未来の海賊王も異世界から来るそうですよ   作:スギの中のスギ

5 / 10
UAが1000を超えました。読んで下さった皆様方ありがとうございます<(_ _)>
これかもたくさんの方に読んでいただけるよう努力していきます


想定外の問題児

 黒ウサギから箱庭の説明を1通り聞いた問題児達は黒ウサギを先頭に箱庭へと向かっていた。その道中、黒ウサギはルフィにある質問をしていた。

 

「あの、1つ気になっていたんですけど、ルフィさんは自分が元いた世界に大切な仲間がいたのですか?黒ウサギも仲間にしようとしていましたし」

 

「ああ、いるよ。ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパー、ロビン、フランキー、ブルック。みんなオレの大切な仲間だよ」

 

ルフィは向こうの世界に残してきた自分の大切な仲間を口にしながら黒ウサギにそう言った。

 

「では、どうしてこの世界にいらしたのですか?他の方たちは自分の元いた世界についてあまり話したがりませんでしたけど、ルフィさんは別でした。ルフィさんが自分の元いた世界を話している時の様子を見るに、ルフィさんは元いた世界でもとても面白楽しく過ごしいたのだろうと感じ取ることが出来ました。だからこそ気になったのです。他の問題児様達とは違い、元いた世界に大切な仲間がいるルフィさんがどうしてこの世界に来たのかと」

 

黒ウサギはルフィにそう質問した。黒ウサギは箱庭に向かう道すがら異世界から来た十六夜達に元いた世界について聞いて回っていたのだ。しかしルフィ以外は、みんな必要最低限の事しか口にしなかった。聡明な黒ウサギは、その時の十六夜達の様子から元いた世界に何か苦い思い出があるのだろうと感じたが、ルフィにはそんな様子が一切なかったのだ。元いた世界に大切な仲間がいて、どうして帰ってこれるかもわからない未知の世界へ来ようと思ったのか。それが気になり、黒ウサギはルフィに質問したのだ。

 

「どうしてって、うーん。別にオレは来たくて来たわけじゃねえもんなー。元々はレイリーのおっさん当ての手紙だったし」

 

それを聞いて黒ウサギは驚いた。

 

「ええ!初めからルフィさんの元に届いたわけじゃないんですか!?じゃあ、どうしてここにいるんですか?」

 

「ああ、それがよー。レイリーのおっさんが新しい修行場所に連れて行ってくれるって言うから手紙を開けたんだけどよー。そしたら、いつの間にかこの世界にいたんだよ」

 

それを聞いて黒ウサギはさらに驚いた。

 

「えっ、それってつまり、そのレイリーさんと言う方は初めから手紙の内容が分かっていたって事ですか!?一体何者なんですか?そのレイリーさんは」

 

「レイリーはオレの師匠だよ。昔は海賊王の船にいたらしいけど、今はただのおっさんだよ」

 

(手紙の内容を知っていたということは、そのレイリーさんは箱庭の存在を知っていたことになります。どうして異世界人が箱庭のことを?まさか、元箱庭の住人?しかも、あの手紙の存在を知っているとなると、ただの住人じゃないようですね…)

 

とりあえず黒ウサギは今の自分の考えを胸の中にしまっておき、ルフィへの質問を続けた。

 

「でも、ということはルフィさんは自分の意志でここに来たわけじゃないんですよね。その…後悔とかはしてないのでしょうか?この世界に来てしまったことに」

 

ルフィは他の問題児達とは違い、自ら望んでこの世界に来たわけではないらしい。となると、自分は期せずしてルフィとルフィの大切な仲間を離れ離れにさせてしまったのではないか、という申し訳ない気持ちになってしまい、ルフィの真意を聞くために黒ウサギはルフィへ質問をした。

 

「別にしてねえぞ」

 

即答だった。以外な解答に三度黒ウサギは驚いた。

 

「どうしてですか!?大切な仲間と離れることが辛くないのですか?」

 

とある事情により大切な仲間を数多く失っている黒ウサギは当然ルフィも辛いのだろうと思っていた。しかし、ルフィは違っていた。

 

「実はさ。オレ達、今は離れ離れになってんだよ。シャボンディー諸島ってところでメチャクチャ強い敵に出会って、オレ達はなすすべがなかったんだ。そんでもって、敵の能力でオレ達みんな違う場所に飛ばされちまったんだ。だから誓ったんだよ。次に仲間と会うまでにオレはもっともっと強くなる。もう誰も失わないように。だから、今はいいんだ。ここなら、オレはもっともっと強くなれる。今度こそ誰も失わないような強い力を身に着けて、そしたら仲間ともう一度旅を続けようと思ってる」

 

「………そうなのですか」

 

黒ウサギは思った。この人は強いと。それは決して武力のことではなかった。仲間と離れ離れになっても、悲しみに暮れて何もしないのではなく、それを現実と受け止めて更なる高みへと挑戦しに行くメンタル。その心の強さに黒ウサギは尊敬の念すら覚えた。

 

「なら、この世界はうってつけですね!この世界には修羅神仏など数多くの強者がいます。きっとルフィさんは今の何倍も強くなれるでしょう!」

 

すこししんみりした雰囲気になっていたので敢えて元気な声で黒ウサギはそう言った。

 

「ああ、それより腹減ったな。おい、黒ウサギ。メシまだか?」

 

「YES!それなら大丈夫ですよ。もう着きますから」

 

それを聞いて、問題児たちが前を見ると前方を見ると、そこには巨大な天幕に覆われた町が姿を現した。ついに一行は箱庭の世界に着いたのだった。




少し話が長くなりました。果たして、レイリーは箱庭の住人だったのか。それとも……
それはそうと問題児の最新刊を読んできました。ネタバレはしませんが、とても面白かったです。第1章は終わってしまいましたが、第2章も楽しみです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。