ハイスクールD×D 作:アイスクリーム
あのアザゼルに捕まった日、俺には二つの神器が宿っているとわかった。そのもう一つが黒い龍脈(アブソーブション・ライン)というものだった。何でもヴリトラの力が宿っているらしく、ニルは不機嫌になった。まぁ、それは置いといて、今、あれから二年がたって中学三年になるころだ。だが、俺は良くわからない場所に来ていた。
「マジで此処どこだよ」
「さぁーな」
何処からだろうか、元気な青年の声がした。
「誰だ?」
すぐにその青年の居場所が分かった俺はそちらを向いて、言った。
「俺の名前か?お前に教える必要はない。なんせお前はこれから死ぬんだからな」
そういった瞬間、後ろから気配がして跳躍すると、俺が元いた場所にはよくない雰囲気を漂わせるものがあった。何かはわからないがあれを受けてはいけない。そう思った。その時、ニルが話しかけてきた。
『やばいぞ。こいつに私の力は効かない。私キラーってとこだ』
「は?どういうことだよ」
『生き残ったら話をしよう』
マジかよ。その会話が終わった時を見計らったかのように、やつが俺に攻撃してきた。
俺はそれを氷で作った剣で受け止めたが、その剣はあっさり溶かされて俺に襲いかかってきた。俺はそれを躱そうとしたが、少し間に合わず肩をやられる。バックステップを取った瞬間、その後ろにはやつがいた。
「この剣はすべてを溶かすことのできる剣だ。名はない。が、貴様のその力にとって、この力は脅威だろう?」
いきなりそういってきた。ひとまず距離を取った俺はその男と話した。
「だからどうした?」
できるだけ威圧的に。今までのことで分かったことは、こいつは禁手を使ったヴァーリよりも強い。そしてこの剣を食らえば相当なダメージになることだ。要するに勝ち目はない。
ヴァーリになら勝てるが、この剣が厄介すぎる。
「ふっ!生意気な、死ね」
俺は、やつを目でとらえていたし、気配もとらえていた。なのになぜ今後ろを取られ、剣を刺されているのか、それが分からなかった。
「はははは!哀れだな死ね」
男はそう言って剣を抜いた。
「ぐはぁ」
一瞬の出来事すぎてついていけない。が、なんとなく理解したことそれは、俺が死んだということ。あぁ、死んだのか。ごめんなニル、ヴリトラ。そう思った時だった。
『フン!何死んでんだよバカが。ちょっと待ってなさいよ。』
その言葉を最後に俺は意識を失った。
※
「ニブルヘイムよ、本当にそれでいいのか?」
龍と龍が話している。一人の少年を前にして。
「これが私の中にあった剣よ。神星剣天王星型惑星のすべての力の象徴の剣。私の力よりも強いわ。これを彼に渡してほしい。いいかしら」
神々しい剣をヴリトラに渡していう。
「それと最後に伝言をお願いね。今までありがとう。そしてさようなら。と」
「お前らしくないな」
「ほっといてよ」
その龍から一塊の水が零れ落ち、雪となった。
「さようなら。元四郎」
そういって、その龍はこの少年を殺した青年を凍らせ殺した。が、龍の体はみるみる崩れていき、焼失した。
その時だった。少年を赤い龍が手に取り、自らの爪を一つ割りその少年に溶け込ませ、そして、その少年を背中に乗せ新たな体を作り始めたのは。
その龍の名はグレートレッド。最強の龍だった。