艦隊これくしょん -艦これ- 〜夕陽に沈む海色石〜   作:パール@ヌベスコード

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初めに


この作品は艦隊これくしょん ~艦これ~の二次創作です
本家とは異なる描写があります。ご注意を。

艦娘と深艦のありようとしては

艦娘…大本の魂が肉体を与えられて現世に戻る。同じ艦娘が大量に出たり、提督毎に艦娘がいるのはそのため。(トランスフォーマーのオールスパークなイメージ)
深艦...轟沈した艦娘の想いなどが殻のようにこびりついた状態。症状の軽いバイド。姫、鬼、フラグシップは言葉を喋る。
ドロップ...深艦の殻から元の艦娘を救出する。そのため倒した艦の種類によってドロップする艦がかわる
解体、近代化改修...艤装を使用。艦娘の本体は大本の魂にもどる。


簡単に言えば艦娘と深艦の繋がりは輪廻転生のようなものだと思ってください。


作戦ファイル0 概念の具現

    ~提督が鎮守府に着任しました~

 

 

かつて戦争があった。

 

戦争はすべてを飲み込み、始めた人間の制御を離れていった。

 

戦いは終わった。人間は這い上がった。

 

 

 

 

 

 

---“ソレ”は突然海から産まれた。後に“深海棲艦”と呼ばれる者たち。

 

瞬く間に人は海を失った。

 

おびえる人間に“希望”は舞い降りた。

 

後に“妖精”と言われる小さな知的生命体だった。

 

妖精の力を借り、人間はかつての戦争で

 

 

 

 

---人間を殺める兵器だった軍艦を

 

 

 

 

---人間を救う“救世主”として、この世界に呼び戻した。

 

 

 

 

---それが

 

 

 

---人間と“艦娘”と呼ばれる者たちの出会いだった。

 

 

 

「...各種システムチェックを開始しろ。」

 

 

 

---ある日人間は、深海棲艦の死骸を手に入れた。

 

 

 

「人体部生成ユニット、正常稼働中。」

 

 

---そして人ならざる者、“霧”と出会う。

 

 

「艤装部構築ユニット、問題ナーシっと!」

 

 

---霧は艦娘のデータから“メンタルモデル”を生み出し、礼として霧の構成物質、“ナノマテリアル”を大量に残していった。

 

 

「ぜんしすてむ、おーるぐりーんです。...けんきゅーちょー、ほんとにやるの?」

 

 

---それと同時期に、深海棲艦の艤装や殻のような部分の解析が進み、軍はそれを“深海鉄鋼”と呼んだ。

 

 

「...俺たちは軍直属の研究部隊だ。やれませんと言っても首が飛ぶだけだぞ?」

 

 

---ある日、軍はある計画を第七研究部隊に言い渡す。

 

 

「でも、このかんはぺーぱーぷらん...つまりがいねんてきなものだからなにがおきてもわからないよ?」

 

 

---それが「零零艦隊案」。後に「鵺型戦艦開発計画」や「キマイラ・プロジェクト」と呼称される。

 

 

「...各資材のセット開始。鉄鋼はアレを使え。」

 

 

------艦娘の艤装に使われる“妖精鉄鋼”、深海棲艦の“深海鉄鋼”、霧の“ナノマテリアル”を結合させ、それら全てのメリットを備えた究極の艦娘の作成---

 

 

「“英霊鉄鋼”だな?大丈V!もうセットしてあるぜ?」

 

 

---計画は全て順調に進んでいた。進むはずだった。

 

 

「...始めるぞ。高速建造剤散布!建造開始だ!」

 

 

---そう、あの日がくるまでは。

 

 

「けんきゅーちょー!なにかおかしいよ!?」

 

 

---生み出されてしまったのだ。

 

 

「なんだありゃ!?石っぽいのが艦体に干渉してやがる!!」

 

「中止!中止だ!」

 

「むりです!もうとめられません!」

 

「!!伏せろ!!!」

 

 

 

---“彼”は。

 

 

 

作戦ファイルNo.0 概念の具現

 

 

「...無事か?」

 

「こっちはなんとかなぁ...いったた!」

 

「こっちもだいじょーぶです...けんぞーよーせい、ぜーいんぶじです、けんきゅーちょー。」

 

研究長「...みな無事で何よりだ。緒方、艦体はどうなっている?」

 

緒方「はいよーチェックチェック...って嘘ぉ...マジなのこれ...?」

 

研究長「どうした...っ!主任妖精、これは一体!?」

 

主任妖精「これは...にくたいがかんぜんにおとこのひとになってます...」

 

研究長「何故だ...あの石のせいか?主任、石を調べてみてくれ。緒方、DNAチェックするぞ。」

 

「了解!」

 

緒方「はてさて....どうなってやがるんだか...」

 

 

主任「...とてつもないえねるぎーがほうしゅつしています。それに、こんなぶっしつはみたこともありません。おそらく....」

 

研究長「...別次元から来たとでも?」

 

緒方「そうとしか考えられんでしょー...それも、とんでもないものかも知れねえぜ、その石。」

 

研究長「...艦娘、深海棲艦、ユニオンコア...そしてY染色体が完全に結合している...やはりこの石が?」

 

緒方「知らねえよ....でも、こいつは鵺型の力を持って産まれた。しかも男の姿でな。完全に女性のDNAを男性に書き換えられちまってるんだ。」

 

研究長「大本営に伝えろ。研究は失敗したと。」

 

主任「なぜですか?あるいみではせいこうでは...」

 

緒方「察せよ主任妖精さんよ...このまんま大本営にこいつを送りつけてみろ?こいつはバラバラに解剖されちまう。せっかく受肉したのにな」

 

研究長「...」

 

緒方「大方、このいつもしかめっ面の内面優しい研究長さんはどうにかして助けたいと思ってるんだろ...で、どうすんの?研究長。」

 

研究長「...私が預かる。そして提督として私が育てる。」

 

主任「ていとくに...ですか?」

 

研究長「ああ。提督という肩書きで偽装すれば幾ら大本営とてわかるまい。それに人も足りないと嘆いていたからな。」

 

緒方「へいへい研究長はお優しい事ですなあ。...バレるなよ?」

 

研究長「...無論だ。この子を殺させやしない。」

 

主任「っ!けんきゅーちょー!たいへんです!だいにぶろっくのしさくにごーき、ぼうそう!」

 

研究長「なんだと...!?そんな馬鹿な!!」

 

緒方「ええと...?カーッ!まいったなあ...どうやら深海鉄鋼の比率を間違えて多くいれちまったらしい..」

 

研究長「...今日は厄日だな。どうすればよいのだ、暴走した鵺型を止める術など...」

 

「僕がやります」

 

研究長「!...試作、1号機...」

 

試作1号機「話は聞いていました...自分の妹ぐらい、なんとかしてみせますよ。」

 

緒方「しかし、艤装を接続出来るかわからないんだぞ?男の体で艦娘の力をもってるなんて前代未聞だからナァ。」

 

試作1号機「...でも、このままにするわけにもいけません。研究長...いえ、父さん、お願いします。行かせてください。」

 

研究長「!...承認する、試作1号機...主任、艤装をだしてやれ。」

 

主任「...わかりました。よーせいぶたい、ぎそーすたんばいさせろ!」

 

研究長「...お前、そして2号機に作られた艤装だ。稼働テストもまだだが、これ以外ないのでな。」

 

試作1号機「いい機会です、テストしちゃいましょうかね。」

 

緒方「減らず口叩いてんじゃねーよ!...一応石も持ってけ。戻ってこいよ?ちゃんとな。」

 

試作1号機「わかってますよ...では」

 

 

---鵺型戦艦試作1号機「天照」、行きます!---

 

 

 

 

研究長(---あれから10年経った。1号機は2号機を止めたものの。、肉体が艤装の負荷に耐え切れず神経や筋がズタズタに焼き切れてしまった...)

 

研究長(研究は危険な物と処理され凍結。2号機は封印され、今も研究所地下でコールドスリープされている。1号機は回収され、修復の後に私が息子として提督のなんたるかを教え込んだ。私はというと---)

 

「大元帥、お話が...」

 

(大元帥にまで昇格した。大本営の幹部が実験の失敗の反動で軒並み辞めていったのだ。その中で艦娘とのコミュニケーションが比較的とれていた第七研究所に白羽の矢が立ち、研究長の私が大元帥に抜擢されたのだ。)

 

「大元帥....もしもし?」

 

大元帥「...すまない、昔の事を思い出していた。どうしたんだ?大淀。」

 

大淀「陽石海色さんを、正式に宿毛湾泊地の提督として承認致しました。」

 

大元帥「ん、ありがとう。ところであの事はまだ内密にしているのだろうな...」

 

大淀「...そろそろ公表してもよろしいのでは?中止された零零艦体案の試作1号機が、陽石海色という名で生き残っていることを。そして、天照の艤装が封印状態ながらまだ完全稼動することを...」

 

大元帥「...まだダメだ。あの子が完全に艤装を接続できるまでは。あの子が自分の力で自らや大切な人を守れるまでは、な。」

 

大淀「子煩悩というかなんというか...心配なさらずとも、その事については最高レベルの機密にしていますから。...本当は職権乱用なんですよ?」

 

大元帥「それでも、だ。...まあ、あの子が自ら艤装を接続したいといえば、不完全であっても封印を解こう。公表は...外部にはしない。」

 

大淀「...ハァ。わかりましたよ。ですが、忘れないでくださいね。あの子の存在は大きいということを。」

 

大元帥「わかっているさ。私の息子なのだからな。...」

 

 

 

作戦ファイルNo.0 概念の具現 ー完ー

 




まだまだ第1話が書けてませぬ。不定期になるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
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