ノーネーム?知らない子ですね   作:ポテイトゥ

7 / 7
今回は完全にオリジナルです。
そしてとある文豪の作品を使わせて頂いています。


かつらにするのじゃ…

コミュニティの拠点が出来た、次の日のこと…

 

「おーいレティ、」

「どうした?零?」

「いやさ、このコミュニティ人全然いないからさ.散歩がてらうろついてきて、仲間になってくれそうな奴を探してこようかと思ってな」

「なるほど、確かにこのコミュニティ人3人しかいないから、丁度いいかもな、気をつけて行ってくるんだぞ?」

「ほいよー、まぁなんかゲームに巻き込まれて暫く帰ってこないかも知れないけど、あんまり気にしないでくれよ」

「うむ、わかった、行ってらっしゃい」

「行ってきまーす」

 

 

散歩中…

 

 

 

「しっかし…仲間探すと言っても、何をしようか…」

 

このように零は家を出たのはいいのだが、何をして良いのか、わからず、適当に歩いているのであった…

「しかし…まじでこの森何処だ…周り木しか無いじゃん…」

適当に歩きすぎていた零の視界にとある物が入ってくる.

「んー本当に木しかねぇな…ん?ありゃ紙か?」

そう、零の視界に入ったものは、木であるのだが、周りの木とは一つ違う部分があったのだ…

そう、その木の幹には契約書類が貼ってあったのだ…

「いやナレーターさんむっちゃ深刻そうに言ってるけどそんな、恐ろしいものじゃないだろ…」

ナレーションに突っ込間ないでくれよ…まぁ雰囲気だよ雰囲気

「しかし…こんな森の中でゲームとはなんのゲームだ?」

 

 

 

 

ゲーム名 悪に染まる友を止めよ

 

参加資格

この物語を知る者

 

禁止事項

ギフトの使用

 

勝利条件

友が悪の道に進むことを止める

 

敗北条件

友を止め損なう

注意

このゲーム版の中の1日はゲーム版の外の15分とされる。そしてプレイヤーは一ヶ月ほど、このゲーム版の中で過ごすことになる。

 

 

「なんか、変なゲームだな…参加資格が物語を知る者ってどういうことなんだろうか…」

まぁ行ってみたらなんかの物語を軸にしてたりするんじゃね?

「だろうなぁ、そしてその物語も俺が知ってる物語なんだろうなぁ…よし、行くか…」

すると零は凄い頭痛と共に目の前が真っ暗になっていったのであった…

 

 

「ん…痛っ…なんだ、頭が……ぐうっ…」

零はそのまま倒れてしまった…そして次の日まで起きなかった…

「ふぅ…昨日の頭痛はここでの俺の状況などを頭に送り込んでた時のだったのか…そして、俺の仕事は下人で、同じ主人に使える下人の友達の藤吉がいるのか…」

この物語が何かわかる人はいるかな?ちなみに本当の物語の主人公は下人の青年としか、書かれておらず、藤吉という名前はオリジナルです。

「さてと…なら早速仕事に行くかー」

 

それから一ヶ月経つまで零と藤吉は色々な仕事をしていた…

主人の家の清掃や移動の護衛など、数多の仕事をこなして行った、また、とある日に藤吉が腰に差している聖柄の太刀についての事をきき、藤吉と一度手合わせしてみると、藤吉は剣術がとても上手い事がわかった…しかし…今日

「日も暮れてきて、雨も降ってきたから、羅生門のところで雨宿りでもするか?藤吉」

「そうだな零.しかし…誰もいないな」

広い門の下には、この2人の他に誰もいない。ただ、所々丹塗りの剥げた、大きな円柱に、キリギリスが一匹止まってる。羅生門が、朱雀大路にある以上、この2人の他に、雨宿りする人が、もう2、3人はありそうなものである。それが、この2人の他誰もいない。

なぜかと言うと、この2、3年、京都には、地震と辻風とか火事とか飢饉とかいう災が続いておこったからだ。洛中では仏像や仏具を打ち砕いて、その金銀の箔がついた木を、薪のとして売るほどの始末である。

洛中がその始末であるから、羅生門の修理など誰も顧みる者がなかった。するとその荒れ果てたのをいいことにして、盗人が住む、狐狸が住む。しまいには引き取り手の無い死体を門へ持ってきて捨てて行くという習慣までできた。そこで、日が暮れると、誰もが気味悪がり近づかなくなったのであった。

「しかし零、雨宿りをすると言ったが雨が止んだ後何をするんだ?俺たちにはもう行くあてが無いんだぞ?このまま飢え死ぬか、盗人になるかなら俺は盗人になるぞ?」

普段なら彼らは主人の家に帰るはずである。ところがその主人からは、4,5日前に暇を出された。そのため2人は行き所が無く途方に暮れているのであった。

「まぁ待て少し考えろ、今日のところは、仕方ないから…この門で寝泊りするしかないだろう…上なら雨風にも晒されないし、人目にも付かないから楽に寝れるだろう、あそこから上に行けるし藤吉先登っていいぞー」

「なら、お先に失礼…

 

 

止まれ零、上に灯りが見える何をしているか様子を見る、少し待っててくれ」

 

 

藤吉は恐る恐る、楼の中を覗いてみた。

見ると楼の中には、噂通り、幾つかの死体が無造作に捨ててあるが、灯の照らす範囲が狭いため数はわからなかった.

「しかし…臭いな…」

藤吉は死骸の腐乱した臭気に思わず、鼻を覆った。しかしその次の瞬間には、もう鼻を覆うことを忘れていた。ある種の強い感情がことごとく藤吉の感情を奪ったからである。

藤吉はその時初めて死骸の中にうずくまっている人間をみた。背の低い、痩せた老婆だった。その老婆は女の死骸から髪の毛を抜いていた…

その毛が一本ずつ抜けていくのを見て藤吉は激しい怒りが込み上げてきたのであった。おそらく先ほど盗人になるか飢え死ぬかの問いを改めると、藤吉は快く飢え死ぬ事を選ぶだろう。それ程藤吉は悪を憎んでいたのである。

そこで藤吉は両足に力を入れ、梯子から上に飛び上がった。

「どうした!?藤吉?」

零の言葉を耳にも掛けず、藤吉は老婆の前にと歩み寄った。老婆は藤吉を一目見ると、弾かれたように、飛び上がった。

「待て、何処に行くつもりだ」

藤吉は老婆の腕を掴みねじ倒した。

「何をしていた。言え。言わぬと、切るぞ?」

「待て、しばらく落ち着け藤吉、まだ切るな」

「俺たちは、役人などではなく、ただこの門の下を通りかかった旅の者だ。お前を捕らえてどうしようなどはない。ただ何をしていたか、俺たちに話せばいいのだ」

老婆は鴉の鳴くような声で喘ぎ喘ぎに言葉を発した…

「この髪の毛を抜いてな、かつらにしようと思ったのじゃ。」

これを聞いた藤吉は失望した。そしてそれと同時に前の怒りが、冷ややかな侮蔑と一緒に心に入ってきた。すると、それを老婆も感じとったのであろう、口籠もりながら、こんな事を言った。

「なるほどな、死人の髪の毛を抜くということは何某悪いことかもしれぬ。じゃがな、この死人はこれくらいの事をされてもいいぐらいの人間なんじゃよ。この女は蛇を干し魚じゃと言って騙し売っていたのじゃよ。儂はこの女がした事が悪いとは思って居らぬ。せねば、飢え死にするじゃのて、仕方なくしたことであろ、されば今またわしのしていたことも悪いこととは思わぬぞよ。じゃて、その仕方ない事を知っていた女は、わしがすることも多めに見てくれるであろ。」老婆は大体このような事を言った。

話を聞き終わった藤吉は…

「そうか…では、俺たちがひはぎをしても恨むまいな。俺たちもそうしなければ、飢え死にをする体なのだ。」と言って老婆へと向かって言った。

しかし零は…

(この物語は多分あれだろう…そしてゲームクリア条件が友が悪に染まることを阻止するなら、此処で藤吉を止めることがクリア条件だな…)

「待て、藤吉…その婆の服は剥ぐな、幾ら其奴が悪くても、お前までが悪くなる必要はないだろう。お前の刀の腕があれば盗人を倒すこともできる、その方がよっぽどいいだろう?」

「む…確かにそうだな…婆零のおかげで助けられたな…もう何も言うまい好きにでもしときな、」

と藤吉が言った次の瞬間…

 

 

 

 

 

ぱっ…

零と藤吉が箱庭に戻ってきていた…

(えっ…藤吉も?まぁ刀俺よりも強いしいい仲間になるか…)




藤吉が箱庭にきてどうなるかは来週に続きます!
今回は完全なオリジナルでしかもある作品を元にしていましたが、どうでしたか?今後もこのような会があると思いますが、よろしくお願いします。
感想やご指摘待って降りますので是非お願いします。
このような作品を読んで頂きありがとうございました。
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