ハイスクールD×D~とある転生者の物語~   作:GOZYOU

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プロローグ

「此処・・・何処だ?」

 

目が覚めて辺りを見てみると、俺の周りには広大な原っぱが見渡す限り広がっていた。普通の人間ならこれは夢だと思うかもしれない。しかし、そんな考えは俺の中にはなく一つの明確な答えがあった。俺は、死んだ。今でもはっきりと思い出すことができる。学校帰り、信号無視して車に撥ねられそうになった子供(ガキ)を助けて死んだ。周りから不良と言われてた俺にしてはカッコイイ死に方だったと思う。恐らく、俺がいるところは地獄への入口かその周辺エリアだろう。今更だが、死ぬのはやはり嫌だ。今までカツアゲ、他校との勢力争いなどなど挙げれば数々の悪事をこなしてきた俺だが、最後に子供を助けたんだし天国の下の方にでも連れて行ってもらいたい。そんなことを思っている時だった。視界の端に何かを俺は映した。

 

「あれは・・・家か?」

 

ああ、あれが俗に言う閻魔大王の住処とかその辺あたりなんだろう。しかし、と俺は思った。今までしてきた悪事の数を考えればこれは妥当な処置だと思い、腹をくくって家と思われる建築物に歩を進めていく。家までの道(と言っても草原だが)を歩いていると、十八年間の様々な思い出が瞼の内側に映し出されていた。楽しかった小学校時代。喧嘩しかしなかった中学時代。大人の世界を味わい尽くした高校生活。あれ?今思い返せば俺地獄に行く要素しかない十八年間じゃん。うわ~。俺地獄行き確定じゃん。マジかよ。

 

「お待ちしておりました」

 

「うわっ」

 

物思いに歩いていた俺は知らずの内に建築物の前まで来ていたらしい。そして、俺に声をかけた人物の方を向くとそこには、人当たりの良さそうなサラリーマン風の人が立っていた。うん。どっからどう見ても天使じゃん。

 

「失礼ながらお客様、私はこちらの店『転生不動産(二次元)』の副店長兼経理を店長から任されておりますゼルファと申します。決して、お客様のお思いの様な天使と言った大層なものではございませんので。あしからず」

 

「は、はぁ」

 

何なんだこの人は。全く掴み所がない不思議という言葉をそのまま形にしたような人だ。て言うか転生不動産(二次元)って何だよ!ツッコミどころがありすぎてどこからツッコンでいいのかわかんねーよ。

 

「お客様、当店の事は相談室に行くまでの間に噛み砕いてお話しいたしますので、とりあえず中に」

 

人の考えてることが分かる?読心術とか言ったけ?しかし、不用意な失言は注意したほうがいいな。さっきから数々の修羅場をくぐってきたやつのオーラがムンムン感じるからな。

 

「お客様、この『転生不動産(二次元)』とは一度命を失ったものが再びアニメや漫画の世界に転生するための器を提供する場なのです。しかし、ここにくる方は少なく、大抵の方は私たちの上司のミスでこちら側に送られてきた方々や此処に来るまでの間に多くの善行をして来た方々だけなのです・・・。おっと失礼。話が脱線してしまいました。お客様は本来、即地獄行き決定だったのですが最後に『タイムマシンを作る方の先祖』を助けた事が幸し、こちらに来る事が上の判断で決まりました。あ、どうぞお掛け下さい」

 

OKだ。大体分かった。つまり俺は漫画の世界に転生できるんだな。

 

「まあ、一言辺りでまとめるとそうなりますね。どうぞ、ごぼう茶です。最近流行ってるんですよ。お客様の性格をこちらで判断させでいただいた結果、時間には厳格な方という事が分かりましたので、器の方は三つ程PICKUPしておきました」

 

何故にPICKUPだけ英語。て言うかなんで俺の性格知ってんだ?まあ別にいいんだけどよ死んだんだから。しかし、アニメや漫画の世界に転生か。俺的には『HUNTER×HUNTER』の世界がいいんだけどな~。生き返らせてくれるんなら贅沢言ってられねぇか。

 

「お客様におすすめの物件はこちらです・・・ね。はい」

 

え~なになに。

『転生する世界:ハイスクールD×D

 容姿:白色の髪を束ねているツリ目のイケメン

 性格:仲間思い。女性に優しい

 能力1:REBORN!の全死ぬ気の炎

 能力2:ONEPIECEの全ての六式と覇気

 能力3:HUNTER×HUNTERの変化系の念

 能力4:身体能力、知力、魔力、精神力ほぼMAX』

 

ハイスクールD×D?聞いたこともない漫画の名前だ。と言うより漫画なのか。俺が今から転生する世界は。落ち着いていて能力見てみるとかなりチートだしよ。ONEPIECEの全ての六式と覇気?もう怖いもんなんかねーよ・・・多分。HUNTER×HUNTERのその他の念は鍛えたら習得できるようになるのか?俺の才能しだいだが。

 

「お客様、どうですか?こちらの物件は。基本的にはお客様が見た事がある漫画から能力を選ばさせていただきましたので、転生可能な世界はこちらの世界しかございません。ちなみに、お客様は即地獄行き決定の身ですので、拒否権はございません」

 

おいおい。この人今何気にさらっと酷いこと言いやがったよ。まあ、取り敢えず生き返って楽しい人生送れるだけましと思うか。もし仮に死亡フラグが満載の世界だったとしても、無視すればいいだけの話だしな。

 

「ではお客様、武器はこちらの方で決めておきますのでどうぞ、第二の人生をお楽しみ下さい」

 

その声を聞いた直後、俺の意識はなくなった。




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