフリードの上に乗っかっている。起き上がろうと手を地面についたら、何か違和感がある。
柔らかいのだ。ふにっ。ふにっ。そんな感触だ。……目線を俺の手を触れている場所にやると。そこはフリードの胸にあった。そう。胸だ。………………という事は、今の感触は………おっぱい……?
「あ、あの、だな。えっと。フリード。これは……お前、女だったのか……?」
「~~~~~死ねええエエェェェェエエッッッッ!!!」
「危ねっ!?」
フリードは光の剣を俺の顔面目掛けて刺そうとしてくるが、俺は上半身を逸らすことで避ける。そのすきにフリードは俺をのけて、飛び退く。
「~~~揉んだ!殺す!コロス!コロス!コロス!コロス!コロス!コロス!」
「いやいやいやいや!ホントすまん!俺お前のこと男だと思っていたし!」
「貧乳とでも言いたいのかあああっ!!!ぶっ殺すっ!」
「いやいや!結構あったと思うぞ!?って何言ってんだ俺!」
「うわああああぁぁああん!しんじゃえーっ!!」
フリードバーサク状態。そして幼児退行。……いやホントすまん。男だと思っていたし。いや、ホラ。な?あれだよ。うん。察しろ。
「いや、ほら、200円あげるから!落ち着け!」
「ばっかやろー!だれが200えんぽっちでなっとくするかああああぁ!!うわあああああん!!!」
「ガチ泣き!?ホントごめん!な?ほら!いい子だから落ち着け!」
俺はフリードの頭に手を置く。
「……………………………ばっきゃろーーーっ!おぼえてろー!」
フリードは暫くフリーズした……駄洒落ではない。語呂が似ているだけだ。そして、再起動したとたん、捨て台詞を残して去っていった。
……うん。どうしようか。……………んーとりあえず暫く手は洗わないでおこう。
というわけでフリードTS。面白そうだし。
次回はまた来週の土日に別の小説の更新をします。